この章では、サポートされるアジアのロケールについて説明します。
次の表に、サポートされるアジアのロケールの要約を示します。
表 4–1 アジア向けロケールの要約
このウィンドウは、すべての中国語ユーザーが使用できる拡張可能な使いやすい入力方式管理ツールです。新しい入力方式補助ウィンドウでは、次の新しい機能とユーティリティがサポートされます。
入力方式の切り替え
中国語全角/半角文字モードの切り替え
中国語/英語句読点モードの切り替え
入力方式のプロパティ設定
入力方式の選択
GB2312/GBK/GB18030/CNS11643/Big5/HKSCS/Unicode 文字セットの参照テーブル
仮想キーボード
詳細については、『Simplified Chinese User's Guide』と『Traditional Chinese User's Guide』を参照してください。
入力方式補助ウィンドウでは、すべての UTF-8 ロケールと次の中国語ロケールがサポートされます。
zh/zh_CN.EUC
zh.GBK/zh_CN.GBK
zh.UTF-8/zh_CN.UTF-8
zh_TW/zh_TW.EUC
zh_TW.BIG5
zh_TW.UTF-8
zh_HK.BIG5HK
zh_HK.UTF-8
zh_CN.GB18030
CangJie などのコードテーブルに基づく方式
ベンダーによって開発された方式 (NewPinYin や NeiMa など)
補助ウィンドウサポートのインタフェースモデルは、次の図で表されます。
タイ語の文字シーケンスチェック方式のレベルは、タイの IT 標準に従って次の 3 つがあります。
パススルーレベル (入力チェックなし)
基本入力チェックレベル
詳細入力チェックレベル
Solaris 9 リリースのデフォルトの入力チェックレベルはパススルーレベルです。 したがって、シーケンスチェックは行われません。これは、それ以前の Solaris リリースと同じレベルです。F2 機能キーを使用して、これらのレベルを切り替えることができます。
パススルー -> 基本 -> 詳細 -> パススルー
タイ語入力方式補助ウィンドウでは、次の新しい機能とユーティリティがサポートされます。
3 つの入力レベルの切り替え (パススルー/基本/詳細)
タイ語仮想キーボード
特定のタイ語入力レベルおよび入力チェックレベルを選択するには、補助ウィンドウの入力レベルボタンをクリックします。タイ語仮想キーボードを表示するには、キーボードボタンをクリックします。タイ語仮想キーボードではタイ文字を入力します。
Solaris 9 環境の簡体字中国語ロケールには、zh、zh.GBK、zh_CN.GB18030、zh.UTF-8 があります。 zh ロケールでは、EUC スキーマを使って、GB2312-80 を符号化します。zh.GBK ロケールは、BG2312-80 のスーパーセットである GBK コードセットをサポートします。
zh_CN.GB18030 ロケールは、新しい GB18030–2000 コードセットをサポートします。
簡体字中国語は主に、中華人民共和国およびシンガポールで使用されています。
zh ロケールには次の入力方式がサポートされています。
New QuanPin
New ShuangPin
QuanPin
ShuangPin
GB2312 NeiMa
English-Chinese
コードテーブル入力方式 (オプション)
簡体字中国語用の入力方式補助ウィンドウサポート
zh_CN.GB18030 ロケールには次の入力方式がサポートされています。
New QuanPin
New ShuangPin
QuanPin
ShuangPin
GB18030–2000 NeiMa
English-Chinese
コードテーブル入力方式 (オプション)
簡体字中国語用の入力方式補助ウィンドウサポート
zh.GBK および zh.UTF-8 ロケールには次の入力方式がサポートされています。
New QuanPin
New ShuangPin
QuanPin
ShuangPin
GBK NeiMa
English-Chinese
コードテーブル入力方式 (オプション)
簡体字中国語用の入力方式補助ウィンドウサポート
中国語入力方式の補助ウィンドウは、どの中国語ロケールでも使用できる拡張可能な使い易い入力方式ユーザーインタフェースです。詳細については、簡体字中国語と繁体字中国語の入力方式補助ウィンドウのサポートを参照してください。
中国語用の補助ウィンドウについては、『Simplified Chinese User's Guide』と『Traditional Chinese User's Guide』を参照してください。
次の表に、zh ロケールの TrueType フォントを示します。
表 4–2 zh_CN.EUC ロケールの TrueType フォント
完全なファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
ベンダー |
エンコーディング |
---|---|---|---|---|
Fangsong | R | TrueType | Hanyi | GB2312.1980 |
Hei | R | TrueType | Monotype | GB2312.1980 |
Kai | R | TrueType | Monotype | GB2312.1980 |
Song | R | TrueType | Monotype | GB2312.1980 |
次の表に、zh ロケールのビットマップフォントを示します。
表 4–3 zh_CN.EUC ロケールのビットマップフォント
全ファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
エンコーディング |
---|---|---|---|
Song | B | PCF (14,16) | GB2312.1980 |
Song | R | PCF (12,14,16,20,24) | GB2312.1980 |
次の表に、zh_CN.GBK ロケールの TrueType フォントを示します。
表 4–4 zh_CN.GBK ロケールの TrueType フォント
全ファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
ベンダー |
エンコーディング |
---|---|---|---|---|
Fangsong | R | TrueType | Zhongyi | GBK |
Hei | R | TrueType | Zhongyi | GBK |
Kai | R | TrueType | Zhongyi | GBK |
Song | R | TrueType | Zhongyi | GBK |
次の表に、zh_CN.GBK ロケールのビットマップフォントを示します。
表 4–5 zh_CN.GBK ロケールのビットマップフォント
全ファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
エンコーディング |
---|---|---|---|
Song | R | PCF (12,14,16,20,24) | GBK |
次の表に、zh_CN.GB18030 ロケールの TrueType フォントを示します。
表 4–6 zh_CN.GB18030 ロケールの TrueType フォント
ファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
ベンダー |
エンコーディング |
---|---|---|---|---|
FangSong |
R |
TrueType |
FangZheng |
GB18030–2000 |
Song |
R |
TrueType |
FangZheng |
GB18030–2000 |
Hei |
R |
TrueType |
FangZheng |
GB18030–2000 |
Kai |
R |
TrueType |
FangZheng |
GB18030–2000 |
次の表に、zh_CN.GB18030 ロケールビットマップフォントを示します。
表 4–7 zh_CN.GB18030 ロケールのビットマップフォント
ファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
エンコーディング |
---|---|---|---|
Song |
R |
PCF(12,14,16,20,24) |
GB18030–2000 |
次の表に、簡体字中国語でサポートされるコードセットの変換を示します。
表 4–8 簡体字中国語のコードセットの変換
コード |
シンボル |
ターゲットコード |
シンボル |
---|---|---|---|
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
ISO 2022-7 |
zh_CN.iso2022-7 |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
ISO 2022-CN |
zh_CN.iso2022-CN |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
UTF-8 |
UTF-8 |
GB18030 |
zh_CN.gb18030 |
UTF-8 |
UTF-8 |
HZ-GB-2312 |
HZ-GB-2312 |
GB2312–80 |
zh_CN.euc |
HZ-GB-2312 |
HZ-GB-2312 |
GBK |
zh_CN.gbk |
HZ-GB-2312 |
HZ-GB-2312 |
UTF-8 |
UTF-8 |
ISO2022-7 |
zh_CN.iso2022-7 |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
ISO2022-CN |
zh_CN.iso2022-CN |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
ISO2022-CN |
zh_CN.iso2022-CN |
UTF-8 |
UTF-8 |
ISO2022-CN |
zh_CN.iso2022-CN |
zh.GBK |
zh_CN.gbk |
UTF-8 |
UTF-8 |
GB2312-80 |
zh_CN.euc |
UTF-8 |
UTF-8 |
GB18030 |
zh_CN.gb18030 |
UTF-8 |
UTF-8 |
ISO2022-CN |
zh_CN.iso2022-CN |
UTF-8 |
UTF-8 |
zh.GBK |
zh_CN.gbk |
zh.GBK |
zh_CN.gbk |
ISO2022-CN |
zh_CN.iso2022-CN |
zh.GBK |
zh_CN.gbk |
UTF-8 |
UTF-8 |
Solaris 9 製品の繁体字中国語には、次の 5 つのロケールがあります。
zh_TW.BIG5。このロケールは Big5 をサポートします。
zh_TW.UTF-8。このロケールは Unicode 3.1 をサポートします。
