Solaris のシステム管理 (IP サービス)

bootparams データベース

bootparams データベースには、ネットワーククライアントモードでブートするように構成されているマシンが使用する情報が入っています。ネットワーククライアントを持つネットワークの場合は、このデータベースの編集が必要になります。手順については、ネットワーククライアントの構成を参照してください。このデータベースは /etc/bootparams ファイルに入力した情報をもとにして構築されます。

このデータベースの構文についての詳細は、bootparams(4) のマニュアルページで説明されています。基本構文は次のとおりです。

machine-name file-key-server-name:pathname

個々のディスクレスまたはネットワーククライアントマシンについて、エントリが 1 つずつあります。各エントリに入っている情報は、クライアント名、キーのリスト、サーバー名、パス名です。

各エントリの最初の項目は、クライアントマシンの名前です。その次は、キー、サーバー名、パス名をタブ文字で区切ったリストです。最初の項目以外は、すべてオプションです。次に例を示します。


例 5–6 bootparams データベース


myclient   root=myserver : /nfsroot/myclient  \
swap=myserver : /nfsswap//myclient \
dump=myserver : /nfsdump/myclient

この例の dump=: は、ダンプファイルを捜さないようにクライアントホストに指示します。

bootparams のワイルドカードエントリ

クライアントをサポートするように bootparams データベースを編集するときには、ほとんどの場合、ワイルドカードエントリを使用する方が便利です。次のようにしてワイルドカードエントリを使用します。

*  root=server:/path dump=:

アスタリスク (*) ワイルドカードは、このエントリが、bootparams データベース内で明示的に指定されていないすべてのクライアントに適用されることを示します。