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Sun ONE Directory Server インストールおよびチューニングガイド



第 1 章   Sun ONE Directory Server のインストール

この章では、Sun ONE Directory Server の初期インストールとアンインストールについての指針を示します。この章は、次の節で構成されています。

始める前に

実際の運用環境で使用するにあたって Directory Server をインストールする前に、ディレクトリサービスを実行するためにシステムで最小限必要な要件が満たされ、設定されていることを確認します。少なくとも、『Sun ONE Directory Server Deployment Guide』で説明されている概念をよく理解しておいてください。



最高のパフォーマンスを得るには、このガイドで説明するチューニングと設定の指示にも従ってください。



ディレクトリサービスの導入計画

次の手順を実行します。ただし、基盤となるプラットフォームに関連する作業に関しては、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。

  1. ディレクトリサービスの導入を計画します。
  2. 手順は、『Sun ONE Directory Server Deployment Guide』を参照してください。

  3. ディレクトリサービスの導入により複数のディレクトリにインストールするためのサーバー設定、ユーザー、およびグループの集中管理を可能にするには、設定ディレクトリとユーザーディレクトリの位置を決めます。
  4. 設定ディレクトリまたは Configuration Directory Server (CDS) には、Directory Server 自体の設定方法についての情報が格納されます。通常このディレクトリは最初にインストールされ、後続の各サーバーがこのディレクトリに登録されます。単一の設定ディレクトリを使用することによって、全サーバーを中央管理することができます。

    ユーザーディレクトリには、ディレクトリサービスにアクセスするユーザーやグループのエントリが格納されます。通常ユーザーディレクトリはネットワークドメインで一意であり、ほかのサーバーがユーザーやグループの情報を得るためにアクセスします。単一のユーザーディレクトリを使用することによって、ユーザーやグループを集中管理できます。

    小規模の導入では、設定、ユーザー、およびその他のディレクトリを同じディレクトリインスタンスにインストールすることが可能です。大規模の導入では、設定とユーザーのディレクトリを別々のサーバーに配置することを検討してください。

    設定、ユーザーおよびグループのデータを保存する適切な位置についての詳細は、『Sun ONE Server Console Server Management Guide』を参照してください。

  5. 表 1-1 にまとめるように、サポート対象のアーキテクチャ上でサポート対象のプラットフォームがホストシステムで実行されていることを確認します。
  6. 表 1-1    サポート対象のプラットフォームとアーキテクチャ 

    プラットフォーム

    アーキテクチャ

    Sun SolarisTM 9 オペレーティング環境

    SPARC プロセッサ 32 ビットまたは 64 ビットモード

    サポート対象の x86 プラットフォーム

    Sun Solaris 8 オペレーティング環境

    UltraSPARC プロセッサ 32 ビットまたは 64 ビットモード

    Sun Linux 5.0

    Sun LX50 サーバー

    Hewlett Packard HP-UX 11i

    PA-RISC 2.0 プロセッサ、32 ビットまたは 64 ビットモード

    IBM AIX 5.1

    PowerPC プロセッサ

    Microsoft Windows 2000 Server SP 3

    Microsoft Windows 2000 Advanced Server SP 3

    Pentium II 以降の IA-32 プロセッサ

    Red Hat Linux 7.2

    Pentium II 以降の IA-32 プロセッサ

  7. ホストシステムが、少なくとも 表 4-1 にまとめた最小のディスク空き容量とメモリの要件を満たしていることを確認します。
  8. ホストシステムへの物理アクセスを制限します。
  9. ホストシステムがスタティック IP アドレスを使用していることを確認します。
  10. Directory Server インスタンス自体がネットワークのネームサービスを提供していない場合、または Directory Server の導入によりリモート管理を可能にするには、ネームサービスと、そのホストのドメイン名が適切に構成されていることを確認します。

Directory Server ソフトウェアの取得

「ディレクトリサービスの導入計画」で示した手順を実行したら、次の手順を行います。

  1. ソフトウェアを解凍するための unzip ユーティリティがインストールされていることを確認します。
  2. ソフトウェアをダウンロードします。このマニュアルの作成時点では、次の場所からダウンロードできます。
  3. http://wwws.sun.com/software/download/

  4. Directory Server のインストール先以外のディレクトリにソフトウェアを解凍します。

インストール

どの Directory Server インストール手順に従うかは、ユーザーの導入要件によって異なります。導入要件を念頭に置き、次の該当する節に従ってインストールを進めてください。

インストールするソフトウェアの決定

インストールするソフトウェアを決定する前に、いくつかの候補を評価する必要があります。次の質問を検討してください。

  • 大規模なキャッシュ機能を使って大規模な導入を行う必要があるか
  • 必要がある場合は、Directory Server を 64 ビットプロセスとして実行できるプラットフォームを使用して、64 ビットバージョンのソフトウェアのインストールを検討してください。

    Directory Server の導入規模が比較的小さい場合 (データベースサイズが 500M バイト未満である場合)、64 ビットバージョンをサポートするプラットフォームを使用するときでも、32 ビットバージョンのみをインストールすることを検討してください。

  • Directory Server の管理をグラフィカルユーザーインタフェースを通じて行うか
  • グラフィカルユーザーインタフェースを使用する場合は、Sun ONE サーバーコンソールと Sun ONE 管理サーバーをインストールしてください。

    Directory Server の管理をコマンド行インタフェースを通じてのみ行う予定であれば、コンソールと管理サーバーをインストールしなくてもかまいません。

    グラフィカルユーザーインタフェースによるリモート管理用としてシステムを使用する予定であれば、コンソールと管理サーバーのみをインストールすることも可能です。

  • Directory Server を Sun Cluster ソフトウェア上に導入するか
  • 導入する場合、付録 C 「Sun Cluster HA for Directory Server のインストール」の手順を参照してください。

インストール方法の決定

導入に最適なパッケージや、対話式にインストールするかどうかを決定する場合も、いくつかの候補を評価する必要があります。次の質問を検討してください。

  • Solaris システム管理プロセスとより緊密に統合するか。同一システム上の複数の Sun ONE サーバー間でコンポーネントを共有するか
  • 統合および共有する場合、Solaris パッケージの使用を検討してください。

  • 最初にスーパーユーザーにならずにインストールするか。同一システム上に Directory Server バイナリの複数の独立したセットをインストールするか
  • 上記のようにインストールする場合、たとえ Solaris システム上であっても、圧縮アーカイブを使用したインストールを検討してください。

  • Directory Server を評価する目的で短時間でインストールするか。このバージョンの Directory Server をインストールするのはこれが最初か
  • このような場合は、対話式のインストールを検討してください。

  • インストールスクリプトを作成するか。似たような設定で数多くのシステムをインストールするか
  • このような場合は、サイレントインストールプロセスの使用を検討してください。

インストールに必要な情報の準備

必要な情報を前もって準備しておくと、インストールプロセスをすばやく完了できます。対話式インストールを実行する前に、インストールに必要な情報が記載されたワークシートの作成を検討してください。通常のインストール時に必要となる情報を 表 1-2 にまとめます。

表 1-2    通常のインストール時に必要となる基礎情報 

内容

設定値

管理ドメイン

example.com

 

管理サーバーのポート番号

5201

 

