Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール

システムディスクのパーティション分割

Solaris をインストールすると、システムディスクは、ルート (/) や /usr、その他標準のファイルシステム用のスライスにパーティション分割されます。使用するボリュームマネージャに求められる条件を満たすには、このパーティション構成を変更する必要があります。この後の説明に従って、ディスク空間を割り当ててください。

ファイルシステム用スライス

ファイルシステムの見積りガイドラインについては、Solaris のマニュアルを参照してください。Sun Cluster によって、ファイルシステムスライスが追加で必要になることはありません。

ボリュームマネージャ用スライス

Solstice DiskSuite を使用する場合は、メタデバイス状態データベースの複製用としてシステムディスクに 10M バイトを確保する必要があります。複製についての詳細は、Solstice DiskSuite のマニュアルを参照してください。

VxVM を使用する場合は、ルートディスクグループ (rootdg) 用のディスクを指定する必要があります。rootdg の作成に関するガイドラインと詳しい説明は、VERITAS のマニュアルを参照してください。詳細は、「VERITAS Volume Manager に関する注意事項」を参照してください。

ルート (/) スライス

ローカルディスクのルート (/) スライスには、各種ファイルおよびディレクトリ用の領域のほかに、/devices のデバイス i ノードと /dev のシンボリックリンク用の領域も存在する必要があります。

また、ルートスライスには、以下を格納できる十分な大きさである必要があります。


注 -

Sun Cluster は、root プロセスを実行するさまざまなシェルスクリプトを使用します。このため、root ユーザー用の /.cshrc* および /.profile ファイルは空にしておくか、クラスタノードに存在しないようにします。


大量のディスクドライブで構成される場合は、大きなルートファイルシステムが必要になることがあります。


注 -

空き領域が不足した場合は、すべてのクラスタノードにオペレーティング環境を再インストールして、ルートスライス内の空き領域を追加する必要があります。ルートスライスの全空間の少なくとも 20% を空き領域として確保してください。


/usr/var/opt スライス

/usr スライスは、ユーザーファイルシステムを保持します。/var スライスは、システムログファイルを保持します。/opt スライスは、Sun Cluster とデータサービスソフトウェアパッケージを保持します。Solaris ソフトウェアをインストールするときの割り当て値の変更についての詳細は、『Solaris のインストール (上級編)』を参照してください。