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Sun Java System Identity Synchronization for Windows 1 2004Q3 インストールおよび設定ガイド |
付録 A
Identity Synchronization for Windows のコマンド行ユーティリティの使用Identity Synchronization for Windows では、さまざまなタスクをコマンド行から実行できます。この付録では、Identity Synchronization for Windows のコマンド行ユーティリティを使用して各種タスクを実行する方法について説明します。この章で説明する内容は次のとおりです。
共通機能Identity Synchronization for Windows の各コマンド行ユーティリティは、次の機能を共有しています。
共通引数
ここでは、ほとんどのコマンド行ユーティリティに共通する引数 (オプション) について説明します。次の表に、引数の情報をまとめて示します。
- 表 A-1 「すべてのサブコマンドに共通する引数」は、prepds を除く idsync のすべてのサブコマンドと移行ツールに共通する、次の引数について説明している
-D <bind-DN> -w <bind-password | -> [-h <Configuration Directory-hostname>]
[-p <Configuration Directory-port-no>] [-s <rootsuffix>] [-Z] [-P <cert-db-path>]
[-m <secmod-db-path>]
- 表 A-2 「すべてのサブコマンドに共通する SSL 関連引数」は、SSL (Secure Socket Layer) の使用による設定ディレクトリへの安全なアクセスに関する情報を指定するオプション引数について説明している。これらの引数は、idsync のすべてのサブコマンドと移行ツールにも共通する
- 表 A-3 「設定ディレクトリの引数」は、設定ディレクトリに関連する引数について説明している。これらの引数は、idsync の複数のサブコマンドと移行ツールにも共通する
パスワードの入力
-w <bind-password> や -q <configuration_password> のようにパスワードの指定が必要な引数では、引数の値として「-」を指定することで、パスワードプログラムにパスワードを STDIN から読み取らせることができます。
複数のパスワードの指定が可能なオプションの値として「-」を指定した場合、idsync は引数の順序に基づいてパスワードを要求します。
このとき、プログラムはまず <bind-password> を想定し、次に <configuration-password> を想定します。
ヘルプの参照
次のいずれかのコマンドを使用して、コマンドコンソールから idsync またはそのサブコマンドの使用方法に関する情報を表示できます。
使用方法に関する情報を表示するには
idsync コマンドの使用idsync コマンドとサブコマンドを使用して、Identity Synchronization for Windows のコマンド行ユーティリティを実行することができます。
特に明記されていないかぎり、idsync コマンドとサブコマンドは、次のいずれかの方法で実行できます。
表 A-4 は、idsync ユーティリティのすべてのサブコマンドとその目的を示しています。
表 A-4 idsync ユーティリティのサブコマンドのクイックリファレンス
サブコマンド
機能
certinfo
設定と SSL 設定に基づく証明書情報を表示する
「certinfo の使用」を参照changepw
Identity Synchronization for Windows の設定パスワードを変更する
「changepw の使用」を参照importcnf
エクスポートされた Identity Synchronization for Windows バージョン 1.0 の設定 XML ドキュメントをインポートする。「importcnf の使用」を参照
prepds
Identity Synchronization for Windows が使用できるように Sun Java System Directory Server ソースを準備する。「prepds の使用」を参照
printstat
インストールと設定のプロセスで完了が必要な手順をリスト表示する。また、インストールされているコネクタ、システムマネージャ、Message Queue の状態を出力する。「printstat の使用」を参照
resetconn
設定ディレクトリ内のコネクタの状態を UNINSTALLED (アンインストール済み) にリセットする
「resetconn の使用」を参照resync
既存のユーザーのリンク設定と再同期を行い、インストールプロセスの一部としてディレクトリを事前に取り込む。「resync の使用」を参照
startsync
同期を開始する。「startsync の使用」を参照
stopsync
同期を終了する。「stopsync の使用」を参照
certinfo の使用
certinfo サブコマンドを使用することで、設定と SSL 設定に基づいて証明書情報を表示できます。この情報は、各コネクタ、Directory Server プラグイン、または両方の証明書データベースに追加する必要のある証明書を特定するときに役立ちます。
証明書情報を表示するには、端末ウィンドウ (またはコマンドウィンドウ) を開き、idsync certinfo コマンドを次のように入力します。
注
certinfo サブコマンドは、コネクタと Directory Server のどちらの証明書データベースに対してもアクセス権を持たないため、表示される一部の手順はすでに実行されている可能性があります。
たとえば、次のように実行します。
idsync certinfo -w <admin-password> -q <configuration-password>
注
certinfo 引数の詳細については、「共通引数」を参照してください。
changepw の使用
changepw サブコマンドを使用することで、Identity Synchronization for Windows の設定パスワードを変更できます。
