この章では、Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアのインストールについて説明します。
Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアは、admin_install スクリプトによってインストールされます。admin_install スクリプトは、CD-ROM のルートディレクトリに置かれています。このスクリプトを使用すると、ソフトウェアをネットワーク内のシステムまたはスタンドアロンシステムに簡単にインストールすることができます。インストールは、表示されるいくつかのメニューからインストール条件に合ったものを選択することによって進めていきます。なお、スクリプトの実行時にはヘルプを参照することができます。
スクリプトには次のオプションがあります。
AdminSuite 2.3 と AutoClient 2.1 のインストール
AdminSuite、AutoClient を使用するためのシステムの設定
Solstice AutoClient ソフトウェアは、1 台のシステムにインストールされ、NFS 分散ファイルシステムを使用してその他のシステム間で共有されます。
インストールスクリプトが出す指示に従ってインストールを行なうことが可能になっていますが、ここでは、主要な選択項目について説明します。
ディスクレスクライアント、データレスクライアント、AutoClient システムへソフトウェアのインストールする場合には、admin_install スクリプトを使用することはできません。
Solstice AutoClient 2.1 のインストール手順の流れを示します。これらの項目のうち、どの項目が必要とされるかは、システムの構成によって異なります。次の表に示されている各項目を検討し、表の順番に従って実行してください。ある項目が該当しない場合には、その項目をスキップして次に進んでください。
表 3-1 Solstice AutoClient 2.1 のインストール手順の流れ
目的 |
説明 |
参照先 |
---|---|---|
インストールされた旧リリースのソフトウェアの削除 |
Solstice AutoClient 2.1 をインストールする前に、旧リリースのソフトウェア (AutoClient 2.0、1.0、または 1.0.1) を削除しておく必要があります。旧リリースのソフトウェアをインストールしていない場合は、この手順を実行する必要はありません。 | |
sysadmin グループのメンバーになる |
admin_install スクリプトを実行する前に、ソフトウェアをインストールする各ホスト上で、sysadmin グループのメンバーになります。 | |
Solstice AutoClient のインストール |
admin_install スクリプトを実行して、Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアを、AdminSuite 用アプリケーションファイルサーバー、AdminSuite 管理実行システム上にインストールします。 | |
オートマウンタの設定 |
(必要な場合のみ) オートマウンタによるマウント方法を選択した場合は、Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアの場所を示すエントリをオートマウンタマップに追加します。 |
Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアをインストールする前に、旧リリースの AutoClient ソフトウェアを削除しておく必要があります。
旧リリースの AutoClient ソフトウェアがインストールされているクライアントに、スーパーユーザーとしてログインします。
/cdrom/cdrom0 ディレクトリに移動します。
以下のコマンドを実行して、旧リリースの AutoClient ソフトウェアを削除します。コマンドのプログラムは、Solstice AdminSuite 2.3/ AutoClient 2.1 CD-ROM のトップレベルディレクトリにあります。
# ./rm_admin -a -d /opt |
-a |
削除する AutoClient ソフトウェアを指定します。 |
-d /opt |
AutoClient ソフトウェアがインストールされているディレクトリを指定します。 |
Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアをインストールするには、インストール時に指定する各ホストにおいて sysadmin グループのメンバーになっている必要があります。以下に、sysadmin グループのメンバーになる手順を各ネームサービスごとに説明します。Solstice AutoClient における sysadmin グループおよびセキュリティについての詳細は、『Solstice AutoClient 2.1 管理者ガイド』を参照してください。
グループテーブルへの読み取り権と書き込み権を持つユーザーとして、NIS+ ドメインにログインします。
グループテーブルを一時ファイルに保存します。
$ niscat grou.org_dir > /var/tmp/group-file |
