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iPlanet Web Server, Enterprise Edition インストールと移行



第 2 章   iPlanet Web Server, Enterprise Edition の UNIX へのインストール


この章では、UNIX システムに iPlanet Web Server をインストールする方法を説明します。 次のセクションが含まれます。



UNIX プラットフォームへのインストール

このセクションでは、iPlanet Web Server を UNIX プラットフォームにインストールする方法について説明します。



警告  

バージョン 6.0 のサーバは、以前のバージョンの Web サーバ用サーバルートディレクトリとは異なるサーバルートディレクトリにインストールする必要があります。  




適正なユーザでのログイン

次の条件を満たしていない場合、iPlanet Web Server のインストール前には root でログインする必要があります。

  • iPlanet Web Server を 1024 より大きいポートにインストールする。

  • サーバのインストール位置 (サーバのルートディレクトリ) が、root 以外でログインした場合でも書き込み可能である。

  • 高速インストール (Express Installation) を使用しない。

これらの条件を満たしている場合、root ではなく、Administration Server が使用するユーザアカウントでログインできます。 上記の条件を満たしている場合でも、root でログインできます。


ファイルの展開

iPlanet Web Server ファイルを取得して展開するには、次の手順を実行します。


iPlanet Web Server, Enterprise Edition CD からのインストール

  1. iPlanet Web Server, Enterprise Edition CD をドライブに挿入します。

  2. CD-ROM のディレクトリに移動します。

    cd /cdrom

  3. CD 上で、使用する UNIX オペレーティングシステム名のディレクトリに移動します。

    cd solaris

  4. インストールディレクトリに移動します。

    cd entprise

  5. tar ファイルを、CD からホームディレクトリまたは一時ディレクトリにコピーします。

    cp ee60sol.tar /tmp/iwsinstall



     

    ファイルを展開すると、展開先のディレクトリのアクセス権が変更されて、アプリケーションからの書き込みができなくなります。 この問題を避けるには、アクセス権を変更可能なディレクトリでファイルを展開してください。 たとえば、/tmp の代わりに、 /tmp のサブディレクトリ (/tmp/iwsinstall など) を使用します。  



    ファイルのコピーには、時間が少しかかる場合があります。

  6. ファイルをコピーした UNIX マシンのディレクトリに移動します。

    cd /tmp/iwsinstall

  7. tar -xvf filename.tar と入力して、ファイルを展開します。

    tar -xvf ee60sol.tar

    このコマンドにより、サーバファイルが展開され、一時ディレクトリ構造がカレントディレクトリに作成されます。 ファイルの展開には、時間が少しかかる場合があります。 ファイルの展開により、WebServer ディレクトリ、および LICENSE.txtREADME.txtsetupsetup.inf、installWrapper、template.inf ファイルが作成されます。


ダウンロードしたサーバのインストール

  1. http://www.iplanet.com/downloads/download からファイルをダウンロードし、一時ディレクトリに保存します。

  2. ファイルをコピーした UNIX マシンのディレクトリに移動します。

    cd /tmp/iwsinstall

  3. gunzip filename.tar.gz と入力して、.gz ファイルを展開します。 ファイル名は、次の形式になります。

    ee60platform.tar.gz

    例を示します。

    ee60sol.tar.gz.

  4. tar -xvf filename.tar と入力して、解凍したファイルを展開します。

    このコマンドにより、サーバファイルが展開され、一時ディレクトリ構造がカレントディレクトリに作成されます。 ファイルの展開には、時間が少しかかる場合があります。 ファイルの展開により、WebServer ディレクトリ、および LICENSE.txtREADME.txtsetupsetup.infinstallWrapper template.inf ファイルが作成されます。



     

    ファイルを展開すると、展開先のディレクトリのアクセス権が変更されて、アプリケーションからの書き込みができなくなります。 この問題を避けるには、アクセス権を変更可能なディレクトリでファイルを展開してください。 たとえば、/tmp の代わりに、 /tmp のサブディレクトリ (/tmp/iwsinstall など) を使用します。  




