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iPlanet Messaging Server 5.2 リファレンスマニュアル |
第 1 章 Messaging Server のコマンドラインユーティリティ
iPlanet Messaging Server には、グラフィカルユーザインタフェースのほかに、一連のコマンドラインユーティリティが用意されています。この章では、Messaging Server の起動、停止、管理、メッセージアクセス、メッセージストアに関するユーティリティについて説明します。
MTA のコマンドラインユーティリティについては、第 2 章「Message Transfer Agent のコマンドラインユーティリティ」を参照してください。iPlanet Delegated Administrator for Messaging のコマンドラインユーティリティについては、第 3 章「Delegated Administrator のコマンドラインユーティリティ」を参照してください。
表 1-1 に、この章で説明するコマンドの一覧を示します。
表 1-1    Messaging Server のコマンド
コマンド
説明
iPlanet Messaging Server のメールボックスを UNIX /var/mail 形式のフォルダにエクスポートする
UINX /var/mail 形式のフォルダを iPlanet Messaging Server のメッセージストアに移行する
コマンドの説明
この節では、主な iPlanet Messaging Server コマンドラインユーティリティの機能、および構文について説明するとともに、実際の使用例を紹介します。ユーティリティはアルファベット順に並べてあります。
configutil
configutil ユーティリティでは、iPlanet Messaging Server の設定パラメータを一覧表示し、変更することができます。
すべての設定パラメータの一覧は、第 4 章「Messaging Server の設定」に掲載されています。
iPlanet Messaging Server の設定パラメータと値のほとんどは、Directory Server の LDAP データベースに、その他のパラメータと値はローカルの msg.conf ファイルと local.conf ファイルに保存されます。起動パラメータは msg.conf ファイルに保存されており、インストール中に設定されます。local.conf ファイルを手作業で編集することは避けてください。これらのファイルに保存されているパラメータを編集する場合は、configutil を使用します。
注
管理者が言語に特定のオプション (メッセージなど) を定義している場合に、これらのオプションを一覧表示または変更するには、コマンドの最後に language オプションを指定します。language オプションを使用せずに入力したコマンドは、特定の言語パラメータを持たない属性のみに適用されます。
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。
場所 : server-root/bin/msg-instance/configutil
configutil では、次の 4 つのタスクを実行できます。
-o オプションを使用して、特定の設定パラメータを表示する
言語パラメータが指定されているパラメータの一覧を表示するには、オプションの後ろに ;lang-xx を追加する。たとえば、;lang-jp と追加すると、日本語用に指定されたオプションが一覧表示される
-l または -p プレフィックスオプションを使用して、設定パラメータの値を一覧表示する
-l を使用すると、サーバのローカル設定ファイルから、ローカルの設定パラメータのみを一覧表示できる
-p プレフィックスを使用すると、名前がプレフィックスで指定した文字で始まる設定パラメータのみが一覧表示される
-o オプションおよび -v 値のオプションを使用して、設定パラメータを設定する
サーバのローカル設定ファイルに新しい値を保存するには、-l オプションとともに -o オプションと -v 値を使用する
stdin から実際の値を読み取るには、コマンドラインでダッシュ (-) を値として指定する
特定の言語パラメータに対してオプションを設定するには、オプションの後ろに ;lang-xx を追加する。たとえば、;lang-jp と追加すると、日本語に指定したオプションが設定される
-i オプションを使用して、stdin から設定パラメータの値をインポートする
すべての設定パラメータをサーバのローカル設定ファイルにインポートするには、-l オプションとともに -i オプションを使用する
configutil [-f configdb ファイル] [-o オプション [;言語][-v 値]] configutil [-f configdb ファイル] [-p プレフィックス][;言語] configutil [-f configdb ファイル] -l[-o オプション [;言語] [-v 値]] configutil -i < 入力ファイル
コマンドラインオプションを指定しなかった場合は、すべての設定パラメータが一覧表示されます。
例
Derectory Server LDAP データベースとローカルサーバ設定ファイルの両方にある設定パラメータと各パラメータの値をすべて一覧表示するには :
configutil
config.cfg という入力ファイルから設定をインポートするには :
configutil -i < config.cfg
service.imap というプレフィックスが付いているすべての設定パラメータを表示するには :
configutil -p service.imap
service.smtp.port 設定パラメータの値を表示するには :
configutil -o service.smtp.port
service.smtp.port 設定パラメータの値を 25 に設定するには:
configutil -o service.smtp.port -v 25
service.imap.banner 設定パラメータの値をクリアするには :
configutil -o service.imap.banner -v ""
特定の言語のオプション
特定の言語に対するオプションを設定または一覧表示するには、オプションのすぐ後に、スペースを入れずに ;lang-xx を追加します。「xx」の部分には 2 文字の言語の識別子を入れます。たとえば、store.quotaexceededmsg というメッセージの日本語バージョンを表示するには、次のように入力します。
