Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

障害監視動作

Netscape Messaging Server には、smtpdpopdimapdmshttpdstored という別個の 5 つのデーモンがあります。これらのデーモンの開始や停止は個別に行うことができます。これらのデーモンは、異常終了する場合、個別に異常終了します。

Sun Cluster HA for Netscape 障害監視では、デーモンプロセスの存在と、プロトコルサービスが使用可能かどうかを検査します。プロセスの存在検査では、障害検証によって、デーモンが存在するかどうかが周期的に確認されます。デーモンが存在しないと、アプリケーションに障害があったものとみなされ、現在の構成パラメータに従ってアクションがとられます。プロトコルの検査では、障害検証によっデーモンが周期的に検査され、タイムアウトを示すエラーコードに対してのみアクションがとられます。サーバーの応答が単に遅いだけでフェイルオーバーが不用意に起るのを防ぐため、Sun Cluster HA for Netscape では、デフォルトのタイムアウト値は 660 秒に設定されています。

この障害監視モデルでは完全にアクティブなメールサーバーが前提になるため、デーモンを停止しなければならない管理作業を行う場合は、(hareg -n を使って) Sun Cluster HA for Netscape データサービスを必ずオフにする必要があります。そうしないと、障害検証によってアクションがとられます。データサービスは、管理作業が終ってから (hareg -y を使って) オンにしてください。

Sun Cluster HA for Netscape による監視では、smtpdpopdimapd デーモンに対しプロセスの存在検査 (ローカル検証を使用) とプロトコルの検証 (ローカル検証とリモート検証を使用)が両方とも行われます。mshttpdstored デーモンに対しては、プロセスの存在検査 (ローカル検証を使用) だけが行われます。mshttpdstored デーモンにはリモート検証が行われないため、mshttpd プロセスが存在し、停止していても、Sun Cluster HA for Netscape はアクションをとりません。したがって、Web メールクライアントが接続できない場合は、mshttpd プロセスを手作業で再起動する必要があります。

Sun Cluster HA for Netscape では、SNMP サブエージェントの監視は行われません。