Solaris 9 9/04 オペレーティング環境の概要

第1章 Solaris 9 リリースの新機能

Solaris 9 の最新リリースは、Solaris 9 9/04 リリースです。

この章では、以下の Solaris リリースで新しく追加または拡張された機能について説明します。

2002 年 5 月に配布が開始された Solaris 9 リリースで利用可能となった機能拡張の概要については、第2章「Solaris 9 リリースの機能」を参照してください。

この章には 2 つの重要な発表が含まれています。Sun Microsystems は、AMD Opteron 用のサーバーとワークステーションを新しく発表しています。「AMD Opteron を搭載した新しいサーバーとワークステーション」を参照してください。「Sun Java Enterprise System の Solaris への統合」も参照してください。Sun Java Enterprise System には、Sun Open Net Environment (Sun ONE) 製品が含まれています。

Solaris 9 9/04 リリースに含まれているすべての機能は、特に明記されない限り、UltraSPARC システムと x86 システムの両方に適用されます。本書では、「x86」という用語は Intel 32 ビット系列のマイクロプロセッサチップ、および AMD が提供する 64 ビットと 32 ビットの互換マイクロプロセッサチップを意味します。「Solaris Hardware Compatibility List」で示すように、現在ではますます多くの x86 システムで Solaris ソフトウェアが動作しています。詳細は、http://www.sun.com/bigadmin/hcl を参照してください。本書では、異なるプラットフォーム間の実装の違いについても言及します。

Solaris リリース別の新機能

ここでは、この章で説明するすべての新機能のリストを示します。このリストは、参照しやすいようにリリース別に分類されています。各機能の説明は、この章の残りの節に記載されています。

Solaris 9 9/04 リリース

次の機能は、Solaris 9 9/04 リリースで追加されました。

「USB 2.0 デバイスの機能と互換性の問題」の説明は、Solaris 9 9/04 リリースで更新されました。また、「Solaris 9 9/04 リリースの新規マニュアルおよび改訂マニュアル」も参照してください。

Solaris 9 4/04 リリース

次の機能は、Solaris 9 4/04 リリースで追加されました。

次の USB 機能の説明は、Solaris 9 4/04 リリースで追加または更新されました。

Solaris 9 12/03 リリース

次の機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

「Sun ONE Application Server の統合」は、このリリースで機能拡張されました。

Solaris 9 8/03 リリース

次の機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

次の機能は、Solaris 9 8/03 リリースで機能拡張されました。

Solaris 9 4/03 リリース

次の機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

次の機能は、Solaris 9 4/03 リリースで機能拡張されました。

Solaris 9 12/02 リリース

次の機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

Solaris 9 9/02 リリース

次の機能は、Solaris 9 9/02 リリースで追加されました。

AMD Opteron を搭載した新しいサーバーとワークステーション

Sun Microsystems は、 AMD Opteron を搭載した、以下のサーバーとワークステーションを新しく導入しています。

Sun Fire V20z サーバーおよび Sun Fire V40z サーバー

Sun FireTM V20z サーバーは、AMD Opteron プロセッサを最大 2 個まで搭載可能 (2P) な、エンタープライズクラスの 1U ラックマウント型サーバーです。Sun Fire V40z サーバーも AMD Opteron プロセッサベースですが、3U ラックマウント型で、最大 4 個のプロセッサを搭載可能 (4P) なサーバーです。

AMD Opteron プロセッサは、x86 の 64 ビットアーキテクチャを実装し、優れたメモリー容量と帯域幅を提供します。

これらのサーバーには、組み込み型サービスプロセッサ (SP)、フラッシュメモリー、RAM、専用の Ethernet インタフェース、およびサーバー管理ソフトウェアが含まれています。これらのサーバーには各種のサーバー管理ツールが付属し、最小の総所有コスト (TCO) でより良い制御を実現します。SP を搭載したプラットフォームでは、コマンドラインインタフェース (CLI)、SNMP サードパーティフレームワーク統合、または IPMI を使用して、構成や管理を行うことができます。専用の SP によって、オペレーティングシステムの独立性と、サーバー管理の最大限の可用性が得られます。

詳細は、以下の Web サイトを参照してください。http://www.sun.com/v20z/ および http://www.sun.com/v40z/

これらの Web サイトには、これらの新製品に関する詳細な文書へのリンクも含まれています。

Sun Java Workstation W1100z および Sun Java Workstation W2100z

Sun Java Workstation W1100z と Sun Java Workstation W2100z は、AMD Opteron プロセッサベースのシステムです。これらのワークステーションには、1 個または 2 個の AMD 64 Opteron プロセッサが、オンボードの AMD socket 940 ソケットにあらかじめインストールされています。.2 プロセッサシステム (1 プロセッサあたり 4 個の DIMM を持つ) では、デュアルチャネルで最大 16G バイトのレジスタ付き ECC 400 DDR SDRAM を利用可能です。ハードディスクドライブ容量に関しては、1 台または 2 台の内蔵 PATA-100 80G バイトのハードディスクドライブ、または最大 5 台の 73G バイト Ultra 320 SCSI ハードディスクドライブを搭載可能です。

これらのワークステーションは、AGP-8x/Pro スロット 1 個 (高性能グラフィックカード用)、133 MHz スロット 1 個、および 100 MHz PCI-X スロット 4 個を備えています。これらのワークステーションはまた、Gigabit Ethernet インタフェース 1 個、IEEE 1394 インタフェース 2 個、USB 2.0 インタフェース 5 個、および業界標準のオーディオインタフェース各種を備えています。

詳細は、以下の Web サイトを参照してください。http://www.sun.com/desktop/workstation/w2100z/index.xml および http://www.sun.com/desktop/workstation/w1100z/index.xml

これらの Web サイトには、新製品に関する詳細な文書へのリンクも含まれています。

ファイルシステムの機能拡張

Solaris 9 9/04 リリースでは、デフォルトで UFS が有効になっています。以前の Solaris 9 リリースに含まれていたファイルシステムの機能拡張は、次のとおりです。

デフォルトで有効な UFS ロギング

この機能は、Solaris 9 9/04 リリースで追加されました。

すべての UFS ファイルシステムで、ロギングがデフォルトで有効になります。ただし、次の場合は例外です。

Solaris の以前のリリースでは、UFS ロギングを手動で有効にする必要がありました。

UFS ロギングでは、完全な UFS 操作を構成する複数のメタデータの変更が、1 つのトランザクションにまとめられます。一連のトランザクションは、ディスク上のログに記録されたあとで、実際の UFS ファイルシステムのメタデータに適用されます。

UFS ロギングには 2 つの長所があります。

詳細は、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』「デフォルトで有効な UFS ロギング」を参照してください。mount_ufs(1M) のマニュアルページも参照してください。

NFS クライアントの機能拡張

この機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

次の機能拡張により、NFS クライアントのパフォーマンスが向上しています。

マルチテラバイト UFS ファイルシステム

マルチテラバイト UFS ファイルシステムのサポートは、64 ビットのカーネルを実行するシステムでのみ利用できます。この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

今回の Solaris リリースでは、64 ビット Solaris カーネルを実行するシステム上で、マルチテラバイト UFS ファイルシステムがサポートされます。これまで、UFS ファイルシステムの容量は、64 ビットシステムでも 32 ビットシステムでもおよそ 1 テラバイト (T バイト) に制限されていました。今回、マルチテラバイト UFS ファイルシステムをサポートするため、すべての UFS ファイルシステムコマンドとユーティリティが更新されました。

newfs -T コマンドを使用していれば、1T バイト未満の UFS ファイルシステムを作成したあとでも、ファイルシステムを 1T バイト以上に拡張できます。このコマンドにより、マルチテラバイトファイルシステムに適切な i ノードとフラグメントの密度が設定されます。

マルチテラバイト UFS ファイルシステムのサポートは、マルチテラバイト LUN が利用可能であることを前提にしています。これらの LUN は、Solaris ボリュームマネージャまたは Veritas VxVM のボリュームとして提供されるか、1T バイトを超える物理ディスクとして提供されます。

以下に、マルチテラバイト UFS ファイルシステムの機能の一部を紹介します。

以下は、マルチテラバイト UFS ファイルシステムのいくつかの制限事項です。

詳細は、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』「Solaris 9 Update リリースの新しいファイルシステム機能」を参照してください。

EFI ディスクラベルによるマルチテラバイトボリュームのサポート

このマルチテラバイトディスクのサポートは、64 ビットのカーネルを実行するシステムでのみ利用できます。この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

今回の Solaris リリースでは、64 ビット Solaris カーネルを実行するシステム上で 1T バイト以上の大容量ディスクを使用できます。

EFI (Extensible Firmware Interface) ラベルは、物理ディスクボリュームと仮想ディスクボリュームをサポートします。UFS ファイルシステムには EFI ディスクラベルとの互換性があり、1T バイトを超えるサイズの UFS ファイルシステムを作成できます。今回のリリースに付属している更新されたディスクユーティリティでは、1T バイト以上の大容量ディスクを管理できます。