設定ディレクトリの管理者 ID

admin

 

設定ディレクトリの管理者パスワード

$3kReT4wD

 

Directory Manager の DN1 (ディレクトリのスーパーユーザー)

cn=Directory Manager

 

Directory Manager のパスワード (8 文字以上)

#$8Yk$-%&

 

Directory Server のポート番号 (165535)2

389 (デフォルト LDAP)
636 (デフォルト LDAP/SSL)

  

完全修飾ホスト識別名

dirserv.example.com

 

(省略可) 既存の設定ディレクトリを使用する場合は、設定ディレクトリのホスト、ポート、バインド ID、およびパスワード

config.example.com
389
admin
$3kReT4wD

 

(省略可) 既存のユーザーディレクトリを使用する場合は、ユーザーディレクトリのホスト、ポート、バインド DN、パスワード、およびサフィックス

usergroup.example.com
389
cn=Directory Manager
#$8Yk$-%&
dc=example, dc=com

 

サーバー ID (ピリオドと空白は使用不可)

dirserv

 

サーバーサフィックス (ディレクトリ内容を保持するサフィックスを少なくとも 1 つ)

dc=example,dc=com

 

ServerRoot (ソフトウェアのインストールディレクトリ。詳細は「デフォルトパスおよびファイル名」を参照)

既存の旧バージョンに上書きインストールしないこと

Directory Server と同じ ServerRoot に Sun ONE Web サーバーをインストールしないこと

(UNIX プラットフォーム) 空白は使用不可

/var/mps/serverroot

/var/Sun/mps

C:¥Program Files¥Sun¥MPS

 

(UNIX プラットフォーム) サーバーのグループ ID3

グループ ID 番号ではなく名前を使用すること

noaccess

 

(UNIX プラットフォーム) サーバーのユーザー ID

ユーザー ID 番号ではなく名前を使用すること

diruser

 

(Windows) 管理者パスワード

(省略可、ほかのプラットフォーム) スーパーユーザーのパスワード

システム管理者に問い合わせのこと

  

1

DN は、UTF-8 エンコーディングで入力する必要があります。RFC 2253 を参照してください。ISO-8859-1 のような以前のエンコーディングはサポートされていません。

2

Internet Assigned Numbers Authority は 1024 より小さいポート番号を割り当てます。1024 より小さいポート番号を使用するために、スーパーユーザーとしてインストールしてください。

3

インストール手順での説明に従って、UNIX に適切なユーザーとグループを作成します。

ディレクトリ管理者アカウントと Directory Manager アカウントの情報を入力するときに、Directory Manager のアクセス権限は Directory Server のアクセス制御メカニズムを使用して管理されます。また、Directory Server のアクセス制御には、Directory Manager アカウントは必要としません。

サイレントインストールの設定ファイルには、これと類似した情報が含まれます。

Solaris システム上でのインストール

Directory Server ソフトウェアのインストール方法は、どのパッケージを使用するかや、インストールプログラムと対話するかどうかによって異なります。次の該当する節に従ってインストールを進めてください。

Directory Server を Sun Cluster システムにインストールする場合、付録 C 「Sun Cluster HA for Directory Server のインストール」の手順に従ってください。

Solaris パッケージを使用したインストールの準備

  1. (省略可) Directory Server のユーザーとグループのアカウントを作成します。
  2. Directory Server は、インストール中に指定したユーザーとグループとして実行されます。ディレクトリやシステム上のその他のリソースへ不正にアクセスされないようにアクセス権を設定します。詳細は、「ユーザーとグループ (UNIX プラットフォームの場合)」を参照してください。

  3. (省略可) xhost(1) コマンドを使用したディスプレイへのアクセスを許可します。
  4. DISPLAY 環境変数を適切に設定し、ディスプレイにアクセスできるユーザーとしてインストールを実行すると、インストールプログラムではデフォルトでグラフィカルユーザーインタフェースを表示します。

    インストールプログラムでグラフィカルユーザーインタフェースが表示できない場合は、コマンド行モードでインストールを開始します。

  5. 表 1-3 に記載した必須パッケージがインストールされていることを確認します。さらに、すべての Solaris パッケージが基本システムにデフォルトでインストールされていることを確認します。
  6. 表 1-3    前提条件の Solaris パッケージ 

    パッケージ

    内容

    32 ビット Directory Server で必要

    64 ビット Directory Server で必要

    SUNWj3rt1

    J2SDK 1.4 実行環境

    はい

    はい

    SUNWzlib

    Zip 圧縮ライブラリ

    はい

    はい

    SUNWzlibx

    Zip 圧縮ライブラリ (64 ビット)

    いいえ

    はい

    1

    Java Runtime Environment はバージョン 1.4.1 以降を使用することを強くお勧めします。

Solaris パッケージを使用した対話式インストールの実行

次の手順を実行します。

Solaris パッケージのインストール

Solaris パッケージは pkgadd(1M) ユーティリティを使用してインストールします。たとえばアップグレードを実行する場合、pkginfo(1) を使用して、すでにインストールされているパッケージを判別します。パッケージを複数のホストにインストールするときは、admin(4) で説明するインストールデフォルトファイルで、デフォルトのインストール動作を定義することができます。いずれの場合でも、すべてのパッケージは、同一の basedir を共有する必要があります。

ソフトウェアパッケージの処理についての詳細は、Solaris オペレーティング環境のシステム管理マニュアルを参照してください。

  1. 表 1-4 または 表 1-5 に記載されたパッケージ一覧のすべてに目を通します。
  2. 表 1-4    提供されている Solaris パッケージ (SPARC プラットフォーム) 

    パッケージ

    内容

    SUNWasha

    Sun ONE Administration Server Component for Sun Cluster

    SUNWasvc

    Sun ONE Administration Console

    SUNWasvcp

    Sun ONE Administration Server Console Plug-In

    SUNWasvr

    Sun ONE Administration Server (Root)

    SUNWasvu

    Sun ONE Administration Server (Usr)

    SUNWdsha

    Sun ONE Directory Server Component for Sun Cluster

    SUNWdsvcp

    Sun ONE Directory Server Console Plug-In

    SUNWdsvh

    Sun ONE Directory Server Heap Allocator (Solaris 8 systems only)

    SUNWdsvhx

    Sun ONE Directory Server Heap Allocator (64-bit, Solaris 8 systems only)

    SUNWdsvpl

    Sun ONE Directory Server PerLDAP modules

    SUNWdsvr

    Sun ONE Directory Server (Root)

    SUNWdsvu

    Sun ONE Directory Server (Usr)

    SUNWdsvx

    Sun ONE Directory Server (64-bit)

    SUNWicu

    International Components for Unicode User Files

    SUNWicux

    International Components for Unicode User Files (64-bit)

    SUNWjss

    Network Security Services for Java (JSS)

    SUNWldk

    LDAP C SDK

    SUNWldkx

    LDAP C SDK (64-bit)

    SUNWpr

    Netscape Portable Runtime Interface

    SUNWprx

    Netscape Portable Runtime Interface (64-bit)

    SUNWsasl

    Simple Authentication and Security Layer

    SUNWsaslx

    Simple Authentication and Security Layer (64-bit)

    SUNWtls

    Network Security Services

    SUNWtlsx

    Network Security Services (64-bit)

