Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

メールプログラムに新しく組み込まれた機能

前のバージョンに組み込まれていたメールプログラム [TCP] は使用できません。代わりに、新しく組み込まれたメールプログラム P=[IPC] を使用してください。新しく組み込まれたプロセス間通信メールプログラム ([IPC]) を使用して、それをサポートしているシステム上の UNIX ドメインソケット宛てにメールを配信できます。このメールプログラムは、指定したソケットで待機している LMTP 配信エージェントとともに使用できます。次に、メールプログラムの例を示します。


Mexecmail, P=[IPC], F=lsDFMmnqSXzA5@/:|, E=\r\n, 
S=10, R=20/40, T=DNS/RFC822/X-Unix, A=FILE /var/run/lmtpd

[IPC] メールプログラムの最初の引数が、正当な値であるかどうかが確認されます。次の表では、最初のメールプログラム引数に設定可能な値について説明しています。

表 27-20 最初のメールプログラム引数に設定可能な値

値 

説明 

A=FILE

UNIX ドメインソケットによる配信に使用する 

A=TCP

TCP/IP 接続に使用する 

A=IPC

最初のメールプログラム引数としては使用できない