Solstice AdminSuite 2.3 管理者ガイド

使用率情報の転送

ソフトウェア使用率監視機能がクライアントにインストールされ、使用率エントリがクライアント上で記録されたら、ローカルの待ち行列に入っているソフトウェア使用率レポートエントリを監視サーバー上のマスターログファイルに転送する作業が必要です。図 13-3 は、データの位置を示したものです。

図 13-3 ソフトウェア使用率監視機能のファイルとその位置

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ローカルの待ち行列のソフトウェア使用率レポートエントリは、/var/opt/SUNWswusg/swusage ディレクトリに入っています。レポートエントリは、英数字で表示されます。たとえば、ローカルの待ち行列に ls コマンドを入力すると、次のように表示されます。


$ cd /var/opt/SUNWswusg/swusage
$ ls
swrepAAAa000Tv  swrepAAAa000UL  swrepBAAa000Tv  swrepBAAa000UL

ソフトウェア使用率レポートエントリは、swu_queue コマンドによってこのディレクトリから転送されます。

ソフトウェア使用率監視システムをインストールしたときに、cron ジョブがホストのルート crontab に追加されています。この cron ジョブは、夜中の 12 時から朝の 7 時までの任意の時間に swu_queue コマンドを実行します。この swu_queue コマンドは、ローカルの待ち行列に入っている使用率レポートをソフトウェア使用率ホストサーバー上のマスターログファイル (/var/opt/SUNWswusg/swusage.log) に転送 (書き出) します。

このジョブは自動的に実行されますが、cron ジョブによるデータ転送とは別にローカルの待ち行列にあるデータを監視サーバーに転送する必要がある場合には、「マスターログファイルへの転送方法」の手順を実行してください。


注 -

swu_queue コマンドによってファイルがローカルの待ち行列からマスターログファイルへ転送された後、そのファイルはローカルの待ち行列から消去されます。ファイルが転送されなければ (たとえばエントリで指定されたホストが稼働していない場合)、ローカルの待ち行列からファイルは削除されず、継続してログが行われるため、ファイルシステムがいっぱいになってしまうことがあります。この場合、swu_queue -d コマンドで待ち行列を無効にすると、使用率レコードのログの取得を止めることができます。


クライアント上のソフトウェア使用率エントリをマスターログファイルに転送する際に問題が起こりうる処理段階について、以下にまとめます。

マスターログファイルへの転送方法

  1. ソフトウェア使用率レポートエントリがあるクライアントにログインします。

  2. スーパーユーザーになります。

  3. swu_queue コマンドを実行します。


    # swu_queue -F
    

    このコマンドでは、次のオプションを使用します。

    -F

    ローカルの待ち行列にあるデータを監視ホストサーバー上の swu_svr デーモンに転送します。