Solstice AdminSuite 2.3 管理者ガイド

データレスクライアント

「データレスクライアント」は、そのルート (/) ファイルシステムおよびスワップ領域のためのディスク領域をローカルに持っています。データレスクライアントは、実行可能ファイル (/usr) とユーザーファイル (/home) がネットワークを介したサーバー上のディスクに置かれているため、ネットワークから切り離されると動作できなくなります。

データレスクライアントは、ディスクレスクライアントに比べて、サーバーやネットワークに対する要求がはるかに少なくなります。データレスクライアントはディスクレスクライアントよりもネットワークへのアクセスを必要としないので、サーバーにはディスクレスクライアントよりもかなり多くのデータレスクライアントが収容できます。また、すべてのデータレスクライアントのユーザーファイルを (サーバーに) まとめて格納し、集中的なバックアップと管理を行うことができます。


注 -

Solaris 2.5.1 以降では、データレスクライアントはサポートされなくなる予定です。現在はホストマネージャを使用してこのシステムタイプを追加できますが、将来リリースされる Solaris オペレーティング環境では別のタイプをご使用ください。データレスクライアントの代わりに AutoClient システムを使用することをお勧めします。