    表 1-5    提供されている Solaris パッケージ (x86 プラットフォーム) 

    パッケージ

    内容

    SUNWasvc

    Sun ONE Administration Console

    SUNWasvcp

    Sun ONE Administration Server Console Plug-In

    SUNWasvr

    Sun ONE Administration Server (Root)

    SUNWasvu

    Sun ONE Administration Server (Usr)

    SUNWdsvcp

    Sun ONE Directory Server Console Plug-In

    SUNWdsvpl

    Sun ONE Directory Server PerLDAP modules

    SUNWdsvr

    Sun ONE Directory Server (Root)

    SUNWdsvu

    Sun ONE Directory Server (Usr)

    SUNWicu

    International Components for Unicode User Files

    SUNWjss

    Network Security Services for Java (JSS)

    SUNWldk

    LDAP C SDK

    SUNWpr

    Netscape Portable Runtime Interface

    SUNWsasl

    Simple Authentication and Security Layer

    SUNWtls

    Network Security Services

パッケージをインストールする際には、/var のように書き込み可能な basedir を使用することをお勧めします。パッケージを再配置すると、SUNWasvrSUNWdsvr によって起動スクリプトと停止スクリプトが basedir/etc に配置されます。

  1. インストールするパッケージを決定する際は、表 1-6 のヒントを参考にしてください。
  2. 表 1-6    インストールするパッケージ 

    設定

    インストールするパッケージのリスト1

    32 ビット Directory Server、管理サーバー、およびコンソール

    SUNWascv、SUNWasvcp、SUNWasvr、SUNWasvu、SUNWdsvcp、SUNWdsvh、SUNWdsvpl、SUNWdsvr、SUNWdsvu、SUNWicu、SUNWjss、SUNWldk、SUNWpr、SUNWsasl、SUNWtls

    32 ビット Directory Server のみ (コンソールなし)

    SUNWasvu、SUNWdsvh、SUNWdsvpl、SUNWdsvr、SUNWdsvu、SUNWicu、SUNWjss、SUNWldk、SUNWpr、SSUNWsasl、SUNWtls

    64 ビット Directory Server、32 ビット管理サーバー、およびコンソール

    SUNWascv、SUNWasvcp、SUNWasvr、SUNWasvu、SUNWdsvcp、SUNWdsvh、SUNWdsvhx、SUNWdsvpl、SUNWdsvr、SUNWdsvu、SUNWdsvx、SUNWicu、SUNWicux、SUNWjss、SUNWldk、SUNWldkx、SUNWpr、SUNWprx、SUNWsasl、SUNWsaslx、SUNWtls、SUNWtlsx

    64 ビット Directory Server のみ (コンソールなし)

    SUNWasvu、SUNWdsvh、SUNWdsvhx、SUNWdsvpl、SUNWdsvr、SUNWdsvu、SUNWdsvx、SUNWicu、SUNWicux、SUNWjss、SUNWldk、SUNWldkx、SUNWpr、SUNWprx、SUNWsasl、SUNWsaslx、SUNWtls、SUNWtlsx

    クラスタノード

    SUNWashaSUNWdsha を追加

    Sun ONE サーバーコンソールと管理サーバーのみ(Directory Server なし、リモート管理のみ)

    SUNWasvc、SUNWasvcp、SUNWasvr、SUNWasvu、SUNWdsvcp、SUNWjss、SUNWldk、SUNWpr、SUNWsasl、SUNWtls

    1

    パッケージ SUNWdsvh (32 ビット) と SUNWdsvhx (64 ビット) が必要なのは、Solaris 8 システム上の Directory Server だけです。

  3. 目的のパッケージがまだインストールされていないことを確認します。
  4. システム上にすでにインストールされているパッケージを再インストールしないでください。

  5. スーパーユーザーになります。
  6. pkgadd(1M) ユーティリティを使用して、システムに製品パッケージを転送します。
  7. パッケージ SUNWicuSUNWicux は、Directory Server をインストールする Solaris システムのバージョンに応じてインストールします。

    また、SUNWprSUNWprxSUNWsaslSUNWsaslxSUNWtls、および SUNWtlsx コンポーネントパッケージをインストールする方法と、これらのパッケージに適用するパッチの詳細は、「必須パッチのインストール」を参照してください。

  8. pkgadd を終了する前に、すべての必須製品パッケージがインストールされていることを確認してください。

IPLT* Solaris パッケージを使用してインストールされた iPlanet Directory Server 5.1 をアップグレードすると、 iPlanet Directory Server 5.1 の /usr/sbin/directoryserver コマンドの名前が /usr/sbin/directoryserver.51bak に変更されます。この変更されたコマンド名を使用して iPlanet Directory Server 5.1 を管理することが可能です。

必須パッチのインストール

Directory Server は、最近の修正プログラムを含めてアップデートされたパッケージ SUNWprSUNWprxSUNWsaslSUNWsaslxSUNWtlsSUNWtlsx、および推奨システムパッチに依存します。

  1. pkginfo(1) を -x オプションを指定して実行し、これらのパッケージのどれがシステムにインストールされているのかを判断します。表 1-7 に基づいて、使用するシステムに適したバージョンのパッケージがインストールされていることを具体的に確認します。
  2. 表 1-7    各コンポーネントの適切なバージョンとパッチ 

    システムのバージョンとアーキテクチャ

    SUNWpr(x) のバージョン

    SUNWsasl(x) のバージョン

    SUNWtls(x) のバージョン

    パッチ

    Solaris 9 (SPARC プラットフォーム)

    4.1.2 以降

    2.01 以降

    3.3.2 以降

    114049、115342

    Solaris 9 (x86 プラットフォーム)

    4.1.3 以降

    2.01 以降

    3.3.3 以降

    114050、115343

    Solaris 8 (SPARC プラットフォーム)

    4.1.2 以降

    2.01 以降

    3.3.2 以降

    114045、115328

  3. showrev(1M) を -p オプションを指定して実行し、表 1-7 に示した適切なパッチがプラットフォームにすでに適用されているかどうかを判断します。
  4. コンポーネントのパッチを適用するかどうかを決定する際は、表 1-8 のヒントを参考にしてください。
  5. 表 1-8    コンポーネントのパッチを適用するかどうかのヒント 

    システムの状態

    実行内容

    パッケージがすでにインストールされていて、パッチもすでに適用されている

    手順 4 に進む

    パッケージはすでにインストールされているが、パッチがまだ適用されていない

    Directory Server で提供されている、プラットフォームに適切なパッチを適用する

    パッケージがまだインストールされていない

    Directory Server で提供されているパッケージと適切なパッチをインストールする

  6. スーパーユーザーとして次のコマンドを実行します。
  7. root# /usr/sbin/directoryserver idsktune -q > idsktune.out

    idsktune は、システムに対する変更案を提供します。このサブコマンド自体はシステムを変更しません。

  8. 少なくとも示される ERROR 条件はすべて修正する必要があります。
  9. ERROR 条件を修正しない場合、インストールが失敗することがあります。idsktune サブコマンドは、リリース時点で推奨されていて、システムにインストールされていないパッチはすべて「見つからない」というメッセージが表示されます。システムにインストールされていないパッケージのパッチも同様です。

