この章の構成を次に示します。
「TAS」 - TAS (TotalNET Advanced Server) の基本構造について説明します。
「TNAS」 - TNAS (TotalNET Administration Suite) とその構造、用語、アイコン、ボタンについて説明します。
「TotalAdmin」 - TAS 管理スフィアについて説明します。
「TNAS と TotalAdmin へのアクセスと管理」 - TotalNET マスターサーバーの構成、TNAS と TotalAdmin へのアクセス、現在の TNAS セッションの表示、TNAS タイムアウトと有効期間の設定、TotalNET 製品のライセンス管理を行う方法について説明します。
TAS (TotalNET Advanced Server) は、複雑な LAN 環境や WAN 環境を統一するネットワークソリューションです。TAS を使用すると、UNIX サーバーのファイル、印刷、端末の各サービスを、LAN Manager、Windows NT、Windows 95、Windows for Workgroups、Windows 3.x、OS/2、NetWare、AppleTalk の各クライアントで透過的に共有できます。
TAS には次の 3 つのレルムがあります。
LM-NT-OS/2 レルム - TCP/IP で NetBIOS を使用するか、NetBEUI で NetBIOS を使用する LAN Manager、Windows NT、Windows 95、IBM OS/2 のクライアントからなるレルム。
NetWare レルム - IPX/SPX トランスポートを使用する NetWare クライアントのレルム。
AppleTalk レルム - AppleTalk トランスポートを使用する Macintosh クライアントのレルム。
TAS の管理には、TNAS (TotalNET Administration Suite) を使用します。TNAS は、TotalNET 製品のシステム管理、ライセンス管理、構成を行うタスク指向のグラフィックインタフェースです。
TAS の構成と管理は、TNAS (TotalNET Administration Suite) で行います。TNAS では HTML ベースのメニューとダイアログボックスを使用して構成および管理を行うので、UNIX の管理手法を詳しく知らない一般ユーザーでも UNIX の諸機能を利用できます。TAS ホストの 1 つを「マスター」サーバーにします (「2.1 TotalNET マスターサーバーの構成」を参照)。残りの TAS ホストは、このマスターサーバーのクライアントになります。各クライアントは定期的にマスターサーバーにチェックインして自分の状態を報告し、企業内の他のホストに関する情報を得ます。このメカニズムにより、ユーザーがいったん TAS ホストとの TNAS セッションを確立すれば、企業内の他の TAS ホスト上の TNAS にもログインできます。このとき、同じ UNIX ユーザー名とパスワードが使用できる TAS ホストであれば、ログイン時の再認証も必要ありません。
TNAS が実行されている UNIX ホストでは、TAS が TNAS スフィアの 1 つを構成します。TNAS はユーザーとの対話に従って、各 HTML ページを生成していきます。すなわち、あるページでユーザーが入力した情報に応じたアイコン、メニュー、テキスト、グラフィック、ボタン、テキストフィールド、選択ボックスが次の HTML ページに表示されます (次の図を参照)。TNAS の各画面は、使用するブラウザによって多少異なることがあります。
システム、ライセンス、TotalNET は、TNAS を使用して管理できます。主に使用するのは、TNAS の TAS 管理スフィアである TotalAdmin です。このマニュアルでは、TotalAdmin の使用方法について説明します。TNAS 画面は、次の図に示す四つの部分 (制御フレーム [Control Frame]、スフィアフレーム [Sphere Frame]、メニューフレーム [Menu Frame]、ワークフレーム [Work Frame]) で構成されます。
制御フレーム - TNAS 管理フレームです。このフレームは次の要素で構成されます。
サーバーセレクタ - このアイコンをクリックすると、現在アクティブな TNAS サーバーが一覧表示されるので、そこから管理対象とするサーバーを選択します。TotalNET マスターサーバーを構成すると (その方法については、「2.1 TotalNET マスターサーバーの構成」を参照)、サーバーセレクタをクリックすれば、ネットワーク上の TAS システムがすべて表示されます。別のブラウザウィンドウが開かれ、そこに現在アクティブなサーバーの一覧が表示されます。サーバー名をクリックすると、構成メニューが有効になり、現在のウィンドウでそのサーバーを管理できるようになります。そのホストへのユーザー名とパスワードがこれまでのホストのものと同じであれば、再認証手続きは必要ありません。別のサーバーの TNAS を使用している間も、元のサーバーとのセッションは、元のウィンドウでそのままアクティブになっています。どのセッションもログアウトするか有効期間が切れるまではアクティブになっています。ウィンドウを閉じてもセッションが放棄されることはありません。
サーバー名 - 現在のサーバー名です。
