Solaris Bandwidth Manager の設定情報とポリシー情報は、Sun Directory Services 3.1 などのディレクトリサービスに格納できます。このアプローチには、いくつかの利点があります。
Solaris Bandwidth Manager の複数のインスタンスの設定内容を 1 箇所、そのディレクトリから更新できる
ユーザー接続またはトラフィックフローの検出時に、設定内容を動的に更新できる。たとえば、RADIUS プロトコルによるリモートアクセスが使用されている場合など
多くのネットワーク、特に、ユーザーがダイアルアップ接続を行う環境や、ユーザーが移動する環境では、ユーザーと IP アドレスの間に恒久的なマッピングはありません。しかし、Sun Directory Services を使用している場合には、リモートユーザーが RADIUS ログインシーケンスを使ってネットワークに接続した場合、そのユーザーのディレクトリエントリをその時点での IP アドレスに更新できます。1 つのディレクトリにユーザーの情報や現在の位置を格納することによって、特定の IP アドレスに関連するユーザーを識別することが可能になります。この方法には、次の利点があります。
ネットワークの実際の使用率に従って、分類機能とスケジューラの設定を調整できる
個々のユーザーのアカウンティング情報を収集できる
Solaris Bandwidth Manager がディレクトリサービスと連携動作する方法についての詳細は、第 6 章「Solaris Bandwidth Manager でディレクトリサービスを使用する設定」を参照してください。