一時ファイルに sysadmin エントリを追加して、Solstice AutoClient ソフトウェアのインストールを行うユーザーを追加します。
以下に、グループファイル中の sysadmin エントリにユーザーを追加する例を示します。
. . . sysadmin::14:user1,user2,user3 |
user1、user2、user3 は、sysadmin グループに追加するユーザー ID を表します。
編集した一時ファイルの内容を NIS+ グループテーブルに追加します。
$ /usr/lib/nis/nisaddent -mv -f /var/tmp/group-file group |
追加した結果が表示されます。
一時ファイルを削除します。
$ rm /var/tmp/group-file |
sysadmin グループのメンバーになっていることを確認するには、次のコマンドを実行します。ファイルに追加した各ユーザーごとにこの手順を実行してください。
# su - user1 $ groups staff sysadmin $ exit |
NIS マスターサーバーに、スーパーユーザーとしてログインします。
group ファイル (デフォルトでは /etc にあります) に sysadmin エントリを追加して、Solstice AutoClient ソフトウェアのインストールを行うユーザーを追加します。
以下に、グループファイル中の sysadmin エントリにユーザーを追加する例を示します。
. . . sysadmin::14:user1,user2,user3 |
user1、user2、user3 は、sysadmin グループに追加するユーザー ID を表します。
group ファイルがあるディレクトリは、$DIR 変数によって NIS のメークファイルに指定されています。group ファイルの場所がわからない場合は、このファイルを確認してください。
NIS メークファイルがあるディレクトリ (デフォルトでは /var/yp) に移動して、NIS マップを再構築します。
# cd /var/yp # make group |
NIS マップが更新され、それがネットワーク全体に適用されるまでの所要時間は、NIS マップと NIS ドメインの大きさによって異なります (数分〜数時間)。
sysadmin グループのメンバーになっていることを確認するには、次のコマンドを実行します。NIS マスターに追加した各ユーザーごとにこの手順を実行してください。
# su - user1 $ groups staff sysadmin $ exit |
Solstice AutoClient ソフトウェアを使用する各システムに対して、以下の手順を実行してください。
インストールするシステムに、スーパーユーザーとしてログインします。
/etc/group ファイルに sysadmin エントリを追加して、Solstice AutoClient ソフトウェアのインストールを行うユーザーを追加します。
以下に、グループファイル中の sysadmin エントリにユーザーを追加する例を示します。
. . . sysadmin::14:user1,user2,user3 |
user1、user2、user3 は、sysadmin グループに追加するユーザー ID を表します。
sysadmin グループのメンバーになっていることを確認するには、次のコマンドを実行します。ファイルに追加した各ユーザーごとにこの手順を実行してください。
# su - user1 $ groups staff sysadmin $ exit |
以下の手順で admin_install スクリプトを実行して、Solstice AdminSuite 2.3、Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアのインストールを開始します。Solstice AutoClient 2.1 の詳細については『Solstice AutoClient 2.1 管理者ガイド』を参照してください。
Solstice AdminSuite 2.3 / AutoClient 2.1 CD-ROM を、CD-ROM ドライブに挿入します。
ボリューム管理機能を実行していない場合は、CD-ROM にアクセスする前に次のコマンドを実行して CD-ROM をマウントしてください。
# mkdir /cdrom # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s0 /cdrom |
システムの sysadmin グループ (group 14) のメンバーとしてログインします。
ローカルシステムにインストールする場合には、sysadmin グループのメンバーである必要はありません。root でインストールできます。
sysadmin グループに入っていることを確認します。
$ groups |
リスト中に sysadmin グループが表示された場合は、手順 4 に進んでください。表示されない場合は、「sysadmin グループへのユーザーの追加」の手順を実行してください。
CD-ROM の製品ディレクトリに移動します。
$ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3 |