「Disable Session」アイコン - このアイコンをクリックして、TNAS を終了します。
TNAS 管理アイコン - このアイコンをクリックして、アクティブな TNAS セッションの表示、ライセンスの管理、TNAS タイムアウトと有効期間の設定を行います。
スフィアフレーム - サーバー上の各 TotalNET 製品に対応するアイコンが一覧表示されます。アイコンをクリックすると、その製品による構成と管理に進みます。どのスフィアも、システム管理タスクの論理セットを実行するためのメニュー集合です。このマニュアルでは、TotalAdmin スフィアを使用して、構成および管理を行う方法を説明します。
メニューフレーム - 選択したスフィアの構成アクティビティが表示されます。たとえば、メニューの先頭の TAS アイコンをクリックすると、そのメニューが展開してサブリンクが表示されます。このメニューには、対象とするシステムの構成に関連するオプションだけしか表示されません。たとえば「AppleTalk Realm」メニューオプションは、AppleTalk レルムを構成する場合にしか表示されません。
ワークフレーム - 構成および管理作業の各手順についてのメニュー、サブメニュー、入力フォームが表示されます。
TNAS - TotalNET Administration Suite の略語。TotalNET 製品の管理、ライセンス管理、システム管理のためのタスク指向のグラフィックインタフェースです。TNAS には、TAS 管理のための TotalAdmin スフィアが入っています。
アイコン - オブジェクトやプロセスのグラフィック表現。本書では、アイコンをクリックして実行できる諸機能について説明します。
ボタン - アクションを実行したり、属性や機能を変更したりするコントロール。
スフィア - システム管理タスクの論理セットを実行するためのメニューの集合。ホストサーバーには、このような「プラグイン」スフィア (「スナップイン」スフィア) を追加したり削除できます。
スフィアアイコン - スフィアフレームに表示されるアイコン。これをクリックすると、そのスフィアによる構成および管理メニューがメニューフレームに表示されます。
TNAS セッション - TNAS でユーザーを特定し、そのアクティビティを個別に管理する方法。セッションはユーザーのログインで開始し、ユーザーのログアウトで終了します。
TotalAdmin - TNAS における TAS 管理スフィア。TotalAdmin スフィアともいいます。TAS にバンドルされています。
TotalAdmin メニューフレーム - TAS 構成のためのメニュー。スフィアフレームで TAS アイコンをクリックすると表示されます。
TotalNET システムマネージャ - TotalNET システムの全般的管理を行うデーモン。
TNAS のアイコンとボタンを使用すると、ナビゲーションが簡単になります。TNAS の使用中は、ブラウザのナビゲーションボタンを使用しないでください。TNAS がセッション状態を正しく把握できなくなり、予測できない結果が起きる可能性があります。ほとんどの TNAS アイコンは、その機能を説明するポップアップテキストボックスを持っているので、この機能をサポートするブラウザ (すなわち "ALT" タグをサポートするブラウザ) を使用するとアイコンの機能を示すテキストがポップアップ表示されます。
サーバーセレクタ - 管理するサーバを選択します。 |
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「Disable Session」アイコン - TNAS からログアウトします。 |
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TNAS 管理アイコン - 現在の TNAS セッションの表示、ライセンスの管理、TNAS の構成のためのメニューを表示します。 |
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TAS スフィアアイコン - スフィアフレームでこのアイコンをクリックすると、TotalAdmin メニューフレームが表示されます。メニューフレームではメニューをクリックするたびに短縮表示と詳細表示が切り替わります。 |
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「Start」ボタン - ウィザードを開始します。 |
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「Up」ボタン - メニュー階層において 1 つ上のレベルに移動します。ブラウザの「戻る」ボタンの代わりに使用します。 |
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「Help」ボタン - 関連する属性についてのヘルプ画面を表示します。 |
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「Administer」- 構成オプションを選択するメニューを表示します。 |
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「Cancel」- 現在の作業をキャンセルします。 |
