「アップグレード手順: TAS 5.x」または 「アップグレード手順: TAS 4.1.1.」を実行する前に、この項を読んでください。アップグレード手順には以下の作業が含まれます。
tnconvert ユーティリティーは TAS 構成ファイルをアップグレードします。tnconvert は、TAS 構成ファイルを読み取って変換し、出力結果を /etc/totalnet/convert のログファイルに書き込み、新しい起動キーを保存します。tnconvert の実行時には、以下の表のオプションを使用することができます。tnconvert の正確なコマンド行形式は、「アップグレード手順」の中の該当する手順を参照してください。
# tnconvert [-f] [-k activation-key] |
-f |
tnconvert が衝突の解釈処理を求めるプロンプトを表示しないようにします。このオプションを使用している場合は、tnconvert は事前に定義済みのデフォルト値を使用して衝突を解釈処理します。このオプションを使用しない場合は、衝突の解釈処理を求めるプロンプトが表示されます。 |
-k activation-key |
新しい起動キーを求めるプロンプトが表示されません。activation-key 変数には自身の起動キーを指定します。このオプションを使用しない場合、tnconvert は新しいキーを求めるプロンプトを表示します。 |
古い TAS パッケージを削除して新しいパッケージをインストールするには、以下の作業を実行します。
TAS システムの停止
ドライバのアンロード
パッケージの削除
プラットフォームに合った手順に従った、TAS 5.2 のインストール
TNHOME/usr/bin ディレクトリにある tnvolck コマンドは、TAS シャドウファイルをチェックします。tnvolck コマンドの実行時には、以下の表のオプションを使用できます。tnvolck の正確なコマンド行形式は、「アップグレード手順」の中の該当する手順を参照してください。詳細は、tnvolck の詳しい説明を参照してください。
# tnvolck [-a] [-y|-n] [-p] [volume[:file]] |
-a |
置換可能なパスを持つボリユームを除いて、定義済みのすべての TAS ボリュームをチェックします。このオプションを使用している場合は、volume と file を指定する必要はありません。 |
-y |
ユーザーがすべての質問に yes と応答し、ファイルやディレクトリにデフォルトの変更または指定された変更を加えることを望んでいると tnvolck に仮定させます (下記の -p を参照)。 |
-n |
ユーザーがすべての質問に no と応答すると tnvolck に仮定させます。こうすると、tnvolck を使用して、ボリュームを変更せずにボリュームをチェックできます。 |
-p |
名前に大文字/小文字が混在していても、ファイル名の中の既存の大文字/小文字を tnvolck に保管させます。このオプションは、ボリュームのファイル名の大文字/小文字属性を小文字に設定している場合のみ使用するようにします。このオプションを指定していない場合は、ファイル名を小文字に変換する前に、確認を求めるプロンプトが表示されます。 |
volume |
変換するボリュームを指定します。同じボリューム名を 2 回使用すると、最初のボリュームのみが走査されます。 |
file |
置換可能なパスを持つボリューム上で tnvolck を実行できるようにします。このオプションには、tnvolck が当該ボリュームに対して使用するディレクトリ名のリストが含まれています。tnvolck が置換可能なパスを持つボリュームを発見しても、ユーザーがファイルを指定していない場合は、tnvolck は警告を出力し、そのボリュームをスキップします。置換可能なパスの TAS サポートについての詳細は、『TAS Reference Manual』の tnvolume の説明を参照してください。このマニュアルには、TNAS の TotalAdmin メニューフレームの中の Documentation をクリックすればアクセスできます。 |
tnvolck コマンドは、ボリュームが置換可能なパスを持つ場合を除いて、それぞれのボリュームのパス属性の値をボリュームチェックの開始ポイントとして使用します。当該パスの下のそれぞれのファイルとディレクトリをチェックします。2 つのボリュームが同じパスに解釈処理されている場合は、tnvolck はそのパスを 1 回だけチェックします。1 つのパスに別のパスが含まれている場合は、tnvolck はサブディレクトリをチェックするので、レベルの高い方のパスを持つボリュームの名前のみを指定します。2 つのボリュームが同じパスに解釈処理されているか、または 1 つのボリュームに別のボリュームが含まれており、それぞれが異なるファイル名の大文字/小文字を持つ場合には、tnvolck はエラーメッセージを印刷して、両方のボリュームをスキップします。
atconvert ユーティリティーは、システム上のすべての TAS 4.1.1. Macintosh ボリュームを TAS 5.2 形式に変換します。atconvert は、ボリュームのディレトクリパスを表す dir 変数と共に使用します。atconvert の正確なコマンド行形式については、「アップグレード手順」の中の該当する手順を参照してください。大きなボリュームの中のファイルを新しいシャドウファイルのディレクトリ構造に変換するには、数分かかることがあります。詳細は、『TAS Reference Manual』の atconvert の説明を参照してください。このマニュアルには、TNAS の TotalAdamin メニューフレームの中の Documentation をクリックすればアクセスできます。