Sun Directory Services 3.1 管理ガイド

名前付きコンテキスト

データ格納には最高 4 つの接尾辞を指定できます。1 つの接尾辞は 1 つの名前付きコンテキストに対応します。名前付きコンテキストという用語は、データ格納接尾辞の下にあるサブツリーにも使用します。管理コンソールの「データ格納 (Data Store)」には、データ格納にあるすべての名前付きコンテキストが表示されます。このリストには、データ格納接尾辞と、それらのデータ格納接尾辞の下に作成された名前付きコンテキストが含まれています。

名前付きコンテキストの識別名は、検索などのディレクトリ操作や LDAP クライアントアプリケーションの構成を行うときに指定する基本識別名に対応します。

識別名には、OSI ツリー構造 (たとえば、o=XYZ, c=US) に適合した識別名か、一連のドメイン構成要素によって会社の DNS ネーミング構造 (たとえば、dc=XYZ, dc=COM) を反映した識別名を指定できます。

データ格納には、マスター名前付きコンテキストと複製 (スレーブ) 名前付きコンテキストを混在して持つことができます。また、この一部またはすべてを他のサーバーへ複製できます。複製については、第 9 章「複製の実装」を参照してください。


注 -

データ格納の識別名は、データ格納が空のときしか変更できません。