    パッチは http://sunsolve.sun.com/ からダウンロードできます。

    詳細は、第 5 章「オペレーティングシステムのチューニング」を参照してください。

Directory Server の設定

  1. 設定プログラムを起動します。
  2. グラフィカルユーザーインタフェースを使用するには、次のコマンドを入力します。

    root# /usr/sbin/directoryserver configure

    コマンド行インタフェースを使用するには、次のコマンドを入力します。

    root# /usr/sbin/directoryserver configure -nodisplay

    最初のインストール画面が表示されます。

  3. 「インストールに必要な情報の準備」で作成したワークシートを参照しながら、各画面の指示に従ってください。

管理サーバーの設定

  1. 設定プログラムを起動します。
  2. グラフィカルユーザーインタフェースを使用するには、次のコマンドを入力します。

    root# /usr/sbin/mpsadmserver configure

    コマンド行インタフェースを使用するには、次のコマンドを入力します。

    root# /usr/sbin/mpsadmserver configure -nodisplay

    最初のインストール画面が表示されます。

  3. 「インストールに必要な情報の準備」で作成したワークシートを参照しながら、各画面の指示に従ってください。

「インストールプロセスの完了」に進んでください。

Solaris パッケージを使用したサイレントインストールの実行

次の手順を実行します。

Solaris パッケージのインストール

「Solaris パッケージのインストール」の手順に従います。

必須パッチのインストール

「必須パッチのインストール」の手順に従います。

仕様ファイルの作成

完全なサイレントインストールを実行するには、まず、インストール仕様を含む 2 つのファイルを作成する必要があります。1 つは Directory Server 用、もう 1 つは管理サーバー用です。Directory Server のインストール仕様ファイルのテンプレートについては、/usr/ds/v5.2/setup/typical.ins を参照してください。管理サーバーについては、/usr/sadm/mps/admin/v5.2/setup/admin/typicalInstall.ins を参照してください。



仕様ファイルにはパスワードがクリアテキストで含まれていることがあります。適切なファイルアクセス権限を使用して仕様ファイルを保護してください。



サイレントインストール仕様ファイルを作成するには、テンプレートファイルのコピーを手動で編集するか、Directory Server と管理サーバーの設定プログラムを使用して対話式の設定を実行します。

Directory Server と管理サーバー用のサイレントインストール仕様ファイルを対話式に作成するには、次の手順を実行します。

  1. -saveState オプションを使用して、Directory Server を設定します。
  2. root# /usr/sbin/directoryserver configure -saveState dirserv-file

    (仕様ファイル dirserv-file を作成する場合)

  3. -saveState オプションを使用して、管理サーバーを設定します。
  4. root# /usr/sbin/mpsadmserver configure -saveState admserv-file

    (仕様ファイル admserv-file を作成する場合)

  5. 仕様ファイル dirserv-fileadmserv-file を使用してほかのシステム上でインストールを実行する前に、両ファイルを調整します。
  6. FullMachineName などといった、サイレントインストール仕様ファイルの指令の一部は、基盤となるホストシステムに直接依存するため、汎用的な方法では生成できません。

サイレントインストール仕様ファイルには、インストールプログラムのビルドバージョンに対応したチェックサム文字列が含まれています。サイレントインストール仕様ファイルをインストールプログラムの別のビルドやリリースで再使用するには、[STATE_BEGIN[STATE_DONE で始まる行のチェックサム文字列を更新します。Directory Server の更新されたチェックサムは /usr/ds/v5.2/setup/typical.ins 内に、管理サーバーの更新されたチェックサムは /usr/sadm/mps/admin/v5.2/setup/admin/typicalInstall.ins 内に、それぞれ存在します。コード例 1-1 は、チェックサムの例です。



コード例 1-1    サイレントインストールのチェックサム行

[STATE_BEGIN Sun ONE Directory Distribution a7cc64b2f71a0452899e1c3b853ecead72027b3b]

仕様ファイルを使用したインストール

Directory Server と管理サーバーを対話式に設定するには、次の手順を実行します。

  1. サイレントインストール仕様ファイルに加えた変更を検証します。
  2. Directory Server の設定をサイレントモードで実行します。
  3. root# /usr/sbin/directoryserver configure -f dirserv-file

    ここで dirserv-file はサイレントインストール設定ファイルです。

  4. 管理サーバーの設定をサイレントモードで実行します。
  5. root# /usr/sbin/mpsadmserver configure -f admserv-file

    ここで admserv-file はサイレントインストール設定ファイルです。

「インストールプロセスの完了」 に進んでください。

圧縮アーカイブを使用したインストールの準備

  1. 解凍したソフトウェアが含まれるディレクトリ内にある idsktune ユーティリティを実行します。詳細は、「Directory Server ソフトウェアの取得」を参照してください。idsktune では、適切なパッチをチェックし、システムがディレクトリサービスの高パフォーマンスをサポートするようにチューニングされているかどうかを確認します。
  2. スーパーユーザーとして、次のコマンドを入力します。

    root# ./idsktune -q > idsktune.out

    提案される変更をシステムに手動で適用します。idsktune 自体はシステムに変更を適用しません。

  3. 少なくとも、idsktune によって示される ERROR 条件はすべて修正します。ERROR 条件を修正しない場合、インストールが失敗することがあります。idsktune は、リリース時点で推奨されていて、システムにインストールされていないパッチはすべて「見つからない」というメッセージを表示します。システムにインストールされていないパッケージのパッチも同様です。
  4. パッチは http://jp.sunsolve.sun.com/ からダウンロードできます。

    詳細は、第 5 章「オペレーティングシステムのチューニング」を参照してください。

  5. (省略可) Directory Server のユーザーとグループのアカウントを作成します。
  6. Directory Server は、インストール中に指定したユーザーとグループとして実行されます。ディレクトリやシステム上のその他のリソースへ不正にアクセスされないようにアクセス権を設定します。詳細は、「ユーザーとグループ (UNIX プラットフォームの場合)」を参照してください。

  7. (省略可) 別のユーザーとして対話式にインストールする場合、xhost(1) コマンドを使ってディスプレイへのアクセスを許可します。
  8. DISPLAY 環境変数を適切に設定し、ディスプレイにアクセスできるユーザーとしてインストールを実行すると、インストールプログラムではデフォルトでグラフィカルユーザーインタフェースを表示します。

    インストールプログラムでグラフィカルユーザーインタフェースが表示できない場合は、コマンド行モードでインストールを開始します。

圧縮アーカイブを使用した対話式インストールの実行

  1. 解凍したソフトウェアを含むディレクトリにあるインストールプログラムを起動します。
  2. グラフィカルユーザーインタフェースを使用する場合

    root# ./setup

    コマンド行インタフェースを使用する場合

    root# ./setup -nodisplay

    最初のインストール画面が表示されます。

  3. 「インストールに必要な情報の準備」で作成したワークシートを参照しながら、各画面の指示に従ってください。


  4. 32 ビット Directory Server をインストールする場合、「コンポーネントの選択」ウィザード画面の「Sun ONE Directory Suite」>「Sun ONE Directory Server (64-bit support)」の横にあるチェックボックスの選択を必ず解除してください。



    このバージョンの Directory Server を以前のバージョンと同じディレクトリにインストールしないでください。同じディレクトリ位置をもう一度使用する場合は、先に以前のバージョンをアンインストールします。詳細は、第 2 章「旧バージョンからのアップグレード」を参照してください。