製品ディレクトリにある admin_install スクリプトを実行します。
$ ./admin_install |
インストールウィンドウに次のように表示されます。
Solstice AdminSuite インストールプログラム ... インストール作業を中断する場合は 0 を入力し、Return キーを押してください。 1. AdminSuite 2.3 ならびに AutoClient 2.1 2. SunSoft 印刷クライアントソフトウェア (Solaris 2.3 - 2.5.1 のみ) 3. ソフトウェア使用率監視ツールキット 4. AdminSuite ならびに AutoClient 使用システムの設定 5. ヘルプの表示 選択した番号を (複数の場合は空白で区切って) 入力し、Return キーを押してください。 [default: 1]>>> |
Solstice AdminSute 2.3、Solstice AutoClient 2.1 をインストールするため、1 を入力してください。
オプション 1 が選択され、次の内容が表示されます。
AdminSuite ソフトウェアのインストール位置 1. /opt 一つのアーキテクチャ用のソフトウェアだけを利用する場合には、このオプションを 選択してください。 2. /export/opt 複数のアーキテクチャ用のソフトウェアをインストールし、他のシステムから NFS マウントとして使用する場合には、このオプションを選択してください。 3. 位置指定 /export/opt 以外のところにインストールしたソフトウェアを他のシステムから NFS マウントとして使用する場合には、このオプションを選択してください。 4. ヘルプの表示 1, 2, 3, 4 のいずれかを入力し、Return キーを押してください。 [default: 1]>>> |
インストールするディレクトリにしたがって、次に説明する中から適切な方法を選んでください。
/opt にインストールする場合
オプション 1 を選択すると、/opt ディレクトリにインストールされます。このディレクトリが推奨ディレクトリとなっており、一つのアーキテクチャだけが使用可能となります。このオプションを選択すると、次の内容が表示されます。
==== インストール状況の概要 ==== 製品名 : AdminSuite/AutoClient インストール先 : /opt ホスト : your_host_name インストールの開始 ------------------ インストールを開始しますか ? 1. インストール開始 2. インストール取消し >>> |
ホスト名とディレクトリが正しいことを確認したら、1 を入力してインストールを続行してください。インストールのログが表示されます。インストールが完了すると、次のメッセージが表示されます。
次の製品のインストールに成功: AdminSuite/AutoClient |
/export/opt にインストールする場合
オプション 2 を選択すると、複数のアーキテクチャをインストールし、NFS マウントで Solstice AdminSuite ソフトウェアにアクセスする、他のシステムのセットアップができます。このオプションを選択した場合には、クライアントがどのように Solstice AdminSuite をマウントしているかを指定する必要があります。次の内容が表示されます。
クライアントからのソフトウェアのマウント方法 1. オートマウントを使用します。 クライアントがソフトウェアへアクセスできるようにオートマウントの設定を 行う場合には、このオプションを選択してください。 2. /etc/vfstab ファイルを使用してマウントを行います。 クライアントが /etc/vfstab を利用してソフトウェアをマウントするように 設定を行う場合には、このオプションを選択してください。ファイルサーバー上 では /opt にインストールディレクトリへのシンボリックリンクが作成されます。 3. ヘルプの表示 1, 2, 3 のいずれかを入力し、Return キーを押してください。 [default: 1]>>> |
マウントの方法を選択してください。
オプション 1 を選択すると、クライアントは AdminSuite ソフトウェアに、オートマウンタによる自動マウントでアクセスします。このため、オートマウンタのマップに、Solstice AdminSuite の場所を示すエントリを追加する必要があります。オートマウンタの設定についての詳しい内容は、第 5 章「オートマウントの設定」を参照してください。オートマウンタのマップに変更が必要であることを示すメッセージが表示されますので、Return キーを入力して、インストールを続行してください。
次の内容が表示されます。
AdminSuite を利用できるシステム 1. sparc システムの管理を SPARC システム上で行う場合には、このオプションを選択 してください。 2. i386 Intel x86 または Pentium システム上でシステムの管理を行う場合には、 このオプションを選択してください。 選択した番号を (複数の場合は空白で区切って) 入力し、Return キーを押してください。 [default: 1]>>> |