Identity Synchronization for Windows の設定パスワードを変更する手順は、次のとおりです。
- Identity Synchronization for Windows のすべてのプロセス (たとえば、システムマネージャ、セントラルロガー、コネクタ、コンソール、インストーラ、アンインストーラなど) を停止します。
- すべてのプロセスを停止したら、設定ディレクトリを ldif にエクスポートして ou=Services のバックアップを行います。
- idsync changepw コマンドを次のように入力します。
idsync changepw [-D <bind-DN>] -w <bind-password | -> [-h <Configuration Directory-hostname>] [-p <Configuration Directory-port-no>] [-s <rootsuffix>]
-q <configuration_password> [-Z] [-P <cert-db-path>] [-m <secmod-db-path>]
-b <new password | - > [-y]たとえば、次のように実行します。
idsync changepw -w <admin password> -q <old config password> -b -q <new config password>
次の引数は、changepw だけで使用されます。
表 A-5 idsync changepw の引数
引数
説明
-b <password>
新しい設定パスワードを指定する。値として - を指定した場合、パスワードは標準入力 (STDIN) から読み取られる
[-y]
プロンプトにコマンドの確認を表示しない
注
changepw のその他の引数については、「共通引数」を参照してください。
- 端末ウィンドウに表示されるメッセージに応答します。たとえば、次のようなメッセージが表示されます。
本当に設定パスワードの変更を行いますか (y/n)? yes
システムを再起動する前に - $PSWHOME/resources/SystemManagerBootParams.cfg ファイルを編集し、 「deploymentPassword」の値を変更します。
成功- システムを再起動する前に、SystemManagerBootParams.cfg ファイルを修正する必要があります。
$PSWHOME¥resources (この $PSWHOME は <isw-installation directory>) 内の SystemManagerBootParams.cfg ファイルには、システムマネージャが設定ディレクトリへの接続に使用する設定パスワードが含まれます。
たとえば、パスワードの値を次のように変更します。
変更前 : <Parameter name="manager.configReg.deploymentPassword" value="oldpassword"/>
変更後 : <Parameter name="manager.configReg.deploymentPassword" value="newpassword"/>
- プログラムがエラーを報告する場合は、手順 2 でエクスポートした ldif を使用して設定ディレクトリを復元し、処理をやり直します。多くの場合は、設定ディレクトリをホストする Directory Server がパスワード変更時に使用不可能であったことがエラーの原因です。
importcnf の使用
警告
idsync importcnf は、Identity Synchronization for Windows バージョン 1.0 または 1.0 SP1 から 1 2004Q3 に移行する場合にだけ使用します。
コアをインストールしたら (第 3 章「コアのインストール」を参照)、Identity Synchronization for Windows バージョン 1.0 または 1.0 SP1 からエクスポートした、コアの設定情報が記録された設定 XML ファイルを idsync importcnf サブコマンドを使用してインポートします。
バージョン 1.0 または 1.0 SP1 の設定 XML ファイルをインポートするには、端末ウィンドウ (またはコマンドウィンドウ) を開き、idsync importcnf コマンドを次のように入力します。
idsync importcnf [-D <bind-DN>] -w <bind-password | -> [-h <Configuration Directory-hostname>] [-p <Configuration Directory-port-no>] [-s <rootsuffix>] -q <configuration_password> [-Z] [-P <cert-db-path>] [-m <secmod-db-path>] -f <filename> [-n]
たとえば、次のように実行します。
idsync importcnf -w <admin_password> -q <configuration_password> -f 樽yConfig.cfg
次の引数は、importcnf だけで使用されます。
表 A-6 idsync importcnf の引数
引数
説明
-f <filename>
設定情報を記録した XML ドキュメントの名前を指定する
-n
実際の変更なしでコマンドの実行結果を確認できるように、安全モードで実行する
注
importcnf のその他の引数については、「共通引数」を参照してください。
バージョン 1.0 または 1.0 SP1 の設定 XML ファイルをインポートしたら、Identity Synchronization for Windows のコネクタとサブコンポーネントをインストールできるように、同期対象の Directory Server ソースに対して prepds を実行する必要があります (「prepds の使用」を参照)。
prepds の使用
Identity Synchronization for Windows が使用できるように Sun Java System Directory Server ソースを準備するときは、コンソール、または prepds サブコマンドを使用します。prepds は、Directory Server コネクタのインストール前に実行する必要があります。