zh_HK.BIG5HK。このロケールは Big5-HKSCS をサポートします。
zh_HK.UTF-8。このロケールは Unicode 3.1 をサポートします。
繁体字中国語は主に、台湾と香港で使用されています。次の入力方式は zh_TW.EUC、zh_TW.BIG5、zh_TW.UTF-8 ロケールでサポートされます。
New ChuYin
ChuYin
TsangChieh
Array
BoShiaMy
DaYi
JianYi
Cantonese
EUC NeiMa
Big5 NeiMa
English-Chinese
PinYin などのコードテーブル入力方式 (オプション)
繁体字中国語用の入力方式補助ウィンドウサポート
次の入力方式は zh_HK.BIG5HK と zh_HK.UTF-8 ロケールでサポートされます。
ChuYin
TsangChieh
Array
BoShiaMy
DaYi
JianYi
Cantonese
BIG5+HKSCS NeiMa
English-Chinese
PinYin などのコードテーブル入力方式 (オプション)
繁体字中国語用の入力方式補助ウィンドウサポート
New ChuYin
次の表に、zh_TW ロケールの繁体字中国語 TrueType フォントを示します。
表 4–9 zh_TW ロケールの繁体字中国語 TrueType フォント
完全なファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
ベンダー |
エンコーディング |
---|---|---|---|---|
Hei | R | TrueType | Hanyi | CNS11643.1992 |
Kai | R | TrueType | Hanyi | CNS11643.1992 |
Ming | R | TrueType | Hanyi | CNS11643.1992 |
次の表に、 zh_TW ロケールの繁体字中国語ビットマップフォントを示します。
表 4–10 zh_TW ロケールの繁体字中国語ビットマップフォント
全ファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
エンコーディング |
---|---|---|---|
Ming | R | PCF (12,14,16,20,24) | CNS11643.1992 |
次の表に、zh_HK.BIG5HK ロケールの TrueType フォントを示します。
表 4–11 zh_HK.BIG5HK ロケールの TrueType フォント
完全なファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
ベンダー |
エンコーディング |
---|---|---|---|---|
Ming |
R |
TrueType |
FangZheng |
Big5–HKSCS |
Hei |
R |
TrueType |
FangZheng |
Big5–HKSCS |
Kai |
R |
TrueType |
FangZheng |
Big5–HKSCS |
次の表に、zh_HK.BIG5HK ロケールのビットマップフォントを示します。
表 4–12 zh_HK.BIG5HK ロケールのビットマップフォント
ファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
エンコーディング |
---|---|---|---|
Ming |
R |
PCF(12,14,16,20,24) |
Big5–HKSCS |
次の表に、繁体字中国語でサポートされるコードセットの変換を示します。
表 4–13 繁体字中国語のコードセットの変換
コード |
シンボル |
ターゲットコード |
シンボル |
---|---|---|---|
BIG5 |
zh_TW-big5 |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
BIG5 |
zh_TW-big5 |
ISO2022–CN |
zh_TW-iso2022–CN-EXT |
BIG5 |
zh_TW-big5 |
UTF-8 |
UTF-8 |
BIG5+HKSCS |
zh_HK.big5hk |
UTF-8 |
UTF-8 |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
BIG5 |
zh_TW-big5 |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
UTF-8 |
UTF-8 |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
ISO2022-7 |
zh_TW-iso2022-7 |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
ISO2022-CN-EXT |
zh_TW-iso2022-CN-EXT |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
UTF-8 |
UTF-8 |
ISO2022-7 |
zh_TW-iso2022-7 |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
ISO2022-7 |
zh_TW-iso2022-7 |
UTF-8 |
UTF-8 |
ISO2022-CN |
zh_TW-iso2022-CN-EXT |