圧縮アーカイブを使用したサイレントインストールの実行

次の手順を実行します。

仕様ファイルの作成

サイレントインストールを実行するには、まず、インストール仕様を含むファイルを作成する必要があります。サイレントインストール仕様ファイルのテンプレートについては、ソフトウェアの解凍先ディレクトリにある setup_data/typical.ins を参照してください。



仕様ファイルにはパスワードがクリアテキストで含まれていることがあります。適切なファイルアクセス権限を使用して仕様ファイルを保護してください。



サイレントインストール仕様ファイルを作成するには、テンプレートファイルのコピーを手動で編集するか、インストールプログラムを使って対話式な設定を実行します。

  1. スーパーユーザーになります。
  2. インストールプログラムを -saveState オプションを指定して実行します。
  3. root# ./setup -saveState filename

    (仕様ファイル filename を作成する場合)

  4. 対話式インストールを実行します。
  5. 仕様ファイル filename を使用してほかのシステム上でインストールを実行する前に、そのファイルを調整します。
  6. FullMachineName などといった、サイレントインストール仕様ファイルの指令の一部は、基盤となるホストシステムに直接依存するため、汎用的な方法では生成できません。

サイレントインストール仕様ファイルには、インストールプログラムのビルドバージョンに対応したチェックサム文字列が含まれています。サイレントインストール仕様ファイルをインストールプログラムの別のビルドやリリースで再使用するには、[STATE_BEGIN[STATE_DONE で始まる行のチェックサム文字列を更新します。更新されたチェックサムは typical.ins 内にあります。コード例 1-1 は、チェックサムの例です。

仕様ファイルを使用したインストール

  1. インストール仕様ファイルに加えた変更を検証します。
  2. インストールプログラムをサイレントモードで起動します。
  3. root# ./setup -noconsole -nodisplay -state filename

    ここで filename はサイレントインストール仕様ファイルです。

インストールプロセスの完了

  1. ServerRoot/alias の下にあるファイルへのアクセス権が、ServerRoot の下にインストールするサーバー以外のユーザーからのアクセスをすべて禁止するように設定されていることを確認します。
  2. (省略可) 圧縮アーカイブを使用してインストールした場合、システムのリブート時に Directory Server を起動するサポートを追加します。このサポートは、Solaris パッケージに含まれています。
  3. 詳細は、Solaris システム管理マニュアルを参照してください。

  4. (省略可) core ファイルの生成を有効にします。
  5. Directory Server をスーパーユーザーとしてインストールしたにもかかわらずユーザー ID やグループ ID に別のアカウントの ID を設定した場合、Directory Server では障害時に core ファイルを生成することができないことがあります。core ファイル用に十分な空き容量を確保して、障害時に Directory Server がファイルを生成できるようにすることを強くお勧めします。

    coreadm(1M) を使用して core ファイルの生成を管理することができるため、たとえば次のようにして、Directory Server で core ファイルを生成することができます。

    root# coreadm -e proc-setid

    詳細は、「(UNIX プラットフォーム) core ファイル」を参照してください。

  6. (省略可) Perl で書かれたほとんどのコマンド行スクリプトで、バインドパスワードの対話式読み取りが可能になりました (-w - オプションを使用)。この機能を有効にするには、次の手順を実行します。
    1. Term::ReadKey Perl モジュールをインストールします。このモジュールは CPAN とは独立して利用できます。
    2. バインドパスワードを対話式に読み取れるように、各 Perl スクリプトを編集します。それには、対応する行のコメントを外します。

    Term::ReadKey モジュールがなくても、Perl スクリプトのその他の機能はすべて利用可能なままです。

これで Directory Server の起動に必要な要件が設定されました。

その他の UNIX システム上でのインストール

次の該当する節に従ってインストールを進めてください。

インストールの準備

次の該当する節に従ってインストールを進めてください。

すべての UNIX プラットフォームに共通する手順

  1. 解凍したソフトウェアが含まれるディレクトリ内にある idsktune ユーティリティを実行します。idsktune では、適切なパッチが適用されているか確認し、システムがディレクトリサービスの高パフォーマンスをサポートするようにチューニングされているかどうかを確認します。
  2. スーパーユーザーとして、次のコマンドを入力します。

    root# ./idsktune -q > idsktune.out

    提案される変更をシステムに手動で適用します。idsktune 自体はシステムに変更を適用しません。

  3. 少なくとも、idsktune によって示される ERROR 条件はすべて修正します。ERROR 条件を修正しない場合、インストールが失敗することがあります。
  4. 表 1-9 に、システムにインストールされていない正式なパッチの入手先を示します。

    表 1-9    パッチの入手先 (プラットフォームごと) 

    プラットフォーム

    参照

    Hewlett Packard HP-UX

    http://www.hp.com/support/

    IBM AIX

    http://www.ibm.com/support/

    Red Hat Linux

    http://www.redhat.com/

    詳細は、99 ページ以降の第 5 章「オペレーティングシステムのチューニング」を参照してください。

  5. (省略可) Directory Server のユーザーとグループのアカウントを作成します。
  6. Directory Server は、インストール中に指定したユーザーとグループとして実行されます。ディレクトリやシステム上のその他のリソースへ不正にアクセスされないようにアクセス権を設定します。詳細は、「ユーザーとグループ (UNIX プラットフォームの場合)」を参照してください。

  7. (省略可) 別のユーザーとして対話式にインストールする場合、xhost(1) コマンドを使ってディスプレイへのアクセスを許可します。
  8. DISPLAY 環境変数を適切に設定し、ディスプレイにアクセスできるユーザーとしてインストールを実行すると、インストールプログラムではデフォルトでグラフィカルユーザーインタフェースを表示します。

    インストールプログラムでグラフィカルユーザーインタフェースが表示できない場合は、コマンド行モードでインストールを開始します。

AIX システムの追加手順

  • コンソールを使用する場合は、X11.adt パッケージをインストールします。
  • このパッケージは標準バンドルに含まれていません。IBM 社から入手してください。

HP-UX システムの追加手順

  1. Directory Server で IPv6 インタフェースを使用する予定がない場合でも、IPv6 のサポートがインストールされていることを確認します。
  2. US English でサポートされていないフォントを持つロケールを使用してインストールする前に、リモートセッションでフォントエイリアスを利用できることを確認してください。
  3. 手順については、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。

対話式インストールの実行

  1. 解凍したソフトウェアを含むディレクトリにあるインストールプログラムを起動します。
  2. グラフィカルユーザーインタフェースを使用する場合

    root# ./setup

    コマンド行インタフェースを使用する場合

    root# ./setup -nodisplay

    最初のインストール画面が表示されます。

  3. 「インストールに必要な情報の準備」で作成したワークシートを参照しながら、各画面の指示に従ってください。


  4. 64 ビットバージョンのサーバーをサポートするプラットフォーム上に 32 ビット Directory Server をインストールする場合、「コンポーネントの選択」ウィザード画面の「Sun ONE Directory Suite」>「Sun ONE Directory Server (64-bit support)」の横にあるチェックボックスの選択を必ず解除してください。