idsync prepds サブコマンドを実行すると、旧バージョン形式の更新履歴ログデータベースのルートノードである cn=changelog エントリに適切な ACI が適用されます。
ディレクトリマネージャユーザーは Directory Server の特別なユーザーで、Directory Server インスタンス内のあらゆる場所に対して完全な権限を持つ。ACI はディレクトリマネージャユーザーには適用されない
たとえば、旧バージョン形式の更新履歴ログデータベースのアクセス制御は、ディレクトリマネージャだけが設定できる。これは、優先マスターサーバーの準備で Identity Synchronization for Windows がディレクトリマネージャのクレデンシャルを必要とする理由の 1 つである
注
何らかの理由で優先 Sun ディレクトリソースの旧バージョン形式の更新履歴ログデータベースを再作成する場合、デフォルトのアクセス制御設定が適用されると Directory Server コネクタはデータベースの内容を読み込めません。
旧バージョン形式の更新履歴ログデータベースのアクセス制御設定を復元するには、idsync prepds を実行するか、コンソールで適切な Sun ディレクトリソースを選択してから「Directory Server の準備」ボタンをクリックします。
注
指定した期間の経過後に更新履歴ログのエントリを自動的に削除する (または切り取る) ようにシステムを設定することができます。コマンド行から cn=Retro Changelog Plugin, cn=plugins, cn=config の nsslapd-changelogmaxage の設定を次のように変更します。
nsslapd-changelogmaxage: IntegerTimeunit
ここで
たとえば、nsslapd-changelogmaxage: 2d のように指定します。
詳細については、『Sun JavaTM System Directory Server 5 2005Q1 管理ガイド』の「レプリケーションの管理」の章を参照してください。
注
使用するホストとサフィックスを指定する必要があるので、idsync prepds を実行する前に Identity Synchronization for Windows の設定を計画しておいてください。
Directory Server コネクタとプラグインがすでにインストールされ、設定されている Directory Server サフィックスで idsync prepds を実行すると、同期時に Directory Server コネクタのインストールを促すメッセージが出力されます。このメッセージは無視してください。
Sun Java System Directory Server ソースを準備するには、端末ウィンドウ (またはコマンドウィンドウ) を開き、idsync prepds コマンドを次のように入力します。
idsync prepds [-D <bind-DN>] -w <bind-password | -> [-h <preferred host>]
[-p <preferred-port>] [-s <database-suffix>] [-Z] [-P <cert-db-path>]
[-m <secmod-db-path>] [-j <secondary_host>] [-r <secondary-port>] [-E <admin DN of secondary host>] [-u <password for secondary host | ->] [-x]
たとえば、次のように実行します。
idsync prepds -D "cn=Directory Manager" -w <preferred master password> -h <preferred-host> -p 389 -s dc=example,dc=com -j "secondary host" -r 389 -E "cn=Administrator" -u <secondary master password> -s dc=example,dc=com
表 A-7 は、idsync prepds だけで使用される引数を説明しています。
表 A-7 prepds の引数
引数
説明
-h <name>
優先ホストとして機能する Directory Server インスタンスの DNS 名を指定する
-p <port>
優先ホストとして機能する Directory Server インスタンスのポート番号を指定する
デフォルトは 389-j <name> (省略可能)
二次ホストとして機能する Directory Server インスタンスの DNS 名を指定する。Sun Java System Directory Server 5 2005Q1 のマルチマスターレプリケーション (MMR) 環境に適用される
-r <port> (省略可能)
二次ホストとして機能する Directory Server インスタンスのポート番号を指定する。Sun Java System Directory Server 5 2005Q1 のマルチマスターレプリケーション (MMR) 環境に適用される。デフォルトは 389
-D <dn>
優先ホストのディレクトリマネージャユーザーの識別名を指定する
-w <password>
優先ホストのディレクトリマネージャユーザーのパスワードを指定する
値として - を指定した場合、パスワードは標準入力 (STDIN) から読み取られる-E <admin-DN>
二次ホストのディレクトリマネージャユーザーの識別名を指定する
-u <password>
二次ホストのディレクトリマネージャユーザーのパスワードを指定する
値として - を指定した場合、パスワードは標準入力 (STDIN) から読み取られる-s <rootsuffix>
インデックスの追加に使用されるルートサフィックスを指定する (同期対象ユーザーが存在するルートサフィックスを指定する)
注意 : 優先ホストと二次ホストのデータベース名は異なる場合がありますが、サフィックスが異なることはありません。このため、プログラムは各ホストのデータベース名を検出し、それを使用してインデックスを追加できます。
-x