configutil -o "store.quotaexceededmsg;lang-jp"
counterutil
counterutil ユーティリティは、カウンタオブジェクト内のカウンタを表示および変更します。また、5 秒ごとにカウンタオブジェクトをモニタするのに使用することもできます。
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。
場所 : server-root/bin/msg/admin/bin
counterutil -o カウンタオブジェクト [-i 間隔] [-l] [-n 反復数]
[-r レジストリ名]
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
オプション
説明
使用するカウンタレジストリを示す。-r レジストリ名 オプションでレジストリ名を指定しなかった場合、デフォルトはserver-root/msg-instance/counter/counter になる
例
任意のサーバのカウンタレジストリ内のカウンタオブジェクトをすべて一覧表示するには :
counter
カウンタオブジェクト imapstat の内容を 5 秒ごとに表示するには :
counterutil -o imapstat -r ¥
server-root/msg-instance/counter/counter
deliver
deliver ユーティリティは、IMAP または POP メールクライアントがアクセスできるメッセージストアに、直接メールを配信します。
統合されたメッセージ環境を管理する場合は、このユーティリティを使ってメールを別の MTA (たとえば、sendmail MTA) から Messaging Server のメッセージストアに配信することができます。
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。stored ユーティリティが実行されていなければなりません。CONFIGROOT 環境変数が、server-root/msg-instance/config に設定されていることを確認します。
UNIX での場所 : server-root/bin/msg/store/bin
deliver [-l] [-c] [-d] [-r アドレス] [-f アドレス] [-m メールボックス] [-a 認証ID]
[-q] [-g フラグ] [ユーザ id]
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
オプション
説明
このオプションは、/bin/mail との互換性を維持するために deliver によって認識されますが、deliver はこれを無視する
オプションを指定しなかった場合、メールは Inbox に配信されます。
例
message.list というファイルの内容を Fred の tasks メールボックスに配信するには :
deliver -m tasks fred < message.list
上の例では、tasks メールボックスが差出人に「p」権限を与えない場合、message.list の内容はユーザ fred の Inbox に配信されます。
hashdir
hashdir コマンドは、特定アカウントのメッセージストアを含むディレクトリを識別します。このユーティリティは、メッセージストアへの相対パスをレポートします。このパスは、ユーザ ID に基づくディレクトリの 1 つ上のディレクトリレベルを基準にしたものです。hashdir は、パス情報を標準出力に送ります。
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。CONFIGROOT 環境変数が、server-root/msg-instance/config に設定されていることを確認します。
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
オプション
説明
iminitquota
iminitquota ユーティリティは、LDAP ディレクトリから容量制限を再初期化し、ユーザが使用している合計ディスクスペースを再計算します。これにより、メッセージストアの mboxlist ディレクトリにあるメッセージストア quota.db データベースが更新されます。iminitquota ユーティリティは、reconstruct -q ユーティリティの実行後に実行されます。
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
オプション
説明
指定したユーザの容量制限に関連する情報を再初期化し、更新する。ユーザ id パラメータが指定するのはユーザのメッセージストア ID であり、ユーザのログイン ID ではない
iminitquota コマンドは、-a オプションまたは -u オプションのいずれかといっしょに指定する必要があります。
imsasm
imsasm ユーティリティは外部の ASM (Application Specific Module: アプリケーションに特定のモジュール) で、ユーザメールボックスの保存と回復を行います。imsasm により imsbackup ユーティリティと imsrestore ユーティリティが呼び出され、データストリームが作成および解釈されます。
保存を行う場合、imsasm によって引数一覧内の各メールボックスまたはフォルダに対し保存レコードが作成されます。各ファイル、またはディレクトリに関連付けられたデータは、ユーザのメールボックスに imsbackup コマンド、または imsrestore コマンドを実行することで生成されます。
オプション
imsasm ユーティリティで使用されるオプションは、標準 ASM 引数とも呼ばれ、Legato NetWorker® バックアップの標準です。
-s (保存)、-r (回復)、または -c (比較) のいずれかを必ず指定します。また、これらのオプションを他のオプションの前に配置します。保存の場合は、少なくとも 1 つのパス引数を指定します。パスには、ディレクトリまたはファイル名を使用できます。
次のオプションはすべてのモードで使用できます。
保存する場合 (-s) は、次のオプションを使用できます。
回復する場合 (-r) は、次のオプションを使用できます。
例
imsasm を使用して、ユーザ joe のメールボックス INBOX を作成するには、システム管理者が次の内容でディレクトリファイル ADM_ルート/backup/DEFAULT/joe/.nsr を作成します。
imsasm:INBOX
これにより、メールボックスが imsasm を使用して保存されるようになります。mkbackupdir ユーティリティを実行すると、自動的に .nsr ファイルが作成されます。mkbackupdirを参照してください。
