Solaris PC NetLink 管理マニュアル

6.1.3.2 lmstat

lmstat コマンドは、サーバーの共有メモリーイメージに問い合せて、サーバーの現在の状態に関するさまざまなデータを収集します。このコマンドは、どのサーバープロセスでクライアントセッションがオンになっているかを調べるときに特に便利です。

SunLink Server ソフトウェアは、一連の協調的なプロセスで構成されています。サーバーが稼動しているときに次のコマンドを入力します。

ps -ef | grep lmx

このコマンドを実行すると以下のような表示が生成されます。

root 17726 1 0 12:03:36 0:00 lmx.alerter

root 17713 17461 0 12:03:32 0:00 lmx.srv -s 1

root 17722 17874 0 12:03:35 0:00 lmx.srv -s 2

root 17726 1 0 12:03:36 0:01 lmx.dmn

root 17728 1 0 12:03:36 0:01 lmx.browser

root 17744 1 0 12:03:28 0:00 lmx.ctrl

この例では、2 つの lmx.srv サーバープロセス (17713 と 17722) があります。サーバーには現在 9 つのクライアントとセッションを持っています。

どの lmx.srv プロセスにクライアントが接続しているかを知るためには、サーバープロンプトで lmstat -c を実行します。システムは以下のような出力を表示します。

Clients:

BANANA.SERVE‾X (nwnum=0, vcnum=0) on 17713

ORANGE (nwnum=0, vcnum=0) on 17713

PEAR (nwnum=0, vcnum=0) on 17722

各クライアント名に対応するプロセス ID 番号が付いているのがわかります。これは現在そのクライアントを管理している lmx.srv プロセスのプロセス ID です。vcnum の値はこれがクライアントコンピュータの最初の VC か追加の VC かを指定するものです。

クライアントを管理している lmx.srv プロセスのプロセス ID を調べることは、lmstat -w または Solaris システムの truss( ) コマンドを使用するときに特に便利です。このコマンドは共に起動引数の一部としてプロセス ID を必要とします。(-w オプションはすべてのオペレーションシステム上で有効ではありません。)