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「Delete」- 選択した項目を削除します。 |
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「Finish」- ウィザードを終了します。 |
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「Modify」- 選択したオブジェクトの属性を変更するメニューを表示します。 |
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「Next」- ウィザードにおいて次のステップに進みます。 |
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「OK」- 指定のアクションを実行または了承します。 |
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「Previous」- ウィザードにおいて前のステップに戻ります。 |
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「Reset」- 画面上のすべての属性値を元の値に戻します。 |
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「Submit」- 構成した属性値をシステムに投入します。 |
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「View」- 選択したオブジェクトに関する詳しい情報を表示します。 |
この節の構成を次に示します。
TAS 管理スフィアの TotalAdmin を使用して、TNAS から TAS の構成および管理を行います。スフィアフレームの左上にある TAS スフィアアイコンをクリックすると、TotalAdmin メニューフレームが表示されます。ほとんどの構成および管理タスクは TotalAdmin メニューフレームから開始しますが、ここにはさまざまなリンクがリストされています。ここに示すメニューオプションの中には、ログインに使用したユーザー名に root 権限がない場合、あるいは、それらのオプションを初期設定で構成しなかった場合には表示されないものがあります。
「Inital Setup」- TAS 初期設定ウィザード (「TotalAdmin ウィザード」を参照)
「Status At A Glance」- TAS サービスのステータス
「System」- TAS システムとシステムオブジェクト (たとえば、ボリュームやプリンタ) の構成および管理
「Passwords」- TAS のユーザーパスワードの構成
「LM-NT-OS/2 Realm」- LAN Manager、Windows NT、IBM OS/2 互換サービスの構成および管理
「NetWare Realm」- NetWare 互換サービスの構成および管理
「AppleTalk Realm」- Macintosh 互換サービスの構成および管理
「Transports」- TCP/IP、NetBEUI、IPX/SPX、AppleTalk トランスポートインタフェースの構成
「File Permissions」- UNIX のファイルアクセス権の構成
「Documentation」- TAS オンラインマニュアルへのアクセス
さまざまなウィザードが一連の TAS 構成作業をガイドします。どのウィザードでも、最初の画面に作業の説明と「Start」ボタンが表示されます。そのウィザードを使用するには、「Start」ボタンをクリックし、指示に従って以降のステップを実行します。TotalAdmin には、初期設定ウィザードと、サポートしている各レルムに対するサービス作成ウィザードがあります。初期設定ウィザードは、サービスの構成と開始の手順をガイドします。初期設定で行った基本構成は必要に応じて追加、変更できます。ファイルサービス作成ウィザードは、各レルムに対するファイルサービスの構成手順をガイドし、設定可能なフィールドに適切な値を提示します。
この節の構成を次に示します。
TotalNET マスターサーバーは、複数のTASホストとその関連情報の中央データベースとなります。企業内の各 TAS ホストは、その企業のホストネーミング機能を使用して TotalNET マスターを見つけ出します。マスターホストを指定するには、TotalNET マスターコマンドの別名を設定する必要があります。マスターホストは、すべての TAS ホストにアクセス可能でなければなりません。また、TAS 以外のネットワークサーバーにもすべてアクセスできる方がよいでしょう。
システムの hosts ファイルを使用する手順を次に示します。
前回の TAS のインストールにより、TotalNET システムマネージャ (tnmaster) が存在しているかチェックします。存在していれば、それをマスターシステムとして使用するかどうかを指示します。
TotalNET システムマネージャが存在していないか、既存のものをマスターシステムとして使用したくない場合は、企業内のサーバーの別名を追加することにより、新しいマスターシステムを追加できます。TotalNET システムマネージャをサーバーの hosts ファイル (たとえば、/etc/hosts ファイル) に設定するには、次のような tnmaster の IP アドレス、tnmaster の 別名、DNS アドレスを追加します。
