Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

スコープの構成方法

次の手順に従って、スコープ名を slp.conf ファイルの net.slp.useScopes プロパティに追加します。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. ホスト上の slpd とすべての SLP 動作を停止します。


    # /etc/init.d/slpd stop
    
  3. 構成の設定を変更する前に、デフォルトの /etc/inet/slp.conf ファイルのバックアップをとります。

  4. slpd.conf ファイル内の net.slp.useScopes プロパティを変更します。


    net.slp.useScopes=<scope names>
    

    scope names

    文字列のリストで、DA または SA が要求時に使用を許されるスコープを示すか、DA がサポートする必要があるスコープを示す 

    デフォルトの値は、SA と DA の場合は Default、UA の場合は未設定 

     


    注 -

    スコープ名は、次の文法上のガイドラインに従って構成します。

    • 大文字または小文字の英数字

    • 句読点 ('' \!< =>、および ~ を除く)

    • 名前の一部と考えられるスペース

    • 非 ASCII 文字

      ASCII でない文字をエスケープするには、バックスラッシュを使用します。たとえば、UTF-8 コード体系では、フランス語の aigue アクセントのある文字 e を表すために、16 進コード 0xc3a9 を使用します。プラットフォームが UTF-8 をサポートしていない場合は、UTF-8 の 16 進コード \c3\a9 をエスケープシーケンスとして使用します。


    ここでは、例として、bldg6 にスコープ engmktg を作成することを考えます。この場合は、net.slp.useScopes 行を次のように変更します。


    net.slp.useScopes=eng,mktg,bldg6
  5. 変更を保存し、ファイルを閉じます。

  6. 変更を反映するには、slpd を再起動します。


    # /etc/init.d/slpd start