imsbackup
imsbackup ユーティリティは、選択したメッセージストアの内容を、シリアルデバイス (磁気テープ、UNIX パイプ、通常のファイルなど) に書き込む際に使用します。バックアップの全体または一部は、後から imsrestore ユーティリティを使って回復できます。imsbackup ユーティリティは、UNIX の tar コマンドと同様の基本的なバックアップ機能です。
場所 : server-root/bin/msg/store/bin
imsbackup の詳細とメッセージストアのバックアップについては、『iPlanet Messaging Server 管理者ガイド』の「メッセージストアをバックアップ、リストアする」を参照してください。
imsbackup -f デバイス|- [-a ユーザ id] [-b ブロック_係数] [-d 日付時刻] [-i]
[-l] [-m リンク_カウント] [-u ファイル] [-v] [パス]
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
オプション
説明
バックアップデバイスに書き込まれるものはすべて、512x ブロック_係数のサイズのブロックごとに実行される。デフォルトは 20
バックアップするメッセージの最初の日付で、yyyymmdd[:hhmmss] の書式で指定する。たとえば、-d 19990501:13100 では、1999 年 5 月 1 日午後 1 時 10 分から現在までに保存されたメッセージをバックアップする。デフォルトでは、日付に関係なく、すべてのメッセージがバックアップされる
バックアップを書き込むファイルの名前、またはデバイスを指定する。device が '-' の場合、バックアップデータは stdout に書き込まれる
バックアップするオブジェクト名のファイルを指定する。このファイルには、オブジェクト名 (ユーザ、グループ、メールボックス、またはストアインスタンス) が含まれる。オブジェクト名の形式については、パス を参照。たとえば、以下のように記述する
例
次の例では、joe が /dev/rmt/0 にバックアップされます。
imsbackup -f /dev/rmt/0 /mystore/ALL/joe
mystore はデフォルトのパーティションにマップします。
次の例では、groupA のユーザすべてが backupfile にバックアップされます。
imsbackup -f- /mystore/groupA > backupfile
次の例では、メッセージストアインスタンス mystore の完全なバックアップが行われます。
imsbackup -f /dev/rmt/0 /mystore
imsexport
imsexport ユーティリティは、iPlanet Messaging Server のメールボックスを UNIX /var/mail 形式のフォルダにエクスポートします。
imsexport ユーティリティは、メッセージストアフォルダ内のメッセージを抽出し、管理者が指定するディレクトリの下の UNIX ファイルにメッセージを書き込みます。このファイルの名前は、IMAP フォルダの名前と同じです。メッセージストアフォルダにメッセージとサブフォルダの両方が含まれている場合、imsexport はそのフォルダ名を持つディレクトリと、フォルダ名に .msg 拡張子が付いたファイルを作成します。folder.msg ファイルにはフォルダ内のメッセージが含まれています。フォルダ ディレクトリにはサブフォルダが含まれています。
imsexport -d dir -u ユーザ [-a ユーザ] [-c y|n] [-g] [-s メールボック ス] [-v モード]
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
オプション
説明
ユーザのメッセージストア ID を指定する。これは必ずしもユーザのログイン ID ではない。これは必須のオプションである
詳細モードを指定する。モードの値は、0、1、および 2。0 は出力なしを指定する。1 はメールボックスレベルの出力を指定する。2 (デフォルト) はメッセージレベルの出力を指定する
例
次の例で imsexport は、ユーザ smith1 のすべての電子メールを抽出します。smith1 は iPlanet Messaging Server のメッセージストアで有効なユーザアカウントです。ユーザ smith1 は、メッセージストアに INBOX (通常のデフォルトのユーザフォルダ)、private、および private/mom という 3 つのフォルダを持っています。デスティネーションディレクトリは /tmp/joes_mail です。
% imsexport -u smith1 -d /tmp/joes_mail/
その後 imexport は、各メッセージストアフォルダを /var/mail 設定ファイルに転送します。このため、以下のファイルを入手します。
imsimport
imsimport ユーティリティは、UNIX /var/mail 形式のフォルダを iPlanet Messaging Server のメッセージストアに移行します。
imsimport ユーティリティは、/var/mail メールボックスに保存されているメッセージを抽出し、iPlanet Messaging Server のメッセージストアにある対応するユーザのフォルダにそれらを追加します。ディレクトリ内で標準の UNIX メールボックス形式ではないファイルは省略されます。対応するユーザがメッセージストア内に存在しなければ、imsimport が作成します。ユーザの制限容量を超えた場合、imsimport がメッセージストアの制限容量の設定を行わないと、ユーザは「制限容量超過」メッセージを受け取りません。
注
imsimport は IMAP サーバを使用しません。ただし、メインストアの完全性を維持するために stored ユーティリティを実行している必要があります。imsimport が新しいユーザを作成する場合は、LDAP サーバが実行している必要があります。
imsimport -u ユーザ -s ファイル [-a ユーザ] [-c y|n] [-d メールボック ス] [-g] [-n]
[-v モード]
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
例
imsimport は、指定したユーザの指定した /var/mail/folder を iPlanet Messaging Server のメッセージストアに移行します。移行先のフォルダを指定しなければ、imsimport がソースフォルダと同じ名前で移行先フォルダを呼び出します。以下の例では、ユーザ smith のデフォルトの /var/mail INBOX が INBOX に移行されます。