IP アドレス |
別名 |
---|---|
199.240.202.10 |
spirogyra |
199.240.202.3 |
simba simba.syntax.com tnmaster tnmaster.syntax.com |
199.242.200.1 |
syntax |
それぞれの管理要件に従って、TotalNET マスターコマンドの別名をどこに置くかを決定します。企業全体で TotalNET マスターシステムが 1 つしかない場合 (つまり、TAS ホストのリストも 1 つしかない場合) は、TotalNET マスターコマンドホストを最上位ドメインに置きます。サブドメインごとに別の TotalNET マスターを持つ場合は、複数の別名を作成できます。
DNS を使用する場合は、DNS データベースを一度修正するだけで TotalNET マスターを変更できます。1 つまたは複数の別名を適切な DNS ドメインに追加する必要があります。NIS を使用する場合は、別名を適切な NIS マップに追加する必要があります。NIS には入れ子のドメインの概念がありません。ホストファイルを用いて簡単に対処する場合は、企業内のすべての TAS ホストの hosts ファイルに、TotalNET マスターコマンドの別名を追加する必要があります。インターネットやイントラネットの規模が増大していることから、ほとんどのサイトでは DNS を使用して、TotalNET マスターの別名を設定します。
TotalNET マスターサーバー との関係で、DNS の「入れ子のドメイン」の概念を理解するために、最も内側のドメインが inner.top.customer.com であるようなドメインセットを考えてみましょう。このドメイン内のホストは、 host1.inner.top.customer.com のような名前を持ちます。tnmaster という名前のホストを検索するときは、標準の DNS リゾルバは次の順にシステム別名を探します。
tnmaster.inner.top.customer.com
tnmaster.top.customer.com
tnmaster.customer.com
言いかえれば、DNS はシステムを名前で検索するときに自動的に外側のドメインも検索します。これは、tnmaster 別名を設定する場所をそれぞれの管理要件に従って決定できることを意味します。企業全体で TotalNET マスターシステムが 1 つしかない場合 (つまり、TAS ホストのリストも 1 つしかない場合) は、tnmaster ホストを最上位ドメインに置くことができます (tnmaster.customer.com)。サブドメインごとに別の TotalNET マスターを持つ場合は、複数の別名を作成できます (たとえば、tnmaster.top.customer.com と tnmaster.yoyo.customer.com)。
TNAS にアクセスするには、表、フォーム、Java、JavaScript をサポートしている任意の web ブラウザを使用します。このようなブラウザとしては、Netscape Navigator 3.0 以降や Microsoft Internet Explorer 3.0.1 以降があります。
TNAS に接続する手順を次に示します。
適切な web ブラウザで次の URL を入力して TNAS に接続します。ここで、 host は TAS が存在する UNIX サーバー名で、nnnn は TNAS ポート番号 (デフォルト値は 7777) です。ポート番号を割り当てる方法については、「2.3 TNAS ポート番号の変更」を参照してください。
http://host:nnnn
次のような「TotalNET Advanced Server」画面が表示され、ステータスチェックのための TNAS アイコンと TAS アイコンが表示されます (「4.1.4 システム構成の変更」を参照)。
画面の中央をクリックするか、次の TNAS アイコンをクリックします。
TNAS ログインウィンドウが表示されます。
root とそのパスワードを使用してログインします。
次の画面が表示されます。
TAS スフィアアイコンをクリックします。
次のような TotalAdmin メニューフレームが表示されます。
初期設定ウィザードをまだ実行していなければ、「Initial Setup」と「Documentation」の 2 つのオプションだけが表示されます。
TAS をインストールしたときにシステムのデフォルトのポート番号 (7777) がすでに使用されていると、インストールプログラムは、空いているポートを 7778、7779 の順に探します。TNAS ホスト名とポート番号は、 $TNHOME/etc/httpd/conf/httpd.conf に入っています。
TNAS ポート番号をデフォルトの 7777 から実際に使用する値に変更する手順を次に示します。
$TNHOME/etc/httpd/conf/httpd.conf にアクセスします。ここで、$TNHOME は /var/opt/totalnet を表します。AIX では、 /var/totalnet を表します。
Port nnnn で始まる行を見つけます。ここで、nnnn はポート番号を表します。
