SAP を構成するために行う必要がある主な作業は、表 10-2 に示すとおりです。
表 10-2 主な SAP のインストール、構成作業
作業 |
説明 |
記載場所 |
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SAP のインストール計画 |
- ガイドラインと手順の説明を一通り読む | |
- SAP インストールワークシートを完成する | ||
SAP 用の環境の準備 |
- インストールの準備作業をすべて行う - Solaris を設定する - ボリュームマネージャを設定する - ディスクグループまたはディスクセットを作成する - ボリュームとファイルシステムを作成する - Sun Cluster をインストールする - PNM を設定する - 論理ホストとマウントポイントを設定する - HA-NFS を設定する (必要に応じて) - カーネルのパラメータを調整する - スワップ空間を作成する - ユーザーアカウントとグループアカウントを作成する |
その他の参照箇所:第 3 章「Sun Cluster ソフトウェアのインストールと構成」 付録 C 「Sun StorEdge Volume Manager と Cluster Volume Manager の構成」 |
SAP とデータベースのインストールと構成 |
- SAP の中央インスタンスとデータベースインスタンスをインストールする - データベースを読み込む - すべてのレポートを読み込む - GUI をインストールする | |
クラスタ内での SAP の動作を可能にする |
- SAP の中央インスタンス管理環境を設定する - SAP プロファイルファイルを編集する - データベース環境を変更する - /etc/services を更新し、/usr/sap/tmp を作成する - インストールした SAP をテストする | |
HA-DBMS の構成 |
- SAP とデータベースを停止する - Oracle の警告ファイルとリスナーファイルを調整する - データベースを登録して起動する - データベースインスタンスを設定する - データベースに対する障害監視を起動する - データベースのスイッチオーバーをテストする | |
Sun Cluster HA for SAP の構成 |
- Sun Sun Cluster HA for SAP をインストールして、登録する | |
- Sun Cluster HA for SAP を構成する |
「Sun Cluster HA for SAP を構成するには」、および 「Sun Cluster HA for SAP に対する構成パラメータ」 |
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- 依存関係を設定する (必要に応じて) | ||
- Sun Cluster HA for SAP のスイッチオーバーをテストする | ||
- アプリケーションサーバーおよびテスト/開発システム用の起動および停止スクリプトをカスタマイズして、テストする |
Sun Cluster HA for SAP のインストールを開始する前に、次のワークシートを完成してください。
表 10-3 Sun Cluster HA for SAP 用のインストールワークシート
クラスタ名 |
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論理ホスト数 |
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CI 論理ホストの潜在的マスターである全物理ホストの名前と IP アドレス |
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CI 論理ホストの名前と IP アドレス |
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SAP システム ID (<SAPSID>) |
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SAP システム番号 |
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DB 論理ホストの潜在的マスターである全物理ホストの名前と IP アドレス |
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DB 論理ホストの名前と IP アドレス (非対称構成の場合は CI 論理ホストと同じ) |
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NFS 論理ホストの名前 (すべてのアプリケーションサーバーがクラスタの外部に存在する場合は中央インスタンスの論理ホスト名。アプリケーションサーバーがクラスタの内部に存在する場合は外部の NFS クラスタから NFS サービスを提供する論理ホスト名)。「Sun Cluster HA for NFS に関する注意事項」を参照。 |
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CI 論理ホストのすべての潜在的マスターに対する SAP ライセンス |
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