GNOME 2.0 問題の解決方法 (Solaris 版)

10.3 ヨーロッパ言語ロケールで発生する問題

次の問題は、ヨーロッパ言語ロケールで発生します。

10.3.1 OpenWindows のログインオプションが表示されない

問題 

この問題は、Solaris 8 オペレーティング環境のすべてのヨーロッパ言語ロケールで発生します。 

GNOME 2.0 デスクトップをインストールすると、ログイン画面のセッションオプションに OpenWindows が表示されなくなります。 

解決方法 

ログイン画面に OpenWindows オプションを復元するには、次の手順を実行します。 

  1. root としてログインします。

  2. 次のコマンドを実行します。

    cp /usr/dt/config/C/Xresources.d/Xresources.ow /usr/dt/config/locale/Xresources.d/Xresources.ow

locale には、OpenWindows ログインオプションを復元したいロケールを入力します。

10.3.2 XScreenSaver のメッセージが正しく表示されない

問題 

バグ ID 4825508: この問題は、ポルトガル語(ブラジル)ロケールで発生します。 

XScreenSaver で、壊れたメッセージが表示されます。 

解決方法 

この問題は、将来のリリースで解決します。 

10.3.3 スタートメニューが各国語化されていない

問題 

この問題は、pt_BR.ISO8859-1 ロケールで発生します。 

スタートメニューが各国語化されていません。 

解決方法 

この問題は、将来のリリースで解決します。 

10.3.4 コントロールセンターが各国語化されていない

問題 

この問題は、pt_BR.ISO8859-1 ロケールで発生します。 

コントロールセンターが各国語化されていません。 

解決方法 

この問題は、将来のリリースで解決します。 

10.3.5 ログイン画面に GNOME デスクトップのメニュー項目が表示されない

問題 

バグ ID 4765131: この問題は、次のロケールで発生します。 

  • en_GB.ISO8859-15

  • en_IE.ISO8859-15

  • en_US.ISO8859-15

ログイン画面に GNOME デスクトップのメニュー項目が表示されません。これは、上記ロケールの GNOME Xresource ファイルが /usr/dt/config に存在しないためです。

解決方法 

問題の発生するロケールを使用する場合は、システム全体を対象とした回避作業を実行します。 

次の手順を実行します。 

  1. C ロケールで GNOME デスクトップにログインします。

  2. 端末ウィンドウに root としてログインします。

  3. 次のディレクトリに移動します。

    cd /usr/dt/config/

  4. ロケールに応じて、以下のうち必要なコマンドを実行します。

    • ln -s C/Xresources.d/Xresources.Sun-gnome-2.0-s9u4s-2_0_2-08 en_GB.ISO8859-15/Xresources.d/Xresources.Sun-gnome-2.0-s9u4s-2_0_2-08

    • ln -s C/Xresources.d/Xresources.Sun-gnome-2.0-s9u4s-2_0_2-08 en_IE.ISO8859-15/Xresources.d/Xresources.Sun-gnome-2.0-s9u4s-2_0_2-08

    • ln -s C/Xresources.d/Xresources.Sun-gnome-2.0-s9u4s-2_0_2-08 en_US.ISO8859-15/Xresources.d/Xresources.Sun-gnome-2.0-s9u4s-2_0_2-08

