Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

端末集配信装置またはシステムサービスプロセッサ (SSP) と管理ワークステーション

端末集配信装置は、クラスタノードのすべてのコンソール用シリアルポートを 1 つのワークステーションに接続するために使用される装置です。端末集配信装置は、クラスタノード上のコンソール用シリアルポートを telnet でアクセス可能なデバイスに変えます。端末集配信装置のアドレスに telnet 接続して、boot-PROM-prompt 対応のコンソールウィンドウを表示することができます。

システムサービスプロセッサ (SSP) は、Sun Enterprise 10000 サーバーにコンソールアクセス機能を提供します。SSP は、Sun Enterprise 10000 のサポート用として特に設定された、Ethernet ネットワーク上の Solaris ワークステーションです。SSP は、Sun Enterprise 10000 を使用した Sun Cluster 構成用の管理ワークステーションとして使用されます。 Sun Enterprise 10000 のネットワークコンソール (netcon) 機能を使用することにより、ネットワーク上のどのワークステーションからでも、ホストコンソールセッションを開くことができます。

クラスタコンソールは SSP に telnet(1M) 接続するため、SSP にログインして、netcon セッションを開始し、ドメインを制御できます。SSP についての詳細は、Sun Enterprise 10000 のマニュアルを参照してください。

端末集配信装置とシステムサービスプロセッサは、障害防護プロセスの一環として、いくつかの障害発生状況でノードを停止するために使用されます。詳細は、「障害防護 (VxVM)」を参照してください。

管理ワークステーションは、クラスタを構成するあらゆるノードからコンソールインタフェースを提供するために使用されます。管理ワークステーションは、クラスタコンソールセッションを実行する能力を持つワークステーションであれば、どのようなものでもかまいません。

詳細は、『Sun Cluster 2.2 のシステム管理』と『Sun Cluster 2.2 Hardware Site Preparation, Planning, and Installtion Guide』の端末集配信装置に関する各章と端末集配信装置のマニュアルを参照してください。

図 1-8 端末集配信装置と管理ワークステーション

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