Sun Enterprise 10000 Capacity on Demand 1.0 管理者マニュアル

blacklist ファイルへのプロセッサーの追加

Capacity on Demand システムでライセンスキーのないプロセッサーは、blacklist(4) ファイルに追加しておく必要があります。このファイルに記載されたリソースは、起動されません (詳細は、blacklist(4) のマニュアルページを参照してください)。使用しないプロセッサーが blacklist(4) ファイルへ記載されていないと、codd(1M) デーモンはライセンス違反の警告メッセージを出力します。

使用しないプロセッサーを追加するには、blacklist(4) ファイルをテキストエディタや Hostview で編集してください。ドメインが POST を実行している場合は、 hpost(1M) コマンドが blacklist(4) ファイルを読み込み、自動的にファイルで指定しているプロセッサーを除去してくれます。ただし、 blacklist(4) ファイルに対する変更を有効にするは、ドメインを再起動するか、DR 操作を実行する必要があります。

プロセッサーを blacklist(4) ファイルに記載する場合、パフォーマンスの向上のためにプロセッサーのライセンスをあるボードから別のボードに移動したいと思うかもしれません。各システムボードのプロセッサー 3 を blacklist(4) ファイルに追加し、それからプロセッサー 2、というように、正しい番号のプロセッサーがファイルに追加されるまで、各プロセッサーを追加していきます。もし blacklist(4) に記載されている未使用の 2 つのプロセッサーがボード上にあれば、プロセッサー 3 と 1 がファイルに追加されます。

たとえば、5 枚のシステムボードに 8 プロセッサーという最小構成の場合、ボード 0、2、4 のプロセッサー 1 と 3 を blacklist(4) ファイルに追加し、ボード 1、3 のプロセッサー 1、2、3 を使用します。このイメージを 図 1-1 に示します。網のかかった部分が、blacklist(4) ファイルに追加されたプロセッサーです。

図 1-1 プロセッサーを blacklist(4) ファイルに追加する例

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