次の表では、sendmail プログラムで使用するための新しいマクロについて説明しています。マクロの値は、内部で割り当てられています。詳細は、sendmail(1M) のマニュアルページを参照してください。
表 27-10 sendmail に定義されたマクロ
マクロ |
説明 |
---|---|
${addr_type} |
現在のアドレスを、エンベロープの送信側または受信者アドレスと認定する |
${client_resolve} |
${client_name} の解釈処理コールの結果、つまり OK、FAIL、FORGED、または TEMP を保持する |
${deliveryMode} |
DeliveryMode オプションの値ではなく、sendmail が使用している現在のデリバリモードを指定する |
${dsn_notify}、${dsn_envid}、${dsn_ret} |
対応する DSN パラメータ値を保持する |
${if_addr} |
インタフェースがループバックネット上にない場合に、受信接続用インタフェースのアドレスを提供する。このマクロは、特に仮想ホスティングに便利である |
${if_addr_out}、${if_name_out}、${if_family_out} |
${if_addr} の再利用を避ける。次の値を、それぞれ保持する 送信接続用インタフェースのアドレス 送信接続用インタフェースのホスト名 送信接続用インタフェースのファミリ |
${if_name} |
受信接続用のインタフェースのホスト名を提供する。これは、特に仮想ホスティングに便利である |
${load_avg} |
実行キューにあるジョブの現在の平均数を確認して報告する |
${msg_size} |
ESMTP ダイアログにあるメッセージサイズの値 ( SIZE=parameter) を保持してから、メッセージを収集する。その後、sendmail によって計算されたメッセージサイズを保持したマクロを check_compat で使用する。check_compat については、表 27–14 を参照 |
${nrcpts} |
妥当性検査を行った受信者の数を保持する |
${ntries} |
配信を試みた回数を保持する |
${rcpt_mailer}、 ${rcpt_host}、${rcpt_addr}、${mail_mailer}、${mail_host}、および ${mail_addr} |
引数 RCPT および MAIL を構文解析した結果を保持する。つまり、メール配信エージェント ($# mailer)、ホスト ($@host)、およびユーザー ($:addr) から解釈処理された RHS (Right-Hand Side) トリプレットを保持する |