custom モジュールを使用すると、ターゲットサーバーでファイルを作成、上書きしたり、ファイルを追加先にすることができます。ファイルは、次の 3 つの項目を定義する値により参照されます。
JumpStart サーバー上の /opt/SUNWjet/Clients 内のターゲットサーバーディレクトリから見て相対的な場所にあるソースファイル
「a」(追加) または「o」(上書き) のいずれかである処理のモード
ターゲットサーバー上の宛先ファイル
たとえば、banana と呼ばれるターゲットサーバーの場合、banana の構築時に、テンプレートのカスタム領域にある次の行は、JumpStart サーバー上のファイル /opt/SUNWjet/Clients/banana/hosts の内容を、マシン banana 上のファイル /etc/hosts に追加します。
custom_files="hosts:a:/etc/hosts"
ソースファイルは、ターゲットサーバーの構築前に適切に配置する必要があります。ファイルは /opt/SUNWjet ディレクトリツリー内に配置する必要があります。
ソースファイルには絶対パスを使用しないでください。
また、/etc/hosts or /etc/passwd など、ツリーの外部にあるファイルを参照しないでください。
3 つのフィールドの中央は、ターゲットサーバー上の宛先ファイルを追加または上書きするかどうかを指定します。多数のターゲットサーバーに対してファイルのセットが共通である場合は、/opt/SUNWjet/Clients ディレクトリ内での保持領域の作成を検討してください。共通ファイルはそのディレクトリ内に配置します。ターゲットサーバーのテンプレートは、ファイルを次のように参照できます。
custom_files="../common/hosts:a:/etc/hosts ../common/ftpusers:o:/etc/ftpusers"
ここでファイルは、各ターゲットサーバー固有のディレクトリに複数コピーされるのではなく、/opt/SUNWjet/Clients/common に配置されます。テンプレートファイルは Bourne シェルスクリプトであるため、通常の手法を使用して行を継続することができます。\ 文字を使用するか、変数 custom_files="${custom_files} ......" に情報を追加します。