Solaris PC NetLink 管理マニュアル

2.3.2 ファイルパラメタ

次の表では、 lanman.ini ファイルにある構成可能なパラメタについて説明しています。パラメタは、格納されている lanman.ini ファイルのセクションに従って、グループ分けされています。

lanman.ini ファイルには、次の表に含まれていないパラメタがさらに含まれています。これらのパラメタはデバッグ用であるため、修正できません。

表 2-4 [Lmxserver] セクションパラメタ

パラメタ 

説明、値およびデフォルト設定 

anncmailslot

定期的なサーバー通知に使われるメールスロットの名前。 

値: 最大 256 文字までのパス。デフォルト: ¥¥*¥MAILSLOT¥LANMAN

入力時にバックスラッシュを二重に使うか、さもなければ入力行全体を引用符で囲む必要があります (1 つのバックスラッシュを使うには、テキスト¥¥テキスト または `テキスト¥テキスト` と入力します)。

appsources

アプリケーションログに書き込むことができるモジュール名。 

デフォルト: サーバーは起動時にこのパラメタを初期化します。 

clispooltime

共有クライアントプリンタに送信されるジョブが印刷を完了するのに許可される、分単位の間隔。印刷がこの時間に完了しない場合は、サーバー管理者に警告メッセージが送信されます。 

値: 0 (警告メッセージなし) - 無制限、 デフォルト: 20 

country

country サーバーが生成するメッセージに対する国別コード。デフォルトは 001です。 

その他の値: 

アジア- 099、オーストラリア- 061、 ベルギー - 032、カナダ - 002、デンマーク - 045、フィンランド - 358、フランス - 033、ドイツ - 049、イタリア - 039、日本 - 081、中南米 - 003、オランダ - 031、ノルウェー - 047、ポルトガル - 351、スペイン - 034、スウェーデン - 046、スイス - 041、イギリス - 044、アメリカ - 001 (デフォルト - 001) 

dll_dir

SunLink Server の Solaris システムコマンドによって使用されるメッセージテキストファイルが入るディレクトリへのパス。 

デフォルト: /opt/lanman/shares/asu/system32

lang

SunLink Server ソフトウェアがクライアント要求を処理するために使用する文字列セットを定義します。 

デフォルト: en_US

listenextension

Solaris システムの Listener プログラムが、サーバーコンピュータの名前にデフォルトで適用する拡張子。このパラメタは [server] セクションの listenname パラメタが使用される場合は無視されます。

値: 0-13 の文字と NULL を使用することができます。デフォルト: .SERVE

listennamechk

yes に設定されている場合は、Solaris Listener との名前の競合を避けるために、listenname パラメタで指定されている名前が Solaris マシン名または.serve の拡張子のついた Solaris マシン名と異なるように強制します。

デフォルト: ベンダー依存です。 

lmaddonpath

サーバープログラムに結合され、サーバー実行時に適宜呼び出されるダイナミックライブラリ (これらは /usr/include/lmx/lmaddon.h ヘッダーファイルに記述されているものです) のディレクトリ。サーバーはこれらのダイナミックライブラリを起動時に探します。

値: 最大 256 文字までのパス、デフォルト: /opt/lanman/lib/addon/lmaddon

lmgetmsg_path

SunLink Server によって使用されるメッセージテキストファイルの検索順。 

デフォルト: netmsg.dll, kernel32.dll, locallspl.dll, asumsg.dll

lptmpdir

Solaris システムの LP (プリンタ) サブシステムによって使用されるテンポラリファイルのスプールディレクトリの位置。 

デフォルト: /var/spool/lp/tmp/uname

uname はサーバーの Solaris システム名です。

mapaclblob

SunLink Server のアクセス制御リスト (ACL ) データベースにアクセスするときに、メモリーをマップしてファイル処理を行うかどうかを指定します。 

値: yes、no、デフォルト: yes 

mapchangelogblob

SunLink Server 変更ログデータベースにアクセスするときに、メモリーをマップしてファイル処理を行うかどうかを指定します。 

値: yes、no、デフォルト: no 

maplsablob

SunLink Server のローカルセキュリティーオーソリティ (LSA) データベースにアクセスするときに、メモリーをマップしてファイル処理を行うかどうかを指定します。 

値: yes、no、 デフォルト: no 

mapregistryblob

SunLink Server のセキュリティーアカウントマネージャ (SAM) データベースにアクセスするときに、メモリーをマップしてファイル処理を行うかどうかを指定します。 

値: yes、no、デフォルト: no 

mapsamblob

SunLink Server のローカルセキュリティーオーソリティ (LSA) データベースにアクセスするときに、メモリーをマップしてファイル処理を行うかどうかを指定します。 

値: yes、no、デフォルト: no 

maxfilesize

Solaris システムリダイレクタが、「ローカル Solaris ユーザー」 がローカルシステム上に作成するのを許容する、Kバイト単位の最大ファイルサイズ。 

値: 100 - 無制限、デフォルト: 2097152 

msgforward

SunLink Server ソフトウェアがクライアント間のメッセージ転送を実装するかを指定します。メッセージ転送の実装は推奨されません。 

値: yes (転送実装) または no (転送を実装しない)、デフォルト: no 

nativelm

セッション設定要求または応答の追加フィールド。 

デフォルト: (ベンダー固有) 

nativeos

セッション設定要求または応答の追加フィールド。 

デフォルト: (プラットフォーム依存) 

netaddonpath

SunLink Server プログラムが起動時にダイナミックライブラリを探すディレクトリ。ディレクトリ内のダイナミックライブラリは SunLink Server プログラムに結合され、サーバーコンピュータ上のさまざまなネットワークインタフェースにアクセスするために使用されます。ネットワークインタフェースファイルのサンプルソースはデフォルトディレクトリに格納されています。 

