Solaris Bandwidth Manager 1.6 のシステム管理

TOS (Type of Service) 値

Solaris Bandwidth Manager は、次のような方法で TOS バイトを使用します。

表 4-1 TOS 値とその意味

1000 

最小遅延 

0100 

最大スループット 

0010 

最大信頼性 

0001 

金銭的な最小コスト 

0000 

通常サービス 

フィルタ内の分類基準は、tos_match パラメータと tos_match_mask パラメータで定義されます。tos_match_mask は、TOS バイトのどのビットをチェックする必要があるかを定義するビットマスクです。tos_match はチェックする値です。

たとえば、TOS フィールドで「最小遅延」ビットが設定されていて「金銭的な最小コスト」ビットが設定されていない (つまり、xxx 1xx0x である) すべてのパケットをフィルタにかけるには、tos_match_mask を 000 1001 0 (0x12) に設定し、tos_match を 000 1000 0 (0x10) に設定する必要があります。

クラス内では、tos_mark_mask パラメータと tos_mark パラメータが使用されます。tos_mark_mask は、TOS バイトのどのビットを変更するかを定義するビットマスクです。tos_mark は適用する値です。