dspswuserlink 属性の等価インデックスと実在インデックスをデータベースに追加しない
レプリケートされた環境 (たとえば、優先マスター、二次マスター、2 つのコンシューマが含まれる環境など) で idsync prepds を実行するときは、優先マスターと二次マスターで idsync prepds を 1 回だけ実行します。
idsync prepds を実行する手順は、次のとおりです。
idsync prepds コマンドを実行することで、次の処理が行われます。
printstat の使用
printstat サブコマンドを使用することで、次の操作を行えます。
インストールされているコネクタ、システムマネージャ、Message Queue の状態を出力するには、端末ウィンドウ (またはコマンドウィンドウ) を開き、idsync printstat コマンドを次のように入力します。
idsync printstat [-D <bind-DN>] -w <bind-password | -> [-h <Configuration Directory-hostname>] [-p <Configuration Directory-port-no>] [-s <rootsuffix>]
-q <configuration_password> [-Z] [-P <cert-db-path>] [-m <secmod-db-path>]
たとえば、次のように実行します。
idsync printstat -w <admin password> -q <configuration password>
注
printstat の引数については、「共通引数」を参照してください。
resetconn の使用
resetconn サブコマンドを使用することで、設定ディレクトリ内のコネクタの状態を UNINSTALLED にリセットできます。たとえば、ハードウェアの障害によってコネクタをアンインストールできなくなった場合は、コネクタを再インストールできるように、resetconn を使用してコネクタの状態を UNINSTALLED (アンインストール済み) に変更します。
コネクタの状態をコマンド行からリセットするには、端末ウィンドウ (またはコマンドウィンドウ) を開き、idsync resetconn コマンドを次のように入力します。
idsync resetconn [-D <bind-DN>] -w <bind-password> | -> [-h <Configuration Directory-hostname>] [-p <Configuration Directory-port-no>] [-s <rootsuffix>] -q <configuration_password> [-Z] [-P <cert-db-path>] [-m <secmod-db-path>] -e <directory-source-name> [-n]
たとえば、次のように実行します。
idsync resetconn -w <admin password> -q <configuration_password> -e "dc=example,dc=com"
表 A-7 は、resetconn だけで使用される引数を説明しています。
表 A-8 idsync resetconn の引数
引数
説明
-e <dir-source>
リセットするディレクトリソースの名前を指定する
-n
実際の変更なしでコマンドの実行結果を確認できるように、安全モードで実行する
注
idsync printstat を使用して、ディレクトリソースの名前を調べることができます。
resetconn のその他の引数については、「共通引数」を参照してください。
resync の使用
resync サブコマンドを使用して、配備に既存ユーザーを取り込む (ブートストラップ) ことができます。このコマンドは、管理者が指定した一致規則を使用して次の処理を行います。
- 既存のエントリにリンクを設定する
- 空のディレクトリにリモートディレクトリの内容を取り込む
- 2 つの既存のユーザー集合の間で属性値を一括同期させる
注
ユーザーのリンク設定と同期については、「既存ユーザーの同期」を参照してください。
既存のユーザーを再同期させ、ディレクトリを事前に取り込むには、端末ウィンドウ (またはコマンドウィンドウ) を開き、idsync resync コマンドを次のように入力します。
idsync resync [-D <bind-DN>] -w <bind-password> | -> [-h <Configuration Directory-hostname>] [-p <Configuration Directory-port-no>] [-s <rootsuffix>] -q <configuration_password> [-Z] [-P <cert-db-path>] [-m <secmod-db-path>] [-n] [-f <xml filename for linking>] [-k] [-a <ldap-filter>] [-l <sul-to-sync>] [-o Sun | Windows] [-c] [-x] [-u] [-i ALL_USERS | NEW_USERS | NEW_LINKED_USERS]
たとえば、次のように実行します。
idsync resync -w <admin password> -q <configuration_password>
表 A-9 は、resync だけで使用される引数を説明しています。
表 A-9 idsync resync の使用方法
引数
意味
-f <filename>
Identity Synchronization for Windows に用意されているいずれかの XML 設定ファイルを使用して、リンクが設定されていないユーザーエントリの間にリンクを作成する
付録 B 「LinkUsers XML ドキュメントのサンプル」を参照-k
ユーザーの作成、既存ユーザーの変更は行わずに、リンクが設定されていないユーザーの間だけにリンクを作成する
-a <ldap-filter>
同期の対象となるエントリを制限する LDAP フィルタを指定する
このフィルタは、同期処理のソース側に適用される
たとえば、idsync resync -o Sun -a "uid=*" と指定した場合、uid 属性を持つすべての Directory Server ユーザーが Active Directory 側で同期される-l <sul-to-sync>