インストールの対象となるプラットフォームを選択します。
次に示すようなメッセージが表示されます。
==== インストール状況の概要 ==== 製品名: AdminSuite/AutoClient インストール先: /export/opt アーキテクチャ: sparc i386 マウントの方法: クライアントの vfstab を更新 ホスト: your_host_name インストールの開始 ------------------ インストールを開始しますか ? 1. インストール開始 2. インストール取消し >>> |
表示された内容を確認し、誤りがなければ 1 を入力して、インストールを続行してください。
インストールのログが表示されます。インストールが完了すると、次のメッセージが表示されます。
次の製品のインストールに成功: AdminSuite/AutoClient |
インストールディレクトリを別に指定する場合
このオプションを選択すると、インストールする場所を指定できます。この場合、インストールするディレクトリのパスを入力することが必要です。
インストールするソフトウェアを追加する場合には、ここで指定したディレクトリを使用する必要があります。
Solstice AutoClient をインストールするディレクトリのフルパスを入力します。
次のメッセージが表示されます。
クライアントからのソフトウェアのマウント方法 1. オートマウントを使用します。 クライアントがソフトウェアへアクセスできるようにオートマウントの設定を 行う場合には、このオプションを選択してください。 2. /etc/vfstab ファイルを使用してマウントを行います。 クライアントが /etc/vfstab を利用してソフトウェアをマウントするように 設定を行う場合には、このオプションを選択してください。ファイルサーバー上 では /opt にインストールディレクトリへのシンボリックリンクが作成されます。 3. ヘルプの表示 1, 2, 3 のいずれかを入力し、Return キーを押してください。 [default: 1]>>> |
マウントの方法を選択してください。
オプション 1 を選択すると、クライアントは AutoClient ソフトウェアに、オートマウンタによる自動マウントでアクセスします。このため、オートマウンタのマップに、Solstice AutoClient の場所を示すエントリを追加する必要があります。オートマウンタの設定についての詳しい内容は、第 5 章「オートマウントの設定」を参照してください。オートマウンタのマップに変更が必要であることを示すメッセージが表示されますので、Return キーを入力して、インストールを続行してください。
次の内容が表示されます。
AdminSuite を利用できるシステム 1. sparc システムの管理を SPARC システム上で行う場合には、このオプションを選択 してください。 2. i386 Intel x86 または Pentium システム上でシステムの管理を行う場合には、 このオプションを選択してください。 選択した番号を (複数の場合は空白で区切って) 入力し、Return キーを押してください。 [default: 1]>>> |
インストールの対象となるプラットフォームを選択します。
次に示すようなメッセージが表示されます。
==== インストール状況の概要 ==== 製品名: AdminSuite/AutoClient インストール先: /export アーキテクチャ: sparc i386 マウントの方法: クライアントの vfstab を更新 ホスト: your_host_name インストールの開始 ------------------ インストールを開始しますか ? 1. インストール開始 2. インストール取消し >>> |
表示された内容を確認し、誤りがなければ 1 を入力して、インストールを続行してください。
インストールのログが表示されます。インストールが完了すると、次のメッセージが表示されます。
次の製品のインストールに成功: AdminSuite/AutoClient |
admin_install スクリプトによる処理が終了したら、Solstice AutoClient に対するパッチを適用します。
AdminSuite2.3/AutoClient2.1 の国際化バグ等を修正するためのパッチが CD に含まれています。次に説明するパッチのインストール方法にしたがってパッチを適用してください。なお、パッチによって修正されるバグに関する情報は、各パッチに含まれている README.<patch_id> をご覧ください。
また、パッチの適用に関しては、詳しくは Install.info をご覧ください。
パッチのインストール方法
SPARC 版のソフトウェアのみをインストールしている場合 :
AdminSuite/AutoClient をインストールしたシステム (ファイルサーバー) に login してスーパーユーザー (root) になります。
$ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Patch/sparc/104468-03 $ ./installpatch . |
x86 版のソフトウェアのみをインストールしている場合 :