値: 最大 256 文字までのパス、デフォルト: /opt/lanman/lib/addon/networks

nethelpfile

net help コマンドによって使用されるヘルプファイルの場所 (/var/opt/lanman/msgfiles から見た相対パス)。

デフォルト: /opt/lanman/msgfiles/net.hlp

netmsgwait

応答が必要なメッセージを送信した時に、サーバーが応答を待つ秒単位の間隔。 

値: 0 - 無制限、デフォルト: 300 

network

ネットワークサーバーが使用すべきネットワークデバイス名とネットワークに対する NetBIOS 名前転送タイプ。 

値: 4 つのアイテムをコンマで区切ったセットです。各セットは、次のセットとスペースで区切られています。各セットには次の 4 つのアイテムが入ります。 

  1. 仮想回路アクセスに対するデバイス名。

    データグラムネットワークアクセスに対するデバイス名。

    上の 2 つのデバイスによって使われる NetBIOS インタフェース規約を識別する数字。現在サーバーに取り込まれている規約は、0 = OSI NetBIOS 規約の 1 つだけです。

    nlsprovider システム呼び出しによって返される、トランスポートプロバイダ名 。(Solaris システム Listener プログラムを経由した受信接続を受け入れないように構成されているネットワークに対しては、この値は無意味な文字列である場合もあります。)

prebinduxredir

Solaris システムリダイレクタ (uxredir) を使用する場合、Solaris システムの net コマンドが結合する名前を制御します。このパラメタが yes に設定されている場合は、サーバーはすべての Solaris システムの net コマンドによって使われる NetBIOS 名をあらかじめ結合します。この名前は結合済みのため、net コマンドは自分の名前を結合する必要はなく、Solaris システムのサーバーへのネットアクセスが迅速になります。このパラメタが no の場合、各 net コマンドは固有名を使うため、性能がやや低下します。

値: yes、no、デフォルト: yes 

secsources

セキュリティーログを書き込むことができるモジュール名。 

デフォルト: サーバーはこのパラメタの値を起動時に初期化します。 

srvstathelpfile

アクティビティモニタによって使われるヘルプファイルの位置。 

デフォルト: /opt/lanman/msgfiles/srvstat.hlp

stacksize

サーバーに対して内部的に行われる各タスクのバイト単位によるスタックのサイズ。 

値: 12000 - 無制限、デフォルト: 20000 

syssources

システム ログに書き込むことのできるモジュール名。 

デフォルト: サーバーはこの値を起動時に初期化します。 

表 2-5 [Fsi] セクションパラメタ

パラメタ 

説明、値およびデフォルト設定 

fsaddonpath

サーバーのファイルシステムをサポートするダイナミックリンクライブラリ (DLL) の位置。 

値: 最大 256 文字までのパス、 デフォルト: /opt/lanman/lib/addon/fsaddon

fslibname

fslibpath によって識別される、新しいファイルシステムが置かれるディレクトリのサブディレクトリ。 

値: 最大 256 文字までのパス、 デフォルト: lmfsiops.so

fslibpath

サーバーの新しいファイルシステムの位置。 

値: 最大 256 文字までのパス、 デフォルト: /usr/lib/fs

fsmap

未知のファイルシステムを既知のファイルシステムタイプにマップする、ファイルシステムタイプ識別子。 

値: コンマで区切ったマッピングの一覧、 デフォルト: unknown:s5,nfs:nfs,sfs:vxfs,cdfs:vxfs

fsnosupport

未知のファイルシステムを指定されたファイルシステムにマップします。 

デフォルト: s5

remotemounts

リモートでマウントされたファイルシステムを表すファイルシステム タイプ。 

デフォルト: nfs

表 2-6 [Workstation] セクションパラメタ

パラメタ 

説明、値およびデフォルト設定 

domain

サーバーを含むドメイン名。 

値: 最大 15 文字までの名前。文字、数字および ! # $ % & ( ) - . ^ _ { } ‾の記号を含む、どのような名前でもよい。 デフォルト: <サーバー名>_dom

表 2-7 [Server] セクションパラメタ

パラメタ 

説明、値およびデフォルト設定 

listenname

設定されている場合は、ネットワーク上のサーバー名を表します。設定されていない場合は、SunLink Server システムは、.serve 拡張子のついた Solaris マシン名 (liberty.serve など)を持つ Solaris Listner から、クライアント接続を受信する場合もあります。これは実装に依存します。Solaris システム マシン名は uname -n コマンドを使用して調べることができます。

listenname パラメタの値を変更するには、setservername コマンドを使います。このコマンドの詳細については、SunLink Server コマンドプロンプトで man setservername と入力してください。

値: 1-15 文字の任意の名前、デフォルト: NULL 

maxclients

サーバーが同時にサポートしなければならない最大のクライアント セッション数を識別します。 デフォルト : 1000 

srvservices

サーバーの起動時に自動的に開始されるサービスに関するキーワードのリスト。サービスは srvservices エントリに表示される順に従って開始されるため、netlogon がそれを必要とするすべてのサービスより前に位置することを確認してください。

デフォルト: alerter, netlogon, browser

表 2-8 [Psi] セクションパラメタ

パラメタ 

説明、値およびデフォルト設定 

psaddonpath

サーバーのプリンタサブシステムをサポートする DLL の位置。 

値: 最大 256 文字までのパス、デフォルト: /opt/lanman/lib/addon/psaddon