imsimport -u smith -s /var/mail/smith -d INBOX
同様に、/home/smith/folders/ から iPlanet Messaging Server のメッセージストアに test と呼ばれるフォルダを移動しようとする場合は、以下のコマンドを使用します。
imsimport -u smith -s /home/smith/folders/test -d test
test という移行先フォルダが iPlanet Messaging Server のメッセージストアに既に存在する場合、imsimport はメールボックスの既存のフォルダにメッセージを追加します。
imsrestore
imsrestore ユーティリティは、バックアップデバイスからメッセージストアへメッセージをリストアします。
場所 : server-root/bin/msg/store/bin
imsrestore -f デバイス|- [-a ユーザ id] [-b ブロック_係数] [-c y | n]
[-h] [-i] [-m ファイル] [-n] [-t] [-u ファイル]
[-v 0|1|2] [パス]
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
オプション
説明
ブロック係数を示す。デバイスで読み取られたものはすべて、512 x ブロック_係数のサイズのブロックごとに実行される。デフォルトは 20。この数値は、バックアップに使用したブロック係数と同じである必要がある
-f- が指定されている場合、stdin からのバックアップデータが読み取られる。指定されていない場合、バックアップデータは指定されたデバイス、またはファイル名から読み取られる
既存のメッセージを無視する。リストアの前に、既存のメッセージのチェックは行われない
-i オプションは重複をチェックする機能に優先されるため、-i オプションを指定した場合、リストア後にメッセージが重複することがある
このマッピングファイルは、ユーザ ID を変更する際に使用する。マッピングファイルでの形式は現在の名前=新規の名前で、1 行ごとに 1 対の名前がある。たとえば、以下のように記述する
この場合、a、b、c は現在の名前で、x、y、z は新規の名前
このオプションは、ユーザ ID の名前を古いバージョンの iPlanet Messaging Server から新しいバージョンの iPlanet Messaging Server に変更するときだけ使用される。ユーザを SIMS から iPlanet Messaging Server にリストアする場合は、-u オプションを使用する
.date 拡張子を使用して、新規メールボックスを作成する (メールボックスが存在する場合)。特に設定を変更しないかぎり、メッセージは既存のメールボックスに追加される
リストアに使用するオブジェクト名ファイルを指定する。iPlanet Messaging Server のバックアップデータのオブジェクト名の形式については、パス を参照。たとえば、以下のように記述する
/mystore/ALL/joe
/mystore/groupA
SIMS データを iPlanet メッセージストアにリストアする場合、-u ファイルを使用してユーザ名を指定、または変更できる。ユーザを指定する場合は、ファイル の各行にユーザ 1 名の名前が必要。ユーザ名を変更する場合、ファイルの形式は、現在の名前=新規の名前で、1 行ごとに 1 対の名前がある。たとえば、以下のように記述する
例
次の例では、backupfile ファイルからメッセージがリストアされます。
imsrestore -f backupfile
次の例では、backupfile から user1 のメッセージがリストアされます。
imsrestore -f backupfile /mystore/ALL/user1
次の例では、backupfile ファイルの内容が一覧表示されます。
imsrestore -f backupfile -t
次の例では、mapfile ファイル内のユーザの名前が変更されます。
imsrestore -m mapfile -f backupfile
この場合、mapfile の形式は 現在の名前=新規の名前になります。
userA=user1
userB=user2
userC=user3
imscripter
imscripter ユーティリティは、IMAP サーバに接続し、単独または一連のコマンドを実行します。
場所 : server-root/bin/msg/admin/bin
imscripter [-h] [-f スクリプト | [-c コマンド] -f データファイル]] [-c コマンド]
[-s サーバ id | -p ポート | -u ユーザ id | -x パスワード | -v 詳細モー ド]
オプション
このユーティリティのオプションは次のとおりです。
mboxutil
mboxutil コマンドは、メールボックス (フォルダ) の一覧表示、作成、削除、名前変更、および移動を実行します。また、mboxutil を使って制限容量に関する情報をレポートすることもできます。
ユーザ id は、メールボックスを所有するユーザ、メールボックスはメールボックスの名前です。
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。stored ユーティリティが実行されていなければなりません。
場所 : server-root/bin/msg/admin/bin
mboxutil [-a] [-c メールボックス] [-d メールボックス] [-f ファイル] [-g グループ]
[-r 現在の名前 新規の名前 [パーティション]] [-l] [-p パターン] [-q ド メイン] [-x]
[-k cmd メールボックス] [-u [ユーザ id]]
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
例
全ユーザの全メールボックスを一覧表示するには :
mboxutil -l
すべてのメールボックスを、パスと acl の情報とともに一覧表示するには :
mboxutil -l -x
ユーザ daphne に対し、INBOX というデフォルトのメールボックスを作成するには :
mboxutil -c user/daphne/INBOX
ユーザ delilah に対し、projx という名前のメールフォルダを削除するには :
mboxutil -d user/delilah/projx