EFI ディスクラベルには、VTOC ディスクラベルにはない次の特徴があります。

EFI ディスクラベルの詳しい使用方法については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。このマニュアルには、既存のソフトウェア製品に EFI ディスクラベルを使用する場合の注意事項および制限事項が記載されています。

今回の Solaris リリースでは、Solaris ボリュームマネージャでも 1T バイト以上のディスク管理が可能です。これについては、「Solaris ボリュームマネージャによるマルチテラバイトボリュームのサポート」を参照してください。

システム管理ツール

Solaris 9 9/04 リリースでは、Solaris ボリュームマネージャの機能が拡張されています。以前のリリースから提供されているシステム管理機能は、次のとおりです。

Solaris Volume Manager for Sun Cluster によるマルチオーナーディスクセットのサポート

この機能は、Solaris 9 9/04 リリースで追加されました。

Solaris Volume Manager for Sun Cluster には、特に Sun Cluster と Oracle9i Real Application Clusters などのアプリケーションで動作するボリューム管理機能が導入されています。Solaris Volume Manager for Sun Cluster では、マルチオーナーディスクセットにグループ化されたストレージを作成し、管理できます。マルチオーナーディスクセットを使用することにより、複数のノードでディスクセットの所有権を共有できます。また、アプリケーションのインスタンスがクラスタ内の各ノードで実行されるため、スケーラビリティが向上します。さらに、各アプリケーションのインスタンスが共有ストレージに直接アクセスするため、マルチオーナーディスクセットによりアプリケーションのパフォーマンスも向上します。

詳細は、『Solaris ボリュームマネージャの管理』を参照してください。Sun Cluster については、http://www.sun.com/software/cluster/ を参照してください。

Solaris ボリュームマネージャのディスクセットサポートの拡張

この機能は、Solaris 9 9/04 リリースで追加されました。

Solaris ボリュームマネージャでは、デバイス ID の機能が拡張されています。ローカルセット内のディスクの移動だけでなく、指定のディスクセット内のディスクの移動も自動的に追跡できます。また、デバイス ID サポートにより、2 台のホストでディスクセットへのアクセスを共有することができます。なお、ディスクセットへの同時アクセスは許可されませんが、アクセス可能な raw ストレージのビューが異なっていてもかまいません。

Solaris ボリュームマネージャでは、metaimport コマンドの機能も拡張されています。このコマンドでは、拡張されたデバイス ID サポートを使用して、ディスクセットをインポートできます。別のシステムで作成されたディスクセットのインポートも可能です。

詳細は、metaimport(1M) のマニュアルページを参照してください。

Solaris ボリュームマネージャによるトップダウン方式のボリューム作成

この機能は、Solaris 9 4/04 リリースで追加されました。

システム管理者は、この機能の新しいコマンドを使用して、サービスベースの Solaris ボリュームマネージャ構成の品質をすばやく簡単に実現できます。新しいコマンド metassist では、詳細情報を管理し、機能的な論理ボリュームを作成でき、ディスク分割、ストライプの作成、ミラーのアセンブルを手動で行う必要はありません。ボリュームは、コマンド行に指定された基準または参照先の構成ファイルに指定された基準に基づいて作成されます。

詳細は、『Solaris ボリュームマネージャの管理』を参照してください。

署名付きのパッケージおよびパッチ

この機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

この Solaris リリースで更新された pkgadd コマンドおよび patchadd コマンドを使用すると、デジタル署名を含む Solaris パッケージおよびパッチを安全にダウンロードできます。特定のパッケージまたはパッチに含まれるデジタル署名が有効であった場合、署名後にそのパッケージまたはパッチが改変されていないことが保証されます。

以前の Solaris リリースでは、署名付きパッチをシステムに追加するには、Solaris パッチ管理ツールと PatchPro 2.1 を使用する必要がありました。

この Solaris リリースで追加されたその他のソフトウェア管理機能は、次のとおりです。

署名付きパッケージは、署名が付いている点以外は、署名なしパッケージとまったく同一です。このパッケージのインストール、照会、または削除は、既存の Solaris パッケージツールを使って行うことができます。また、署名付きパッケージと署名なしパッケージは、バイナリレベルで互換性があります。

デジタル署名を含むパッケージまたはパッチをシステムに追加するには、信頼された証明書をキーストアに前もって格納しておく必要があります。これらの証明書は、パッケージまたはパッチ上のデジタル署名が有効かどうかを確認する際に使用されます。

パッケージキーストアの設定方法および署名付きパッケージまたはパッチのシステムへの追加方法については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「署名付きパッケージの追加と削除 (作業マップ)」を参照してください。

Solaris インストールイメージを HTTP サーバーまたは HTTPS サーバーから起動および取得する方法については、「WAN ブートによるインストール方式」を参照してください。

NIS から LDAP への移行サービス

この機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

NIS から LDAP への移行サービスを利用すると、ネットワークの主要ネーミングサービスを NIS から LDAP へ切り替えることができます。この移行サービスを使うことで、管理者は、LDAP ネーミングサービスクライアントと連携動作する、バンドルされた Sun ONE Directory Server を活用できるようになります。

詳細は、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』を参照してください。

BIND 8.3.3

この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

この Solaris リリースに含まれる BIND のバージョンは 8.3.3 です。このバージョンでは、DNS クライアントは、IPv6 転送を使用して IPv6 DNS サーバーに接続できます。

Solaris ボリュームマネージャによるマルチテラバイトボリュームのサポート

マルチテラバイトボリュームのサポートは、64 ビットのカーネルを実行するシステムでのみ利用できます。この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

Solaris ボリュームマネージャの機能が拡張され、マルチテラバイトボリュームを使用できるようになりました。この機能では、1T バイトを超える大容量の RAID-0 (ストライプ) ボリューム、RAID-1 (ミラー) ボリューム、RAID-5 ボリューム、およびソフトウェアパーティションボリュームを作成、管理、または削除できます。EFI ラベル付きの大容量ボリュームを構成し、LUN (論理ユニット番号) を割り当てることもできます。

Solaris ボリュームマネージャによる大容量ボリュームサポートは、32 ビットの Solaris カーネルを実行するシステムでは使用できません。たとえば、x86 プラットフォーム版の Solaris ソフトウェアや SPARC 32 ビットカーネルを搭載した Solaris ソフトウェアが稼働するシステムでは、大容量ボリュームサポートを使用することはできません。

詳細は、『Solaris ボリュームマネージャの管理』を参照してください。

「EFI ディスクラベルによるマルチテラバイトボリュームのサポート」も参照してください。

Solaris ボリュームマネージャの RCM サポート

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

Solaris ボリュームマネージャは、RCM (Reconfiguration Coordination Manager) をサポートします。この機能により、DR (動的再構成) 要求に適切に応答できます。また、Solaris ボリュームマネージャの制御下にある使用中のデバイスを削除しようとすると、警告メッセージが表示されて削除できません。これは、デバイスの使用を停止するまで続きます。このようにして、システム管理者が DR 構成のシステムからアクティブなボリュームを誤って削除することを防ぎます。

詳細は、『Solaris ボリュームマネージャの管理』を参照してください。

Solaris パッチ更新機能

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

Solaris 管理コンソールのパッチツールの Update オプションを使って、 SunSolve OnlineSM Web サイトの推奨パッチを分析、ダウンロード、およびインストールできます。また、smpatch update コマンドを使っても同じことができます。

これまで、この更新機能は、Solaris 2.6、Solaris 7、または Solaris 8 のいずれかのリリースを実行するシステムでしかサポートされていませんでした。

更新機能を使用するには、システムに PatchPro 2.1 ソフトウェアをインストールする必要があります。まず、http://www.sun.com/patchpro から PatchPro 2.1 パッケージをダウンロードします。次に、所定の手順に従ってシステムにソフトウェアをインストールします。

詳細は、smpatch(1M) のマニュアルページを参照してください。

単一 IP ネットワークマルチパスグループのためのデータアドレスとテストアドレスの連結

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

単一アダプタの IP ネットワークマルチパスグループ上で障害が検出された場合に、テスト専用 IP アドレスを使う必要はもうありません。IP ネットワークマルチパスグループ上に 1 つしか NIC (Network Interface Card、ネットワークインタフェースカード) がないためにフェイルオーバーを実行できないことがあります。この場合は、テストアドレスとデータアドレスを連結できます。テストアドレスが定義されていないときは、in.mpathd デーモンがデータアドレスを使って障害を検出します。

Solaris IP マルチパスの詳細は、『IP ネットワークマルチパスの管理』を参照してください。

デバイスの管理

Solaris 9 9/04 リリースでは、拡張されたプリンタサポート、新しいマウス機能、および USB 1.1 デバイスとの互換性の改善が追加されています。以前のリリースから提供されているデバイス管理機能は、次のとおりです。