セットアッププログラムの実行

セットアッププログラムを実行して、iPlanet Web Server をインストールします。

インストール処理では、高速インストール (Express Installation)、標準インストール (Typical Installation)、カスタムインストール (Custom Installation) のいずれかを選択できます。 通常は、標準インストール (Typical Installation) またはカスタムインストール (Custom Installation) を選択してください (この 2 つは同等です)。 標準インストール (Typical Installation) またはカスタムインストール (Custom Installation) を選択すると、コンポーネントのインストールおよび設定をより柔軟に行えます。

ユーザが初心者であるか、製品の評価目的で使用する場合には、高速インストール (Express Installation) を選択してください。 高速インストール (Express Installation) では、ポート番号やインストールするコンポーネントがあらかじめ設定されています。

インストーラを実行する際、次のコマンドを使用できます。

  • 括弧で指定されたデフォルト設定 (「All」など) を受け入れる場合、Enter キーを押します。

  • CTRL+B キーを押すと、前の画面に戻ります (すべての画面でこのキーシーケンスが有効なわけではありません)。

  • CTRL+C キーを押すと、インストールプログラムを中止します。

  • 複数の項目を選択する場合、数字をコンマで区切って入力します (例、1, 2, 3)。



     

    高速インストールの場合、root でログインしてセットアッププログラムを起動する必要があります。  




標準またはカスタムインストール

通常は、標準またはカスタムインストールを選択してください。

セットアッププログラムを実行するには、次の手順に従います。

  1. ファイルを展開したディレクトリに移動します (ファイルを展開したディレクトリにまだ移動していない場合)。

  2. ./setup と入力して、サーバのインストールを開始します。

    root ユーザ (スーパーユーザ) でログインしていないか、十分な書き込み権限を持っていない場合、エラーメッセージが表示されます。

    開始画面が表示されます。

  3. Enter キーを押して、インストールを続行します。

  4. ソフトウェア使用許諾契約を受け入れる場合は「Yes」を、受け入れない場合は「No」を入力します。 ライセンス条項を確認していない場合は、インストールを中止して、setup プログラムと同じディレクトリにある LICENSE.txt ファイルをお読みください。

  5. 「Typical Installation」または「Custom Installation」を選択します。

    Enter キーを押します。

  6. サーバルートディレクトリを入力するか、デフォルトディレクトリ (/usr/iplanet/servers) を受け入れます。

    このディレクトリに、サーバファイルおよびディレクトリ構造がインストールされます。

    このディレクトリへの書き込み権限を持つユーザ (例、ディレクトリ所有者) でサーバを実行する必要があります。

  7. すべてのコンポーネントを選択します。

    Enter キーを押します。

  8. インストールする iPlanet Web Server のサブコンポーネントを選択します。

    ここでインストールしなかったサブコンポーネントを後で使用する必要が生じた場合、インストーラを再度実行して、必要なサブコンポーネントだけをインストールできます。 ただし、インストールしたサブコンポーネントを個別にアンインストールすることはできません。

    デフォルトでは、すべてのサブコンポーネントがインストールされます。

    iPlanet Web Server 4.x からの移行時にサブコンポーネントをインストールする場合、4.x でインストールしたすべてのサブコンポーネントをインストールする必要があります。そうしないと、移行が適切に行われないために、正常に動作しない場合があります。 サブコンポーネントを追加してインストールすることもできます。

    インストールが可能なサブコンポーネントについては、以下を参照してください。



    警告  

    iPlanet Web Server を初めてインストールする場合、Server Core および Java Support サブコンポーネントをインストールする必要があります。 後からサブコンポーネントを追加してインストールする場合、Core サブコンポーネントを再インストールする必要はありません。  



    Server Core: Administration Server および iPlanet Web Server の最初のインスタンスをインストールします。

    Java Runtime Environment: Administration Server を使用する場合、および Java とサーブレットのサポートを使用する場合には、Java Runtime Environment (JRE) または Java Developer's Kit (JDK) がインストール済みである必要があります。Java Developer's Kit は、Java 2 Software Development Kit (SDK) とも呼ばれます。 提供された JRE をインストールすることも、JDK を独自に使用することもできます。 詳細は、「Java Developer's Kit のインストール」を参照してください。