    このバージョンの Directory Server を以前のバージョンと同じディレクトリにインストールしないでください。同じディレクトリ位置をもう一度使用する場合は、先に以前のバージョンをアンインストールします。詳細は、第 2 章「旧バージョンからのアップグレード」を参照してください。

「インストールプロセスの完了」 に進んでください。

サイレントインストールの実行

次の手順を実行します。

仕様ファイルの作成

サイレントインストールを実行するには、まず、インストール仕様を含むファイルを作成する必要があります。サイレントインストール仕様ファイルのテンプレートについては、ソフトウェアの解凍先ディレクトリにある setup_data/typical.ins を参照してください。



仕様ファイルにはパスワードがクリアテキストで含まれていることがあります。適切なファイルアクセス権限を使用して仕様ファイルを保護してください。



サイレントインストール仕様ファイルを作成するには、テンプレートファイルのコピーを手動で編集するか、インストールプログラムを使って対話式の設定を実行します。

  1. スーパーユーザーになります。
  2. インストールプログラムを -saveState オプションを指定して実行します。
  3. root# ./setup -saveState filename

    (仕様ファイル filename を作成する場合)

  4. 対話式インストールを実行します。
  5. 仕様ファイル filename を使用してほかのシステム上でインストールを実行する前に、そのファイルを調整します。
  6. FullMachineName などといった、サイレントインストール仕様ファイルの指令の一部は、基盤となるホストシステムに直接依存するため、汎用的な方法では生成できません。

サイレントインストール仕様ファイルには、インストールプログラムのビルドバージョンに対応したチェックサム文字列が含まれています。サイレントインストール仕様ファイルをインストールプログラムの別のビルドやリリースで再使用するには、[STATE_BEGIN[STATE_DONE で始まる行のチェックサム文字列を更新します。更新されたチェックサムは typical.ins 内にあります。コード例 1-1 は、チェックサムの例です。

仕様ファイルを使用したインストール

  1. インストール仕様ファイルに加えた変更を検証します。
  2. インストールプログラムをサイレントモードで起動します。
  3. root# ./setup -noconsole -nodisplay -state filename

    ここで filename はサイレントインストール仕様ファイルです。

インストールプロセスの完了

  1. ServerRoot/alias の下にあるファイルへのアクセス権が、ServerRoot の下にインストールするサーバー以外のユーザーからのアクセスをすべて禁止するように設定されていることを確認します。
  2. (省略可) システムのリブート時に Directory Server を起動するサポートを追加します。
  3. 詳細は、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。

  4. (省略可) core ファイルの生成を有効にします。
  5. Directory Server をスーパーユーザーとしてインストールしたにもかかわらずユーザー ID やグループ ID に別のアカウントの ID を設定した場合、Directory Server では障害時に core ファイルを生成することができないおそれがあります。core ファイル用に十分な空き容量を確保して、障害時に Directory Server がファイルを生成できるようにすることを強くお勧めします。

    詳細は、「(UNIX プラットフォーム) core ファイル」を参照してください。

  6. (省略可) Perl で書かれたほとんどのコマンド行スクリプトで、バインドパスワードの対話式読み取りが可能になりました (-w - オプションを使用)。この機能を有効にするには、次の手順を実行します。
    1. Term::ReadKey Perl モジュールをインストールします。このモジュールは CPAN とは独立して利用できます。
    2. バインドパスワードを対話式に読み取れるように、各 Perl スクリプトを編集します。それには、対応する行のコメントを外します。

    Term::ReadKey モジュールがなくても、Perl スクリプトのその他の機能はすべて利用可能なままです。

これで Directory Server の起動に必要な要件が設定されました。

Windows システム上でのインストール

次の該当する節に従ってインストールを進めてください。

インストールの準備

  1. Windows 2000 システムをインストールする場合は、ネットワークセキュリティサービスの依存度を下げるために、既存のドメインまたはワークグループのメンバーではない、スタンドアロンサーバーのコンピュータを指定します。
  2. サービスパック 3 を適用します。
  3. ディスプレイドライバが少なくとも 256 色をサポートしていることを確認します。
  4. Administrator の権限を持つユーザーとしてログオンします。
  5. TEMP 環境変数を、一時ファイル用の有効なフォルダに設定します。

対話式インストールの実行

  1. 解凍したソフトウェアを含むフォルダ内の setup.exe をダブルクリックします。
  2. 最初のインストール画面が表示されます。

  3. 「インストールに必要な情報の準備」で作成したワークシートを参照しながら、各画面の指示に従ってください。
  4. このバージョンの Directory Server を以前のバージョンと同じフォルダにインストールしないでください。同じフォルダをもう一度使用する場合は、先に以前のバージョンをアンインストールします。詳細は、第 2 章「旧バージョンからのアップグレード」を参照してください。

「インストールプロセスの完了」 に進んでください。

サイレントインストールの実行

次の手順を実行します。

仕様ファイルの作成

サイレントインストールを実行するには、まず、インストール仕様を含むファイルを作成する必要があります。サイレントインストール仕様ファイルのテンプレートについては、ソフトウェアの解凍先フォルダにある setup_data¥typical.ins を参照してください。



仕様ファイルにはパスワードがクリアテキストで含まれていることがあります。適切なファイルアクセス権限を使用して仕様ファイルを保護してください。



サイレントインストール仕様ファイルを作成するには、テンプレートファイルのコピーを手動で編集するか、インストールプログラムを使って対話式の設定を実行します。

  1. 管理者の権限を持つユーザーとしてログオンします。
  2. インストールプログラムを -saveState オプションを指定して実行します。
  3. 製品を解凍したフォルダから、次のコマンドを入力します。

    Prompt>setup -saveState filename

    (仕様ファイル filename を作成する場合)

  4. 対話式インストールを実行します。
  5. 仕様ファイル filename を使用してほかのシステム上でインストールを実行する前に、そのファイルを調整します。
  6. FullMachineName などといった、サイレントインストール仕様ファイルの指令の一部は、基盤となるホストシステムに直接依存するため、汎用的な方法では生成できません。

サイレントインストール仕様ファイルには、インストールプログラムのビルドバージョンに対応したチェックサム文字列が含まれています。サイレントインストール仕様ファイルをインストールプログラムの別のビルドやリリースで再使用するには、[STATE_BEGIN[STATE_DONE で始まる行のチェックサム文字列を更新します。更新されたチェックサムは typical.ins 内にあります。コード例 1-1 は、チェックサムの例です。

仕様ファイルを使用したインストール

  1. インストール仕様ファイルに加えた変更を検証します。
  2. インストールプログラムをサイレントモードで起動します。
  3. 製品を解凍したフォルダから、次のコマンドを入力します。

    Prompt>setup -noconsole -nodisplay -state filename

    ここで filename はサイレントインストール仕様ファイルです。

インストールプロセスの完了

  1. ServerRoot¥alias の下にあるファイルへのアクセス権が、ServerRoot の下にインストールするサーバー以外のユーザーからのアクセスをすべて禁止するように設定されていることを確認します。
  2. インストールしたら、次のファイルに対して、特殊なアクセス権限を手動で設定します。管理サーバーを実行するユーザーとグループだけが読み書きアクセス権を持ち、その他の全ユーザーにはアクセス権なしとするようにします。
    • ServerRoot¥admin-serv¥config¥adm.conf
    • ServerRoot¥admin-serv¥config¥admpw
    • ServerRoot¥admin-serv¥config¥magnus.conf
    • ServerRoot¥admin-serv¥config¥obj.conf
    • ServerRoot¥admin-serv¥config¥secmod.db
    • ServerRoot¥admin-serv¥config¥server.xml