プリンタサポートの拡張

この機能は、Solaris 9 9/04 リリースで追加されました。

このリリースでは、さまざまなプリンタのサポートを組み込むために変更が加えられています。これは、追加の変換ソフトウェア、ラスターイメージプロセッサ (RIP)、PostScriptTM Printer Description (PPD) ファイルの使用で実現されています。

これらの追加により、PPD ファイルを使用して Lexmark Optra E312、Epson Stylus Photo 1280 などのプリンタに出力できます。

この機能は、プリンタに常駐 PostScript 処理機能がない環境で役立ちます。

また、既存の Solaris 印刷ツールにも変更が加えられ、lpadmin コマンドに -n オプションが追加されました。このオプションでは、新しい印刷待ち行列を作成したり、既存の印刷待ち行列を変更したりするときに、使用する PPD ファイルを指定できます。

Solaris Print Manager の画面も更新され、メーカー、モデル、ドライバを選択することにより、印刷待ち行列の PPD ファイルを選択できるようになりました。この新しい機能は、以前の Solaris ソフトウェアリリースとは大幅に異なります。以前のリリースでは、プリンタの種類のリストと、そのプリンタが PostScript や ASCII テキストに対応しているかどうかに関する情報が制限されていました。

詳細は、lpadmin(1M) のマニュアルページと、『Solaris のシステム管理 (上級編)』を参照してください。

ホイール付きマウスのサポート

次のマウス機能は、Solaris 9 9/04 リリースでサポートされるようになりました。

USB 2.0 デバイスの機能と互換性の問題


Solaris 9 9/04 リリースに限っては、USB 2.0 ポートに接続された USB 2.0 ハブでも、USB 1.1 デバイスが動作します。[以前のリリースでは、この構成は利用不可]


以下は、Solaris 9 4/04 リリースからの新しい情報であり、x86 プラットフォームおよび SPARC プラットフォームに適用されます。

USB 2.0 デバイスは、USB 2.0 仕様に準拠した高速デバイスです。USB 2.0 仕様は、http://www.usb.org で確認できます。

以下に、今回の Solaris リリースの SPARC システムおよび x86 システムでサポートされる USB デバイスの例を示します。

今回の Solaris リリースで検証済みの USB デバイスの一覧は、次のサイトで確認できます。

http://www.sun.com/io_technologies/usb.html

その他のストレージデバイスを使用する場合は、scsa2usb.conf ファイルを変更する必要があります。詳細は、scsa2usb(7D) のマニュアルページを参照してください。

Solaris USB 2.0 デバイスのサポートとして、次の機能が用意されています。

USB 2.0 デバイスのサポートの詳細は、ehci(7D) および usba(7D) のマニュアルページを参照してください。

USB ケーブルおよびバスによる電源供給型デバイスの詳細は、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』「Solaris 環境における USB について」を参照してください。

USB 二重フレームワーク

以下は、Solaris 9 4/04 リリースからの新しい情報です。この機能は x86 プラットフォームおよび SPARC プラットフォームで使用できます。

Solaris 9 12/03 リリースの USBA フレームワークは、そもそも USB 1.1 デバイス向けに開発されたものでした。その後、より多くを要求する USB 2.0 デバイス向けに、新しいフレームワーク USBA 1.0 が開発されました。このフレームワークは USB 1.1 デバイスにも対応しています。今回の Solaris リリースでは、「二重フレームワーク」として、以前の USBA フレームワークと新しい USBA 1.0 フレームワークの両方が提供されます。二重フレームワークには、以前のフレームワークから新しいフレームワークへの移行作業を円滑にする働きがあります。以前の USBA フレームワークは、システムの USB 1.1 ポートに接続されたデバイスに対応しています。一方、新しい USBA 1.0 フレームワークは、システムの USB 2.0 ポートに接続されたデバイスに対応しています。

Sun のすべてのマザーボードポートは USB 1.1 ポートですが、ほとんどの PCI カードポートは USB 2.0 をサポートします。

USB 二重フレームワークの機能の詳細は、http://www.sun.com/desktop/whitepapers.html を参照してください。

USB 二重フレームワークの互換性に関する問題については、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』「USB デバイスの新機能」を参照してください。

USB 2.0 の機能

Solaris 9 4/04 リリースの USB 2.0 は、x86 プラットフォームおよび SPARC プラットフォームに次の機能を提供します。

USB デバイスの概要と用語の解説については、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』「USB デバイスの概要」を参照してください。

USB デバイスの Solaris サポート

以下は、Solaris 9 4/04 リリースからの新しい情報であり、x86 プラットフォームおよび SPARC プラットフォームに適用されます。

以下の表では、USB 1.1 デバイスと USB 2.0 デバイスの Solaris サポートについて説明します。

 

Solaris 8 HW* リリース 

Solaris 9 リリース 

Solaris 9 4/04 リリース 

USB 1.1 

SPARC および x86 

SPARC および x86 

SPARC および x86 

USB 2.0 

SPARC 

なし 

SPARC および x86 


Solaris 8 HW は Solaris 8 リリースではなく、Solaris 8 HW 5/03 リリースから開始された Solaris 8 Hardware (HW) リリースを表します。Solaris 8 HW 5/03 リリースの USB 二重フレームワークのパッチ番号は、109896 です。


Sun のハードウェアの USB サポートについては、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』の第 7 章「USB デバイスの使用 (概要)」を参照してください。

USB 大容量ストレージデバイス

以下は、Solaris 9 4/04 リリースで改訂された情報です。これらの機能は x86 プラットフォームおよび SPARC プラットフォームで使用できるようになりました。

リムーバブルメディアデバイスと同様にして、ボリュームマネージャからすべての USB ストレージデバイスにアクセスできるようになりました。この変更により、次の利点が得られます。

USB 大容量ストレージデバイスの詳しい使用方法については、scsa2usb(7D) のマニュアルページを参照してください。

USB 大容量ストレージデバイスの問題の障害追跡については、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』「USB デバイスの新機能」を参照してください。

USB ドライバの拡張機能

この節では、Solaris 9 4/04 リリースの USB ドライバの拡張機能について説明します。これらの機能拡張は x86 プラットフォームおよび SPARC プラットフォームで使用できます。

EHCI ドライバと OHCI ドライバ

以下は、Solaris 9 4/04 リリースからの新しい情報です。

EHCI ドライバには、次の機能があります。

USB 2.0 と USB 1.0 または USB 1.1 を同じシステム上で共存させる場合は、システムに接続されているデバイスの種類によって、EHCI ドライバまたは OHCI ドライバにデバイスの制御が渡されます。

言語サポートの拡張

Solaris 9 9/04 リリースでは、ロケール管理機能と新しい Solaris Unicode ロケールを導入しています。以前のリリースから提供されている言語サポート機能は、次のとおりです。

ロケール管理

この機能は、Solaris 9 9/04 リリースで追加されました。

ロケール管理では、ユーザーはコマンド行インタフェースを介して Solaris OS のロケールを照会および設定できます。ユーザーは、 localeadm ツールを使って、システムにインストールされているロケールパッケージや、特定のデバイスまたはディレクトリに常駐しているロケールパッケージに関する情報を表示できます。地域単位で、現在のシステムにロケールを追加したり、ロケールを削除したりできます。たとえば、東ヨーロッパ地域のすべてのロケールを現在のシステムに追加できます。localeadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

この機能が導入される以前は、システムのインストール後にマシンのロケールを変更したい場合、パッケージを個別に追加または削除する必要がありました。しかし、この方法では、パッケージが見つからなかったり、見過ごしたりして、エラーが発生しやすくなります。このツールは、Solaris インストールプログラムのロケール選択ロジックを補完するものです。Solaris のロケールを正しくインストールするための主要アプリケーションは、これまでどおりインストールプログラムです。

新しい Solaris Unicode ロケール

この機能は、Solaris 9 9/04 リリースで追加されました。

以下の新しい Unicode ロケールが Solaris に追加されました。

新しいロケールは、システムログインで使用できます。

国際化ドメイン名サポートのコード変換

この機能は、Solaris 9 4/04 リリースで追加されました。

国際化ドメイン名 (IDN、Internationalized Domain Name) では、英語以外の言語のホスト名やドメイン名を使用できます。このように英語以外の言語のホスト名やドメイン名を使用する場合、アプリケーション開発者はこれらの名前を、RFC 3490 に指定されているようにアプリケーション内で ASCII 互換エンコーディング (ACE、ASCII Compatible Encoding) 名に変換する必要があります。システム管理用アプリケーションが国際化ドメイン名をサポートしない場合、システム管理者はシステムファイルやアプリケーションで ASCII 互換エンコーディングを使用することも必要です。

この機能は、サポートされているさまざまなオプション引数を指定して API 変換を行うことにより、変換処理を支援します。詳細は、次のマニュアルページを参照してください。

