コンピュータの稼働中は、各種のシステム動作を追跡するためにオペレーティングシステムのカウンタが増分されます。追跡されるシステム動作は次のとおりです。
中央処理デバイス (CPU) の使用状況
バッファーの使用状況
ディスクとテープの入出力 (I/O) 動作
端末デバイスの動作
システムコールの動作
コンテキスト切替え
ファイルアクセス
待ち行列の動作
カーネルテーブル
プロセス間通信
ページング
空きメモリーとスワップ空間
カーネルメモリー割リ当て (KMA)
Solaris ソフトウェアには、システムパフォーマンスを追跡できるように複数のツールが提供されています。次のような監視ツールがあります。
表 22-3 パフォーマンス監視ツール
コマンド |
説明 |
参照箇所 |
---|---|---|
sar コマンドと sadc コマンド |
システム動作データを収集および報告する | |
ps コマンドと prstat コマンド |
活動中のコマンドについての情報を表示する | |
vmstat コマンドと iostat コマンド |
システム動作データの要約。仮想メモリーの統計、ディスクの使用率、CPU の動作など | |
swap コマンド |
ユーザーのシステムで利用可能なスワップ領域についての情報を表示する | |
netstat コマンドと nfsstat コマンド |
ネットワークパフォーマンスについての情報を表示する |
netstat(1M) と nfsstat(1M) のマニュアルページ |
Sun Enterprise SyMON |
Sun Enterprise レベルのシステム上で、システム動作データを収集する |
『Sun Enterprise SyMON 2.0.1 Software User's Guide』 |