Solaris Bandwidth Manager は、Solstice Site Manager や Solstice Domain Manager などの SNMP 監視ステーションで監視できます。Solaris Bandwidth Manager の SNMP エージェントは、Solaris 2.6、Solaris 7、または Solaris 8 オペレーティングシステムが動作しているホスト上で動作します。この SNMP エージェントは、 /opt/SUNWconn/ba/snmp/ba_mib ファイル内の管理情報ベース (MIB) を使用します。SNMP 監視に関連するすべてのファイルは /opt/SUNWconn/ba/snmp ディレクトリにインストールされています。
次の 10 個の情報テーブルが利用できます。
クラス間における親と子の関係についての情報
IP 透過モードでインタフェースに設定されているルーターのリスト
フィルタ内に定義されているホストとサブネットワークについての情報
フィルタ内に定義されている URL のリスト
フィルタ内に定義されているサービスのリスト
フローについての情報
baDaemonUp は、Solaris Bandwidth Manager のポリシーエージェントが起動していることを示す
baDaemonDown は、Solaris Bandwidth Manager のポリシーエージェントが停止していることを示す
baReconfig は、使用中の設定内容が変更されたことを示す
この節では、管理プラットフォームとして Solstice Site Manager または Solstice Domain Manager を使用していると仮定します。以降の指示の中で SNM という用語は、Solstice Site Manager または Solstice Domain Manager のどちらかを指します。
Solaris Bandwidth Manager の SNMP エージェントは Solstice Enterprise Agent と互換性があります。
ファイル ba.rsrc、ba.reg と ba_read.acl を /etc/snmp/conf ディレクトリにコピーします。
ファイル /etc/snmp/conf/ba_read.acl を編集して、SNMP エージェントへの読み取り権を持つホストを指定します。デフォルトでは、すべてのホストがこのアクセス権を持っています。
ファイル SnmpAgent.html と qm_snmp.zip を /opt/SUNWconn/ba/html/beans ディレクトリにコピーします。
ファイル /opt/SUNWconn/ba/snmp/ba_trap.acl を編集して、トラップの着信先を指定します。SNMP マスターエージェントにサブエージェントへの読み取り権を与えるため、このファイルにはローカルホスト名も指定する必要があります。トラップの着信先は、次のようにコンマで区切ったホスト名のリストで指定します。
trap-recipients = { host1, host2, host3 } |
Solaris Bandwidth Manager の SNMP エージェントを停止し、再起動します。次に、SNMP マスターエージェントを停止し、再起動します。
/opt/SUNWconn/ba/snmp ディレクトリ内のファイル ba_mib.oid と ba_mib.schema を使用すると、Solstice Site または Domain Manager のコンソールから Solaris Bandwidth Manager の SNMP エージェントに照会できます。まず、上記ファイルを管理ステーション上にあるエージェントのディレクトリ (デフォルトでは、/opt/SUNWconn/snm/agents) にコピーします。次に、build_oid コマンドを使って、OID データベースを再構築します。次に、/opt/SUNWconn/ba/snmp ディレクトリ内の ba_mib.traps ファイルを使って、トラップ番号を ASCII 文字列にマッピングします。そして、このファイルをトラップファイル (デフォルトでは、/var/opt/SUNWconn/snm/snmp.traps) に追加します。この手順についての詳細は、Solstice Site と Domain Manager のマニュアルを参照してください。