    警告  

    HP-UX を使用している場合、Java をインストールしなくても、JRE をインストールするか、JDK/SDK を独自に使用する必要があります。 このいずれも存在しない場合、HP-UX iPlanet Web Server は稼動しません。  



    Java Support: Administration Server を使用する場合、および Java とサーブレットを使用する場合には、このサブコンポーネントをインストールします。

    iPlanet Web Server の Java サポートを利用するには、JRE または JDK/SDK も必要です。 iPlanet Web Server に付属の JRE (前のサブコンポーネントを参照) または JDK/SDK をインストールします 。

    Search and Indexing Support: サーバに関するドキュメントの内容および属性を検索する場合、このサブコンポーネントをインストールします。 サーバ管理者は、ユーザ用にテキスト検索インタフェースをカスタマイズできます。

    SNMP Support: SNMP を使用してサーバを監視する場合、このサブコンポーネントをインストールします。

  9. マシン名を入力するか、デフォルトを受け入れます。

  10. iPlanet Web Server のデフォルトインスタンスを実行するときに使用する UNIX ユーザおよびグループ名を入力します。

    デフォルトのユーザおよびグループは、nobody です。 SNMP を使用する場合は、ユーザ名を root にする必要があります。



     

    HP-UX では、nobody の UID は -2 になります。 このプラットフォームでサーバを nobody で実行する必要がある場合、nobody の UID を、UID の最大値より小さい、一意の正の値に変更してください。  



  11. Administration Server の実行時に使用する UNIX ユーザ名を入力します。

    たいていの場合、このユーザは root です。

  12. 認証に使用する Administration Server のユーザ名およびパスワードを入力します。 パスワードを 2 度入力するよう求められます。

  13. Administration Server のポート番号を入力するか、デフォルトポート (8888) を受け入れます。

    Administration Server のポート番号は、覚えておいてください。

    使用が制限されないように、1024 より大きいポート番号を選択してください。Administration Server に 1024 より小さいポート番号を使用すると、root でログインしない限り、サーバを起動できなくなります。 すでに使用中のポートは、選択しないでください。

    iPlanet Web Server Administration Server は、他の iPlanet サーバに同梱される iPlanet Console や Administration Server とは異なります。

    ポートに関する詳細は、「一意のポート番号の選択」 を参照してください。

  14. iPlanet Web Server のポート番号を入力します。 デフォルトは 80 です。このポートには、Administration Server ポートとは異なるポート番号を指定してください。 root でインストールしていない場合には、ポートを規定の範囲 (1024 〜 65535) にする必要があります。 root でインストールしている場合は、1024 より小さいポート番号を使用できます。

    デフォルトポート (ポート 80) 以外のポートを使用する場合、ホームページへのアクセスに使用する URL が変更されます。 たとえば、使用するコンピュータが www.iplanet.com で、ポート 9753 を選択した場合、サーバの URL は、
    http://www.iplanet.com:9753/ になります。

    ポートに関する詳細は、「一意のポート番号の選択」 を参照してください。

  15. サーバのコンテンツファイル (サーバにアクセスするユーザに提供するイメージ、HTML ドキュメントおよびデータ) を格納するルートディレクトリを入力します。 デフォルトは、server_root/docs です。

  16. JDK を独自に使用する場合、「Yes」と入力します。

    Java サポートをインストールする場合、JRE または JDK が必要です。 提供された JRE サブコンポーネントをインストールすることも、システムにインストール済みの JDK を使用することもできます。 詳細は、「Java Developer's Kit のインストール」を参照してください。

  17. Java サポートをインストールし、かつ提供された JRE をインストールしないか、独自の JDK を使用することにした場合、JDK をインストールしたディレクトリへの絶対パスを入力します。

    指定したディレクトリに JDK があらかじめ存在している必要があります。

    JDK ライブラリおよびクラスが、JDK ディレクトリ内のデフォルトディレクトリ (/jre/lib および /lib) に格納されている場合、JDK LIBPATH および JDK CLASSPATH のプロンプトで Enter キーを押します。 ライブラリおよびクラスがシステム内の異なる場所に格納されている場合、そのパス名を入力します。 大半のシステムでは、これらのプロンプトでパス名を入力する必要はありません。