ポート番号を実際に使用する値に変更します。
変更したファイルを保存します。
次のコマンドを実行します。
$TNHOME/usr/sbin/tnsystem -M -a tnas-port=nnnn
次のコマンドを実行して、TNAS を終了し再起動します。
$TNHOME/usr/sbin/tas.sh stop totaladmin
$TNHOME/usr/sbin/tas.sh start totaladmin
TNAS の終了と再起動は、次のコマンドで実行します。
$TNHOME/usr/sbin/tas.sh stop totaladmin $TNHOME/usr/sbin/tas.sh start totaladmin
現在の TNAS セッションを表示するには、次のリンクをたどります。他の TNAS ユーザーを一覧表示して、互いの管理作業が干渉しないように注意します。
制御フレーム -> TNAS 管理アイコン ->「Current TNAS Sessions」
次のような「Current TNAS Sessions」画面が表示されます。
TNAS のタイムアウトと有効期間を設定する手順を次に示します。タイムアウトが発生すると、ユーザーはログインし直さなければなりませんが、セッションを中断した画面から再開できます。これに対して有効期間が切れた場合は、ログインし直しても元のセッションを再開することはできません。
次のリンクをたどります。
制御フレーム -> TNAS 管理アイコン ->「TNAS Configuration」
次のような「TNAS Configuration」画面が表示されます。
必要に応じて次の属性値を入力します。
「TNAS session timeout (minutes)」- TNAS セッションにおいて無操作状態がこの時間 (分単位) 続くと、タイムアウトが発生します。
「TNAS session expiration (minutes)」- TNAS セッションにおいて無操作状態がこれの時間 (分単位) 続くと、有効期間が切れます。
「Submit」をクリックします。
「Updating TNAS Configuration」が表示されます。
最初のライセンス設定は、初期設定ウィザードで行います。この節は、TotalNET ライセンスの追加、ライセンス情報の更新、または現在の製品ライセンス情報の表示を行う場合にのみ参照してください。
ライセンスキーがないと、TAS はシングルユーザーモードでしか動作しません。このモードは TAS の評価に使用します。ライセンスにユーザーを追加するには、ライセンスキーが必要です。TAS を起動してサーバーデーモンを実行するたびに、TAS はそのホストサーバーの ID 番号を調べ、ユーザー数をチェックし、必要ならば有効期限もチェックします。TAS は、クライアントのアドレスにより、ライセンスされている接続数をカウントします。複数サービスに接続しているシングルホストクライアントを 1 ユーザーとしてカウントします。ユーザーライセンスを追加購入する場合は、Sun Microsystems の担当者にご連絡ください。
TotalNET ライセンスを管理するための手順を次に示します。
次のリンクをたどります。
制御フレーム -> TNAS 管理アイコン ->「Manage Licenses」
「Select a License Key」画面が表示されます。
ライセンスキーを削除、更新、表示する製品をリストから選択します。あるいは、「Create」をクリックして、新しい製品に対するキーを有効にします。
「Create」、「Modify」、「Delete」、「View」のいずれかをクリックします。
「Create」をクリックすると、次のような「Licence Information」画面が表示されます。ステップ 4 に進みます。
「Modify」をクリックすると、「Licence Information for productname」画面が表示されます。この画面は「Licence Information」画面と類似していますが、製品名、ホスト ID、最大ユーザー数、有効期限が表示されます (詳細は後述)。ライセンスキーの値を変更すると、いったん削除して別のキーを追加した場合と同じ結果になります。ステップ 4 に進みます。
「Delete」をクリックすると、「Confirmation」画面が表示されます。「OK」をクリックします。ステップ 4 には進みません。
「View」をクリックすると、「Licence Information」画面が表示されます。この画面には、次の情報が表示されます。
「Product」- 使用する TotalNET プログラム。
「Host Id」- ホストを識別するための番号。この番号で各コンピュータが一意に識別されます。
「User Limit」- TAS に接続できる最大ユーザー数。
「Time Limit」- ライセンスの有効期間が切れるまでの日数。
ステップ 4 には進みません。
次の属性値を入力します。
「New Key」- ライセンスキーを入力します。Sun License Centerから受け取ったライセンスキーを大文字小文字を区別して正確に入力します。
「Submit」をクリックします。
「Manage Licenses」画面が表示されます。
「OK」をクリックします。
TotalNET ライセンスを UNIX のコマンドラインから管理するには、tnlicense コマンドを使用します。