Standard Type Services Framework

この機能は、Solaris 9 4/04 リリースで追加されました。

Standard Type Services Framework (STSF) は、多言語組版のテキストレイアウトおよび描画処理を可能にするオブジェクト指向のプラグイン可能なアーキテクチャです。プラグインが可能であるというフレームワークの特質上、多種多様なフォントラスター化エンジンおよびテキストレイアウトプロセッサを使用できます。こうすることで、望みどおりの見た目を実現できます。このプラグイン可能なアーキテクチャでは、フォントの管理やアプリケーション固有フォントの作成も可能です。STSF には、スタンドアロン API と、サーバー側で描画処理を効率的に行う X サーバー拡張の両方が付属しています。STSF は、Sun Microsystems が後援しているオープンソースプロジェクトの 1 つです。

プロジェクトの詳細と API の使用方法については、http://stsf.sourceforge.net を参照してください。

すべてのインド系言語に共通の音訳ベースの入力方式

この機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

Solaris ソフトウェアの任意の Unicode (UTF-8) ロケール内で作業するユーザーは、インド地域の諸言語で使われる文字を、簡単かつ直感的に入力できるようになりました。CDE アプリケーション、StarSuite、または Mozilla のいずれかを使用するユーザーは、インド系言語スクリプトの処理をより簡単に行えるようになりました。音訳ベースの入力方式 (IM) を選択すると、ユーザーは、インド系言語スクリプトと音声的に等価な文字列を英語で入力できます。入力された等価な文字列は、選択されたスクリプトで表示されるとともに、基盤となるレイアウトモジュールおよび整形モジュールの助けを借りて描画処理および整形処理が正しく実行されます。音訳は、インド系言語の入力用としてもっとも一般的に使用される入力方式であるため、このサポートにより、Solaris ソフトウェアに付属する 8 種類のインド系言語スクリプトの有用性が格段に高まります。

Unicode バージョン 3.2 のサポート

この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

Solaris Unicode ロケールで、Unicode バージョン 3.2 がサポートされるようになりました。Unicode バージョン 3.2 には、新たに 1016 文字が追加されています。バージョン 3.2 には標準化する変更および有益な変更が追加されています。その変更点の詳細については、次の Web サイトにある『Unicode Standard Annex #28: UNICODE 3.2』を参照してください。

http://www.unicode.org/unicode/reports/tr28/

Unicode バージョン3.2 の条件に合わせて、UTF-8 文字表現の安全性も向上しました。Unicode バージョン3.2 は、UTF-8 の iconv コード変換において、より安全性の高い UTF-8 文字表現、形式、およびバイトシーケンスを実現します。あらゆる OS レベルのマルチバイト機能とワイド文字機能が実装されています。

サポート対象キーボードの追加

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

Solaris 9 4/03 リリースでは、エストニア語キーボード (Type 6)、カナダ (フランス語) キーボード (Type 6)、およびポーランド語プログラマ向けキーボード (Type 5) のソフトウェアサポートが追加されました。カナダ、エストニア、ポーランドのユーザーは、このソフトウェアを使って、標準の米国キーボードのキー配列をそれぞれの言語の必要性に合わせて変更できます。これにより、キーボード入力の柔軟性が向上します。

キー配列の変更手順については、『Solaris 9 4/04 ご使用にあたって』を参照してください。

Wubi 入力方式のサポート

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

Wubi は、中国で広く使用されている IM (入力方式) です。Wubi IM のエンコーディング規則は、中国語文字の「字根」に基づいています。この方式では、標準キーボードで、「字音」による入力方式よりも速く中国語文字列を入力できます。

インド系言語の入力方式のサポート

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

Solaris ソフトウェアでは、インド系言語のキーボード入力がサポートされます。インド系言語のユーザーは、Solaris ソフトウェアで好みのキーボード配列を使用して、インド系言語の文字列を入力できます。

Unicode ロケールでインド系言語 7 種のスクリプトを追加サポート

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

今回の Solaris リリースでは、以前からサポートされていたヒンディー語スクリプトのほかに、次のインド系言語のスクリプトがサポートされます。

これらのインド系言語ユーザーは、Solaris でサポートされている任意の Unicode ロケール環境の Solaris ソフトウェアで言語サポートを得ることができます。

開発ツールの機能拡張

Solaris 9 9/04 リリースでは、makecontext() 関数にいくつかの改良が加えられました。以前の Solaris 9 リリースに含まれていた開発ツールの機能拡張は、次のとおりです。

makecontext() 関数の改良

この機能は、Solaris 9 9/04 リリースで追加されました。

ucontext_t 構造の uc_stack メンバーのセマンティクスが変更されました。新しい uc_stack メンバーは、makecontext() libc ライブラリ関数への入力に適用されます。以前のバージョンの Solaris と Solaris 10 のバイナリ互換性は保持されています。

このインタフェースを使用するアプリケーションは、再コンパイル前に更新する必要があります。詳細は、makecontext(3C) のマニュアルページを参照してください。

SPARC: ローカリティグループ

この機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

『プログラミングインタフェース』に、ローカリティグループ (lgroups) とやり取りするインタフェースについて説明した章が追加されました。これらのインタフェースを使用すると、アプリケーションが CPU 資源とメモリー資源の割り当てを効率的に行えるようになります。この機能を使うと、システムによってはパフォーマンスが向上する可能性があります。

リンカーとライブラリの更新

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

最新情報については、『リンカーとライブラリ』の付録 D「リンカーとライブラリの新機能および更新された機能」を参照してください。このマニュアルでは、文字列テーブルの圧縮、参照されていないセクションの削除、参照されていない依存関係の検出など、Solaris 9 システムの新しいリンカー/エディタ機能について説明しています。

スマートカードインタフェース

この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

Solaris スマートカードインタフェースは、スマートカード端末用の公開インタフェースです。カード端末ベンダーは、これらのインタフェースをユーザーレベルの共有ライブラリに実装し、Solaris 環境のスマートカード端末にデバイスレベルのサポートを提供できます。Solaris スマートカード端末インタフェースは、Linux Smartcard フレームワークの一部として提供されるカード端末インタフェースに基づいています。Linux のカード端末サポートライブラリは、Solaris に簡単に移植できます。

スタック検査 API

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

スタック検査 API は、スタック検査コンパイラとの高度なやりとりのために用意されたものです。スタック検査コンパイラは、ForteTM 7.0 に付属しています。スタック検査 API は、スタック検査対応のコンパイル済みアプリケーションで使用します。このようなアプリケーションには、固有のスタックを管理したり、そのオーバーフローを検出したりする機能があります。

固有のスレッドライブラリを管理する開発者は、setustack インタフェースを使って、ライブラリの消費者がスタック検査対応のコンパイルを実行できるようにする必要があります。

stack_getbounds(3C)stack_setbounds(3C)stack_inbounds(3C)、および stack_violation(3C) のマニュアルページを参照してください。

libumem によるメモリー割り当て

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

libumem は、ユーザーモード (非カーネルモード) のメモリー割り当てライブラリです。libumem では、メモリーリークやメモリーの使用に関するその他の問題をデバッグできます。

この機能は、malloc() などの標準アプリケーションバイナリインタフェース (ABI) アロケータと同様の方法で使用します。ユーザーモードのアプリケーションが、メモリーに対して任意のバイト数を要求すると、割り当てられたメモリーのアドレスのポインタが返されます。

詳細は、libumem(3LIB) のマニュアルページを参照してください。

Solaris Memory Placement Optimization and Sun Fire Servers」についてのテクニカルホワイトペーパーは、次の Web サイトから入手できます。

http://www.sun.com/servers/wp/docs/mpo_v7_customer.pdf

Sun ONE Application Server

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースでは SPARC プラットフォーム向けの新機能です。Solaris 9 12/03 リリースでは、x86 プラットフォーム上でも利用可能になりました。詳細は、「Sun ONE Application Server の統合」を参照してください。

Sun ONE Message Queue

Sun ONE Message Queue は、Solaris 9 12/02 リリースでは SPARC プラットフォーム向けの新機能です。Solaris 9 8/03 リリースでは x86 プラットフォームでも利用できるようになりました。

Solaris 9 12/02 リリースでは、JMS メッセージングアプリケーションをサポートしています。これらのアプリケーションは、JMS プロバイダである Sun ONE Message Queue をベースにしています。詳細は、「Sun ONE Message Queue」を参照してください。

crypt() 関数の拡張

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

この Solaris リリースには、crypt() 関数の新しい拡張と、新しい crypt_gensalt() 関数が含まれています。これらの拡張により、管理者はユーザーの UNIX ログインパスワードをわからなくするためのアルゴリズムを変更できます。

モジュールには、MD5 向けと Blowfish 向けがあります。MD5 のモジュールは、crypt_sunmd5crypt_bsdmd5 に入っています。Blowfish のモジュールは crypt_bsdbf に入っています。

開発者は、パスワードをあいまいにするどちらのアルゴリズムに対しても、新しいモジュールを作成することができます。アプリケーション開発者は、crypt() 関数に渡す salt 文字列を手動で生成する代わりに、crypt_gensalt() 関数を使う必要があります。