AdminSuite/AutoClient をインストールしたシステム (ファイルサーバー) に login してスーパーユーザー (root) になります。
$ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Patch/i386/104469-03 $ ./installpatch . |
SPARC 版と x86 版両方のソフトウェアをインストールしている場合 :
AdminSuite/AutoClient をインストールしたシステム (ファイルサーバー) に login してスーパーユーザー (root) になります。
$ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Patch/sparc/104468-03 $ ./installpatch . $ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Patch/i386/104469-03 $ ./installpatch . |
シェル検索パスに Solstice AutoClient のコマンドの位置を追加します。
C シェルの場合 :
% set path = ( $path /opt/SUNWadm/bin ) % set MANPATH = ( $MANPATH /opt/SUNWadm/man ) |
この変更内容を別のシェルにも適用するには、.cshrc または .profile ファイルを変更してください。
Bourne シェルまたは Korn シェルの場合 :
$ PATH = $PATH:/opt/SUNWadm/bin $ MANPATH = $MANPATH:/opt/SUNWadm/man |
この変更内容を別のシェルにも適用するには、.profile ファイルを変更してください。
Solstice 起動ツールを起動します (Solstice AutoClient アプリケーションはこの中に含まれています)。
$ /usr/bin/solstice & |
Solstice AutoClient を実行したり、Solstice AutoClient の管理下にシステムを置くためには、システムを設定することが必要です。Solstice AutoClient のインストールを行なった、インストールスクリプトで、これらの設定を行います。
Solstice AdminSuite 2.3/ AutoClient 2.1 CD-ROM を、CD-ROM ドライブに挿入します。
ボリューム管理機能を実行していない場合は、CD-ROM にアクセスする前に次のコマンドを実行して CD-ROM をマウントしてください。
# mkdir /cdrom # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s0 /cdrom |
システムの sysadmin グループ (group 14) のメンバーとしてログインします。
ローカルシステムにインストールする場合には、sysadmin グループのメンバーである必要はありません。root でインストールできます。
sysadmin グループに入っていることを確認します。
$ groups |
リスト中に sysadmin グループが表示された場合は、手順 4 に進んでください。表示されない場合は、「sysadmin グループへのユーザーの追加」の手順を実行してください。
CD-ROM の製品ディレクトリに移動します。
$ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3 |
製品ディレクトリにある admin_install スクリプトを実行します。
$ ./admin_install |
インストールウィンドウに次のように表示されます。
Solstice AdminSuite インストールプログラム ... インストール作業を中断する場合は 0 を入力し、Return キーを押してください。 1. AdminSuite 2.3 ならびに AutoClient 2.1 2. SunSoft 印刷クライアントソフトウェア (Solaris 2.3 - 2.5.1 のみ) 3. ソフトウェア使用率監視ツールキット 4. AdminSuite ならびに AutoClient 使用システムの設定 5. ヘルプの表示 選択した番号を (複数の場合は空白で区切って) 入力し、Return キーを押してください。 [default: 1]>>> |
システム設定を行うため、4 を入力してください。
オプション 1 が選択され、次の内容が表示されます。
AdminSuite ならびに AutoClient 使用システムの設定 1. AdminSuite 実行システムの設定 ソフトウェアを NFS マウントして、管理用アプリケーションを実行できる ようにシステムを設定します。 2. AdminSuite 管理対象システムの設定 ソフトウェアを NFS マウントすることによって、管理用アプリケーション から管理できるようにシステムを設定します。 3. ヘルプの表示 1, 2 のいずれかを入力し、Return キーを押してください。 [default: 1]>>> |
