このマニュアルでは、SPARCTM 版 SolarisTM 7 または SPARC 版 Solaris 2.6 を実行しているシステム上に Solaris Resource ManagerTM 1.1 をインストールする方法について説明します。表 1-4 で説明している Solaris Resource Manager 1.1 パッケージについても説明します。
問題を解決する場合のヒントと、システムから Solaris Resource Manager 1.0 を削除する方法についても説明しています。
Solaris Resource Manager ソフトウェアはインストール時に、使用されている Solaris のリリースを判断します。オペレーティング環境についてこのマニュアルで使用する画面例は、SPARC 版 Solaris 7 へのインストールに適用されます。この製品を Solaris 2.6 システムにインストールする場合、画面には Solaris 2.6 オペレーティングシステムのパス名が表示されます。
このマニュアルを最後まで読み、指示通りに作業を行なってください。Solaris Resource Manager ソフトウェアをインストールすると、重要な変更がシステムに加えられます。
このマニュアルは、Solaris Resource Manager をサーバーへインストールするシステム管理者を対象にしています。この場合のシステム管理者は、UNIX の管理について少なくとも 1、2 年の経験が必要です。
この製品の CD には、次のファイルまたはディレクトリが含まれます。
ファイルまたはディレクトリ名 |
説明 |
---|---|
Copyright |
著作権情報のファイル |
SolarisResourceManager_1.1 |
製品およびマニュアルを含むディレクトリ |
Installer |
インストール用のスクリプト |
Uninstaller |
製品の削除用のスクリプト |
README_en |
製品の readme ファイル |
第 1 章「Solaris Resource Manager 1.1 のインストール」では、Solaris Resource Manager 製品のインストール方法について説明します。
第 2 章「Solaris Resource Manager 1.1 と Sun Cluster のインストール」では、Solaris Resource Manager 製品と SunTM Cluster 製品を一緒にインストールする方法について説明します。
第 3 章「Solaris Resource Manager の削除」では、システムから Solaris Resource Manager 製品を削除する方法について説明します。
第 4 章「問題の解決」では、インストール時の問題とその対処方法について説明します。
Solaris Resource Manager 製品には、このマニュアルの他に、設定、使用方法、およびリリース情報に関する以下のマニュアルがあります。
『Solaris Resource Manager 1.1 ご使用にあたって』 - 製品に同梱されています。簡単な製品の紹介と製品を使用する上で必要なパッチ情報、制限事項に関する情報を提供します。
『Solaris Resource Manager 1.1 のシステム管理』 - Solaris Resource Manager ソフトウェアの構成および管理方法について説明しています。このマニュアルを読んで、製品の動作の仕組み、使用条件に最も合った設定方法を理解してください。
『Solaris Resource Manager 1.1 リファレンスマニュアル』 - AnswerBookTM 版の Solaris Resource Manager のマニュアルページです。システムにインストールされている Solaris の基本マニュアルページを補足するものです。この管理ガイドでは、それらの基本マニュアルページを参照します。 man コマンドで参照できる Solaris Resource Manager オンラインマニュアルページは、日本語版は SUNWjsrma パッケージ、英語版は SUNWsrmm パッケージにあります。
Sun Cluster のインストールに関するその他の情報については、docs.sun.com Web サイトの『Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール』を参照してください。
Sun Software Shop プログラムを利用して、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、Sun とします) のマニュアルまたは AnswerBook2TM CD をご注文いただけます。
マニュアルのリストと注文方法については、http://www.sun.com/software/shop を参照してください。
http://docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索を行うこともできます。
『Solaris Resource Manager 1.1 Collection - Japanese』には docs.sun.com からアクセスできます。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P-1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
system% su password: |
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
¥ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
sun% grep `^#define ¥ XV_VERSION_STRING' |
ただし AnswerBook2 では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。
コード例は次のように表示されます。
[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。
| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。
キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。
ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-D は Control キーを押したまま D キーを押すことを意味します。