Sun Directory Services 3.1 ユーザーズガイド

エントリの検索

「検索 (Search)」コマンドを使用して、ディレクトリ内のエントリを検索します。最大 3 つの条件に基づいて検索できます。図 2-10 に、Deja の「検索 (Search)」パネルを示します。使用できる検索の種類は、ディレクトリサーバー上の Deja.properties ファイルで定義します。デフォルトの検索方式を変更する手順については、「標準検索パラメータ」を参照してください。新しい検索方式を追加する方法については、「新しい標準検索を追加するには」を参照してください。

図 2-10 Deja の「検索 (Search)」パネル

Graphic

エントリを検索するには

  1. 「検索 (Search)」アイコンをクリックするか、「エントリ (Entry)」メニューから「検索 (Search)」を選択します。

    「検索 (Search)」パネルが表示されます。

  2. 「人名 (Person)」オプションボタンを使用して、検索するエントリの種類を選択します。

    「人名 (Person)」オプションボタンに含まれるオプションは、ディレクトリサーバー上の Deja.properties ファイルで定義します。標準検索方式の定義方法については、「標準検索パラメータ」を参照してください。

    次に、デフォルトのオプションを示します。

    • 人名 (Person)

    • 組織 (Organization)

    • 地域 (Locality)

    • フィルタを指定 (Specify Filter)

      詳細は、「検索フィルタ」を参照してください

  3. 検索テキストフィールドに、検索する文字列またはフィルタを入力します。

    検索では、ワイルドカード文字 (*) を使用できます。

  4. 「検索 (Search)」をクリックして検索を開始します。

    検索結果リストに検索結果が表示され、ステータスバーに検出されたエントリ数が表示されます。一致するものがなかった場合は、検索結果リストが空になり、エントリが検出されなかったことがステータスバーに示されます。

    次の 2 通りの方法で、検索精度を高めることができます。

  5. 検索を中止するには、「中止 (Stop)」ボタンをクリックします。

    検索を中止した場合は、結果は返されません。

  6. 検索テキストフィールドを消去するには、「消去 (Clear)」ボタンをクリックします。

検索フィルタ

検索フィルタは、特定の属性または属性値の有無に基づいて、一連のエントリを指定する 1 つの方法です。同じ検索の中で、論理演算子の & または or を組み合わせることができます。and は「&」で、or は「|」で表します。表 2-1 で、フィルタの例を紹介します。

表 2-1 検索フィルタの例

フィルタ 

定義 

l=London

地域は「London」 

cn=*Rob*

一般名に「Rob」が含まれる 

(&(cn=Ch*)(cn=*Thomas*))

一般名は「Ch」で始まり「Thomas」が含まれる 

(|(sn=*bert*)(sn=*bort*))

姓に「bert」または「bort」が含まれる 

(&(cn=Rob*)(|(cn=*Green*)(cn=*Jones*)))

一般名は「Rob」で始まり「Green」または「Jones」が含まれる 

検索を組み合わせるには

論理演算子の and または or を使用して、最初の検索文字列と 2 つ以上の他の文字列を組み合わせることができます。同じ検索で両方の演算子を組み合わせることはできません。たとえば、「cn=*Robert* および l=Boston および o=xyz」という検索、あるいは「cn=*Robert* または l=Boston または o=xyz」という検索が可能です。

  1. 「人名 (Person)」オプションボタンを使用して、検索するエントリの種類を選択します。

  2. 検索テキストフィールドに検索する文字列を入力します。

  3. 「AND」または「OR」ボタンをクリックして、論理演算子を選択します。

  4. 「人名 (Person)」オプションボタンを使用し、第 2 の文字列としてエントリの種類を選択します。

  5. 検索テキストフィールドに第 2 の文字列を入力します。

  6. 第 3 の検索条件を追加する場合は、「AND」または「OR」ボタンをクリックします。

  7. 検索条件を削除する場合は、「戻す (Back)」ボタンをクリックします。

  8. すべての検索テキストフィールドを消去する場合は、「消去 (Clear)」ボタンをクリックします。

検索制限を使用するには

検索制限を設定しなかった場合は、デフォルト値が使用されます。

  1. 検索するサブツリーのルートの識別名 (DN) を入力します。

    または、ブラウザウィンドウで検索するサブツリーのルートを選択し、「ブラウザ上の選択 (Get from Browser)」をクリックします。

  2. 「検索制限時間 (Time Limit)」オプションボタンから、検索時間の限度 (ミリ秒単位) を選択します。

    デフォルトでは、時間に制限はありません。

  3. 「最大一致件数 (Max. Matches)」オプションボタンから、検索結果の最大数を選択します。

    検索結果の最大数のデフォルトは 100 です。

  4. 「検索範囲 (Search Scope)」オプションボタンから検索範囲を選択します。

    • 「1 つのレベル (One Level)」を選択すると、検索ルートのすぐ下のレベルにあるエントリが検索されます。

    • 「サブツリー (Subtree)」を選択すると、検索ルートより下のすべてのエントリが検索されます。

    デフォルトの範囲は「サブツリー (Subtree)」です。

  5. 検索時に別名を参照する場合は、「別名参照 (Dereference Aliases)」チェックボックスを選択します。

    検索時に別名参照を選択すると、別名エントリの識別名 (DN) が実際のエントリの識別名に変換されます。参照フラグが選択されている場合、別名により参照されるオブジェクトが検索結果として返されます。参照フラグが選択されていない場合は、検索結果として別名エントリが返されます。

検索結果のリスト

検索結果は、検索条件の下のリストに表示されます。

条件と一致したエントリごとに、相対識別名、一般名、電話番号、および電子メールアドレスが表示されます。

    エントリを表示するには、検索結果リストのエントリ名をダブルクリックします。

    エントリ表示ウィンドウが開きます。