  18. インストールプログラムによる iPlanet Web Server コンポーネントの抽出およびインストールが完了したら、Enter キーを押します。

  19. サーバルートディレクトリ (例、/usr/iplanet/servers) 内の https-admserv ディレクトリに移動し、./start と入力して Administration Server を起動します。 サーバルートディレクトリで ./startconsole と入力することもできます。

    startconsole により、Administration Server およびブラウザが起動して、Administration Server の管理ページが表示されます。

  20. iPlanet Web Server を構成する場合、次の URL を使用します。
    http://server_name:administration_port

    例を示します。 http://www.iplanet.com:8888

    管理ユーザ名およびパスワードを入力します。

これで、使用する iPlanet Web Server を構成可能になりました。 詳細は、iPlanet Web Server の『管理者ガイド』を参照してください。


高速インストール

ユーザが初心者であるか、製品の評価目的で使用する場合には、高速インストールを選択してください。 高速インストールでは、ポート番号やインストールするコンポーネントがあらかじめ設定されています。

次の表に、高速インストールでの既定値を示します。 既定値とは異なる値を設定する場合は、標準またはカスタムインストールを使用してください。


表 2-1 高速インストールの設定 

インストール設定

管理ポート  

8888  

管理 URL  

http://machine name:administration port  

HTTP ポート番号  

80  

ドキュメントのルートディレクトリ  

server_root/docs  

サーバを実行する UNIX ユーザ  

root  

LDAP ユーザおよびグループ  

使用しない  

JDK  

なし  

JRE  

iPlanet Web Server に付属のデフォルト JRE  

サブコンポーネント  

デフォルトサブコンポーネントをすべてインストール  

インストール後に、LDAP ユーザおよびグループや JDK を使用できるようにサーバを構成することができます。 これらの変更方法の詳細は、iPlanet Web Server の『管理者ガイド』を参照してください。



警告  

高速インストールを実行するには、root でログインする必要があります。  



setup を実行するには、次の手順を実行します。

  1. ファイルを展開したディレクトリに移動します (ファイルを展開したディレクトリにまだ移動していない場合)。

  2. ./setup と入力して、サーバのインストールを開始します。

    開始画面が表示されます。

  3. Enter キーを押して、インストールを続行します。

  4. ソフトウェアのライセンス条項を受け入れる場合は「Yes」を、受け入れない場合は「No」を入力します。 ライセンス条項を確認していない場合は、インストールを中止して、setup プログラムと同じディレクトリにある LICENSE.txt ファイルをお読みください。

  5. 「Express Installation」を選択して Enter キーを押します。

  6. サーバルートディレクトリを入力するか、デフォルトディレクトリ (/usr/iplanet/servers) を受け入れます。

    このディレクトリに、サーバファイルおよびディレクトリ構造がインストールされます。root は、このディレクトリへの書き込み権限を持っている必要があります。

  7. すべてのコンポーネントを選択します。

    Enter キーを押します。

  8. iPlanet Web Server のデフォルトインスタンスを実行するときに、使用する UNIX ユーザおよびグループ名を入力します。

    高速インストールの場合、このユーザは root でなければなりません。 グループには、root が所属するグループを指定する必要があります。

  9. Administration Server の実行時に使用する UNIX ユーザ名を入力します。

    たいていの場合、このユーザは root です。

  10. 認証に使用する Administration Server のユーザ名およびパスワードを入力します。 パスワードを 2 度入力するよう求められます。

    iPlanet Directory Server を使用する場合、Administration Server のユーザが Directory Server 内に存在すること、ユーザおよびグループ管理タスクを実行するために Directory Server へのアクセス権限を持っていることを確認してください。

  11. インストールプログラムによる iPlanet Web Server コンポーネントの抽出およびインストールが完了したら、Enter キーを押します。

  12. サーバルートディレクトリ (例、/usr/iplanet/servers) 内の https-adminserv ディレクトリに移動し、./start と入力して Administration Server を起動します。 サーバルートディレクトリで ./startconsole と入力することもできます。

    startconsole により、Administration Server およびブラウザが起動して、Administration Server の管理ページが表示されます。

  13. iPlanet Web Server を構成する場合、次の URL を使用します。
    http://server_name:administration_port

