各インタフェースには、CIM の例外を定義する throws 節が含まれます。例外とは、エラー状態を意味します。CIM Object Manager は、Java の例外処理を使用して WBEM 固有の例外の階層を作成します。CIMException クラスは、CIM 例外の基底クラスです。CIMException 以外の CIM 例外クラスは、CIMException クラスのサブクラスです。
CIM 例外の各クラスは、API コードが処理する特定のエラー状態を定義します。CIM 例外 の API については、表 5-2 を参照してください。
クライアント API は、標準 Java の try/catch 節を使用して例外を処理します。一般に、アプリケーションは、例外をキャッチしたあと何らかの修正アクションを実行するか、あるいはエラー情報をユーザーに渡します。
CIM 仕様では、CIM の規則は明白に定義されていません。CIM の規則は、通常、例によって暗黙に示されます。ほとんどの場合、エラーコードによって示されるのは一般的な問題 (データ型の不一致など) です。プログラマは、その問題に対して具体的な処置を行う必要があります (この場合、正しいデータ型を決定)。
MOF コンパイラ (mofcomp) は、.mof テキストファイルを Java クラス (bytecode) にコンパイルします。MOF コンパイラは、MOF ファイルの構文検査を行います。 CIM Object Manager は、各種のアプリケーションからアクセスできるので、構文と意味の両方の検査を行います。
例 6-13 の MOF ファイルは、2 つのクラス、A と B を定義します。このサンプルファイルをコンパイルすると、CIM Object Manager は意味上のエラーを返します。これは、キーをオーバーライドできるのは別のキーだけであるためです
Class A ¥¥クラス A を定義 { [Key] int a; } Class B:A ¥¥Class B はクラス A のサブクラス { [overrides ("c", key (false) ] int b; } |