どちらのアルゴリズム用のモジュールも crypt.conf(4) ファイルに記述します。module_path フィールドには、以下の必要な関数を実行するための共有ライブラリオブジェクトへのパスを指定します。

詳細は、crypt(3C) および policy.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

madvise() 関数の新しいフラグ

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

madvise() 関数を使うことにより、ユーザーが定義したメモリー領域へのカーネルのアクセスを最適化します。この Solaris リリースでは、madvise() 関数用に 3 つの新しいフラグが用意されています。

madvise() 関数の詳細は、madvise(3C) のマニュアルページを参照してください。

Smartcard ミドルウェア API

この機能は、Solaris 9 9/02 リリースで追加されました。

Solaris Smartcard フレームワークでは、低レベルのミドルウェア API を提供しています。これらの API により、スマートカードリーダーを使用してスマートカードとの間でデータを交換することが可能になります。この API は、Sun BladeTM や Sun RayTM システムなどのプラットフォームで使用できます。Java 言語または C 言語で記述されたアプリケーションで、これらのインタフェースを使用できます。

詳細は、libsmartcard(3LIB) のマニュアルページおよび /usr/share/javadoc/smartcard の JavaDocs を参照してください。

Solaris マニュアルの変更

Solaris ソフトウェアに含まれるマニュアル変更は、次のとおりです。

Solaris 9 9/04 リリースの新規マニュアルおよび改訂マニュアル

Solaris 9 9/04 リリースでは、『Solaris ボリュームマネージャの管理』が改訂されました。「Solaris Volume Manager for Sun Cluster によるマルチオーナーディスクセットのサポート」を参照してください。

Solaris 9 9/04 リリースでは、Solaris 9 のシステム管理ガイドが再編成されました。

『Solaris のシステム管理 (基本編)』の内容が削減され、次のトピックのみになりました。

デバイスおよびファイルシステム関連の複雑なトピックは、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』に移動しました。この新しいマニュアルには、デバイスとファイルシステムの管理に関する次のトピックが含まれます。

『Solaris のシステム管理 (上級編)』で扱うトピックは、以前のリリースと変わりません。

Solaris 9 4/04 リリースの新規マニュアルおよび改訂マニュアル

Solaris 9 4/04 リリースにおける新規マニュアルと改訂マニュアルは、次のとおりです。

Solaris 9 12/03 リリースの新規マニュアルおよび改訂マニュアル

Solaris 9 12/03 リリースにおける新規マニュアルと改訂マニュアルは、次のとおりです。

Solaris 9 8/03 リリースの新規マニュアルおよび改訂マニュアル

Solaris 9 8/03 リリースで改訂されたマニュアルは次のとおりです。

Solaris 9 8/03 リリースで新しく追加されたコレクションおよびマニュアルは次のとおりです。

Solaris 9 4/03 リリースの新規マニュアルおよび改訂マニュアル

Solaris 9 4/03 リリースで改訂されたマニュアルは次のとおりです。

Solaris 9 4/03 リリースで追加された新しいマニュアルは次のとおりです。

新しい『Solaris WBEM 開発ガイド』

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

新しい 『Solaris WBEM 開発ガイド』 は、『Solaris WBEM SDK 開発ガイド』および『Solaris WBEM Services の管理』の 2 冊を統合した内容です。この変更により、WBEM の開発および配置に関わるタスクを順番に参照できるようになりました。その他の変更点は次のとおりです。

Solaris 9 12/02 リリースの新規マニュアルおよび改訂マニュアル

Solaris 9 12/02 リリースで改訂されたマニュアルは次のとおりです。

Solaris 9 12/02 リリースで追加された新しいマニュアルは次のとおりです。

NIS+ から LDAP への移行に関するマニュアル

この機能は、Solaris 9 9/02 リリースで追加されました。

『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)』の「NIS+から LDAP への移行」の章が『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』に移されました。また、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』 の LDAP に関連する章に、さまざまなコンポーネントの説明と例が追加されました。ただし、新しい機能については説明されていません。

Solaris 9 9/02 リリースの新規マニュアルおよび改訂マニュアル

Solaris 9 9/02 リリースで追加された新しいマニュアルは次のとおりです。

Solaris 9 9/02 リリースで改訂されたマニュアルは次のとおりです。

インストールの機能拡張

Solaris 9 リリースに導入されているインストール機能は、次のとおりです。

カスタム JumpStart での RAID-1 ボリューム (ミラー) の作成

この機能は、Solaris 9 4/04 リリースで追加されました。

カスタム JumpStartTM によるインストール方式を選択した場合は、Solaris オペレーティングシステムのインストール時に RAID-1 ボリューム (ミラー) を作成できます。ファイルシステムをミラー化し、2 つの物理ディスクにデータを複製することによってシステムを保護します。ミラーディスクの一方に障害が発生しても、もう一方のミラーディスクからシステムデータにアクセスできます。

JumpStart では、ミラーファイルシステムの作成用として、次のような新しいカスタムプロファイルキーワードとキーワード値が用意されています。

詳細は、『Solaris 9 9/04 インストールガイド』を参照してください。

x86: add_install_client コマンドによるブートプロパティの指定

この機能は、Solaris 9 4/04 リリースで追加されました。

add_install_client コマンドで、PXE ネットワークブート中に Solaris x86 クライアントのブートプロパティを設定できるようになりました。add_install_client コマンドに -b オプションを使用すると、次の作業を実行できます。

詳細は、install_scripts(1M) および eeprom(1M) のマニュアルページを参照してください。また、『Solaris 9 9/04 インストールガイド』 も合わせて参照してください。

WAN ブートによるインストール方式

この機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

この Solaris ソフトウェアでは、HTTP による WAN (広域ネットワーク) 経由でのソフトウェアの起動およびインストールが可能となりました。WAN ブートによるインストール方式を使用すると、ネットワーク基盤の信頼性が低い (と思われる) 大規模な広域ネットワーク内のシステム上に、Solaris ソフトウェアをインストールすることができます。また、WAN ブートでは、データの機密性とインストールイメージの完全性を確保するための新しいセキュリティ機能が使えるようになりました。

WAN ブートによるインストール方式を使用すると、暗号化されたフラッシュアーカイブを広域ネットワーク経由で特定のリモートクライアントに送信できます。次に、WAN ブートプログラムは、カスタム JumpStart インストールを実行してクライアントシステムをインストールします。非公開鍵を使ってデータの認証や暗号化を行うことで、インストールの完全性を確保することができます。また、デジタル証明書を使うようにシステムを設定することで、インストール用のデータやファイルをセキュリティ保護された HTTP 接続経由で送信することもできます。

この機能の詳細は、『Solaris 9 9/04 インストールガイド』を参照してください。

Solaris Live Upgrade 2.1

この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

Solaris Live Upgrade を使用すると、稼働中のシステムを停止することなくシステムをアップグレードできます。現在のブート環境を動作させたまま、ブート環境のコピーを作成し、それをアップグレードできます。アップグレードする代わりに、フラッシュアーカイブをブート環境にインストールすることもできます。環境をアップグレードしても、アーカイブをインストールしても、元のシステム構成は影響を受けずに支障なく機能します。準備ができたところでシステムをリブートすると、新しいブート環境がアクティブになります。万一障害が発生しても心配はありません。リブートするだけで元のブート環境に戻ることができます。このように、テストや評価処理のためにサービスを停止する必要がなくなります。

Solaris Live Upgrade 2.1 の新機能には、次のものがあります。

詳細は、『Solaris 9 9/04 インストールガイド』を参照してください。

カスタム JumpStart インストール方式による新しいブート環境の作成

この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

Solaris ソフトウェアのインストール時に、空のブート環境を作成するために JumpStart インストールを使用できます。空のブート環境には、必要なときに備えてフラッシュアーカイブを格納しておくことができます。

フラッシュアーカイブ

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加され、Solaris 9 4/03 リリースで機能拡張されました。

フラッシュインストール機能を使用すると、システム上に Solaris ソフトウェアの単一のリファレンスインストールが作成されます。このシステムはマスターシステムと呼ばれます。その後、そのインストールをクローンシステムと呼ばれる多数のシステムに複製できます。このインストールは、クローンシステム上のすべてのファイルを上書きする初期インストールです。

フラッシュ差分アーカイブと構成スクリプト

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加され、Solaris 9 4/03 リリースで機能拡張されました。

フラッシュインストール機能に関して、次の機能強化が図られています。

詳細は、『Solaris 9 9/04 インストールガイド』を参照してください。このマニュアルには、Solaris Live Upgrade を使って差分アーカイブをインストールする方法も記載されています。

フラッシュアーカイブの内容のカスタマイズ

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加され、Solaris 9 4/03 リリースで機能拡張されました。

flarcreate コマンドは、フラッシュアーカイブを作成するコマンドです。この Solaris リリースでは、このコマンドに新しいオプションが追加され、アーカイブ作成時にアーカイブ内容をより柔軟に定義することが可能になりました。複数のファイルやディレクトリを除外できます。除外したディレクトリからでも、そのサブディレクトリやファイルをアーカイブ内容に追加することが可能です。この機能は、複製の必要がない、サイズの大きなデータファイルを除外するのに便利です。

