Solstice AdminSuite 2.3 管理者ガイド

x86: ネットワークからのブート

ここでは、x86 システムをブートする手順を説明します。x86 システムのブートでは、次の 2 つのサブシステムを使用します。

x86: システムを手動でブートする

ネットワークから x86 システムを手動でブートする手順を説明します。画面の表示内容は、システムの設定によって異なります。

  1. ディスクレスシステムが、「ディスクレスクライアントのサポートの追加」の説明に従って設定されていることを確認します。

  2. Solaris ブートディスクをドライブに挿入します。

  3. リセットボタンを押します。

    しばらくすると、一次ブートサブシステムのメニューが表示されます。

    Graphic

    Solaris ブートディスクによって、ディスク、ネットワーク、CD-ROM などの現在接続されているブートデバイスが、メニューに表示されます。


    注 -

    左下に表示される 30 という数字は、ブートデバイスコードが設定されるまでの残り時間 (秒数) を表わしています。値は次第に小さくなり、30 秒以内に (数字が 0 になるまでに) ブートデバイスコードを指定しないと、C ドライブ (デフォルトのデバイス) からブートします。


  4. ネットワークからブートするブートデバイスのコードを入力します。

    この例では、ブートデバイスコードは 12 です。

    しばらくすると、二次ブートサブシステムのメニューが表示されます。

    Graphic
  5. b または boot と入力して Return キーを押し、システムをブートします。

x86: システムを自動ブートする

ここでは、x86 MDB (マルチデバイスブート) フロッピーを作成して、x86 ディスクレスシステムが常にネットワークから自動ブートされるようにする手順について説明します。ネットワークからブートしない場合は、マスター MDB フロッピーをドライブに挿入すると、x86 システムの電源を入れた後に C ドライブからブートされます。詳細は、「x86: ネットワークからのブート」を参照してください。


注 -

MDB ブートフロッピーを作成し始める前に、x86 システム用の MDB マスターフロッピーと 1.44 M バイトのフロッピーを用意してください。フロッピーはフォーマットされるので、必要なデーターが入っているフロッピーは使用しないでください。


  1. サーバー上でスーパーユーザーになります。

  2. ディレクトリを変更します。


    # cd /opt/SUNWadm/2.3/floppy
    
  3. MDB ブートフロッピーを作成します。


    # ./mk_floppy
    

    MDB マスターフロッピーと空のフロッピーをフロッピードライブに挿入するタイミングが、スクリプトによって指示されます。その他の情報も表示されます。


    Please insert the master MDB floppy and press Return:
    Please insert a blank floppy and press Return:
    Formatting 1.44 MB in /dev/rdiskette
    .............................................................
    ...................
    fdformat: using "./mdboot" for MS-DOS boot loader
    Successfully created the AutoClient floppy.
    #

    注 -

    スクリプトから、AutoClient フロッピーを作成した旨が表示されますが、そのフロッピーを x86 ディスクレスシステムに使用できます。


  4. 作成した MDB ブートフロッピーを、x86 システムのフロッピードライブに挿入します。

    電源を入れなおすとシステムが自動的にネットワークからブートされるように、作成した MDB ブートフロッピーをフロッピードライブに挿入しておいてください。