再同期対象の同期ユーザーリスト (SUL) を個別に指定する
注意 : 複数の SUL ID を指定して複数の SUL を再同期させることも、SUL ID を指定せずにすべての SUL を再同期させることもできる
-o (Sun | Windows)
再同期処理のソースを指定する
(デフォルトは Windows)
-c
ターゲット側に対応するユーザーが存在しない場合は、ユーザーエントリを自動的に作成する
-i (ALL_USERS | NEW_USERS | NEW_LINKED_USERS)
Sun ディレクトリソース内で同期されるユーザーエントリのパスワードをリセットし、これらのユーザーが次にユーザーパスワードを求められる機会に、現在のドメイン内でパスワードの同期を強制する
-u
オブジェクトキャッシュだけを更新する。エントリは変更されない
この引数は、Windows ディレクトリソースのユーザーエントリのローカルキャッシュだけを更新するため、既存の Windows ユーザーは Directory Server に作成されない。この引数を指定した場合、Windows ユーザーエントリと Directory Server ユーザーエントリは同期されない。この引数は、resync のソースが Windows である場合にだけ適用される
-x
ソースエントリと一致しないターゲット側ユーザーエントリをすべて削除する
-n
実際の変更なしでコマンドの実行結果を確認できるように、安全モードで実行する
注
- 使用方法を表示するときは、引数を指定せずに idsync resync を実行する
- resync のその他の引数については、「共通引数」を参照
- 既存ユーザーの再同期については、「既存ユーザーの同期」を参照
resync を実行したら、セントラル監査ログ (audit.log) の resync.log ファイルを調べてください。エラーが記録されている場合は、第 9 章「トラブルシューティング」を参照してください。
startsync の使用
startsync サブコマンドを使用することで、コマンド行から同期を開始できます。
同期を開始するには、端末ウィンドウ (またはコマンドウィンドウ) を開き、idsync startsync コマンドを次のように入力します。
idsync startsync [-D <bind-DN>] -w <bind-password | -> [-h <Configuration Directory-hostname>] [-p <Configuration Directory-port-no>] [-s <rootsuffix>] -q <configuration_password> [-Z] [-P <cert-db-path>] [-m <secmod-db-path>]
たとえば、次のように実行します。
idsync startsync -w <admin password> -q <configuration_password>
表 A-10 は、startsync だけで使用される引数を説明しています。
注
startsync のその他の引数については、「共通引数」を参照してください。
stopsync の使用
stopsync サブコマンドを使用することで、コマンド行から同期を終了できます。
同期を終了するには、端末ウィンドウ (またはコマンドウィンドウ) を開き、idsync stopsync コマンドを次のように入力します。
idsync stopsync [-D <bind-DN>] -w <bind-password | -> [-h <Configuration Directory-hostname>] [-p <Configuration Directory-port-no>] [-s <rootsuffix>] -q <configuration_password> [-Z] [-P <cert-db-path>] [-m <secmod-db-path>]
たとえば、次のように実行します。
idsync stopsync -w <admin password> -q <configuration_password>
注
stopsync の引数については、「共通引数」を参照してください。
移行ユーティリティ forcepwchg の使用移行中にパスワードを変更したユーザーは、Windows NT と Directory Server のそれぞれに異なるパスワードを持つことになります。forcepwchg ユーティリティを使用することで、Identity Synchronization for Windows のバージョン 1.0 または 1.0 SP1 からバージョン 1 2004Q3 へのアップグレード中にパスワードを変更したユーザーに、パスワードの変更を強制できます。
forcepwchgを使用する前に、次の事項を確認してください。
forcepwchg コマンド行ユーティリティを実行する方法は、次のとおりです。
表 A-11 は、forcepwchg だけで使用される引数を説明しています。
表 A-11 forcepwchg の引数
オプション
説明
-n
プレビューモードを指定する
プレビューモードでは、このユーティリティは次のユーザーを除くすべての通常ユーザーの名前を出力するプレビューモードでは、すべてのユーザーが forcepwchg を実行できる
プレビューモード以外のモードで forcepwchg を実行できるのは管理者だけである-a
パスワードの変更をすべてのユーザー (Administrator と Guest を除く) に強制する
-t 引数を使用する場合は、この引数を使用できない-t <time_specification>
<time_specification> で指定した時間だけさかのぼった時刻から現在までの間にパスワードを変更したユーザーにパスワードの変更を強制する <time_specification> には、次の形式で時間を指定できる
たとえば、forcepwchg -t 6h と指定した場合、過去 6 時間にパスワードを変更したすべてのユーザーに、パスワードの再変更が強制される
-?
使用方法に関する情報を出力する
注
forcepwchg の使用方法については、「Windows NT でのパスワード変更の強制」を参照してください。