Sun StorEdge A3x00 または Sun StorEdge A1000 に複数のディスクが搭載されていても、Sun Cluster ソフトウェアには信頼性の高い単一のディスクとして認識されます。ほとんどのサービス作業は、Sun StorEdge RAID Manager ソフトウェアを使用して行えます。しかし、ノードと SCSI バス間のインタフェースカード (UDWIS カード) を切り離す必要が生じた場合は、この節の方法を使用してください。これらの方法は、UDWIS カードの変更やノードシステムボードの交換に使用してください。
haswitch(1M) コマンドを使用して、サービス対象の Sun Cluster ノードから論理ホストをすべて移動させます。
phys-hahost1# haswitch phys-hahost2 hahost1 hahost2 |
ハードウェアサービスに関わる SCSI バスの動作を停止します。
Sun StorEdge A3x00 または Sun StorEdge A1000 に使用される両方の SCSI バスが共通ボードに存在する構成では、一方のバスを選択してこの手順を実行してください。このボードに複数の拡張装置が接続されている場合は、各拡張装置上の 1 つのバスを同時に準備できます。UDWIS カードだけを交換すればよい場合は、ほかの拡張装置は接続したままにしておけます。
この手順は、RAID Manager ソフトウェアの Maintenance/Tuning アプリケーションを使用して行なってください。
ディスク拡張装置の末端部で、停止した各 SCSI バスケーブルを取り外し、適切なターミネータを取り付けます。
拡張装置に使用されているもう一方の SCSI バスもこのボードに接続されていて、システムボードや I/O ボードの交換などのためにこのバスも除去しなければならない場合は、すべての I/O の経路を最初の SCSI バス (この手順で終端したバス) に設定してください。拡張装置の末端部で SCSI ケーブルを取り外し、終端してください。
以上で、システムボードまたは I/O ボードのサービスの用意が整います。
用意した UDWIS カードから SCSI ケーブルを切り離し、必要なハードウェアサービス作業を行います。この作業が終了した後、以下の手順に従って本来の接続を確立し直します。このノードを停止したまま (電源を落としたまま) 継続してください。
必要に応じて、再接続が必要な拡張装置ごとに SCSI バスを 1 つ停止します。
これらの接続のターミネータを取り外します。
これは、手順 3 で取り付けたターミネータです。
拡張装置と UDWIS カード間で SCSI ケーブルを接続し直します。
この作業によって拡張装置に対する別の SCSI 接続が影響を受けた場合は、すべての I/O の経路を新しく接続し直した SCSI バスに設定し、ターミネータを取り外します。その後で拡張装置と UDWIS カード間のケーブルを接続し直します。
このノードを起動します。
RAID Manager ソフトウェアを使用して、論理ユニット (LUN) の分布を標準の構成に戻します。
haswitch(1M) コマンドを使用して、サービスを受けていた haswitch(1M) ノードにすべての論理ホストを戻します。
phys-hahost1# haswitch phys-hahost1 hahost1 |