Sun ONE ロゴ      前へ      目次     

Sun ONE Message Queue 3.0.1 SP2 インストールガイド

第 4 章
Windows でのインストール

この章では、Windows でのインストールに関する次の項目について説明します。


ハードウェアおよびソフトウェア要件

使用している Windows 開発システムが、少なくとも次の表に示した要件を満たす必要があります。

表 4-1
Windows でのハードウェアおよびソフトウェア要件 

コンポーネント

要件

オペレーティングシステム

Windows 2000 (Professional、Server、Advanced Server) SP2 、または Windows XP

CPU

TCP/IP ネットワークを使用する、Intel Pentium 166MHz (またはこれと互換性のある) ワークステーション

RAM

128M バイト

ハードドライブの容量

自己解凍式インストールファイル用に約 25M バイト

インストールファイルの解凍に使用するための一時ディレクトリ用に 45M バイト

製品のインストールには、約 45M バイトの空き容量が必要。ただし、ブローカがローカルに持続メッセージを格納している場合は、MQ でさらに多くの空き容量が必要

Java 2 Standard Edition (J2SE)

Windows でサポートされている Java Runtime Environment (JRE) および Java Software Development Kit (JDK) のバージョンについては、表 1-1 を参照

MQ のインストールプログラムは、オプションで IMQ_HOME\jre にある必要な JRE バージョンをインストールする


Windows での MQ のインストール

Message Queue 製品は、Sun ONE の Web サイトからダウンロードすることも、製品 CD-ROM からインストールすることもできます。

次の手順では、Sun ONE の Web サイトからダウンロードするか、または CD-ROM を使用して MQ 製品をインストールする方法を説明します。



MQ 3.0 あるいは MQ 3.0.1バージョンをアップグレードする場合、MQ 3.0.1, SP2 をインストールする前に、該当する MQ リリースの『インストールガイド』に従って、MQ ソフトウェアをアンインストールすることを推奨します。

以前のバージョンをアンインストールしたあとに MQ をインストールする場合、 システムの PATH 環境変数から、以前の MQ インストールへの参照がすべて削除されているか確認してください。


Windows 上に MQ をインストールするには
  1. 実行中のほかのプログラムをすべて終了します。
  2. 配布された製品を一時作業ディレクトリにダウンロードします。
  3. CD-ROM からインストールする場合は、CD-ROM ドライブに CD を挿入します。

  4. Windows エクスプローラで、imq3_0_1-edition-win.exe ファイルをダブルクリックします。
  5. edition には、plt または ent の値のいずれかを指定します。これは、Platform Edition と Enterprise Edition のどちらをインストールしているかで決まります。

    インストールファイルが抽出され、設定プログラムが起動します。CD-ROM からインストールする場合は、設定プログラムが自動的に起動します。

  6. ライセンス契約書を読みます。製品のインストールおよび使用は、ライセンス契約書に同意することを前提としています。
  7. 設定プログラムの指示に従って、インストールオプションを選択します。
    1. インストールのタイプを選択します。
      • Compact (コンパクト): ブローカ、管理、およびクライアントアプリケーションの実行に必要なファイルだけがインストールされます。マニュアルやクライアントアプリケーション例はインストールされません。
      • Custom (カスタム): インストールする MQ モジュールを指定できます。オプションにはブローカ、クライアントランタイム、管理ツール、マニュアル、クライアントアプリケーション例、および Java ランタイムがあります。
      • Typical (標準): ブローカ、クライアントランタイム、管理ツール、マニュアル、クライアントアプリケーション例、および Java ランタイムを含む、すべてのファイルがインストールされます。
      • Feature License (機能ライセンス): MQ メッセージングシステムのライセンス機能を有効にするために必要なファイルだけがインストールされます。これにより、すでにインストールされている MQ モジュールが上書きされたり、メッセージングシステムの設定が変更されたりすることはありません。
    2. インストールする場所を選択します。
    3. Windows の「スタート」>「プログラムメニュー」を作成するために、フォルダを選択または作成します。
    4. ブローカを Windows サービスとしてインストールするかどうかを選択します。ブローカを Windows サービスとしてインストールする場合、ブローカはシステム起動時に自動的に起動され、バックグラウンドで実行されます。このオプションには、Windows Administrator Group 権限が必要です。
    5. インストール時にブローカを Windows サービスとしてインストールしないで、あとからインストールする場合、imqsvcadmin ユーティリティを使用してインストールします。imqsvcadmin ユーティリティの使用方法については、『MQ Administrator’s Guide』を参照してください。

  8. 「スタート」>「プログラム」>「Sun ONE Message Queue 3.0」>「Message Broker」の順に選択してブローカを実行し、インストールを確認します。
  9. 次のディレクトリにあるアプリケーション例をコンパイルして実行することもできます。
    c:\Program Files\Sun Microsystems\Message Queue 3.0\demo
    『MQ Developer’s Guide』を参照してください。