BIG5 |
zh_TW-big5 |
ISO2022-CN-EXT |
zh_TW-iso2022-CN-EXT |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
UTF-8 |
UTF-8 |
BIG5 |
zh_TW-big5 |
UTF-8 |
UTF-8 |
BIG5+HKSCS |
zh_HK.big5hk |
UTF-8 |
UTF-8 |
CNS 11643 |
zh_TW-euc |
UTF-8 |
UTF-8 |
ISO 2022-7 |
zh_TW-iso2022-7 |
この節では、日本語ロケール固有の情報について説明します。
Solaris 9 環境では、異なる文字エンコーディングをサポートする 4 種類の日本語ロケールを使用できます。ja と ja_JP.eucJP ロケールは日本語 EUC に基づいています。 ja_JP.eucJP ロケールの仕様は UI-OSF 日本語環境実装規約バージョン 1.1 に、ja ロケールは以前の Solaris リリースで採用されてきた仕様にそれぞれ準拠しています。ja_JP.PCK ロケールは、Shift_JIS として知られている PC-Kanji コードに基づいています。ja_JP.UTF-8 は、UTF-8 に基づいています。
日本語 EUC とその文字集合間の対応付けについては、eucJP(5) のマニュアルページを、PC-Kanji コードとその文字集合間の対応付けについては、PCK(5) のマニュアルページをそれぞれ参照してください。
JIS X 0201–1976
JIS X 0208–1990
JIS X 0212–1990
JIS X 0213–2000 (Unicode 3.1 で定義されている文字のみ)
JIS X 0212–1990 は ja_JP.PCK ロケールではサポートされていません。JIS X 0213–2000 は ja_JP.UTF-8 ロケールでのみサポートされています。JIS X 0213–2000 で定義されているすべての文字が使用可能であるとは限りません。使用できるのは、Unicode 3.1 文字集合に定義されている文字だけです。
ビットマップおよび TrueType 形式の日本語フォントがあり、ベンダー定義文字も含まれています。また、印刷用に TrueType 1 形式の JIS X 0212 フォントもあります。
次の表に、日本語ビットマップフォントを示します。
表 4–14 日本語ビットマップフォント
完全なファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
ベンダー |
エンコーディング |
---|---|---|---|---|
sun gothic |
R、B |
PCF(12,14,16,20,24) |
|
JIS X 0208–1983、 JIS X 0201–1976 |
sun minchou |
R |
PCF(12,14,16,20,24) |
|
JIS X 0208–1983、 JIS X 0201–1976 |
ricoh hg gothic b |
R |
PCF(10,12,14,16,18,20,24) |
RICOH |
JIS X 0208–1983、JIS X 0201–1976 |
ricoh hg mincho l |
R |
PCF(10,12,14,16,18,20,24) |
RICOH |
JIS X 0208–1983、JIS X 0201–1976 |
ricoh gothic |
R |
PCF(10,12,14,16,18,20,24) |
RICOH |
JIS X 0212–1990、JIS X 0213–2000 |
ricoh mincho |
R |
PCF(10,12,14,16,18,20,24) |
RICOH |
JIS X 0212–1990、JIS X 0213–2000 |
ricoh heiseimin |
R |
PCF(12,14,16,18,20,24) |
RICOH |
JIS X 0212–1990 |
次の表に、日本語 True Type フォントを示します。
表 4–15 日本語 TrueType フォント
全ファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
ベンダー |
エンコーディング |
---|---|---|---|---|
ricoh hg gothic b |
固定幅 |
TrueType |
RICOH |
JIS X 0208–1983、JIS X 0201–1976 |
ricoh hg mincho l |
固定幅 |
TrueType |
RICOH |
JIS X 0208–1983、JIS X 0201–1976 |
ricoh gothic |
固定幅、プロポーショナル |
TrueType |
RICOH |
JIS X 0201–1976、JIS X 0208–1983、JIS X 0213–2000 |
ricoh mincho |
固定幅、プロポーショナル |
TrueType |
RICOH |
JIS X 0201–1976、JIS X 0208–1983、JIS X 0213–2000 |
ricoh heiseimin |
固定幅 |
TrueType |
RICOH |
JIS X 0212–1990 |