ユーザ druscilla に対し、INBOX というデフォルトのメールボックスとすべてのメールフォルダを削除するには :
mboxutil -d user/druscilla/INBOX
Desdemona のメールフォルダ memos を memos-april という名前に変更するには :
mboxutil -r user/desdemona/memos user/desdemona/memos-april
ユーザ dulcinea のメールフォルダ legal をロックするには :
mboxutil -k user/dulcinea/legal cmd
この場合の cmd は、ロックしたメールフォルダに実行するコマンドです。
ユーザ dimitria のメールアカウントを新しいパーティションに移動するには :
mboxutil -r user/dimitria/INBOX user/dimitria/INBOX partition
この場合、「partition」には新しいパーティションの名前を指定します。
ユーザ dimitria のメールフォルダ personal を新しいパーティションに移動するには :
mboxutil -r user/dimitria/personal user/dimitria/personal¥
パーティション
使用状況に関する情報を表示するには :
mboxutil -u daphne
diskquota size(K) %use msgquota msgs %use user
10240 297 no quota 953 29% daphne
mkbackupdir
mkbackupdir ユーティリティは、バックアップディレクトリを作成したり、メッセージストア内の情報に合わせてバックアップディレクトリを同期化します。Legato Networker の Solstice Backup とともに使用します。バックアップディレクトリは、メッセージストアのイメージです。実際のデータは含まれていません。mkbackupdir は、メッセージストアのユーザディレクトリをスキャンし、バックアップディレクトリと比較することにより、メッセージストアのユーザディレクトリ内にある新規のユーザ名とメールボックス名を使ってバックアップディレクトリを更新します。
バックアップディレクトリには、Networker でメッセージストアをさまざまなレベル (サーバ、グループ、ユーザ、メールボックス) でバックアップするために必要な情報が含まれます。図 1-1 に、その構造を示します。
図 1-1    バックアップディレクトリの階層
場所 : server-root/bin/msg/store/bin
バックアップディレクトリコンテンツにおける変数は次のとおりです。
mkbackupdir ユーティリティでは、以下のものが作成されます。
デフォルトのグループディレクトリ (ALL)、または backup-groups.conf 設定ファイルに定義されたグループディレクトリ。次に backup-groups.conf ファイルの例を示す
groupA=a*
groupB=b*
groupC=c*
.
.
. .nsr ファイルは、Networker に imsasm を呼び出すように通知するための NSR 設定ファイルです。この通知が行われると、imsasm によりデータストリームの作成、解釈が行われます。
各ユーザのメールボックスには、長さ 0 のファイルが含まれています。これは、ユーザディレクトリに配置される INBOX にも含まれています。
注
mkbackupdir [-a ユーザ id] [-i | -f] [-g] [-v] -p ディレクトリ
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
オプション
説明
バックアップイメージのディレクトリを指定する。これは必須のオプションである
注 : Networker では、保存設定 の名前には最高 64 文字まで使用できる。デフォルトのバックアップディレクトリのパス名が長すぎる場合は、このオプションを使用して別のパス名を指定する
例
mybackupdir ディレクトリを作成するには、以下のように入力してください。
mkbackupdir -p /mybackupdir
MoveUser
MoveUser ユーティリティは、ユーザのアカウントを別の Messaging Server に移動します。ユーザアカウントを移動する場合は、ユーザのメールボックスおよびそこに含まれるメッセージも同じサーバに移動する必要があります。また、MoveUser を使用すると、メールボックスを別のサーバに移動できるほか、ユーザの新しいメールホスト名およびメッセージストアパスに合わせ、Directory Server のエントリも更新することができます。
場所 : server-root/bin/msg/admin/bin
注 MoveUser ユーティリティを使用して LDAP 属性を変更する場合は、以下のコマンドを実行して、認証キャッシュタイムアウトの値を 0 に設定する必要があります。
configutil -o service.authcachettl -v 0
MoveUser -s srcメールホスト[:ポート] -x プロキシユーザ -p パスワード -d 移動先メールホスト[:ポート]
[-u ユーザ id | -u ユーザ id -U 新規ユーザ id| -l ldapURL -D binDN -w パスワード
[-r DCルート -t デフォルトドメイン]]
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
例
Directory Server の siroe.com の情報に基づき、すべてのユーザを host1 から host2 に移動するには :
MoveUser -l ¥
"ldap://siroe.com:389/o=Varrius.com???(mailhost=host1.domain.com)" ¥
-D "cn=Directory Manager" -w password -s host1 -x admin ¥
-p password -d host2 -a admin -v password
あるユーザを、Directory Server の siroe.com 内のアカウント情報に基づいて、ポート 150 を使用する host1 から host2 へ移動するには :
MoveUser -l ¥
"ldap://varrius.com:389/o=siroe.com???(uid=userid)" ¥
-D "cn=Directory Manager" -w password -s host1:150 -x admin ¥
-p password -d host2 -a admin -v password
