現バージョンの Solaris for ISPs が提供するサービスを次に示します。
Sun WebServer (SWS)
Sun Internet News Server
Sun Internet FTP Server
どの ISP サービスも、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) はもちろん、コマンド行からも全機能にアクセスできるので、さまざまなスクリプトを自由に作成できます。
Sun WebServer (SWS) は信頼性が高く、安全で、標準に準拠した Web サーバーであり、インターネット、エクストラネット、イントラネット上で情報へのアクセス、管理、配布を可能にします。最新バージョンの SWS に追加された新機能を次に示します。
HTTP/1.1 のサポート。SWS は、最新バージョンの HTTP (名前付き仮想ホスト、コンテントネゴシエーションなど) をサポートします。
スケーラビリティの拡張。複数のサーバープロセスを同一サーバー上で実行し、1 つの管理 GUI から管理できます。そのため、使用できる仮想ホスト数が飛躍的に増加します。
Java Servlet のサポート。通常の CGI スクリプトの代わりに Servlet を使用することにより、サーバー側で Java のクロスプラットフォームが利用でき、同時に処理速度を向上できます。
Secure HTTP 通信。SWS は暗号化された安全な通信を実現するために、SSL 機能と Verisign 証明書をサポートしています。
Microsoft FrontPage のサポート。SWS はよく使用されている FrontPage 拡張機能をオーサリング、管理、動的コンテントなどの分野でサポートしています。
SWS は 2 階層アプリケーションです。Sun Internet Administrator から管理できますが、簡易サインオンは適用されません。SWS は Sun Internet Administrator と管理データを共有するように構成されます。構成方法の詳細は第 7 章「既存サービスアプリケーションの統合」、2 階層アーキテクチャの詳細は、「Sun Internet Administrator によるサービス管理」を参照してください。
Sun Internet News Server は、性能とスケーラビリティに優れたニュースサーバーです。主な機能を次に示します。
クライアント接続に関する高い性能とスケーラビリティ。マルチスレッド対応のマルチプロセスデーモンがクライアント接続を処理するため、多数のニュースリーダーが同時に接続しても、マルチプロセッサ型の Solaris サーバーの利点を活用して高いスケーラビリティを提供します。
完全なニュース提供機能。Sun Internet News Server は、インターネットソフトウェアコンソーシアムが提唱する INN (INN リリース 1.5 セクション 2) に基づいて、ニュース提供機能におけるユーザビリティ改善案をすべて実現しています。
ニュース提供機能とニュースリーダー機能の分離。ニュース提供機能とニュースリーダー機能を分離したことにより、ニュースリーダー接続処理に関して独立したスケーラビリティが実現されています。
ブラウザベースの中央管理。Sun Internet News Server は Sun Internet Administrator に統合して中央管理できる 3 階層サービスで、セキュリティ上のさまざまな利点があります。3 階層アーキテクチャの詳細は、「Sun Internet Administrator によるサービス管理」を参照してください。
これは高い性能とスケーラビリティを備えた FTP サーバーで、次のような拡張機能を提供します。
単一ホスト上の複数ドメイン。Sun Internet FTP Server は、IP ベースの仮想ホストをサポートしています。各仮想ホストは、特定ドメイン向けにサーバーを調整できる独自の構成ファイルを持ちます。
構成可能なユーザー認証。Sun Internet FTP Server は、UNIX アカウントまたは Sun Directory Services レジストリ内のエントリのどちらかを使用して管理者の認証を行います。
ブラウザベースの中央管理。Sun Internet FTP Server は、Sun Internet Administrator に統合して中央管理できる 3 階層サービスで、セキュリティ上のさまざまな利点があります。3 階層アーキテクチャの詳細は、「Sun Internet Administrator によるサービス管理」を参照してください。