迅速な対処はサーバーの問題を取り扱う際に非常に重要です。問題が発生したときにすぐ認識することによって、その問題がサーバーユーザーのコミュニティーに与える影響を大幅に削減することができます。
問題が発生したときに指定したユーザーに通知するように SunLink Server ソフトウェアを構成することができます。また、問題が発生したときに通知を行うように Solaris システムを構成することもできます。以下の節でこれらの機能について説明します。
SunLink Server ソフトウェアには、特定のイベントが発生したことを指定したユーザーに知らせる際に使用できる Alerter サービスがあります。管理者はこのサービスを使用してただちにサーバーの問題を知らせる必要があります。サーバーの問題を解決するための迅速な行動によって、影響を最小限に抑えることができます。警告が生成される状況例を以下に示します。
サーバーエラーの数が SunLink Server のレジストリで設定されたしきい値を超えた。
不正なアクセスの試みが行われた数が SunLink Server のレジストリで設定されたしきい値を超えた。
不正なパスワード入力の試みが行われた数が SunLink Server のレジストリで設定されたしきい値を超えた。
Net Logon サービスの起動中にエラーが発生した。
プリンタが正しく機能しない。
印刷要求が削除された、または完了した。
SunLink Server ソフトウェアの利点の 1 つは、Solaris オペレーティングシステムが提供する独自のスクリプト機能が利用できることです。管理者はこれらの機能と SunLink Server ソフトウェアが提供するデータ収集ツールを組み合わせて強力なツールを作成し、いつでも指定した時間に SunLink Server システムの状態を評価することができます。
たとえば、Solaris システムジョブスケジュール作成機能 (CRON)、SunLink Server が提供するさまざまなデータ収集ツール、およびファイルシステムの完全性や空き領域を確認するための標準的な Solaris システムコマンドのうちのいくつかを使用して、一定の間隔でさまざまなシステムやサーバーの確認を行い、Solaris システム管理者に結果を送信するスクリプトを書くことができます。