Solstice AdminSuite の管理実行システム (1) か、管理対象システム (2) かを選択します。
管理実行システムの設定
オプション 1 を選択すると、サーバー上の Solstice AdminSuite を実行するシステムのシステム設定ができます。次のメッセージが表示されます。
AdminSuite へのアクセス方法 1. オートマウントを利用してソフトウェアにアクセス オートマウントを利用してソフトウェアへアクセスするように設定する 場合は、このオプションを選択してください。 2. システムの /etc/vfstab ファイルを更新 それぞれのシステム上の /etc/vfstab ファイルを利用してソフトウェア へアクセスする場合には、このオプションを選択してください。 3. ヘルプの表示 1, 2, 3 のいずれかを入力し、Return キーを押してください。 [default: 1]>>> |
クライアントが Solstice AdminSuite をマウントする方法を選択します。
オートマウンタによるアクセス
オプション 1 を選択すると、クライアントは Solstice AdminSuite ソフトウェアに、オートマウンタでアクセスします。このため、オートマウンタのマップに、Solstice AdminSuite の場所を示すエントリを追加する必要があります。オートマウンタの設定についての詳しい内容は、第 5 章「オートマウントの設定」を参照してください。オートマウンタのマップに変更が必要であることを示すメッセージが表示されますので、Return キーを入力して、インストールを続行してください。
/etc/vfstab ファイルの指定によるマウント
オプション 2 を選択すると、サーバーの /etc/vfstab ファイルを変更し、クライアントからアクセスできるように設定します。次のメッセージが表示されます。ファイルサーバーの名前を入力してください。
ファイルサーバー名 ファイルサーバーシステムとは、他のシステムからアクセスできる構成で、すでに AdminSuite ソフトウェアがインストールされているシステムのことです。 ファイルサーバーホスト名を入力し、Return キーを押してください。 >>> |
ファイルサーバーの名前を入力してください。
次に示すようなメッセージが表示されます。
==== インストール状況の概要 ==== 製品名: AdminSuite 実行システムの設定 ホスト: lorna インストールの開始 ------------------ インストールを開始しますか ? 1. インストール開始 2. インストール取消し >>> |
表示された内容を確認し、誤りがなければ 1 を入力して、インストールを続行してください。
管理対象システムの設定
オプション 2 を選択すると、Solstice AdminSuite の管理対象となるシステムのシステム設定ができます。次のメッセージが表示されます。
AdminSuite へのアクセス方法 1. オートマウントを利用してソフトウェアにアクセス オートマウントを利用してソフトウェアへアクセスするように設定する 場合は、このオプションを選択してください。 2. システムの /etc/vfstab ファイルを更新 それぞれのシステム上の /etc/vfstab ファイルを利用して ソフトウェアへアクセスする場合には、このオプションを選択してください。 3. ヘルプの表示 1, 2, 3 のいずれかを入力し、Return キーを押してください。 [default: 1]>>> |
クライアントが Solstice AdminSuite をマウントする方法を選択します。
オートマウンタによるアクセス
オプション 1 を選択すると、クライアントは Solstice AdminSuite ソフトウェアに、オートマウンタでアクセスします。このため、オートマウンタのマップに、Solstice AdminSuite の場所を示すエントリを追加する必要があります。オートマウンタの設定についての詳しい内容は、第 5 章「オートマウントの設定」を参照してください。オートマウンタのマップに変更が必要であることを示すメッセージが表示されますので、Return キーを入力して、インストールを続行してください。
/etc/vfstab ファイルの指定によるマウント
オプション 2 を選択すると、サーバーの /etc/vfstab ファイルを変更し、クライアントからアクセスできるように設定します。次のメッセージが表示されます。
ファイルサーバー名 ファイルサーバーシステムとは、他のシステムからアクセスできる構成で、すでに AdminSuite ソフトウェアがインストールされているシステムのことです。 ファイルサーバーホスト名を入力し、Return キーを押してください。 >>> |
ファイルサーバーの名前を入力してください。
次に示すようなメッセージが表示されます。
==== インストール状況の概要 ==== 製品名: AdminSuite 管理対象システムの設定 マウントの方法: クライアントの vfstab を更新 マウントサーバ: admin ホスト: lorna インストールの開始 ------------------ インストールを開始しますか ? 1. インストール開始 2. インストール取消し >>> |
表示された内容を確認し、誤りがなければ 1 を入力して、インストールを続行してください。
