次の手順では、IPQoS 構成ファイル内でクラス用のフィルタを定義する方法を示します。次の手順の前に、構成ファイルを開始しており、クラスを定義してあるものとします。ここでは、IPQoS 構成ファイルの開始方法およびトラフィッククラスの定義方法で紹介した /var/ipqos/Goldweb.qos ファイルの構築を続けます。
IPQoS 構成ファイルを作成する際、各クラス句およびフィルタ句を必ず中括弧 ({ }) で囲んでください。 括弧の使用例については、例 3–1 を参照してください。
IPQoS 構成ファイルを開き、最後に定義したクラスの末尾を探します。
たとえば、IPQoS 対応サーバー Goldweb 用の構成ファイル /var/ipqos/Goldweb.qos では、次のクラス句のあとから作業を始めます。
class {
name video
next_action markEF
enable_stats FALSE
}
|
IPQoS システムの発信トラフィックを選択するフィルタ句を定義します。
filter {
name webout
sport 80
direction LOCAL_OUT
class goldweb
}
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エントリ |
説明 |
|---|---|
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name webout |
フィルタに webout という名前を付ける |
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sport 80 |
ソースポート 80 のトラフィックを選択する。これは、既知の HTTP (Web) トラフィック用ポート |
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direction LOCAL_OUT |
ローカルシステムから発信されるトラフィックを選択する |
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class goldweb |
フィルタが所属するクラス (このインスタンスでは goldweb クラス) を特定する |
IPQoS 構成ファイル内のフィルタ句の構文および詳細情報については、フィルタ句を参照してください。
IPQoS システムのストリーミングビデオトラフィックを選択するフィルタ句を定義します。
filter {
name videoout
sport videosrv
direction LOCAL_OUT
class video
}
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エントリ |
説明 |
|---|---|
|
name videoout |
フィルタに videoout という名前を付ける |
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sport videosrv |
ソースポート videosrv のトラフィックを選択する。これは、以前にこのシステムのストリーミングビデオアプリケーション用に定義したポート |
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direction LOCAL_OUT |
ローカルシステムから発信されるトラフィックを選択する |
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class video |
フィルタが所属するクラス (このインスタンスでは video クラス) を特定する |
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作業 |
参照先 |
|---|---|
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マーカーモジュールの転送動作を定義する | |
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メータリングモジュールのフロー制御パラメータを定義する | |
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IPQoS 構成ファイルを有効にする | |
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追加のフィルタを定義する | |
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アプリケーションからのトラフィックフロー用のクラスを作成する |