ディレクトリに対してある種の操作を行うには、ユーザーの認証が必要です。たとえば、ディレクトリ内容の変更やエントリの userPassword 属性の読み取りが行われるようなときです。許されるアクセスレベルは、バインドプロセスで確立されます。詳細は、「ディレクトリとのバインド」を参照してください。
バインド要求に指定された識別名が別名エントリの識別名であることがあります。別名の参照を使用する場合には、別名エントリの ailiasedObjectName に指定されている識別名とユーザーはバインドされ、その識別名を持つエントリに定義されているアクセス権が与えられます。
バインド操作での別名の参照は、LDAP サーバーに対して行う必要がある構成選択の 1 つです。別名の参照を使用せずに別名エントリの識別名でバインドすると、パスワード属性がないため、アクセスは拒否されます。これは、別名の参照を許可すると、ユーザーはパスワードなしにバインドできることを意味します。
Sun Directory Services に対し別名の参照を指定する方法については、「LDAP パラメータの構成」を参照してください。