Solstice AdminSuite 2.3 管理者ガイド

OS サービスの追加

Solaris OS サーバーとは、ディスクレスクライアントまたはデータレスクライアントをサポートするオペレーティングシステム (OS) の提供を行うサーバーです。ホストマネージャによって、OS サーバーのサポートを追加したり、システムタイプをスタンドアロンから OS サーバーへ変換したりできます。

デフォルトでは、OS サーバーは機種 (プラットフォーム) グループが同じで、必要な OS サーバーのリリースが同じクライアントをサポートできます。機種の異なるクライアントや、OS サーバーと異なる Solaris リリースを必要とするクライアントをサポートするには、OS サーバーに特別な OS サービスを追加する必要があります。OS サービスを追加するには、適切な Solaris CD イメージが必要です。


注 -

ホストマネージャでは、SunOS 4.x リリースを使用するディスクレスおよびデータレスクライアントのサポートを追加できますが、SunOS 4.x OS サービスは追加できません。まず install4x(1M) コマンドで OS サーバーに OS サービスを追加して、ホストマネージャで SunOS 4.x クライアントのサポートを追加してください。


OS サービスにパッチを当てるときに OS サービスをサーバーに追加する

OS サービスを OS サーバーに追加する際、サーバー上で実行している OS と、これから追加しようとする OS のバージョンが異なるというエラーメッセージが表示されます。このメッセージは、インストールされている OS が持つパッケージにはすでにパッチが当てられているが、これから追加する OS サービスの持つパッケージにはパッチが当てられていないことが原因です (パッチはパッケージに含まれているからです)。

たとえば、Solaris 2.5.1 を実行しているサーバーに、パッチを当ててある Solaris 2.5 sparc sun4m サービスを含む追加の OS サービスが読み込まれているとします。CD-ROM から Solaris 2.5 sparc sun4c サービスをこのサーバーのクライアントに追加しようとすると、次のようなエラーメッセージが表示されます。


Error: inconsistent revision, installed package appears to
have been patched resulting in it being different than the
package on your media. You will need to backout all patches
that patch this package before retrying the add OS service
option.

この場合、エラーメッセージにリストされているパッケージ関連のパッチをすべて削除してから、再度 OS サービスを追加します。パッチの追加がある場合は、この処理を行なってからでないと OS を正しくインストールできません。