Solaris Print Manager の管理

ネームサービスで Solaris Print Manager を使用する

Solaris Print Managerを NIS+ (FNS を使用) または NIS で使用する場合、次の各節を参照してください。

NIS+ (FNS を使用) を使用するときの留意点

Solaris Print Manager でプリンタ情報を管理するには、FNS の設定時に作成された NIS+ テーブル fns.ctx_dir.<domain> を使用して NIS+ (FNS を使用) を実行していなければなりません。

このほか、次のことに注意してください。

NIS 互換モードで NIS+ を実行するときの留意点

NIS ネームサービスを実行しているシステムでは、Solaris Print Manager を使用して、NIS (yp) 互換モードで動作している NIS+ マスターネームサーバーを更新することはできません。

NIS 互換モードで動作している NIS+ デーモンが応答できる NIS マップへの要求は制限され、この中には printers.conf.byname は含まれていません。

この場合、唯一利用できる選択肢は files です。

NIS の互換性 (-Y オプション) については、rpc.nisd(1M) のマニュアルページを参照してください。

NIS を使用するときの留意点

Solaris Print Manager を使用して NIS ネームサービスのプリンタ情報を更新するときは、次のことに注意してください。

デフォルトプリンタに関する留意点

Solaris Print Manager では、ローカルまたはリモートのプリンタへのアクセスを設定するとき、デフォルトプリンタを定義できます。デフォルトプリンタとは、出力先プリンタを指定しない場合に印刷要求が送信されるプリンタのことです。

デフォルトプリンタは、選択したネームサービスや、プリンタがローカルであるかリモートであるかによって変わります。ネームサービス環境でのデフォルトプリンタの設定については、次の表を参照してください。

選択したネームサービス 

プリンタの状態 

設定対象 

NIS または NIS+ (xfn) 

リモート 

デフォルトプリンタはネームサービスだけに設定される。ローカルシステムには設定されない 

NIS または NIS+ (xfn) 

ローカルシステムに接続 

デフォルトプリンタはネームサービスとローカルシステム両方に設定される 

files

設定しない 

デフォルトプリンタはローカルシステムにだけ設定される 

ユーザーごとにデフォルトプリンタを設定する方法については、.printers ファイルの設定」を参照してください。