サーバーに Sun Ray server software をインストールした後、インストール済みのネットワークインタフェースカードに対して Sun Ray インターコネクトファブリックを構成する必要があります (「Sun Ray インターコネクトファブリックの構成」を参照)。デフォルトの設定ではインタフェースごとに約 225 ユニットまでの appliance の接続を可能にします。実セッションの作成は、Sun Ray インターコネクトファブリックに appliance を接続した後で実行されるため、このデフォルトを選択しても、すぐに領域が不足したり性能が低下することはありません。
Sun Ray 1 enterprise appliance には工場出荷時にファームウェアのバージョンがロードされています。appliance と server のファームウェアのバージョンが異なる場合は、接続時に自動的に、appliance の方のバージョンが server のファームウェアのバージョンに合わせて変更されます。すべての appliance のファームウェアバージョンが同じであることを確認するには、utfwadm コマンドを実行します (「PROM のバージョン管理」 を参照)。
Sun Ray 1 appliance はスマートカードに対応しています。デフォルトの認証プロトコルを使用した場合は、すべてのユーザーに対して Solaris の dtlogin 画面が表示され、ここから通常の Solaris と同様にユーザー ID とパスワードを利用してログインすることになります。デフォルトのプロトコルでは、スマートカードが有効な場合はすべて受け付けられ、そのユーザーのセッションが作成されます。スマートカードユーザーにも、Solaris の dtlogin 画面が表示されます。
Solaris システムへのユーザーの追加には、通常の Solaris と同様の方法を使用します。
「設定」画面を表示するためのデフォルトのキーシーケンスは、Sun キーボードでは Shift+Props です。このキーシーケンスの変更方法の詳細は、「デスクトップ属性の定義」 を参照してください。