Solstice AutoClient 2.1 の制限事項とその対処方法について説明します。
admin_install スクリプトが異常終了する。
数分後にもう一度 admin_install スクリプトを実行してください。それでも異常終了する場合は、sysadmin グループ内の別のユーザー ID を使用してスクリプトを実行してください。この方法も失敗した場合は、ソフトウェアのインストール先システムの /etc/group ファイル中の sysadmin グループのエントリに、ユーザー自身を追加してください。
Solaris 2.3 または Solaris 2.4 システム上で実行した admin_install スクリプトが、以下のメッセージが表示された後に異常終了する。
Installing Solstice enabling packages ... |
スーパーユーザーになって以下のコマンドを実行してください。
# /usr/lib/nfs/mountd # umount /usr/snadm/classes/tmp_system.2.1 |
スーパーユーザーとしてログインし、su コマンドを使用して sysadmin グループ (Group 14) のメンバーになった場合、Solstice AutoClient ソフトウェアの実行が拒否される。
スーパーユーザーではなく sysadmin グループのメンバーとしてログインしてください。
solstice コマンドを実行して、AdminSuite 管理実行システム上で Solstice AutoClient ソフトウェアを起動すると、以下のようなエラーメッセージが表示される。
Solstice 登録エラー [-14]: 登録簿を配置できません。 |
次の 2 点がエラーの原因として考えられます。
プラットフォームに適したソフトウェアが、AdminSuite 管理実行システムにインストールされていないと考えられます。admin_install スクリプトを実行して Solstice AutoClient 2.1 ソフトウェアをインストールし直してから、AdminSuite 管理実行システムのプラットフォーム (SPARC、x86 など) に適したソフトウェアを追加してください。
AdminSuite 管理実行システムのインストール時に、/etc/vfstab ファイルによるマウント方法を選択する必要がある場合に、オートマウントによるマウント方法を選択したと考えられます。次のようにして、シンボリックリンクを作成してください。
# ln -s /basedir/platform/SUNWadm /opt/SUNWadm # ln -s /basedir/all/SUNWadmd /opt/SUNWadmd |
basedir |
ソフトウェアがインストールされるディレクトリを指定します。 |
platform |
AdminSuite 管理実行システムのプラットフォーム (SPARC または i386) を指定します。 |
AdminSuite2.3/AutoClient2.1 の国際化バグ等を修正するためのパッチが CD に含まれています。下記手順にしたがってパッチを適用してください。
なお、パッチによって修正されるバグに関する情報は、各パッチに含まれている README.<patch_id> を読んでください。また、パッチの適用に関しては、詳しくは Install.info を読んでください。
AdminSuite/AutoClient をインストールしたシステム (ファイルサーバー) に login してスーパーユーザー (root) になります。
パッチのあるディレクトリに移動します。
$ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Patch/sparc/104468-03 |
インストールスクリプトを実行します。
$ ./installpatch . |
AdminSuite/AutoClient をインストールしたシステム (ファイルサーバー) に login してスーパーユーザー (root) になります。
パッチのあるディレクトリに移動します。
$ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Patch/sparc/104469-03 |
インストールスクリプトを実行します。
$ ./installpatch . |
AdminSuite/AutoClient をインストールしたシステム (ファイルサーバー) に login してスーパーユーザー (root) になります。
sparc 版パッチのあるディレクトリに移動します。
$ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Patch/sparc/104468-03 |
インストールスクリプトを実行します。
$ ./installpatch . |
x86 版パッチのあるディレクトリに移動します。
$ cd /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Patch/sparc/104469-03 |
インストールスクリプトを実行します。
$ ./installpatch . |