このオプションの使用方法については、『Solaris 9 9/04 インストールガイド』を参照してください。

Solaris Product Registry のコマンド行インタフェースの拡張

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

prodreg コマンドに、Solaris Product Registry のグラフィカルユーザーインタフェースと同様の機能が追加されました。コマンド行または管理スクリプト内で、次の prodreg サブコマンドを使って、さまざまなタスクを実行できます。

詳細は、prodreg(1M) のマニュアルページおよび『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。

LDAP バージョン 2 プロファイルのサポート

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

Solaris インストールプログラムは、LDAP バージョン 2 プロファイルをサポートします。このプロファイルにより、システムを資格レベルのプロキシに設定することが可能になります。Solaris Web Start や suninstall などのプログラムの実行時に、LDAP プロキシバインド識別名とプロキシバインドパスワードを指定できます。どちらのインストール方法でも、sysidcfg ファイルに proxy_dn キーワードおよび proxy_password キーワードを記述することで、インストール前に LDAP をあらかじめ設定しておくことができます。

詳細は、『Solaris 9 9/04 インストールガイド』を参照してください。

追加ソフトウェア

Solaris 9 4/04 リリースの Extra Value CD には、新しいソフトウェア SRS Net Connect 3.1 が含まれています。

Sun Remote Services Net Connect 3.1

この機能は、Solaris 9 4/04 リリースで追加されました。

SunSM Remote Services (SRS) Net Connect 3.1 は、Solaris 9 Update 6 の Extra Value CD に含まれるようになりました。SRS Net Connect 3.1 を使用すると、システムの自己監視、パフォーマンスレポートやトレンドレポートの作成、および自動通知の受信が可能です。これらの機能を活用すれば、システムの可用性と信頼性を最大限に向上させたり、潜在的問題を管理したりできます。

SRS Net Connect のインストールについては、『SunSM Remote Services Net Connect Solaris 9 Update 6 CD Installation and Activation Guide』(英語版) を参照してください。このマニュアルは、Solaris Software 2 of 2 CD の以下の場所にあります。Solaris_9/ExtraValue/CoBundled/NetConnect_3.1/docs/InstallActivate.pdf

Sun Java Enterprise System の Solaris への統合

Sun Java Enterprise System は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

Solaris ソフトウェアに、Sun Java Enterprise System の製品群が追加されました。Sun Java Enterprise System は、Solaris ソフトウェアのインストール時に一緒にインストールできます。Sun Java Enterprise System には、インフラストラクチャやクラスタ用の Sun ONE ソフトウェアが、単一のオープンネットワークコンピューティングパッケージとして含まれています。Sun Java Enterprise System は、Web アプリケーション、Web サービス、および従来型アプリケーションを統合する完全なサービスセットを、企業に対して提供します。Sun Java Enterprise System ソフトウェアは、一貫性のあるユーザー操作を実現します。このソフトウェアには、共通の言語サポート、一貫性のあるマニュアル、標準化されたコンポーネント、共通のインストールプログラムなどといった、機能の統合に役立つさまざまな特徴が含まれています。Sun Java Enterprise System に含まれるコンポーネント製品は、次のとおりです。

通信および共同作業に関するサービス

Web およびアプリケーションに関するサービス

ディレクトリおよび認証に関するサービス

可用性に関するサービス

Sun Java Enterprise System の詳細は、http://docs.sun.comSun Java Enterprise System 2003Q4 を参照してください。

* これらの製品は、Solaris オペレーティングシステム内で利用可能です。詳細は次の説明を参照してください。

Sun ONE Directory Server 5.2 は、Sun Java Enterprise System のコンポーネント製品として利用可能です。Sun ONE Directory Server 5.1 は、Solaris オペレーティングシステム内で利用可能です。Sun ONE Directory Server 5.1 の詳細は、「Sun ONE Directory Server」を参照してください。

ネットワークの機能拡張

Solaris 9 ソフトウェアに含まれるネットワークの機能拡張は、次のとおりです。

Sun ONE Application Server の統合

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースでは SPARC プラットフォーム向けの新機能です。Solaris 9 12/03 リリースでは、x86 プラットフォーム上でも利用可能になりました。

Sun ONE Application Server 7, Platform Edition (旧名称は iPlanetTM Application Server) は、Solaris オペレーティングシステムに統合されました。Application Server の Platform Edition は、エンタープライズクラスのアプリケーションサービスおよび Web サービスの基盤になります。このサーバーは、高性能、省メモリーの Java 2 Platform, Enterprise Edition (J2EETM) を提供します。J2EE を使用して、エンタープライズアプリケーションや Web サービスの開発、配備、および管理が、広範なサーバー、クライアント、およびデバイス上で実現可能となります。

Sun ONE Application Server を使用することにより、新しい Java アプリケーションや XML (Extensible Markup Language) アプリケーションの移植性が高まり、開発期間の短縮を図ることができます。これらの新しいアプリケーションは、J2EE 1.3 プラットフォームと互換性があります。Sun ONE Application Server を使用して、開発者は、JavaServer PagesTM (JSPTM)、Java サーブレット、および Enterprise JavaBeansTM (EJBTM) の各テクノロジをベースにするアプリケーションを構築できます。これらのテクノロジは、小規模の部門内アプリケーションからエンタープライズ規模の基幹サービスに至るまで、広範なビジネス要件をサポートします。

主な特徴は、次のとおりです。

次の名称が変更されています。

詳細は、Sun ONE Application Server 7 Update 1 Collection (Solaris Edition) - Japaneseを参照してください。このコレクションの詳細は、「Solaris 9 8/03 リリースの新規マニュアルおよび改訂マニュアル」を参照してください。http://wwws.sun.com/software/products/appsrvr/home_appsrvr.html も参照してください。

それぞれの使用許諾権については、バイナリコードライセンスを参照してください。

Sun ONE Message Queue

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースでは SPARC プラットフォーム向けの新機能です。Solaris 9 8/03 リリースでは x86 プラットフォーム上でも利用可能になりました。

Solaris ソフトウェアでは、Java Messaging Service (JMS) アプリケーションをサポートしています。今回の Solaris リリースでは、JMS プロバイダとして Sun ONE Message Queue (旧名称は iPlanet Message Queue for Java) を使用します。

JMS のメッセージングにより、アプリケーションおよびアプリケーションコンポーネントの非同期メッセージ交換および信頼性を実現しています。異なるプラットフォーム上および異なるオペレーティングシステム上で実行されるプロセスが共通のメッセージサービスに接続して、情報の交換ができます。

Sun ONE Message Queue, Platform Edition は、JMS 仕様の完全な実装を提供します。Message Queue では、次のような機能を提供しています。

詳細は、『Sun ONE Message Queue 3.0.1管理者ガイド』および『Sun ONE Message Queue 3.0.1 開発者ガイド』を参照してください。Sun ONE Message Queue のバージョンと機能については、次の Web サイトも参照してください。

http://www.sun.com/software/products/message_queue/

TCP マルチデータ転送

マルチデータ転送 (MDT) は、64 ビットのカーネルを実行するシステムでのみ利用できます。この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

MDT では、ネットワークスタックから同時に複数のパケットをネットワークデバイスドライバに送信できます。この機能を使用すると、ホストの CPU 使用率やネットワークのスループットが改善され、パケットあたりの処理コストが削減されます。

マルチデータ転送機能を利用できるのは、この機能をサポートするデバイスドライバのみです。

MDT パラメータを使用するには、/etc/system ファイルを編集して、次のパラメータを有効にする必要があります。

set ip:ip_use_dl_cap = 0x1

デフォルトの設定では、MDT は無効になっています。次のコマンドを実行すると、TCP/IP スタックにより、MDT が有効になります。

# ndd -set /dev/ip ip_multidata_outbound 1

MDT を有効にする前に、次の点を確認してください。

詳細は、『Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル』および ip(7P) のマニュアルページを参照してください。

インターネットプロトコルバージョン 6 (IPv6、Internet Protocol Version 6) 6to4 ルーター

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

6to4 トンネルをサポートするルーターを 1 個以上構成することにより、IPv6 ネットワークからインターネットプロトコルバージョン 4 (IPv4) ネットワーク経由でパケットを転送できるようになりました。システム管理者は、6to4 トンネルを使って、IPv4 ネットワークから IPv6 ネットワークへ移行できます。この機能は、RFC 3056 および 3068 を実装しています。

IPv6 の詳細は、『IPv6 の管理』を参照してください。

IPv6 経由のパケットトンネリング

この機能は、Solaris 9 9/02 リリースで追加されました。

この機能により、IPv6 経由の IPv4 トンネリング、および IPv6 経由の IPv6 トンネリングという IPv6 経由のパケットトンネリングが可能になります。IPv4 パケットまたは IPv6 パケットは IPv6 パケットでカプセル化できます。