Solaris 9 環境のデフォルト入力方式は ATOK12 です。日本語ロケールがインストールされていれば、日本語ロケールとすべての UTF-8 ロケールでこの入力方式が使用できます。その他、Wnn6 日本語入力方式がすべての日本語ロケールで使用できます。入力方式の切り替えはワークスペースメニューから行うことができます。日本語 Solaris 1.x 互換モードでは、kkcv 日本語入力方式が使用できます。
たとえば、ATOK12 を使って日本語を入力するには次のようにします。
Control + Space キーを押して変換モードをオンにします。
かな文字のテキストを入力します (たとえば、kanjihenkan)。
Space キーを押して漢字に変換します。
別の漢字を表示する場合は、スペースキーを押して変換候補テーブルを表示し、選択したい番号を入力します。
テキスト全体を漢字文字のテキストとして確定するには、Return キーを押します。
変換中の文字だけを確定する場合は、下矢印キーを押します。
Control + Space キーを押して変換モードをオフにします。
日本語ロケールを文字ベース端末 (TTY) で使うには、端末設定を使って、行編集作業を適切に実行する必要があります。
端末が CDE 端末エミュレータ (dtterm) の場合、すべての日本語ロケール (ja、ja_JP.PCK、または ja_JP.UTF-8)で、引数 -defeucw を付けて stty(1) を使用します。たとえば、ロケール ja の場合は、次のように入力します。
% setenv LANG ja % stty defeucw
端末が CDE 端末エミュレータではないが、端末のコードセットが現在のロケールのものと同じである場合は、 stty(1) の引数として -defeucw を指定します。
端末のコードセットが現在のロケールと一致しない場合、setterm(1) を使ってコード変換を有効にします。たとえば、ロケール ja を使用しているときに PCK (Shift_JIS コード) が必要になった場合は、次のように指定します。
% setenv LANG ja % setterm -x PCK
詳細については、setterm(3CURSES) のマニュアルページを参照してください。
いくつかの日本語コードセット変換が iconv(1) と iconv(3) でサポートされています。詳細については、iconv_ja(5) のマニュアルページを参照してください。
ユーザー定義文字ユーティリティ sdtudctool は、アウトラインフォント (Type1) とビットマップフォント (PCF) を両方ともサポートします。 また、以前のリリースにあった、fontedit、type3creator、fontmanager のような古いユーティリティによって作成された UDC フォントを移行するために、いくつかのユーティリティを利用できます。
次のコンポーネントは、LANGUAGES CD を使用した日本語完全ロケール環境でのみ使用できます。
翻訳されたメッセージ、ヘルプ、マニュアルページ
Wnn6 日本語入力方式
日本語 Solaris 1.x BCP サポート
明朝およびボールドタイプフェースのフォント
印刷用の JIS X 0212 Type1 フォント
日本語固有のダムプリンタおよび jpostprint サポート
古い日本語ユーティリティ (kanji(1) など)
1995 年 12 月に韓国政府は、標準韓国語コードセットの KS X 1005–1 を発表しました。このコードセットは、ISO 10646-1/Unicode 2.0 に基づいています。
ISO-10646 文字セットでは、次の 2 つのユニバーサル文字セットが使用されています。
UCS-2 – ユニバーサル文字セット (2 バイト形式)
UCS-4 – ユニバーサル文字セット (4 バイト形式)
ISO-10646 文字セットは、直接 IBM-PC ベースのオペレーティングシステムで使用することはできません。たとえば、Solaris 環境のカーネルおよびその他の多くのモジュールは、文字列内の null 文字 (0x00) など、特定のバイトを制御命令として解釈します。ISO-10646 文字セットは、最初のバイトまたは後続のバイトで、任意のビットの組み合わせでエンコードできます。ISO-10646 文字は、上記の制限のため、Solaris システムで自由に転送することはできません。
移行を容易にするために、ISO-10646 文字を、C0 制御文字 (0x00..0x1F)、C1 制御文字 (0x80..0x9F)、空白 (0x20)、DEL (0x7F) を使用せずに再コード化する、UCS Transformation Format (UTF) を定義しています。
ko.UTF-8 は、韓国語標準コードセット KS X 1005–1 をサポートする Solaris のロケールです。このロケールは、以前の KS X 1005 のすべての文字を含む 11,172 の韓国語の文字をサポートします。韓国語の UTF-8 は、韓国語関連の ISO-10646 文字およびフォントをサポートします。ISO-10646 は世界中の文字に対応しているので、あらゆる言語のすべての文字を入力および出力するために、さまざまな入力方式やフォントが提供されています。Universal UTF/UCS が普及するまでは、韓国語 UTF-8 は韓国語の文字に関連する ISO-10646 コードのサブセットと、以前の韓国語標準コードセットおよび拡張 ASCII のすべての文字をサポートします。