Directory Server の server1.siroe.com に基づいて、ユーザ ID が「s」で始まるすべてのユーザを host1 から host2 へ移動するには :
MoveUser -l ¥
"ldap://server1.varrius.com:389/o=siroe.com???(uid=s*)" ¥
-D "cn=Directory Manager" -w password -s host1 -x admin ¥
-p password -d host2 -a admin -v password
コマンドラインでユーザ ID に admin を指定し、そのユーザのメールボックスを host1 から host2 に移動するには :
MoveUser -u uid -s host1 -x admin -p password -d host2 -a admin ¥
-v password
host1 にある aldonza という名前のユーザを、dulcinea という新しいユーザ IDで host2 に移動するには :
MoveUser -u aldonza -U dulcinea -s host1 -x admin -p password ¥
-d host2 -a admin -v password
quotacheck
quotacheck ユーティリティは、メッセージストア内の各ユーザのメールボックスサイズの合計を計算します。また、このユーティリティでメールボックスのサイズとユーザに制限容量を比較することもできます。オプションとして、制限容量に対し一定の割合を超えたユーザに対し、電子メールによる通知を送信することができます。
条件 : メッセージストアの所有者として実行すること。このユーティリティは iPlanet Messaging Server 共有ライブラリに依存します。LD_LIBRARY_PATH または SHLIB_PATH を適切に設定してください。これらのライブラリは、server-root/bin/msg/lib にあります。
依存性 : quotacheck を機能させるには、配信エージェントの制限容量に関する警告機能をオフにする必要があります。これは、quotacheck と配信エージェントが、制限容量データベースの同じ要素を使用して、最後の警告時間を記録するためです。配信エージェントの制限容量の警告をオフにするには、ディレクトリ内の nsmsgquotaexceededmsg;lang-en の属性値を削除します。
場所 : server-root/bin/msg/admin/bin
構文
ユーザが割り当てられた容量に対し一定の割合を超えた場合に通知を行う場合は、次の形式の quotacheck を使用します。
quotacheck [-e] [-d ドメイン] [-r 規則ファイル] [-t メッセージテンプ レート] [-D] -n
使用状況を stdout にレポートするには、次のように quotacheck を使用します。
quotacheck [-e] [-d ドメイン][-r 規則ファイル] [-t メッセージテンプレー ト] [-i] [-v]
[-h] [-u ユーザ] [-D]
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
オプション
説明
制限容量の使用状況を計算する際に使用する、一連の規則を指定する。-r が指定されていない場合は、デフォルトの規則ファイルが使用される。デフォルトの規則ファイルを設定するには、「Rulefile の例」を server-root/msg-instance/config にコピーする。「Rulefile の形式」を参照
メールボックスの制限容量を超えた場合、ユーザに通知する。メッセージテンプレートの形式は次のようになる
%U% - ユーザのメールボックス ID
%R% - 制限容量の使用状況の詳細 : 割り当てられた容量、メールボックスのサイズの合計、および使用中の容量のパーセント。-e が指定されている場合、個々のフォルダのメールボックスの使用状況もレポートされる
-t が指定されていない場合、デフォルトのメッセージファイルが送信される。デフォルトのメッセージファイルを設定するには、「通知ファイル」を server-root/msg-instance/config にコピーする
規則ファイルに定義された規則に基づいて、通知メッセージを送信する。このオプションを使用する場合、規則を定義しないとエラーが返される
規則ファイルと、そのファイル内で定義されたすべてのアクティブな規則を無視する。メッセージストア内のすべてのユーザによる制限容量の使用状況が stdout に出力される。このオプションは、使用状況のレポートを希望する場合にかぎり使用できる。-i が指定されていない場合、最小のしきい値をもつアクティブな規則を使用して、すべてのユーザと各制限容量の使用状況の一覧が stdout に出力される
すべてのユーザのユーザ名、制限容量、メールボックスの合計サイズ、使用中のメールボックスのパーセントを出力する。quotacheck を使用して使用状況をレポートする際、ほかのオプションが指定されていない場合は、このオプションがデフォルトとして使用される
指定したユーザ ID の制限容量の使用状況を入手する。-e を使用して、ユーザの拡張レポートを入手することも可能。また、繰り返し使用して、複数のユーザを指定することもできる。たとえば、以下のように記述するquotacheck -u user1 -u user2 -u user3
例
デフォルトの rulefile にしたがって、すべてのユーザに通知を送信するには :
quotacheck -n
指定したrulefile (myrulefile)、および指定したメールテンプレートファイル (mytemplate.file) にしたがって、すべてのユーザに通知を送信するには :
quotacheck -n -r myrulefile -t mytemplate.file
制限容量が rulefile の最小しきい値を超えるすべてのユーザの使用状況を一覧表示するには :
quotacheck
rulefile を無視して、すべてのユーザの使用状況を一覧表示するには :
quotacheck -i
user1 および user2 のフォルダ使用状況別に一覧表示するには (rulefile を無視) :
quotacheck -u user1 -u user2 -e
ドメインが siroe.com のユーザのみを一覧表示するには :
quotacheck -d siroe.com -i
Rulefile の形式