    例を示します。 http://www.iplanet.com:8888

    管理ユーザ名およびパスワードを入力します。

これで、使用する iPlanet Web Server を構成可能になりました。 詳細は、iPlanet Web Server の『管理者ガイド』を参照してください。



複数のマシンへのインストール



複数のマシンに iPlanet Web Server, Enterprise Edition をインストールする場合、テンプレートインストールとサイレントインストールの 2 つの方法があります。

テンプレートインストールでは、インストールプログラムをローカルマシンから実行します。インストールは、複数のリモートマシンで同時に実行されます。メッセージは表示されません。

サイレントインストールでは、最初にローカルマシンに Web サーバをインストールする必要があります。次に、リモートマシンに合わせてインストールの結果生成されたログファイル install.inf を編集します。 サイレントインストールでは、リモートインスタンスを個別にインストールする必要があります。

このセクションでは、両方のインストール方法を説明します。


テンプレートインストールの使用

テンプレートインストールを使用するには、template.inf と呼ばれるテンプレートファイルに、各リモートマシン用のインストール設定を入力します。 次にそのテンプレートを使用して、ローカルマシンの単一セッションから複数のマシンに Web サーバをインストールします。

template.inf ファイルは、セットアッププログラムと同じディレクトリ内にあります。

テンプレートインストールを行うには、次の手順を実行します。

  1. ローカルマシンの /.rhosts ファイルに、Web サーバをインストールする各リモートマシン用のエントリを、次の書式で作成します。

    remote_machine_name username

    たとえば、リモートマシンが ドメイン dogshost1 であり、root でログインする場合、次の情報を入力します。

    host1.dogs.com root

  2. ローカルマシンの /etc/hosts.equiv ファイルに、Web サーバをインストールする各リモートマシン用のエントリを、次の書式で作成します。

    remote_machine_name

    たとえば、リモートマシン名が ドメイン dogshost1 である場合、次の情報を入力します。

    host1.dogs.com

  3. Web サーバをインストールする各リモートマシンの /.rhosts ファイルに、ローカルマシンのエントリを、次の書式で作成します。

    local_machine_name username

    たとえば、ローカルマシン名が ドメイン dogschewbacca であり、root でログインする場合、次の情報を入力します。

    chewbacca.dogs.com root

  4. Web サーバをインストールする各リモートマシンの /etc/hosts.equiv ファイルに、ローカルマシンのエントリを、次の書式で作成します。

    local_machine_name

    たとえば、ローカルマシン名が ドメイン dogschewbacca である場合、次の情報を入力します。

    chewbacca.dogs.com

  5. ローカルマシンで、サーバルートへのリンクを持つセットアップディレクトリを作成します。

    ln -s server_root/ setup-directory

  6. setup の存在するディレクトリへ移動します。

  7. template.inf ファイルを開きます。

  8. インストール設定を入力します。

    • HostNames: Web サーバをインストールするホスト名。コンマで区切って指定します。

      host1,host2,host3

    • Components: インストールするコンポーネント。コンマで区切って指定します。

      Nescore,jre,snmp

      コンポーネントリストの詳細は、「標準またはカスタムインストール」手順 8 を参照してください。

    • SetUpLocation: テンプレートファイルにより使用されるセットアッププログラムの場所。

      /user/iplanet/downloads

    ホストごとに、次の情報を入力します。

    • [hostname]: テンプレートを使用して Web サーバがインストールされるマシン名。

    • InstallType: 実行するインストールタイプ。 高速インストールの場合は [1]、標準インストールの場合は [2]、カスタムインストールの場合は [3] のいずれかの番号を指定します。

    • SuiteSpotUserID: iPlanet Web Server のデフォルトインスタンス実行時に使用されるユーザ ID。

    • SuiteSpotGroup: iPlanet Web Server のデフォルトインスタンスを実行するユーザが所属するグループ。

    • ServerRoot: サーバのインストール先ディレクトリ。

      /usr/iplanet/servers

    • JRE_DIR: iPlanet Web Server に付属の JRE をインストールする場合のインストール先ディレクトリ。

      /usr/iplanet/servers/bin/https/jre

    • HttpDocRoot: iPlanet Web Server インスタンスのドキュメントルート。

      /usr/iplanet/servers/docs

    コアサーバの場合、次の情報を入力します。

    • Reinstall: このバージョンの iPlanet Web Server を再インストールする場合、True を入力します。 それ以外の場合、False を入力します。