ko ロケールでは、EUC を使って KS X 1001 をエンコードします。ko.UTF-8 ロケールは、KS X 1001 のスーパーセットである KS X 1005–1/Unicode 2.0 コードセットをサポートします。これら 2 つのロケールは、エンドユーザーには同じように見えますが、内部の文字エンコーディングが異なっています。Solaris は次の入力方式をサポートします。
ko ロケール用
ハングル 2-BeolSik (子音と母音の各 1 セット)
ハングル - ハンジャ変換
特殊文字
16 進コード
ko.UTF-8 ロケール用
ハングル 2-BeolSik (子音と母音の各 1 セット)
ハングル - ハンジャ変換
特殊文字
16 進コード
次の表に、ko ロケールの韓国語ビットマップフォントを示します。
表 4–16 ko ロケールの Solaris 9 (韓国語版) ビットマップフォント
完全なファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
エンコーディング |
---|---|---|---|
Gothic | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 |
Graphic | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 |
Haeso | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 |
Kodig | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 |
Myeongijo | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 |
Pilki | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 |
Round gothic | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 |
次の表に、 ko.UTF-8 ロケールの韓国語ビットマップフォントを示します。
表 4–17 ko.UTF-8 ロケールの Solaris 9 (韓国語版) ビットマップフォント
完全なファミリ名 |
サブファミリ |
形式 |
エンコーディング |
---|---|---|---|
Gothic | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 (Johap) |
Graphic | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 (Johap) |
Haeso | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 (Johap) |
Kodig | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 (Johap) |
Myeongijo | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 (Johap) |
Pilki | R/B | PCF (12,14,16,18,20,24) | KS X 1001 (Johap) |
次の表に、 ko/ko.UTF-8 ロケールの韓国語 TrueType フォントを示します。
表 4–18 ko/ko.UTF-8 ロケール用の Solaris 9 韓国語 TrueType フォント
完全なファミリ名 |
サブファミリ |
表記形式 |
ベンダー |
エンコーディング |
---|---|---|---|---|
Kodig/Gothic |
R |
TrueType |
Hanyang |
Unicode |
Myeongijo |
R |
TrueType |
Hanyang |
Unicode |
Haeso |
R |
TrueType |
Hanyang |
Unicode |
Round gothic |
R |
TrueType |
Hanyang |
Unicode |
次の表に韓国語の iconv を示します。
表 4–19 韓国語 iconv
コード |
シンボル |
ターゲットコード |
シンボル |
---|---|---|---|
IBM CP933 | cp933 |
UTF-8 (Unicode 2.0) | ko_KR-UTF-8 |
ISO646 | 646 |
KS X 1001 | 5601 |
ISO2022-KR | iso2022-7 |
KS X 1001 | ko_KR-euc |
ISO2022-KR | iso2022-7 |
UTF-8 (Unicode 2.0) | ko_KR-UTF-8 |
KS X 1001 | 5601 |
UTF-8 | UTF-8 |
KS X 1001 | EUC-KR |
UTF-8 | UTF-8 |
KS X 1001 | KSC5601 |
UTF-8 | UTF-8 |
KS X 1001 | ko_KR-euc |
UTF-8 (Unicode 2.0) | ko_KR-UTF-8 |
KS X 1001 | ko_KR-euc |
ISO2022-KR | ko_KR-iso2022-7 |
KS X 1001 | ko_KR-euc |
KS X 1001 | ko_KR-johap |
KS X 1001 | ko_KR-euc |
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