詳細は、『IPv6 の管理』を参照してください。

単体 Solaris マシン上での Web サイトのマルチホスト

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

Solaris Network Cache and Accelerator (NCA) カーネルモジュールは、Web サーバーのマルチインスタンスをサポートします。これにより、Solaris マシン上で IP アドレスベースの仮想 Web ホスティングを行うことができます。Solaris は、/etc/nca/ncaport.conf という名前の単一の構成ファイルを使って、NCA ソケットを IP アドレスに割り当てます。

詳細は、ncaport.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

IP サービス品質 (IPQoS)

この機能は、Solaris 9 9/02 リリースで追加されました。

システム管理者は IP サービス品質 (IPQoS) により、顧客や重要なアプリケーションに対して異なるレベルのネットワークサービスを提供できます。IPQoS を使用することによって、管理者はサービスレベルに関する条項を設定できます。これらの条項により、ISP (インターネットサービスプロバイダ) のクライアントに対して、価格に基づいて異なるレベルのサービスを提供できます。企業も IPQoS を使用することによって、アプリケーション間で優先順位をつけることができます。これにより、アプリケーションの重要度に応じて、より高い品質のサービスを提供できます。

詳細は、『IPQoS の管理』を参照してください。

IP サービス品質 (IPQoS) のユーザーセレクタ

この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

Solaris IPQoS 機能に、これまでの uid セレクタを補うユーザーセレクタが追加されました。このユーザーセレクタでは、ipqosconf ファイルの filter 節に、条件としてユーザー名またはユーザー ID を指定できます。これまでの uid セレクタでは、ユーザー ID しか指定できませんでした。以下は、ユーザーセレクタを使用する場合の ipqosconf ファイルの filter 節の抜粋です。


filter {
        name myhost;
        user root;
}

フィルタとセレクタの詳細は、『IPQoS の管理』および ipqosconf(1M) のマニュアルページを参照してください。

Routing Information Protocol Version 2 (RIPv2)

この機能は、Solaris 9 9/02 リリースで追加されました。

Solaris システムソフトウェアは、Routing Information Protocol のバージョン 2 (RIPv2) をサポートします。

RIPv2 では、クラスレスドメイン間ルーティング (CIDR) および 可変長サブネットマスク (VLSM) 拡張機能が RIPv1 プロトコルに追加されています。MD5 (Message Digest 5) 拡張機能により、悪意のあるユーザーによって故意に引き起こされる誤った転送からルーターを保護します。新しい in.routed 実装には、組み込みの Internet Control Message Protocol (ICMP) ルーター発見 (RFC 1256) 機構も含まれています。

RIPv2 は、ポイントツーポイントのリンクがマルチキャストで有効になる場合には、マルチキャストをサポートします。RIPv2 では、ユニキャストもサポートします。 /etc/gateways ファイルを使用してブロードキャストアドレスを構成した場合は、RIPv2 でブロードキャストをサポートします。

RIPv2 の構成方法については、in.rdisc(1M)in.routed(1M)、および gateways(4) のマニュアルページを参照してください。

セキュリティの機能拡張

以前の Solaris 9 リリースから、次のセキュリティ拡張機能が追加されています。

sadmind セキュリティレベルの上昇

sadmind コマンドのセキュリティ向上のため、デフォルトのセキュリティレベルが 2 (DES) に上がりました。sadmind が不要な場合は、inetd.conf ファイルでエントリをコメントアウトします。

詳細は、sadmind(1M) のマニュアルページを参照してください。

Kerberos の機能拡張

この機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

Solaris の Kerberos 鍵配布センター (KDC) が、MIT の Kerberos バージョン 1.2.1 ベースに基づいて変更されました。KDC では、現在のハッシュベースのデータベースよりも高い信頼性を備えた btree ベースのデータベースがデフォルトで使用されるようになりました。

詳細は、kdc.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

Sun Crypto Accelerator 4000 ボードでのインターネット鍵交換 (IKE) による鍵の格納

この機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

IKE が、IPv4 ネットワークに加え、IPv6 ネットワーク上でも動作するようになりました。IPv6 実装に固有のキーワードについては、ifconfig(1M) および ike.config(4) のマニュアルページを参照してください。

Sun Crypto Accelerator 4000 ボードがマシンに搭載されている場合、IKE は大量の計算を必要とする処理をそのボードを使って負荷分散できるため、オペレーティングシステムはほかのタスクに資源を振り向けることができます。また、IKE は、公開鍵、非公開鍵、および公開証明書をそのボード上に格納することもできます。独立したハードウェア上に鍵を格納すれば、さらにセキュリティが向上します。

詳細は、『IPsec と IKE の管理』および ikecert(1M) のマニュアルページを参照してください。

IKE (Internet Key Exchange) ハードウェアアクセラレーション

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

Sun Crypto Accelerator 1000 カードを使って、IKE の公開鍵処理時間を短縮できます。実行する処理がカードにオフロードされます。このため、暗号化処理が高速化され、オペレーティング環境の消費リソースも少なくて済みます。

詳細は、『IPsec と IKE の管理』を参照してください。

監査機能の拡張

この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

今回の Solaris リリースでは、監査機能の拡張により、監査トレール内のノイズが削減されます。また、管理者は監査トレールの解析時に XML スクリプトを使用できます。具体的な拡張内容は次のとおりです。

詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』を参照してください。

スマートカード端末インタフェース

この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

Solaris スマートカードインタフェースは、スマートカード端末用の公開インタフェースです。「スマートカードインタフェース」を参照してください。

crypt() 関数の拡張

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

パスワードの暗号化により、侵入者が不正にパスワードを解読することを防ぎます。このソフトウェアでは、次の 3 つのパスワード暗号化強化モジュールが利用可能です。

新しい暗号化モジュールを使ったユーザーパスワードの保護方法については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』を参照してください。モジュールの強化については、crypt_bsdbf(5)crypt_bsdmd5(5)、および crypt_sunmd5(5) のマニュアルページを参照してください。

pam_ldap のパスワード管理機能

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

pam_ldap パスワード管理機能により、Sun ONE Directory Server (旧名称は iPlanet Directory Server) と連動して使われる LDAP ネームサービスのセキュリティ全体が強化されます。特に、パスワード管理機能により以下のようなことが行われます。

Solaris ネーミングとディレクトリサービスについては、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』を参照してください。Solaris セキュリティ機能については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』を参照してください。

PAM (Pluggable Authentication Module) の拡張

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

PAM フレームワークの機能が拡張されて、新しい制御フラグが追加されました。新しい制御フラグにより、追加のスタック処理をスキップできます。このスキップは、現在のサービスモジュールが成功し、それ以前の必須モジュールで障害が発生していない場合に利用可能です。

この機能変更については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』を参照してください。

システムリソースの機能拡張

以前の Solaris 9 リリースから、次のシステムリソース拡張機能が追加されています。

資源上限デーモンによる物理メモリーの制御

この機能は、Solaris 9 12/03 リリースで追加されました。

資源上限デーモン rcapd は、資源上限が定義されたプロジェクト内で動作するプロセスが消費する物理メモリーを制御します。また、このデーモンを管理したり、関連する統計情報を報告したりするメカニズムを持つ関連ユーティリティが用意されています。

詳細は、『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』のパートII「Solaris 9 リソースマネージャ (トピック)」を参照してください。また、rcapstat(1)rcapadm(1M)project(4)、および rcapd(1M) のマニュアルページも参照してください。

拡張アカウンティングサブシステム

この機能は、Solaris 9 9/02 リリースで追加され、Solaris 9 4/03 リリースで機能拡張されました。

拡張アカウンティングプロセスを IP サービス品質 (IPQoS) のフローアカウンティングモジュールと併用できるようになりました。IPQoS については、『IPQoS の管理』を参照してください。

拡張されたアカウンティング機能については、『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』の「拡張アカウンティング」を参照してください。

Solaris 9 4/03 リリースには、libexacct の Perl インタフェースが用意されています。このインタフェースを使って、exacct フレームワークによって生成されたアカウンティングファイルを読み取る Perl スクリプトを作成できます。exacct ファイルを作成する Perl スクリプトも作成できます。

この新しい Perl インタフェースは、基盤となる C API と機能的に同等です。

この Perl インタフェースでは、タスク単位、プロセス単位、または、IPQoS の flowacct モジュールによって提供されたセレクタ単位で、システムのリソース消費量を記録することができます。

libexacct の Perl インタフェースについては、『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』の第 6 章「拡張アカウンティング」を参照してください。

以下のマニュアルページも参照してください。

システムパフォーマンスの向上

以前の Solaris 9 リリースから、次のパフォーマンス拡張機能が追加されています。

UFS ロギングパフォーマンスの向上

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

UFS ロギングにより、システムのリブートをより迅速に行うことが可能です。ファイルシステムのトランザクションはすでに保存されているので、ファイルシステムに整合性があれば、ファイルシステム検査が不要となるためです。