    • AdminPort: Administration Server のポート番号を入力します。

    • HttpPort: iPlanet Web Server のデフォルトインスタンスのポート。

    • AdminSysUser: Administration Server 実行時に使用されるユーザ ID。 ユーザが Directory Server 内に存在すること、および Directory Server を使用してユーザおよびグループ管理タスクを実行するためのアクセス権限を持っている必要があります (例、root)。

    • AdminName: Administration Server 管理画面へのアクセスに使用されるユーザ名 (例、 admin)。

    • AdminPassword: Administration Server 管理画面へのアクセスに使用されるパスワード (例、 admin)。

  9. コマンドプロンプトで次のコマンドを入力して、インストールラッパーを実行します。

    ./installWrapper -f template.inf

template.inf ファイルの例を、次に示します。


[ MachineName]
HostNames =host1,host2
Components=Nescore,jre,java,snmp,search
SetUpLocation=/usr/iplanet/downloads

[host1]
InstallType= 2
SuiteSpotUserID=
SuitespotGroup=
SecurityCheck= False
RequireDomain= False
InstallWhich= 1
ServerRoot=/usr/iplanet/servers
HttpDocRoot=
JRE_DIR=

[host2]
InstallType= 2
SuiteSpotUserID=
SuitespotGroup=
SecurityCheck= False
RequireDomain= False
InstallWhich= 1
ServerRoot=/usr/iplanet/servers
JRE_DIR=
HttpDocRoot=/usr/iplanet/servers/docs

[core]
Reinstall= False
AdminPort=8888
HttpPort=80
AdminSysUser=
AdminName=
AdminPassword=
CompVersions= 2:2:1:2:2:1:1:2:

[cleanup]
Archive= cleanup.zip



サイレントインストールの使用

サイレントインストールは複数の iPlanet Web Server インスタンスをインストールする場合、テンプレートインストールほど効率的ではありません。サーバのリモートインスタンスが、一度に複数インストールされるのではなく、個別にインストールされるためです。 サイレントインストールを行う場合、セットアッププログラムのプロンプトへの応答ファイルを作成し、その後、そのファイル (install.inf) を編集して iPlanet Web Server のインストールに使用します。 サイレントインストールでは、最初にローカルマシンに iPlanet Web Server をインストールする必要があります。次に、サーバの追加インスタンスをインストールするリモートマシンに合わせて install.inf を編集します。 多数のリモートマシンに iPlanet Web Server をインストールする場合には、テンプレートインストールの使用をお勧めします。

サイレントインストールは、標準インストール (Typical Installation) を使用し、かつ複数マシンへのインストールがすべて類似している場合に最も効果的に機能します。



警告  

install.inf ファイルには、Administration Server へのログインに使用されるパスワードが含まれています。 パスワードは、暗号化されていないプレーンテキストです。 サイレントインストールを使用する場合、インストール完了後に install.inf ファイルを必ず削除してください。  



サイレントインストールを行うには、次の手順を実行します。

  1. -k オプションを付けて Setup を実行します。このオプションにより、インストーラのプロンプトへの応答すべてを含んでいる install.inf という名前のファイルが作成されます。 コマンドプロンプトで、次のように入力します。

    ./setup -k

  2. インストーラのプロンプトに応答して、iPlanet Web Server をインストールします。

  3. サーバがインストールされたら、install.inf ファイルの存在する server_root/setup ディレクトリに移動します。

  4. install.inf ファイルを、次の iPlanet Web Server をインストールするために Setup を実行するディレクトリにコピーします。

  5. install.inf ファイルの値を編集して、次にインストールするサーバの値とマッチするようにします。

    たとえば、マシン名、ポート番号、インストールディレクトリなどを変更します。

  6. install.inf ファイルを入力用に使用して、 Setup を実行します。 例を示します。

    ./setup -s -f install.inf

  7. サーバのインストールが行われます。

install.inf ファイルの例を、次に示します。


[General]
FullMachineName= host1.iplanet.com
SuiteSpotUserID= root
SuitespotGroup= root
SecurityCheck= False
RequireDomain= False
ServerRoot= /usr/iplanet/servers
Components= WebServer

