フラッシュアーカイブの作成時に、マスターシステムからコピーされるファイルやディレクトリの一部分をアーカイブから除外することができます。アーカイブからディレクトリを除外する際に、そのディレクトリ内にある特定のファイルやサブディレクトリをアーカイブに含めることも可能です。たとえば、/a/aa/bb/c にあるすべてのファイルやディレクトリを除外する際に、bb サブディレクトリの内容だけをアーカイブに含めることができます。
flar create のファイル除外オプションは、注意して使用してください。一部のディレクトリを除外する際、気づかずにシステム構成ファイルなどの他のファイルがアーカイブに残ってしまう場合があります。この場合、システムの整合性が損なわれるため、インストールが失敗してしまいます。ディレクトリやファイルの除外は、大規模なデータファイルなど、システムを破綻させることなく容易に削除可能なデータに対して行うのが最善です。
次の表に、ファイルやディレクトリの除外および追加用の flar create コマンドのオプションを示します。
指定方法 |
除外用のオプション |
追加用のオプション |
---|---|---|
ディレクトリまたはファイルの名前を指定します。 |
-x exclude_dir/filename |
-y include_dir/filename |
対象のファイルやディレクトリのリストを含むファイルを使用します。 |
- X list_filename - z list_filename |
- f list_filename - z list_filename |
これらのオプションの詳細は、表 20–3を参照してください。
アーカイブのカスタマイズ例については、サンプルアーカイブの作成を参照してください。