パリのサイトのネットワークユーザーは、ネットワークにおいてもっとも重要なものは、電子メール、ファイル転送、および World Wide Web へのアクセスであると考えています。図 3-8 に、実際の使用状況パターンを示します。
ネットワーク使用状況についてのデータとユーザーからの回答を考慮して、ネットワーク管理者は、図 3-9 のようなクラス階層を設計し、優先度と帯域幅 (%) を表 3-1 のように割り当てました。
クラスの説明 |
クラス名 |
親クラス |
割り振られる帯域幅 (%) |
優先度 |
---|---|---|---|---|
ルート |
root |
|
100 |
1 |
ボンへの HTTP |
http-bonn |
http |
5 |
3 |
ロンドンまたは米国への HTTP |
http-lon |
http |
10 |
3 |
他の場所への HTTP |
http |
root |
20 |
5 |
telnet |
telnet |
root |
30 |
1 |
システム監視 |
snmp |
root |
5 |
1 |
電子メール |
|
root |
20 |
4 |
ファイル転送 |
ftp |
root |
15 |
7 |
デフォルト |
default |
root |
5 |
7 |
batool と設定ファイルでは、クラスとそのすべての子孫に割り振る帯域幅を指定する必要があります。たとえば、http-bonn クラスと http-lon クラスは両方とも http クラスの子クラスです。http クラスとその子孫には帯域幅の 20% を割り振り、その子クラスである http-bonn クラスには 5% を、http-lon クラスには 10% を割り振っています。
この設定では、FTP トラフィックで使用される帯域幅は、現在の使用率は 30% を超えていますが 15% に制限されています。