Solaris 9 インストールガイド

フラッシュアーカイブのセクション

フラッシュアーカイブには、少なくとも 3 つのセクションが含まれます。セクションには、マスターシステムからコピーされたアーカイブおよび実際のファイルを識別するセクションが含まれます。

  1. アーカイブ Cookie セクション – フラッシュアーカイブの最初のセクションには、ファイルを フラッシュアーカイブとして識別する cookie が含まれます。アーカイブが有効であるためには、この cookie が存在する必要があります。

  2. 識別セクション - 2 つ目のセクションには、アーカイブについての識別情報を示す値が指定されたキーワードが含まれます。フラッシュアーカイブの名前はユーザーが指定する必要があります。アーカイブについて指定できる情報には、次のものが含まれます。

    • アーカイブの作者

    • アーカイブの作成日

    • アーカイブを作成したマスターシステムの名前

    アーカイブに関するキーワードのリストについては、識別セクションのキーワードを参照してください。

  3. ユーザー定義セクション - 識別セクションの後には、ユーザーがセクションを定義して挿入できます。フラッシュアーカイブは、ユーザーが挿入したセクションは処理しません。たとえば、このセクションには、アーカイブの説明や、アプリケーションの整合性をチェックするスクリプトなどを含めることができます。

    ユーザー定義セクションでは、キーワードも定義できます。フラッシュアーカイブはユーザー定義のキーワードを無視しますが、ユーザーが独自に識別セクションとユーザー定義のキーワードを処理するスクリプトまたはプログラムを提供できます。

    ユーザー定義セクションでは、次の書式を使用する必要があります。

    ユーザー定義セクション 

    • 行単位で作成する必要がある

    • 復帰改行 (ASCII 0x0a) 文字で終了させる必要がある

    • 個々の行の長さに制限はない

    • base64 またはそれに類似したアルゴリズムを使用してバイナリデータにコード化する

    ユーザー定義キーワード 

    • X で始める必要がある。X-department は有効なユーザー定義キーワードである

    • 改行、等号、空文字、フォワードスラッシュ(/) 以外の任意の文字を含めることができる

  4. アーカイブファイルセクション - アーカイブファイルセクションには、マスターシステムから保存されたファイルが含まれます。

flar コマンドを使用して、アーカイブについての情報を検出できます。手順の詳細は、アーカイブからの情報の抽出を参照してください。