Sun Enterprise 10000 Capacity on Demand 1.0 管理者マニュアル

ライセンスキーのインストール

ライセンスキーの添付された電子メールを受け取り、ライセンスキーをファイルに保存したら (複数のファイルになることもあります) 、これらのライセンスキーファイルを SSP にコピーして、追加プロセッサーが使用できるようにライセンスキーをインストールしてください。

ライセンスキーの例を次に示します。


SERVER E10k 80a65352 1726
DAEMON sunwlicd /etc/opt/licenses/sunwlicd
INCREMENT StarfireProc1_1_0 sunwlicd 1.000 01-jan-0 20 ¥
6B5AD001B156D5D9DA39 "0" 80a65352

すでにドメインにあるボード上のプロセッサーにライセンスキーをインストールする

この手順は、現在のドメインにあるシステムボード上のプロセッサーに追加してライセンスキーをインストールするものです。

  1. ユーザー ssp で SSP にログインして、次のように入力します


    ssp% codlit ファイル名
    codlit: x license key(s) installed from file, ファイル名

    ファイル名は、ライセンスキーを含む 1 つ、または複数のファイル名のリストです (複数の場合はスペースで区切られる) 。codlit は、コマンド行で指定したファイルを 1 行で出力します。この行には、指定したファイルからインストールされたライセンスキーの数が表示されます。

  2. blacklist(4) ファイルを編集してください。

    ライセンスを追加するプロセッサーを blacklist(4) ファイルから削除します。

    blacklist(4) ファイルはテキストエディタ、または Hostview で編集できます。詳細については、「blacklist ファイルへのプロセッサーの追加」を参照してください。

  3. 追加したプロセッサーを起動します。

    プロセッサーを起動するには、該当するシステムボードに体して DR 切り離しを行い、それから DR 接続を実行してください (DR の詳細については、『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル』を参照してください)。ドメイン構成が DR をサポートしていない場合は、ドメインを再起動する必要があります。

  4. ssp_backup(1M) コマンドを使用して、メイン SSP をバックアップしてください。

    スペア SSP がある場合は、ライセンスファイルやセキュアログファイルなど、Capacity on Demand に必要な SSP ファイルを保存する ssp_restore(1M) コマンドと ssp_backup(1M) コマンドを使用して、スペア SSP 上のバックアップファイルを復元してください。メイン SSP とスペア SSP は、同じ環境になるように設定してください。このバックアップファイルはライセンスファイルやライセンスキーを含んでおり、ディスク障害などが発生した場合に、SSP 環境の復元に使用することもできます。

ライセンスキーをドメインにないボード、または新規ボード上のプロセッサーにインストールする
  1. ユーザ ssp としてログインして、次のように入力します。


    ssp% codlit ファイル名
    codlit: x license key(s) installed from file, ファイル名

    ファイル名は、ライセンスキーを含む 1 つ、または複数のファイル名です (複数の場合はスペースで区切られる) 。をライセンスキーを含んだファイル名が入ります。codlit コマンド行で指定したファイルを 1 行で出力します。この行には、指定したファイルからインストールされたライセンスキーの数が表示されます。

  2. プロセッサーのライセンスキーを新規のシステムボードにインストールする場合、ボードをインストールして電源を投入してください。

  3. 必要であれば、blacklist(4) ファイルを編集します。

    • 新規のシステムボード上にプロセッサーを追加する場合は、ライセンスを所有していないプロセッサーを blacklist(4) ファイルに追加してください。

    • すでに所有しているシステムボードにプロセッサーを追加する場合は、追加するプロセッサーを blacklist(4) ファイルから削除してください。

    blacklist(4) ファイルは、テキストエディターまたは Hostview を使用して編集できます。詳細については、「blacklist ファイルへのプロセッサーの追加」を参照してください。

  4. ボードを既存のドメインに追加するか、ボードを含む新規ドメインを作成します。

    • DR をサポートする既存のドメインにボードを追加する場合は、DR 接続を実行してドメインにボードを接続してください。

    • DR をサポートしない既存のドメインにボードを追加する場合は、次の手順でドメインにボードを接続してください。

    1. ドメインを停止してください。

    2. ボードを追加するドメイン上で、domain_remove(1M) を実行します。それから、同じドメイン上で domain_create(1M) を実行してください。

    3. ドメインを起動します。

    • 新規にドメインを作成する場合は、domain_create(1M) を使用します。それからドメインを起動してください。

  5. ssp_backup(1M) を使用して、メイン SSP のバックアップを作成します。

    スペア SSP を使用している場合は、ssp_restore(1M) を使用してスペア SSP 上にバックアップファイルを復元します。 ssp_backup(1M) は、ライセンスファイルやセキュアログファイルなど Capacity on Demand に必要なファイルを含む、SSP 環境を保存します。メイン SSP とスペア SSP は、同じ環境になるように設定してください。このバックアップファイルはライセンスファイルやライセンスキーを含んでおり、ディスク障害などが発生した場合に、SSP 環境の復元に使用することもできます。