  5. ログアウトします。

これで、ログイン画面に GNOME デスクトップオプションが表示されます。 

この問題は、Solaris 9 オペレーティング環境の Update 5 リリースで修正される予定です。 

10.3.6 インストール時の GUI が各国語化されていない

問題 

バグ ID 4837852: この問題は、次のロケールで発生します。 

  • ru_RU.ISO8859-5

  • pl_PL.ISO8859-2

Solaris 8 オペレーティング環境の SPARC 版では、インストール時の GUI が各国語化されていません。 

解決方法 

この問題は、将来のリリースで解決します。 

10.3.7 キーボードショートカットで入力方法ウィンドウを変更できない

問題 

この問題は、ロシア語ロケールで発生します。 

x86 版 Solaris オペレーティング環境では、入力方法ウィンドウを選択、変更するキーボードショートカット (Ctrl+スペースバー ) が機能しません。

解決方法 

マウスを使用して、入力方法ウィンドウを選択および変更します。 

10.3.8 端末ウィンドウ上の文字の表示品質が低い

問題 

この問題は、ロシア語ロケールで発生します。 

端末ウィンドウ上の文字の表示品質が低いのですが、表示品質を高くするにはどうしたらいいですか。 

解決方法 

次の手順を実行します。  

  1. 端末ウィンドウを起動して、「編集」 -> 「現在のプロファイル」を選択します。

  2. 「編集」ボタンをクリックします。

  3. 「一般」タブ付きセクションで、「他のアプリケーションと同じフォントを使用」のチェックボックスを未選択にします。

  4. 「フォント選択バー」をクリックします。

  5. 「端末のフォントを選択します」ダイアログから適切なフォントを選択します。

10.3.9 CP1251 と ANSI1251 エンコーディングがサポートされていない

問題 

この問題は、ロシア語ロケールで発生します。 

このリリースの GNOME デスクトップの pango X11 が、CP1251 エンコーディングをサポートしていません。この結果、CP1251 または ANSI1251 に符号化された文字が、幅がゼロ、または空白文字として表示されます。 

解決方法 

CP1251 がサポートされるまで、pango X11 がサポートする次のロケールを使用します。  

  • ru_RU.KOI8-R

  • ru_RU.ISO8859-5

  • ru_RU.UTF-8

iconv 変換テーブルを使用して、CP1251 または ANSI1251 のファイルを符号化し直すことができます。CP1251 または ANSI1251 ファイルを UTF-8 のファイルに符号化するには、端末ウィンドウで次のコマンドを実行します。  

/usr/bin/iconv -f CP1251 -t UTF-8 CP1251 filename> UTF-8 filename(詳細は man iconv を参照)

10.3.10 ロシア語ロケールでの表示の問題

問題 

この問題は、 ru_RU.KOI8-R ロケールで発生します。 

Solaris 8 オペレーティング環境の x86 版で、次のロシア語表示に問題があります。 

  • 00F1

  • 00FF

  • 00DC

この問題は、共通デスクトップ環境 (CDE) と GNOME デスクトップの両方で発生します。 

解決方法 

GNOME デスクトップで使用する特定フォントを選択する必要があります。次の手順を実行します。

  • 端末ウィンドウを開いて、次のコマンドを実行します。

    gnome-font-properties

  • 「フォント設定」ダイアログの「デスクトップ用フォント」ボタンをクリックします。

  • 「フォントの選択」ダイアログで、次のリストのフォントを指定します。

    • application: medium, medium italic, bold, bold italic

    • arial: italic, bold, bold-italic

    • courier: italic, bold italic

    • fixed:medium

    • interface system:medium

    • monospace: normal

    • sans: italic, bold italic

    • times: italic, bold italic

この問題は、将来のリリースで解決します。 

10.3.11 XScreenSaver が各国語で表示されない

問題 

この問題は、sv_SE.ISO8859-1 および sv_SE.ISO8859-15 ロケールで発生します。 

言語パッケージをインストールしても、XScreenSaver が各国語で表示されません。 

解決方法 

XScreenSaver は、各国語化されたメッセージが次のファイル内にあることを想定しています。/usr/openwin/lib/locale/ locale/LC_MESSAGES/xscreensaver.mo

locale は、ログインしているロケールです。

言語パッケージは、次の場所に XScreenSaver の各国語対応メッセージをインストールします。 /usr/share/locale/locale/LC_MESSAGES/xscreensaver.mo

XScreenSaver を各国語で表示するには、/usr/openwin/lib/locale/locale/LC_MESSAGES/xscreensaver.mo から /usr/share/locale/locale/LC_MESSAGES/xscreensaver.mo へのシンボリックリンクを作成します。

この問題は、将来のリリースで解決します。