rulefile の形式は、一般のセクションと規則名のセクションで構成されています。一般のセクションには、すべての規則に共通な属性が含まれます。通常、一般のセクションで指定される属性は、mailQuotaAttribute と reportMethod です。規則名のセクションでは、通知の間隔、通知を行うパーセントなど、特定の制限容量規則を記述します。通常、規則名のセクションで指定される属性は、notificationTriggerPercentage、enabled、notificationInterval、および messageFile です。属性と、属性の値では大文字と小文字は区別されません。rulefile では次の形式を使用します。
[一般]
mailQuotaAttribute = [値]
reportMethod = [値]
[規則名1]
attrname=[値]
attrname=[値]
[規則名2]
attrname=[値]
attrname=[値]
[規則名3]
attrname=[値]
attrname=[値]
一般の属性
必須かどうか
デフォルト値
説明
制限容量レポートの出力をカスタマイズできる。この属性の値は、ライブラリパス: 機能として指定する。ライブラリパスは共有ライブラリのパス、機能はレポート機能の名前。属性の構造については、「reportMethod の署名」を参照
規則の属性
必須かどうか
デフォルト値
説明
ユーザに送信する制限容量超過通知のメソッドをカスタマイズできる。この属性の値は、ライブラリパス: 機能として指定する。ライブラリパスは共有ライブラリのパス、機能はレポート機能の名前
属性の構造については、「notificationMethod の署名」を参照
reportMethod の署名
reportMethod() では、次の署名を使用できます。
アドレス (message) が出力メッセージを指定します。レポート機能により、*message の値が入力され、必要に応じて message にメモリが割り当てられます。freeflag 変数は、呼び出しを行ったユーザが *message に割り当てられたメモリを空にしなければならないかどうかを示します。
返り値は成功した場合は 0、失敗した場合は 1 になります。
quotacheck 関数では、レポート出力を生成する reportMethod が呼び出されます。reportMethod で 0 が返され、*message で有効なメモリアドレスが指定されている場合、message は出力されます。
*freeflag が 1 に設定されている場合は、呼び出し元が message で指定されているメモリアドレスを空にします。-e オプションが指定されている場合、各フォルダの使用容量が folderlist (FolderUsage 内の配列) に保存されます。num_folder 変数は、folderlist 内のフォルダ数に設定されます。
notificationMethod の署名
notificationMethod() では、次の署名を使用できます。
アドレス (message) が通知メッセージを指定します。通知機能により、この変数の値が埋められ、必要に応じてメッセージにメモリが割り当てられます。freeflag 変数は、呼び出し元が message に割り当てられたメモリを空にする作業を担当するかどうかを示します。
返り値は成功した場合は 0、失敗した場合は 1 になります。
通知機能により 0 が返され、*message で有効なアドレスが指定されている場合は、quotacheck ユーティリティにより、メッセージがユーザに配信されます。*freeflag が 1 に設定されている場合は、呼び出し元がメッセージを送信した後、メッセージに指定されているメモリアドレスを空にします。
-e オプションが指定されている場合、各フォルダの使用容量が folderlist 変数 (FolderUsage 構造の配列) に保存されます。num_folder 変数は、folderlist 内のフォルダ数に設定されます。
注
Rulefile の例
#
Rulefile の例
#
[一般]
mailQuotaAttribute=mailquota
reportMethod=/xx/yy/libzz.so:myReportMethod [for Solaris only]
/xx/yy/libzz.sl:myReportMethod [for HP-UX only]
¥xx¥yylibzz.dll:myReportMethod [for Windows NT only]
[規則名 1]
notificationTriggerPercentage=60
enabled=1
notificationInterval=3
notificationMethod=/xx/yy/libzz.so:myNotifyMethod_60
[規則名 2]
notificationTriggerPercentage=80
enabled=1
notificationInterval=2
messageFile=/xx/yy/message.txt
[規則名 3]
notificationTriggerPercentage=90
enabled=1
notificationInterval=1
notificationMethod=/xx/yy/libzz.so:myNotifyMethod_90
規則の優先順位は、トリガするパーセントの高い順番に決定されます。
通知の生成では、該当率の高いしきい値が使用されます。時刻と規則のしきい値が記録されます。
前回の制限容量の通知後に、ユーザがより高いしきい値に移行した場合は、現在適用される規則セットに基づいて、新しい通知が配信されます。この通知は、使用容量が継続して増加しているユーザに対し、ただちに配信することができます。
使用量が減少した場合、現在の規則 (低いしきい値による) の通知間隔を使用して、前回の通知からの経過時間が確認されます。
保存された特定のユーザへの通知の時刻としきい値は、ユーザのメールボックスのサイズが定義されたすべてのしきい値よりも小さくなった場合、ゼロにリセットされます。
通知ファイル
ユーティリティは、最低でも 1 つの Subject ヘッダーを所有するメッセージファイルに依存しています。Subject と本文を分けるために、最低でも 1 行の空白の行が必要です。その他必要なヘッダーは、ユーティリティによって生成されます。次に通知ファイルの形式を示します。
Subject:[Warning] quota reached for %U%
Hello %U%,
Your quota: %C%
Your current mailbox usage: %M%
Your mailbox is now %Q% full. The folders consuming the most space are: %R%.
Please clean up unwanted diskspace.
