Solaris 2.6 オペレーティング環境には、インタフェースグループという新機能が追加されています。この機能は、Solaris 2.6 ソフトウェアではデフォルトの動作として実装されていますが、以降のリリースでは、オプションです。
ifconfig(1M) のマニュアルページで説明しているように、論理または物理のいずれかのインタフェースと IP 接頭辞を共有する場合、1 つのインタフェースグループにまとめられます。発信元アドレスが指定されていない場合、IP はインタフェースグループを使用して、発信元アドレスを交替で選択します。同じグループに複数の物理インタフェースがある場合は、IP の宛先ごとに異なる IP アドレスにまたがってトラフィックを配信します (IP の宛先別の情報については、netstat(1M) を参照)。
インタフェースグループ機能を有効にすると、論理ホストのスイッチオーバーで問題が発生します。すなわち、RPC タイムアウトが発生して、スイッチオーバーで問題が発生し、論理ホストが現在のホスト上でマスターされたままになります。したがって、すべてのクラスタノードにおいて、インタフェースグループは無効にしてください。インタフェースグループの状態は、/etc/system ファイルの ip_enable_group_ifs の値によって決まります。
このパラメータの値は、次の ndd コマンドで確認できます。
# ndd /dev/ip ip_enable_group_ifs |
値として 1 (有効) が返された場合は、/etc/system ファイルに次の行を追加することによって、インタフェースグループを無効にしてください。
set ip:ip_enable_group_ifs=0 |
/etc/system ファイルを編集した場合は、変更内容を有効にするために必ずシステムを再起動してください。