Capacity on Demand システムでライセンスキーのないプロセッサーは、blacklist(4) ファイルに追加しておく必要があります。このファイルに記載されたリソースは、起動されません (詳細は、blacklist(4) のマニュアルページを参照してください)。使用しないプロセッサーが blacklist(4) ファイルへ記載されていないと、codd(1M) デーモンはライセンス違反の警告メッセージを出力します。
使用しないプロセッサーを追加するには、blacklist(4) ファイルをテキストエディタや Hostview で編集してください。ドメインが POST を実行している場合は、 hpost(1M) コマンドが blacklist(4) ファイルを読み込み、自動的にファイルで指定しているプロセッサーを除去してくれます。ただし、 blacklist(4) ファイルに対する変更を有効にするは、ドメインを再起動するか、DR 操作を実行する必要があります。
プロセッサーを blacklist(4) ファイルに記載する場合、パフォーマンスの向上のためにプロセッサーのライセンスをあるボードから別のボードに移動したいと思うかもしれません。各システムボードのプロセッサー 3 を blacklist(4) ファイルに追加し、それからプロセッサー 2、というように、正しい番号のプロセッサーがファイルに追加されるまで、各プロセッサーを追加していきます。もし blacklist(4) に記載されている未使用の 2 つのプロセッサーがボード上にあれば、プロセッサー 3 と 1 がファイルに追加されます。
たとえば、5 枚のシステムボードに 8 プロセッサーという最小構成の場合、ボード 0、2、4 のプロセッサー 1 と 3 を blacklist(4) ファイルに追加し、ボード 1、3 のプロセッサー 1、2、3 を使用します。このイメージを 図 1-1 に示します。網のかかった部分が、blacklist(4) ファイルに追加されたプロセッサーです。