Thanks,
-Administrator
readership
readership ユーティリティは、メールボックスの所有者以外に、何人のユーザが共有 IMAP フォルダ内のメッセージを読んだかを報告するユーティリティです。
IMAP フォルダの所有者は、フォルダ内のメールを読む権限をほかのユーザに与えることができます。ほかのユーザにアクセス権が与えられたフォルダは、共有フォルダと呼ばれます。管理者は readership ユーティリティを使用して、所有者以外に何人のユーザが共有フォルダにアクセスしたかを表示することができます。
このユーティリティを使うと、すべてのメールボックスがスキャンされます。
結果として、各共有フォルダにつき 1 行ずつ、アクセスしたユーザ数とメールボックスの名前が表示されます。ユーザ数とメールボックスの名前の間にはスペースが挿入されます。
アクセスしたユーザとは、過去の指定した日数内に共有フォルダを選択した、個別の認証を受けたユーザのことです。自分の個人用メールボックスを読んだユーザは、数には含められません。個人用メールボックスは、フォルダの所有者以外に購読者がいない場合は、レポートされません。
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。stored ユーティリティが実行されていなければなりません。
場所 : server-root/bin/msg/admin/bin
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
オプション
説明
指定した月数内に共有 IMAP フォルダを選択しなかったユーザをカウントしない。デフォルトは無限で、これらのユーザから表示済みのフラグを削除する。また、このオプションは、ユーザの「表示済み」のフラグデータをストアから削除する
reconstruct
reconstruct ユーティリティは、1 つまたは複数のメールボックスあるいはマスターメールボックスファイル (メールボックスデータベース) を再構築し、すべての矛盾を修復します。このユーティリティを使うと、メッセージストアにおけるほとんどすべてのデータ破損を回復することができます。
メールボックスは、ユーザパーティションディレクトリの下の下にあるファイルで構成されます。メールボックスデータベースは、mboxlist データベースです。
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。stored ユーティリティが実行されていなければなりません。
場所 : server-root/bin/msg/admin/bin
注
トランザクションの完了や、完了しなかったトランザクションのロールバックなど、低レベルのデータベースの修復には stored -d を使用します。
reconstruct [-n | -f] [-p パーティション] -r [メールボックス [メール ボックス...]] reconstruct [-n | -f] [-p パーティション] メールボックス [メールボック ス...] reconstruct [-p パーティション] -m reconstruct -q reconstruct -o [-d ファイル名]
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
「メールボックス」引数は、修復するメールボックスを示しています。1 つまたは複数のメールボックスを指定できます。メールボックスは、「user/ユーザ id/サブメールボックス」というフォーマットの名前を使って指定します。この「ユーザ id」は、メールボックスを所有するユーザです。たとえば、ユーザ dulcinea の Inbox は、user/dulcinea/INBOX のように入力します。
例
特定のメールボックスで reconstruct を実行するには :
reconstruct user/dulcinea/INBOX
reconstruct を実行しないで指定したメールボックスをチェックするには次のコマンドを実行します。
reconstruct -n user/dulcinea/INBOX
メッセージストア内のすべてのメールボックスをチェックするには :
reconstruct -n -r
start-msg
start-msg ユーティリティは、すべての Messaging Server プロセス (smtp、imap、pop、store、http、ens) を開始します。また、オプションとして、1 つのサービスを開始するように指定することもできます。
start-msg [smtp | imap | pop | store | http | ens]
例
すべての Messaging Server プロセスを開始するには :
start-msg
imap プロセスを開始するには :
start-msg imap
stop-msg
stop-msg ユーティリティは、すべての Messaging Server プロセス (smtp、imap、pop、store、http、ens) を停止します。また、オプションとして、1 つのサービスを停止するように指定することもできます。
stop-msg [smtp | imap | pop | store | http | ens]
例
すべての Messaging Server プロセスを停止するには :
stop-msg
http サービスを停止するには :
stop-msg http
stored
stored ユーティリティは、次の機能を実行します。
stored ユーティリティは、毎日深夜 12 時に自動的にクリーンアップと (有効期限による) 失効の操作を行います。また、これ以外の時間にもクリーンアップと失効の操作を行うように選択することもできます。
条件 : Messaging Server でローカルに実行します。
場所 : server-root/bin/msg/admin/bin
構文
コマンドラインから stored を実行して特定の処理を行うには :
stored [-1] [-c] [-n] [-v [-v]]
stored をデーモンプロセスとして実行するには :
stored [-d] [-v [-v]]
オプション
このコマンドのオプションは、以下のとおりです。
オプション
説明
削除されたメッセージを消去するためにクリーンアップを 1 回実行する。1 回だけ実行し、終了する。-c オプションは 1 回のみの処理で、-1 オプションを指定する必要はない
トライアルモードでのみ実行する。メッセージを実際に期限切れにしたり、クリーンアップすることはない。1 回だけ実行し、終了する
例
有効期限ポリシーをテストするには :
stored -n
保存期間の終了とクリーンアップを 1 回実行するには :
stored -l -v
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最新更新日 2002 年 2 月 26 日