Solstice AutoClient 2.1 管理者ガイド

AutoClient システムのパッチ管理

OS サーバーのパッチスプールディレクトリにパッチをコピーする

  1. PATH 環境変数に /opt/SUNWadm/2.3/bin が記述されていることを確認します。

    詳細は『Solstice AutoClient 2.1 ご使用にあたって』を参照してください。

  2. OS サーバーにログインし、スーパーユーザーになります。

  3. デフォルトのスプールディレクトリにパッチをコピーします。


    # admclientpatch -a patch_dir/patch_id
    

    patch_dir

    パッチが置かれているパッチサーバー上のソースディレクトリを指定します。パッチサーバーは、ローカルマシンまたはリモートマシンのどちらでもかまいません。 

    patch_id

    パッチの ID 番号 (102209-01 など) を指定します。 

    OS サーバー上のデフォルトスプールディレクトリに、パッチが コピーされます。

検証

指定したパッチが Solstice AutoClient のデフォルトのパッチスプールディレクトリに正しくコピーされたかどうかを確認するには、admclientpatch -p コマンドを実行して、現在のスプールパッチの一覧を表示します。

オートマウンタを使用して、パッチサーバー cable からパッチ (パッチ ID: 100974-02) をローカルシステム (OS サーバー) のスプールディレクトリにコピーする例を示します。


# admclientpatch -a /net/cable/install/sparc/Patches/100974-02
Copying the following patch into spool area: 100974-02 . done

パッチサーバー cable のパッチディレクトリをローカルシステム (OS サーバー) にマウントして、パッチサーバーからパッチ (パッチ ID: 102113-03) をローカルシステムのスプールディレクトリにコピーします。


# mount cable:/install/sparc/Patches /mnt
# admclientpatch -a /mnt/102113-03
Copying the following patch into spool area: 102113-03 . done

OS サーバーのパッチスプールディレクトリからパッチをバックアウトする

  1. PATH 環境変数に /opt/SUNWadm/2.3/bin が記述されていることを確認します。

    詳細は『Solstice AutoClient 2.1 ご使用にあたって』を参照してください。

  2. OS サーバーにログインし、スーパーユーザーになります。

  3. デフォルトスプールディレクトリにあるパッチをバックアウト処理します。


    # admclientpatch -r patch_id
    

    patch_id

    パッチの ID 番号 (102209-01 など) を指定します。 

    OS サーバー上のデフォルトスプールディレクトリから、パッチがバックアウトされます。

検証

指定したパッチが、Solstice AutoClient のデフォルトのパッチスプールディレクトリから正しくバックアウト処理されたかどうかを確認するには、admclientpatch -p コマンドを使用して、現在のスプールパッチの一覧を表示します。

デフォルトの Solstice AutoClient スプールディレクトリからパッチ (パッチ ID: 102209-01)を削除します。


# admclientpatch -r 102209-01
Unspooling the following patch: 102209-01
Removing the following patch from the spool area: 102209-01 .

AutoClient システムにインストールされたパッチと OS サーバーにスプールされたパッチの同期をとる

  1. PATH 環境変数に /opt/SUNWadm/2.3/bin が記述されていることを確認します。詳細は『Solstice AutoClient 2.1 ご使用にあたって』を参照してください。

  2. OS サーバーにログインし、スーパーユーザーになります。

  3. クライアントにあるパッチと、OS サーバーのスプールディレクトリにあるパッチとの同期をとります。


    # admclientpatch -s
    

    -s オプションを使用すると、必要に応じてクライアント上にパッチがインストールされるか、またはクライアント上のパッチがバックアウトされます。


    注 -

    パッチのインストール後に AutoClient システムをリブートする必要があります。この時、admreboot コマンドを使用して、リモートから AutoClient システムをリブートすることができます。admreboot コマンドについての詳細は、admreboot(1M) のマニュアルページを参照してください。


    すべてのクライアント上にあるパッチに対して同期処理が行われます。

検証

Solstice AutoClient のパッチスプールディレクトリにあるパッチが、ディスクレスクライアントと AutoClient システム上で正しく実行されているかどうかを確認するには、admclientpatch -c コマンドを使用します。


# admclientpatch -c
Clients currently installed are:
        rogue                    Solaris, 2.5, sparc
            Patches installed :  102906-01
OS Services available are:
        Solaris_2.5             
            Patches installed :  102906-01

すべてのクライアントにあるパッチが、OS サーバーのパッチスプールディレクトリにあるパッチに同期化されます。-v オプションを使用すると、admclientpatch コマンドによって、新しいパッチが追加されているか、または不要なパッチがバックアウト処理されているかが表示されます。


# admclientpatch -s -v
Synchronizing service: Solaris_2.5 
    Installing patches spooled but not installed
        102939-01      .....skipping; not applicable
Synchronizing client: rogue 

All done synchronizing patches to existing clients and OS
services.