さらに、UFS ロギングのパフォーマンスは、Solaris リリースのロギングのないファイルシステムのパフォーマンスレベルを向上させることができます。SPECsfs (Standard Performance Evaluation Corporation システムファイルサーバー) のベンチマークの結果から、NFS マウントされたロギングの有効なファイルシステムのパフォーマンスは、UFS ロギングの有効でないファイルシステムパフォーマンスと同等のレベルであることがわかっています。入出力境界の構成によっては、UFS ロギングされたファイルシステムのほうが、ロギングされていないファイルシステムより、パフォーマンスが約 25 パーセント高くなります。また、あるテスト結果では、ロギングされた UFS ファイルシステムは、ロギングされていないファイルシステムの 12 倍のパフォーマンスが得られています。

UFS ファイルシステム上でロギングを有効にする方法については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』 または mount_ufs(1M) のマニュアルページを参照してください。

SPARC: メモリー配置の最適化 (Memory Placement Optimization、MPO)

この機能は、Solaris 9 9/02 リリースで追加されました。

Solaris ディスパッチャおよび仮想メモリーサブシステムは、アプリケーションのメモリーへのアクセス時間を最適化するように拡張されました。この拡張機能により、多くのアプリケーションのパフォーマンスを自動的に向上させることができます。現在、この機能は、Sun Fire 38006800、Sun Fire 12K、および Sun Fire 15K などの特定のプラットフォームをサポートするよう実装されています。

Solaris Memory Placement Optimization and Sun Fire Servers」についてのテクニカルホワイトペーパーは、次の Web サイトから入手できます。

http://www.sun.com/servers/wp/docs/mpo_v7_customer.pdf

SPARC: Dynamic Intimate Shared Memory (DISM) の大規模ページのサポート

この機能は、Solaris 9 9/02 リリースで追加されました。

Dynamic Intimate Shared Memory (DISM) の大規模ページがサポートされるようになりました。大規模ページをサポートすることにより、共有メモリーサイズの動的な調整が可能なアプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。

DISM の詳細は、「システムパフォーマンスの向上」を参照してください。

Web ブラウザの機能拡張

Solaris 9 ソフトウェアには、Netscape 7.0 ブラウザが含まれています。

Netscape 7.0

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

NetscapeTM 7.0 は、Web サイトの閲覧、仲間とのコミュニケーション、グループディスカッションへの参加、および動的な Web ページの作成機能を統合したクロスプラットフォームブラウザです。Netscape 7.0 には次の機能があります。

Netscape 7.0 の注目すべき特長は次のとおりです。

Netscape 6.2.3

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。Solaris 9 4/03 Update リリースには、Netscape 7.0 が組み込まれています。「Netscape 7.0」を参照してください。

デスクトップ機能

Solaris 9 ソフトウェアには、GNOME 2.0 デスクトップが含まれています。

GNOME 2.0 デスクトップ

この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

GNOME 2.0 デスクトップは、Solaris ソフトウェアを対象とする、直感的で高度なデスクトップです。GNOME 2.0 デスクトップは、これまでの Solaris リリースに付属していた共通デスクトップ環境 (CDE) に代わるものです (注: CDE も引き続き使用可能)。

GNOME 2.0 デスクトップでは、慣れ親しんだ環境でデスクトップ上のアプリケーションや文書を簡単に操作できます。GNOME 2.0 デスクトップの機能は次のとおりです。

GNOME 2.0 デスクトップを構成する重要なコンポーネントとして、次のものがあります。

  1. Nautilus は、アプリケーションや文書の配置および検索に使用する高度なファイルマネージャです。Nautilus は、ファイルマネージャ内のテキストファイルや画像ファイルの内容を直接表示することもできます。

  2. デスクトップ上のパネルバーには、次のものが表示されます。

    • アプリケーションランチャー

    • システムメニュー

    • パネル引き出し (サブパネル)

    • アプレット

    パネルからすばやくアプリケーションを起動でき、また、システムの状態を一目で確認できます。パネルは、必要な数だけいくつでも作成できます。

  3. アプリケーションは、日常的に実行するさまざまな作業をサポートします。GNOME 2.0 デスクトップには、次のアプリケーションが付属しています。

    • テキストエディタ

    • 電卓

    • 文字選択

    • 画像ビューア

    • PostScript / PDF ビューア

    • Media Player

    • サウンドレコーダ

    • パフォーマンスメータ

    • 印刷マネージャ

    • 端末

  4. アプレットは、パネルで動作するユーティリティ群です。GNOME 2.0 デスクトップには、次のアプレットが付属しています。

    • 時計

    • Inbox モニタ

    • CD プレーヤー

    • ボリュームコントロール

    • 文字パレット

    • コマンドライン

    • キーボード配列切り替え

    • ウィンドウリスト

    • ワークスペーススイッチ

GNOME 2.0 デスクトップの詳細は、GNOME 2.0 Desktop 9/04 Collection - Japanese を参照してください。このコレクションの詳細は、「Solaris 9 8/03 リリースの新規マニュアルおよび改訂マニュアル」を参照してください。

X11 ウィンドウ機能

以前の Solaris 9 リリースから、次の X11 ウィンドウ拡張機能が追加されています。

Xscreensaver プログラム

この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

Xscreensaver プログラムは、ユーザーが席を外して一定の時間が経過すると、ほかのユーザーが勝手にシステムにアクセスできないようにモニタ画面をロックします。Xscreensaver では画面をロックしている間、さまざまなアニメーションを表示することもできます。Xscreensaver プログラムは、GNOME 2.0 デスクトップで使用されます。

XEvIE (X Event Interception Extension)

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

XEvIE は、キーボードイベントとマウスイベントをすべて遮断し、これらのイベントを必要に応じて読み取り、消費、または変更できるようにする低レベルのインタフェースです。この X 拡張機能を利用すれば、将来的に GNOME 2.0 デスクトップで採用されているテクノロジなど、多くの補助テクノロジを有効に統合することができます。

FreeType 2.1.x

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

FreeType 2.1.x は、単純な API (アプリケーションプログラミングインタフェース) を提供するオープンソースライブラリの 1 つです。この API は、ファイル形式にとらわれず一定の方式でフォントコンテンツにアクセスできます。フォントファイル内の特殊なデータにアクセスする際は、ファイル形式固有の API を使用できます。

Xserver 仮想画面の拡張機能

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

Xserver 仮想画面の拡張機能により、Solaris ソフトウェア用の GNOME 2.0 デスクトップのユーザー補助機能を使用することが可能です。この機能により、システム上でフレームバッファを 1 つしか持たないより多くのソフトウェアがサポートされます。

Xrender 拡張機能

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

新しい Xrender 機能により、Solaris ソフトウェア上で動作する、StarSuite パッケージのようなアプリケーションのパフォーマンスが向上しました。Xrender 機能により、アプリケーションの外観を最新の手法で見せることが可能です。Xrender は、アルファ合成効果および透過効果に対応したハードウェア処理を利用しています。

フリーウェアの機能拡張

以前の Solaris 9 リリースから、次のフリーウェア拡張機能が追加されています。


これらのフリーウェアパッケージの使用許諾権、帰属、および著作権を確認するには、以下で説明するライセンスパスを参照してください。Solaris ソフトウェアをデフォルト以外の場所にインストールした場合は、インストールした場所に合わせてパス名を変更します。

Solaris 9 リリースに付属しているフリーウェアの一覧については、「フリーウェアの機能拡張」を参照してください。


Ghostscript 7.05

この機能は、Solaris 9 8/03 リリースで追加されました。

この Solaris リリースには、Ghostscript 7.05 フリーウェアパッケージが含まれています。Ghostscript 7.05 は、PostScript ファイルと PDF ファイルを読み取った後、それらのファイルを、画面上に表示するか、多くのプリンタに対応した形式に変換します。/usr/sfw/share/mangs(1) のマニュアルページを参照してください。


Ghostscript の使用許諾権、帰属、および著作権を確認するためのライセンスパスは、/usr/sfw/share/src/フリーウェア名> です。


新しいフリーウェアパッケージ:libxml2 2.4.16 および libxslt 1.0.19

この機能は、Solaris 9 4/03 リリースで追加されました。

Solaris 9 4/03 リリースで新しく追加または改訂されたフリーウェアパッケージは次のとおりです。


これらのパッケージの使用許諾権、帰属、および著作権を確認するためのライセンスパスは、/usr/share/src/フリーウェア名>/ファイル名> です。


ANT 1.4.1 フリーウェアパッケージ

この機能は、Solaris 9 12/02 リリースで追加されました。

この Solaris リリースには、次の新しいフリーウェアパッケージが含まれています。ANT 1.4.1 これは、Jakarta ANT による Java および XML ベースのビルドパッケージです。


ANT の使用許諾権、帰属、および著作権を確認するためのライセンスパスは、/usr/sfw/share/src/フリーウェア名> です。