    ファイルに対して特殊なアクセス権限を設定する手順については、Windows ヘルプを参照してください。この変更によって、権限のないユーザーが管理サーバーの設定データを変更できないようにします。

  3. (省略可) Perl で書かれたほとんどのコマンド行スクリプトで、バインドパスワードの対話式の読み取りが可能となりました (-w - オプションを使用)。この機能を有効にするには、次の手順を実行します。
    1. Term::ReadKey Perl モジュールをインストールします。このモジュールは CPAN とは独立して利用できます。
    2. バインドパスワードを対話式に読み取れるように、各 Perl スクリプトを編集します。それには、対応する行のコメントを外します。

    Term::ReadKey モジュールがなくても、Perl スクリプトのその他の機能はすべて利用可能なままです。

これで Directory Server の起動に必要な要件が設定されました。

アンインストール

アンインストールでは、ソフトウェアとそれに関連するデータがコンピュータから削除されます。Directory Server は利用できなくなり、すべての設定とデータが失われます。

アンインストールでは、サーバーソフトウェアだけでなくシステムに格納されているレジストリデータも削除します。アンインストールプログラムを使用する前に手動でファイルを削除すると、レジストリを破損することがあります。レジストリの破損を避けるには、手動で製品を削除する前にアンインストールプログラムを使用します。



o=NetscapeRoot サフィックスにある設定情報を含む設定ディレクトリのアンインストールを行う前は、警告を受信しません。

ほかのディレクトリが設定情報で利用している一元管理されている設定ディレクトリをアンインストールすると、そのディレクトリは管理できなくなります。



次の該当する節に従ってアンインストールを進めてください。

Solaris システム上でのアンインストール

Directory Server ソフトウェアの削除方法は、インストールプロセス時にどのパッケージが使用されたか、アンインストールプログラムと対話するかどうか、によって異なります。次の該当する節に従ってアンインストールを進めてください。

Solaris パッケージを使用したインストール後の対話式アンインストールの実行

次の該当する節に従ってインストールを進めてください。

以前のバージョンの Directory Server のアンインストール

  • 重要: Solaris システム上の Directory Server 5.1 から Directory Server 5.2 へのアップグレードを行う場合、Directory Server 5.1 は IPLT* Solaris パッケージからインストールされているため、次のようにしてアンインストールプログラムを起動します。
  • root# /usr/sbin/directoryserver.51bak uninstall

管理サーバー設定の削除

  • 管理サーバー設定を削除します。
  • root# /usr/sbin/mpsadmserver unconfigure

    最初のアンインストール画面が表示されます。各画面の指示に従います。

Directory Server 設定の削除

  • Directory Server 設定を削除します。
  • root# /usr/sbin/directoryserver unconfigure

    最初のアンインストール画面が表示されます。各画面の指示に従います。

パッケージの削除

圧縮アーカイブを使用したインストール後の対話式アンインストールの実行

  1. ServerRoot ディレクトリで、アンインストールプログラムを起動します。
  2. root# ./uninstall_dirserver

    最初のアンインストール画面が表示されます。

  3. 各画面の指示に従います。

選択したソフトウェアが削除されます。アンインストールプログラムで ServerRoot ディレクトリ内のすべてのファイルを削除できない場合は、メッセージが表示されます。ServerRoot 内にファイルが残った場合は、手動で削除します。

Solaris パッケージを使用したインストール後のサイレントアンインストールの実行

  1. アンインストール仕様ファイル ServerRoot/setup/uninstall.ins を編集して、適切な管理者識別子とパスワードを含めるようにします。


  2. コード例 1-2    アンインストール仕様ファイルの例

    [STATE_BEGIN Sun ONE Directory Distribution checksum]

    ConfigDirectoryAdminID = admin-user
    ConfigDirectoryAdminPwd = admin-password

    [STATE_DONE Sun ONE Directory Distribution checksum]

  3. Solaris システム上の Directory Server 5.1 から Directory Server 5.2 へのアップグレードを行う際に、Directory Server 5.1 は IPLT* Solaris パッケージからインストールされている場合は、次のようにしてアンインストールプログラムを起動します。
  4. root# /usr/sbin/directoryserver.51bak uninstall -f 51-uninstaller-file

  5. 管理サーバーの設定を、unconfigure サブコマンドを使って削除します。
  6. root# /usr/sbin/mpsadmserver unconfigure -f ServerRoot/setup/uninstall.ins

  7. Directory Server の設定を、unconfigure サブコマンドを使って削除します。
  8. root# /usr/sbin/directoryserver unconfigure -f ServerRoot/setup/uninstall.ins

  9. pkgrm(1M) ユーティリティを使用して、「Solaris パッケージを使用したサイレントインストールの実行」でインストールしたパッケージを削除します。

アンインストールの完了後、残ったファイルを手動で削除します。

圧縮アーカイブを使用したインストール後のサイレントアンインストールの実行

  1. アンインストール仕様ファイル ServerRoot/setup/uninstall.insコード例 1-2 で示したように編集して、適切な管理者識別子とパスワードを含めるようにします。
  2. アンインストールプログラムをサイレントモードで実行します。
  3. root# cd ServerRoot
    root# ./uninstall_dirserver -noconsole -nodisplay -state setup/uninstall.ins

アンインストールの完了後、残ったファイルを手動で削除します。

その他の UNIX システム上でのアンインストール

該当する節に従ってアンインストールを進めてください。

対話式アンインストールの実行

  1. ServerRoot ディレクトリで、アンインストールプログラムを起動します。
  2. root# ./uninstall_dirserver

    最初のアンインストール画面が表示されます。

  3. 各画面の指示に従います。

選択したソフトウェアが削除されます。アンインストールプログラムで ServerRoot ディレクトリ内のすべてのファイルを削除できない場合は、メッセージが表示されます。ServerRoot 内にファイルが残った場合は、手動で削除します。

サイレントアンインストールの実行

  1. アンインストール仕様ファイル ServerRoot/setup/uninstall.insコード例 1-2 で示したように編集して、適切な管理者識別子とパスワードを含めるようにします。
  2. アンインストールプログラムをサイレントモードで実行します。
  3. root# cd ServerRoot
    root# ./uninstall_dirserver -noconsole -nodisplay -state setup/uninstall.ins

アンインストールの完了後、残ったファイルを手動で削除します。

Windows システム上でのアンインストール

該当する節に従ってアンインストールを進めてください。

対話式アンインストールの実行

  1. スタート」をクリックし、「設定」 > 「コントロールパネル」を選択します。
  2. アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックします。
  3. アプリケーションの追加と削除」ウィンドウで「Directory Server」を選択し、「削除」をクリックします。
  4. Sun ONEアンインストール」ウィンドウの指示に従います。
  5. Directory Server をアップグレードしている場合はカスタムアンインストールモードを使用し、Basic System Libraries を削除しないようにします。このライブラリにはアップグレード後の Directory Server インスタンスで共有される .dll ファイルがあります。

