このマニュアルは次のように構成されています。
第 1 章「Solaris 国際化の概要」では、ヨーロッパ諸国におけるユーロ () の導入など、Solaris 9 から新しく提供される国際化機能や地域対応機能について説明します。
第 2 章「一般的な国際化機能」では、Solaris 9 製品の Codeset Independence (CSI) や、libc の API について説明します。
第 3 章「Solaris 9 環境における地域対応」では、Solaris 9 地域対応製品の具体的な内容を説明します。これには、多国語対応の Solaris 製品や新しいキーボード (19 種類の新しいキーボード) のサポートなどが含まれます。
第 4 章「サポートされるアジアのロケール」では、アジア諸国向けのロケールや入力システム、文字サポートについて説明します。
第 5 章「UTF-8 ロケールサポートの概要」では、en_US.UTF-8 ロケールや、このリリースに組み込まれている国際化機能について説明します。この機能には、日本語、韓国語、中国語 (繁体字と簡体字) の入力モードのほかに、キリル文字、ギリシャ語、アラビア語、ヘブライ語、ヒンディー語、タイ語の入力方式が含まれています。
第 6 章「CTL: Complex Text Layout」では、CTL (Complex Text Layout) 拡張機能について説明します。この機能では、アラビア語、ヘブライ語、タイ語など、論理テキスト表現と物理テキスト表現の間で複雑な変換が必要な言語を Motif の API で用いることができます。
第 7 章「mp による印刷フィルタの拡張」では、ヨーロッパやアジアでの印刷特有の情報や mp(1) 印刷フィルタの拡張など、Solaris 9 オペレーティング環境の印刷サポートについて説明します。
付録 A 「iconv コード変換」 には、提供されているiconv 変換モジュールの表が記載されています。
付録 B 「SOFTWARE CD の部分ロケールパッケージ一覧」には、SOFTWARE CD に格納されている部分ロケールパッケージ名の表が記載されています。
付録 C 「LANGUAGES CD の完全ロケールパッケージ一覧」 には、LANGUAGES CD にある言語パッケージの内容を示します。簡体字中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、スペイン語、スウェーデン語、繁体字中国語、そしてすべての言語に共通の表があります。