インストールのデフォルト

次の表では、Windows でのインストールのデフォルトを示します。

表 4-2
Windows での インストールのデフォルト 

インストールディレクトリ

デフォルトでは、次のディレクトリに製品がインストールされる

C:\Program Files\Sun Microsystems\
Message Queue 3.0

環境変数

IMQ_HOME: インストーラにより、IMQ_HOME 環境変数が自動的にインストールディレクトリに設定される

IMQ_VARHOME: IMQ_VARHOME 環境変数のデフォルト値は、IMQ_HOME\var

IMQ_JAVAHOME: IMQ_JAVAHOME 環境変数のデフォルト値は、IMQ_HOME\jre

PATH: インストーラにより、自動的に PATH%PATH%;%IMQ_HOME%\binに設定される。これにより、絶対パスで指定しなくても、imqbrokerdimqcmd および imqobjmgr などのユーティリティが実行可能となる


インストール時のトラブルシューティング

MQ インストールプログラムが正常に完了しない場合は、次の回復策を試します。ここで説明する回復策は、製品を CD-ROM からインストールした場合も、Web サイトからダウンロードした場合も適用されます。

Windows でのインストールの問題を解決するには
  1. Windows タスクマネージャを使用して、MQ インストールプログラムを終了します。
  2. temptmp などの一時ディレクトリを消去します。
  3. 最初にインストールしたときと同じディレクトリにインストールされるように確認しながら、MQ インストールを起動し直します。

上述の回復策を行なっても、MQ 製品の Windows でのインストールが正常に完了しない場合は、さらに総合的な次の手順を試します。

  1. Windows タスクマネージャを使用して、MQ インストールプログラムを終了します。
  2. temptmp などの一時ディレクトリを消去します。
  3. 「サービス」コントロールパネルで、Windows 以外のネットワーク関連サービス (Solstice NFS Server サービスなど) を一時的に停止します。
  4. Message Queue 3.0 ディレクトリと、そのすべての内容を削除します。
  5. 「システム」コントロールパネルで、環境変数の設定から MQ 3.0 への参照をすべて削除します。
  6. Windows オペレーティングシステムを再起動します。
  7. 最初に失敗したインストールと同じディレクトリの場所に、MQ をインストールし直します。
  8. 手順 3 で停止した、「サービス (コントロールパネル)」にあるサービスをリセットします。


エディションのアップグレード

「製品エディション」で説明したように、MQ には 2 つのエディションがあります。

Enterprise Edition をインストールすれば、Platform Edition から Enterprise Edition にアップグレードできます。Enterprise Edition は、Sun ONE の Web サイトから利用できます。

Windows 上で Enterprise Edition にアップグレードするには
  1. 実行中のブローカがあれば、停止します。
  2. imqcmd shutdown bkr -u name -p password [-b hostName:port]

  3. 「Windows での MQ のインストール」で説明されているインストール手順を実行します。オプションが画面に表示されたら、「Feature License (機能ライセンス)」オプションを選択します。
  4. このアップグレードにより、すでにインストールされている MQ モジュールが上書きされたり、MQ メッセージングシステムの設定が変更されたりすることはありません。


参考マニュアル

README および MQ リリースノートのファイルを参照してください。

Message Queue の概念の概要、クライアントアプリケーションの記述およびコンパイルの簡単な説明については、『MQ Developer’s Guide』を参照してください。

ブローカの設定および MQ メッセージングシステムの管理の詳細については、『MQ Administrator’s Guide』を参照してください。

クライアントアプリケーションの記述に使用する、クラスやメンバーの情報については、IMQ_HOME/javadoc ディレクトリにある API マニュアルを参照してください。

製品をアンインストールするには、次の節を参照してください。


Windows での MQ のアンインストール

次の手順では、Windows 上の MQ のアンインストール方法を説明します。

Windows の MQ を削除するには
  1. 実行中のクライアントアプリケーションがあれば、停止します。
  2. 実行中のブローカがあれば、停止します。
  3. imqcmd shutdown bkr -u name -p password [-b hostName:port]

    ブローカを Windows サービスとしてインストールしている場合、次のように停止します。

    • 「スタート」メニューから、「設定」、「コントロールパネル」の順に選択します。
    • 「管理ツール」アイコン、「サービス」アイコンの順にダブルクリックします。
    • 「サービス」パネルで、「MQ Broker」エントリを選択し、「サービスの停止」をクリックします。
    • 「サービス」パネルを閉じます。
  4. 動的なブローカデータを保存する必要がない場合は、各ブローカインスタンスと関連のあるすべてのデータファイルを削除します。
  5. imqbrokerd -name brokerName -remove instance

  6. Message Queue 製品を削除します。
    • Windows の「スタートメニュー」から「プログラム」を選択します。
    • Message Queue 3.0 プログラムグループからアンインストールプログラムを選択します。
    • 「アンインストール」が完了したら、残りのファイルを削除します。
    • Windows の「アンインストール」ユーティリティでは、あとから変更された製品ディレクトリにインストールされたファイルやディレクトリは削除されません。ユーザーにより作成されたファイルやディレクトリも削除されません。

  7. 使用している環境から、MQ の参照を手動で削除します。
    • Windows の「スタートメニュー」から「設定」を選択します。
    • 「コントロールパネル」で「システム」アイコンをダブルクリックします。
    • 環境変数の設定ページで、PATH 環境変数を選択し、その値から Message Queue 3.0 の参照を削除します。
    • 「設定」をクリックし、次に「OK」をクリックします。



前へ      目次     


Copyright 2003 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.