[WebServer]
Reinstall= False
AdminPort= 8888
HttpPort= 80
HttpDocRoot= /usr/iplanet/servers/docs
AdminSysUser= root
AdminName= admin
AdminPassword= password
JRE_DIR= /usr/iplanet/servers/bin/https/jre
USE_JDK= No
CompVersions= 2:2:1:2:0:0:0:0:0:
Components= Nescore,jre,java,cleanup

[cleanup]
Archive= cleanup.zip


次の表に、編集時に役立つ install.inf ファイル用のパラメータを示します。 最善の結果を得るため、この表にあるパラメータ以外は編集しないようにしてください。


表 2-2 サイレントインストールのパラメータ 

パラメータ名

指定内容

FullMachineName  

マシン名  

SuiteSpotUserID  

iPlanet Web Server のデフォルトインスタンス実行時に使用されるユーザ ID  

SuiteSpotGroup  

iPlanet Web Server のデフォルトインスタンスを実行するユーザが所属するグループ  

ServerRoot  

サーバのインストール先ディレクトリ  

AdminPort  

Administration Server のポート  

HttpPort  

iPlanet Web Server のデフォルトインスタンスのポート  

HttpDocRoot  

iPlanet Web Server インスタンスのドキュメントルート  

AdminSysUser  

Administration Server 実行時に使用されるユーザ ID  

AdminName  

Administration Server 管理画面へのアクセスに使用されるユーザ名  

AdminPassword  

Administration Server 管理画面へのアクセスに使用されるパスワード  

JRE_DIR  

iPlanet Web Server に付属の JRE をインストールする場合の、インストール先ディレクトリ  

USE_JDK  

JDK を使用するかどうかを示します。「Yes」または「No」で指定します。  

JDK_DIR  

JDK のインストール先ディレクトリ  



UNIX でのアンインストールの実行



アンインストールアプリケーションを使用して、コンピュータから iPlanet Web Server を削除できます。



警告  

個別のサブコンポーネントを選択して削除することは可能ですが、お勧めしません。 アンインストーラは、選択したサブコンポーネントに関係するコードの一部を削除するだけで、構成ファイルの更新は行いません。 このため、サブコンポーネントを個別にアンインストールすると、サーバが動作しなくなる可能性があります。  



iPlanet Web Server を削除するには、次の手順を実行します。

  1. サーバルートに移動して、./uninstall と入力します。

    その場所にインストール済みの iPlanet サーバのリストが表示されます。

  2. リストで iPlanet Web Server を検索し、その番号をプロンプトに入力します。

    Administration Server は iPlanet Web Server のインスタンスであるため、iPlanet Web Server をアンインストールすると、Administration Server も自動的にアンインストールされます。

    インストール済みの iPlanet Web Server サブコンポーネントのリストが表示されます。

  3. すべてのサブコンポーネントを選択し、Return キーを押します。

    サブコンポーネントがアンインストールされ、コマンドプロンプトが表示されます。



     

    アンインストールプログラムは、すべてのサーバファイルを削除するわけではありません。 たとえば、鍵や証明書、構成ファイル、ログ、ACL ファイルまたはドキュメントルートは、削除されません。  



iPlanet Web Server と同じディレクトリに別の 4.x サーバ (iPlanet Directory Server や Messaging Server など) がインストール済みの場合、アンインストール時に次の手順を実行してください。

  1. アンインストールスクリプト (uninstall) を別のファイル (例、uninstslapd) にコピーします。

  2. uninstall スクリプトを使用して、iPlanet Web Server をアンインストールします。

  3. uninstslapd の名前を uninstall に変更します。

  4. uninstall スクリプトを使用して、Directory Server をアンインストールします。

iPlanet Web Server 4.x から iPlanet Web Server 6.0 に移行した場合、4.x をアンインストールしようとすると、4.x で使用されていたファイルではなく、6.0 で使用されていたファイルが削除されます。 これらのファイルは、手動で削除する必要があります。


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Last Updated October 02, 2001