サイレントアンインストールの実行

  1. アンインストール仕様ファイル ServerRoot¥setup¥uninstall.insコード例 1-2 で示したように編集して、適切な管理者識別子とパスワードを含めるようにします。
  2. アンインストールプログラムをサイレントモードで実行します。
  3. Prompt>cd ServerRoot
    Prompt
    >uninstall_dirserver -noconsole -nodisplay -state setup¥uninstall.ins

アンインストールの完了後、ファイルが残った場合は手動で削除します。

アンインストールの完了後、Windows システムをリブートすることを強くお勧めします。

トラブルシューティング

表 1-10    一般的なインストール上の問題とその解決策 

問題

考えられる解決策

ライブラリが見つからないというメッセージが表示される

idsktune を実行し、少なくとも ERROR 条件はすべて修正する。また推奨されるパッチはすべてインストールする

インストールしたが動作せず、アンインストールもできない。どうしたら良いか

製品のレジストリファイルを削除する。削除しない場合、ほかの製品に悪影響が及ぶ

  • Solaris システム : /var/sadm/install/productregistry (スーパーユーザーとしてインストールした場合)
  • その他の UNIX システム : /var/tmp/productregistry
  • Windows : Windows システムフォルダの下の system32 フォルダにある productregistry (例 : C:¥WINNT¥system32¥productregistry)

続いて、部分的にインストールされたファイルを手動で削除した後、再インストールする

インストールに失敗した理由がわからない。インストールログがどこかに存在するか

ログは次の場所に存在している

  • Solaris システム : /var/sadm/install/logs (スーパーユーザーとしてインストールした場合) または /var/tmp (通常のユーザーとしてインストールした場合)
  • その他の UNIX システム : /var/tmp
  • Windows システム : %TEMP% フォルダ

クライアントがサーバーを検出できない

dirserv というようにホスト名を使用して試す

動作しない場合は、DNS など、使用しているネームサービスのリストにサーバーが含まれていることを確認する。次に dirserv.example.com などの完全修飾ドメイン名を試す

動作しない場合は、192.168.0.30 などのホストの IP アドレスを使用して試す

ポートが使用中である

アップグレード中である場合は、アップグレードの前に Directory Server を停止しなかった可能性がある。古いサーバーを停止し、アップグレードしたサーバーを手動で起動する

そうでない場合は、インストールされているほかのサーバーがそのポートを使用している可能性がある。ポートが利用可能なままであるかどうかを調べるために、UNIX システムでは -a オプションを指定して netstat(1M) ユーティリティを使用するなど、適切なツールを使用して使用中のポートを調べる

LDAP 認証エラーになりインストールに失敗する

dirserv.example.com ではなく dirserv.nisDomain.Example.COM などの正しくない完全修飾ドメイン名をインストール中に指定した可能性がある

Directory Manager の DN とパスワードを忘れてしまった場合

Directory Manager の DN は ServerRoot/slapd-serverID/config/dse.ldifnsslapd-rootdn の値として記録されている

Directory Manager のパスワードは dse.ldifnsslapd-rootpw の値として記録されている。パスワードが暗号化されていない場合、dse.ldif ではクリアテキストになり、{SSHA} などの暗号化スキーム識別子が先頭に付かない。暗号化することを強く推奨する

パスワードが暗号化されている場合、問題は手動で解決する必要がある

  1. Directory Server を停止する
  2. dse.ldif 内の nsslapd-rootpw の値を変更する。末尾にスペースを追加しないように注意する
  3. dse.ldif を保存して閉じる
  4. サーバーを再起動する
  5. nsslapd-rootpw に割り当てた値を使用して Directory Manager としてログインする
  6. 『Sun ONE Directory Server 管理ガイド』で説明するように Directory Manager パスワードの暗号化スキームを設定し、もう一度パスワードを変更する

誤って 32 ビットバージョンの Directory Server をインストールしてしまった

代わりに 64 ビットバージョンを実行する方法について

  1. 『Sun ONE Directory Server 管理ガイド』で説明しているように、すべてのサフィックスを LDIF にエクスポートする
  2. すべてのデータベースファイルを削除する。
    データベースファイルはインスタンスの cn=config,cn=ldbm database,cn=plugins,cn=confignsslapd-directory で示されるパスにある
  3. 64 ビットコンポーネントをまだインストールしていない場合はインストールする
  4. ServerRoot/bin/slapd/server/64/ns-slapd を実行可能にする
  5. オペレーティングシステムが 32 ビットモードで実行中の場合は、64 ビットモードでリブートする
  6. 必要に応じて、キャッシュサイズの設定を 32 ビットモードで動作するように変更する。
    詳細は、第 6 章「キャッシュサイズのチューニング」を参照
  7. 『Sun ONE Directory Server 管理ガイド』で説明しているように、エクスポートした LDIF ですべてのサフィックスを初期化する
  8. サーバーを再起動する

誤って 64 ビットバージョンの Directory Server をインストールしてしまった

代わりに 32 ビットバージョンを実行する方法について

  1. 『Sun ONE Directory Server 管理ガイド』で説明しているように、すべてのサフィックスを LDIF にエクスポートする
  2. すべてのデータベースファイルを削除する。
    データベースファイルはインスタンスの cn=config,cn=ldbm database,cn=plugins,cn=confignsslapd-directory で示されるパスにある
  3. ServerRoot/bin/slapd/server/64/ns-slapd のモードを実行できないようにする
  4. 『Sun ONE Directory Server 管理ガイド』で説明しているように、エクスポートした LDIF ですべてのサフィックスを初期化する
  5. サーバーを再起動する

インストールを処理したスクリプトを記述した。作成したスクリプトでインストールを試みたが、インストールプログラムは 0 ではなく 73 を返した。

何が起きたのか

インストールプログラムでは、次のようにコードを返す

 0 - SUCCESS
 1 - WARNING_REBOOT_REQUIRED
 2 - WARNING_PLATFORM_SUPPORT_LIMITED
 3 - WARNING_RESOURCE_NOT_FOUND
 4 - WARNING_CANNOT_WRITE_LOG
 5 - WARNING_LOCALE_NOT_SUPPORTED
50 - ERROR_FATAL
51 - ERROR_ACCESS
52 - ERROR_PLATFORM_NOT_SUPPORTED
53 - ERROR_NO_WINDOWING_SYSTEM_AVAILABLE
54 - ERROR_RESOURCE_NOT_FOUND
55 - ERROR_TASK_FAILURE
56 - ERROR_USER_EXIT
57 - ERROR_CANNOT_UPGRADE
58 - ERROR_NOTHING_TO_DO
59 - ERROR_IN_SERIALIZATION
60 - ERROR_ABNORMAL_EXIT
61 - ERROR_INCOMPATIBLE_STATEFILE
62 - ERROR_UNKNOWN_COMMANDLINE_OPTION
70 - ERROR_NOT_INSTALLED
71 - PARTIALLY_UNINSTALLED
72 - FULLY_UNINSTALLED
73 - INSTALLED
74 - ERROR_FAILED
75 - ERROR_STOPPED
76 - ERROR_STOPPED_ON_ERROR
77 - PARTIALLY_INSTALLED

つまり、73 はインストールに成功したことを示している


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