Solaris Bandwidth Manager 1.6 のシステム管理

SNMP による Solaris Bandwidth Manager の監視

Solaris Bandwidth Manager は、Solstice Site Manager や Solstice Domain Manager などの SNMP 監視ステーションで監視できます。Solaris Bandwidth Manager の SNMP エージェントは、Solaris 2.6、Solaris 7、または Solaris 8 オペレーティングシステムが動作しているホスト上で動作します。この SNMP エージェントは、 /opt/SUNWconn/ba/snmp/ba_mib ファイル内の管理情報ベース (MIB) を使用します。SNMP 監視に関連するすべてのファイルは /opt/SUNWconn/ba/snmp ディレクトリにインストールされています。

次の 10 個の情報テーブルが利用できます。

次の 3 つのトラップが定義されています。

SNMP 監視の設定


注 -

この節では、管理プラットフォームとして Solstice Site Manager または Solstice Domain Manager を使用していると仮定します。以降の指示の中で SNM という用語は、Solstice Site Manager または Solstice Domain Manager のどちらかを指します。


Solaris Bandwidth Manager の SNMP エージェントは Solstice Enterprise Agent と互換性があります。

Solaris Bandwidth Manager SNMP エージェントに Solstice Enterprise Agent を統合する
  1. ファイル ba.rsrcba.regba_read.acl/etc/snmp/conf ディレクトリにコピーします。

  2. ファイル /etc/snmp/conf/ba_read.acl を編集して、SNMP エージェントへの読み取り権を持つホストを指定します。デフォルトでは、すべてのホストがこのアクセス権を持っています。

  3. ファイル SnmpAgent.htmlqm_snmp.zip/opt/SUNWconn/ba/html/beans ディレクトリにコピーします。

  4. ファイル /opt/SUNWconn/ba/snmp/ba_trap.acl を編集して、トラップの着信先を指定します。SNMP マスターエージェントにサブエージェントへの読み取り権を与えるため、このファイルにはローカルホスト名も指定する必要があります。トラップの着信先は、次のようにコンマで区切ったホスト名のリストで指定します。


    trap-recipients = { host1, host2, host3 }
    
  5. Solaris Bandwidth Manager の SNMP エージェントを停止し、再起動します。次に、SNMP マスターエージェントを停止し、再起動します。

Solstice Site または Domain Manager のコンソールの使用

/opt/SUNWconn/ba/snmp ディレクトリ内のファイル ba_mib.oidba_mib.schema を使用すると、Solstice Site または Domain Manager のコンソールから Solaris Bandwidth Manager の SNMP エージェントに照会できます。まず、上記ファイルを管理ステーション上にあるエージェントのディレクトリ (デフォルトでは、/opt/SUNWconn/snm/agents) にコピーします。次に、build_oid コマンドを使って、OID データベースを再構築します。次に、/opt/SUNWconn/ba/snmp ディレクトリ内の ba_mib.traps ファイルを使って、トラップ番号を ASCII 文字列にマッピングします。そして、このファイルをトラップファイル (デフォルトでは、/var/opt/SUNWconn/snm/snmp.traps) に追加します。この手順についての詳細は、Solstice Site と Domain Manager のマニュアルを参照してください。