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Sun Java System Identity Synchronization for Windows 1 2004Q3 インストールおよび設定ガイド |
付録 E
レプリケーション環境でのインストールに関する注意Identity Synchronization for Windows 1 2004Q3 は、レプリケートされた単一サフィックスでのユーザーの同期をサポートしています。
この付録で説明する内容は、次のとおりです。
レプリケーションの設定
次の手順は、単一サフィックスのレプリケーションを前提としています。複数のサフィックスをレプリケートする場合は、各サーバーでサフィックスを並行に設定します。言い換えれば、各手順を繰り返すことで、複数サフィックスのレプリケーションを設定できます。
レプリケーショントポロジの設定は、次の順序で行います。
- 単一マスター以外のすべてのサーバーでレプリケーションマネージャを定義します。または、すべてのサーバーでデフォルトのレプリケーションマネージャを使用します。
- 専用のコンシューマレプリカを持つすべてのサーバーで次の操作を行います。
- ハブレプリカを使用する場合、ハブレプリカを持つすべてのサーバーで次の操作を行います。
- マスターレプリカを持つすべてのサーバーで次の操作を行います。
- すべてのサプライヤレプリカで、レプリケーションアグリーメントを次の順序で設定します。
- ハブレプリカとそのコンシューマの間のレプリケーションアグリーメントを設定します。
- マルチマスターレプリケーションでは、オリジナルデータを含む 1 つのマスターレプリカからすべてのマスターを初期化します。ハブとコンシューマレプリカを初期化します。
SSL を介したレプリケーションの設定
すべてのレプリケーション操作が SSL 接続を経由するように、レプリケーションに関連する Directory Server を設定する手順は、次のとおりです。
- サプライヤサーバーとコンシューマサーバーの両方を、SSL を使用するように設定します。
詳細については、第 11 章「認証と暗号化の管理」を参照してください。
- コンシューマサーバー上のサフィックスにレプリケーションが設定されていない場合は、第 8 章の「コンシューマレプリカの有効化」で説明されている方法で有効化します。
- 第 8 章の「コンシューマの詳細設定」で説明されている方法で、コンシューマ上の証明書エントリの DN を他のレプリケーションマネージャと同様に定義します。
- サプライヤサーバー上のサフィックスにレプリケーションが設定されていない場合は、第 8 章の「ハブレプリカの有効化」または「マスターレプリカの有効化」で説明されている方法で有効化します。
- サプライヤサーバーで、レプリケーションアグリーメントを新規作成し、安全な SSL ポート上のコンシューマに更新を送信します。詳細な方法については、第 8 章の「レプリケーションアグリーメントの作成」で説明されている手順を参照してください。コンシューマサーバーでセキュアポートを指定し、パスワードまたは証明書の使用を指定する SSL オプションを選択します。選択した SSL オプション (レプリケーションマネージャまたは証明書) の DN を入力します。
レプリケーションアグリーメントの設定が完了すると、サプライヤはすべてのレプリケーション更新メッセージを SSL 経由でコンシューマに送信します。証明書を使用するオプションを選択した場合は、証明書が使用されます。SSL が設定されたアグリーメントを使用してコンソールから実行する場合、顧客の初期化にも安全な接続が使用されます。
MMR 環境での Identity Synchronization for Windows の設定次に、MMR 環境で Identity Synchronization for Windows を設定する手順について、その概要を示します。詳細な手順については、このマニュアルの各該当箇所を参照してください。
- Identity Synchronization for Windows のコンソールで、同期対象サフィックスの優先および二次 Directory Server マスターを指定します。
「Sun Java System ディレクトリソースの作成」を参照してください。トポロジに含まれるその他の Directory Server に関する情報を指定する必要はありません。
- コンソールまたはコマンド行ユーティリティ idsync prepds を使用して、優先および二次サーバーを準備します。「Directory Server の準備」または「prepds の使用」を参照してください。
コマンド行ユーティリティを使用する場合は、優先サーバーと二次サーバーの両方の引数を指定し、1 回の実行で両方のサーバーを準備する必要があります。
- これらのディレクトリの間でレプリケートされるサフィックス用に Directory Server コネクタをインストールします。「Directory Server コネクタのインストール」を参照してください。
- 優先マスター、二次マスター、およびレプリケートされるサフィックスでユーザーを管理するその他すべての Directory Server インスタンスに Directory Server プラグインをインストールします。「Directory Server プラグインのインストール」を参照してください。